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【恋愛百景】真紅探偵事務所 最終話」(2007/06/23 (土) 19:28:46) の最新版変更点

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<p>【恋愛百景】真紅探偵事務所<br> 再終話~イタリアという土地で~</p> <p> </p> <p><br> 「マスター、こっちですか?」<br> 「あー、そっちそっち」<br> 私がイタリアに来てから早一ヵ月<br> 私は…只今カフェの開店作業を手伝っています<br> ま、それが私がイタリアに来た一つ目の理由なんですけどね<br> 事の発端は二ヵ月前、幼馴染みであるマスターから<br> 「イタリアで店を構えたいんだ。協力してくれないか?」<br> こう言われたからです<br> あと一つは…<br> おや、お客さんの様ですね<br> 「ごきげんよう。ワトソン君」<br> 「…真紅」<br> そこには恐ろしいまでの笑顔の真紅が居ました<br> 「ワトソン君…どうして急に私のもとから去ったの?」<br> 「真紅…」<br> 因みに今は近くのカフェ<br> 周りはなんだかほんわかした雰囲気ですが、こっちはとてもピリピリしてます<br> 「真紅、まずは急に貴女のもとから去った事を謝ります」<br> 「良いわ。別に気にしていないもの」<br> 「すいません…」<br> 「で、どうして?」<br> 「それは…」<br> 私は真紅に理由を話しました<br> ええ、そりゃあ勿論涼しい顔した真紅でしたが話が終わる頃には…<br> 「ワトソン君!」<br> 「はい? ッブッ!」<br> 気付いたら殴り飛ばされていました<br> 「ワトソン君…貴方…見損なったのだわ!」<br> 遠のいていく意識…<br> 徐々に自分がやった事に対して後悔の念が駆け巡ります<br> 「見損なったのだわ!」<br> 彼女の言葉が胸に刺さる<br> 私は…</p> <p>中学生の時、クラスで浮いていた彼女に「一緒に事件を解決しましょうよ」<br> そう言ったのがそもそもの始まりでした<br> 最初はまぁアレでしたが、社会人になる頃には彼女はもう立派な探偵でした<br> そして、この探偵事務所が出来た時、私は彼女に一つの誓いをたてました<br> 「私は、真紅と共に探偵を続けていく事をここに誓います」<br> 誓い…やっぱり真紅はその事を怒っているんでしょうね<br> 本来の『仕事』を放棄して海外に行った事を</p> <p>「真紅に…謝らなくちゃあなりませんね…」</p> <p><br> 「真紅」<br> 「あら、まだなにか用?」<br> 「申し訳ありませんでした!」<br> 「…ッ…ワトソン君」<br> 「私は…私は……うっ…」<br> 「もう…分ったのだわ…」<br> 真紅が私を抱き締める。何故だろう…とても…安心できる<br> やっぱり…私には…真紅しか居ないんですね<br> 「真紅…聞いて下さい」<br> そして私は…また彼女に誓いを立てた<br> 今度は彼女を守る事を</p> <p><br> 「今となっては良い思い出なのだわ」<br> 「そうですね」<br> 私は今、真紅と共にイタリアに住んでいる<br> 「全く、謝るにも言葉にならないんじゃどうしようも無いのだわ」<br> 「もうそれを言わないで下さいよ」<br> 因みに今はイタリアでカフェを開いています<br> そう…私がイタリアに行った時に仕事していた…あのカフェに…<br> あの後、マスターからこのお店を任されたんです。ご祝儀代わりだと言っていました</p> <p><br> 「いやしかし…面白いお店ですね」<br> 「そうですか?」<br> 「『幸せ』というものが伝わって来ますよ」<br> 「そうですかね」<br> 「ふふ…では、お勘定はここに置いておきますよ」<br> 「いいえ、これはサービスですよ」<br> 「良いんですか?」<br> 「ええ」<br> 「ディモールトグラーツェ」</p> <p> </p> <p>「私は真紅。誇り高き真紅探偵事務所の所長であり、幸せな貴方のお姫様よ」</p> <p>真紅探偵事務所・完</p>

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