「翠星石~四部」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

翠星石~四部」(2006/03/14 (火) 08:20:24) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

 こいつらのせいで、結局、今日の授業も頭に入らなかった<br> こいつらには、授業なんて関係無くても俺にはおお有りだ<br> 「今日は帰る」<br> 「そうね、今日はジュンの家に行くのだわ」<br> 「はいはい……はぁ!?」<br> 「主人の命令は絶対なのだわ」<br> 「それとこれは……」<br> 「貴女たちも行くかしら?」<br> 「行く行く~、ヒナも行くの」<br> 「ごめんね、僕たちは遠慮しとくよ」<br> 「う~、どうしてもって言うなら行ってやってもいいですけど」<br> 「分かったわ、雛苺行くわよ」<br> 「はいなの」<br> 「勝手に話しを進めて……」<br> 「出発なの~」<br> <br> <br> 「なかなかの家なのだわ」<br> 「ほら、入るぞ」<br> ジュンは手慣れた手つきで、ポケットから出した鍵で玄関の扉を開けた<br> 「親は出かけてるの?」<br> 「ああ、ここ数年な」<br> 「うにゅ?」<br> 「海外出張だよ」<br> 質問に答えるジュンの顔が何処か寂しそうに見えた<br> ジュンに施されるがままにリビングへと連れていかれた<br> 「で、何しに来たんだ?」<br> 「そうね、まずは紅茶を煎れて頂戴」<br> 俺の家なのにこいつのペースになりそうだ<br> 「俺の質問が先だろ」<br> 「……仕方ないわね、ジュン、貴方一人暮らし?」<br> 「はっ? 姉ちゃんと二人暮らしだけど」<br> 何だ? 急に?<br> 「ペットは?」<br> 「そんなもん、居ないよ」<br> 「良かった」<br> 「何が?」<br> 「今日から住まわせてもらうのだわ」<br> 「また勝手……今なんて!?」<br> 「だから、今日から私もここに住むのだわ」<br> 「何で!? お前にも住む家くらい」<br> 「……無いのだわ」<br> 「どうし……」<br> そうだった、こいつらは根無し草だったな<br> 家なんて無く、親に会えない、そんな旅を<br> 「私たちは前にも言ったように、旅をして、移動した先でホームステイをしたり、ホテル暮らしをしているのだわ」<br> 「だから?」<br> 「今回はお父様の息子がここに居るのが分かったから」<br> 「それで、自分はホテル暮らしだから、俺の家にホームステイすると?」<br> 「今も……ホームステイ……なのだわ」<br> 「はぁ? なら、そこに居ればいいだろ」<br> 「 !! ヒナ分かったの」<br> 「雛苺!! 私は別に猫なんて」<br> 「ふぅ~ん、だからさっきペットの事、聞いてたんだ」<br> 「私は別に……雛苺のせいなのだわ」<br> 「ヒナ何も言ってないの」<br> それにしても意外だなこいつが猫を……<br> 「クククッ」<br> 「下僕が主人を笑うものではないのだわ」<br> 「クククッ笑うなって言ったって」<br> 「とっとりあえず今日からここに住むのだわ」<br> 「そんなこと、言ったって姉ちゃんも何て言うか」<br> 「なら、お姉さんがいいと言ったらいいのだわね」<br> 「そんな……」<br> ガチャッ<br> 「ただい……あらあら」<br> 「姉ちゃん!?」<br> 「ふふっそうよね、ジュン君も、もうそんな歳よね」<br> 「違う!!」<br> 「初めまして、今日からホームステイさせてもらいます、真紅です」<br> また勝手に……こいつは……<br> 「そうなの?」<br> 「これテレビの下に落ちていたのだわ」<br> そう言いながら真紅は鞄から一枚の紙を出して姉ちゃんに渡した<br> 「……本当ね」<br> 「今日から宜しくなのだわ」<br> 「姉ちゃん騙されるなよ、こいつは……」<br> 「追い出されたら私……どうしたら」<br> 「そうよジュン君、こんな可愛い女の子に野宿させるの?」<br> そうだった、こいつはこんな嘘に簡単に引っ掛かるような奴だった<br> 「宜しくね真紅ちゃん、私の名前はのりよ」<br> 「宜しくなのだわ」<br> なんなんだよ、真紅も姉ちゃんも<br> 「そっちの子も?」<br> 「ヒナは巴の家で住んでるの」<br> 「……もしかして、柏葉巴ちゃん?」<br> 「そうなの」<br> 柏葉の家!?<br> あいつ、俺には何も言って無いのに<br> いや、別に言って欲しいとかそんな事はないが<br> これでも、幼馴染みなんだし……<br> 「そうだ、一人増えたから夕飯のおかず買って来なくちゃ」<br> 「いってらっしゃいなの」<br> 「いってきます、え~と」<br> 「雛苺なの」<br> 「いってきます、雛ちゃん、真紅ちゃん」<br> <br> 「元気だったわね」<br> 「あんなやつだよ」<br> 「ジュン、紅茶を煎れて頂戴」<br> 「はぁ~」<br> 「うにゅ? どうしたの?」<br> 「……何でもないよ」<br> 今日から毎日こいつがいるのか<br> 「はぁ~」<br> <hr>
<a title="suisui4" name= "suisui4"></a> こいつらのせいで、結局、今日の授業も頭に入らなかった<br> こいつらには、授業なんて関係無くても俺にはおお有りだ<br> 「今日は帰る」<br> 「そうね、今日はジュンの家に行くのだわ」<br> 「はいはい……はぁ!?」<br> 「主人の命令は絶対なのだわ」<br> 「それとこれは……」<br> 「貴女たちも行くかしら?」<br> 「行く行く~、ヒナも行くの」<br> 「ごめんね、僕たちは遠慮しとくよ」<br> 「う~、どうしてもって言うなら行ってやってもいいですけど」<br> 「分かったわ、雛苺行くわよ」<br> 「はいなの」<br> 「勝手に話しを進めて……」<br> 「出発なの~」<br> <br> <br> 「なかなかの家なのだわ」<br> 「ほら、入るぞ」<br> ジュンは手慣れた手つきで、ポケットから出した鍵で玄関の扉を開けた<br> 「親は出かけてるの?」<br> 「ああ、ここ数年な」<br> 「うにゅ?」<br> 「海外出張だよ」<br> 質問に答えるジュンの顔が何処か寂しそうに見えた<br> ジュンに施されるがままにリビングへと連れていかれた<br> 「で、何しに来たんだ?」<br> 「そうね、まずは紅茶を煎れて頂戴」<br> 俺の家なのにこいつのペースになりそうだ<br> 「俺の質問が先だろ」<br> 「……仕方ないわね、ジュン、貴方一人暮らし?」<br> 「はっ? 姉ちゃんと二人暮らしだけど」<br> 何だ? 急に?<br> 「ペットは?」<br> 「そんなもん、居ないよ」<br> 「良かった」<br> 「何が?」<br> 「今日から住まわせてもらうのだわ」<br> 「また勝手……今なんて!?」<br> 「だから、今日から私もここに住むのだわ」<br> 「何で!? お前にも住む家くらい」<br> 「……無いのだわ」<br> 「どうし……」<br> そうだった、こいつらは根無し草だったな<br> 家なんて無く、親に会えない、そんな旅を<br> 「私たちは前にも言ったように、旅をして、移動した先でホームステイをしたり、ホテル暮らしをしているのだわ」<br> 「だから?」<br> 「今回はお父様の息子がここに居るのが分かったから」<br> 「それで、自分はホテル暮らしだから、俺の家にホームステイすると?」<br> 「今も……ホームステイ……なのだわ」<br> 「はぁ? なら、そこに居ればいいだろ」<br> 「 !! ヒナ分かったの」<br> 「雛苺!! 私は別に猫なんて」<br> 「ふぅ~ん、だからさっきペットの事、聞いてたんだ」<br> 「私は別に……雛苺のせいなのだわ」<br> 「ヒナ何も言ってないの」<br> それにしても意外だなこいつが猫を……<br> 「クククッ」<br> 「下僕が主人を笑うものではないのだわ」<br> 「クククッ笑うなって言ったって」<br> 「とっとりあえず今日からここに住むのだわ」<br> 「そんなこと、言ったって姉ちゃんも何て言うか」<br> 「なら、お姉さんがいいと言ったらいいのだわね」<br> 「そんな……」<br> ガチャッ<br> 「ただい……あらあら」<br> 「姉ちゃん!?」<br> 「ふふっそうよね、ジュン君も、もうそんな歳よね」<br> 「違う!!」<br> 「初めまして、今日からホームステイさせてもらいます、真紅です」<br> また勝手に……こいつは……<br> 「そうなの?」<br> 「これテレビの下に落ちていたのだわ」<br> そう言いながら真紅は鞄から一枚の紙を出して姉ちゃんに渡した<br> 「……本当ね」<br> 「今日から宜しくなのだわ」<br> 「姉ちゃん騙されるなよ、こいつは……」<br> 「追い出されたら私……どうしたら」<br> 「そうよジュン君、こんな可愛い女の子に野宿させるの?」<br> そうだった、こいつはこんな嘘に簡単に引っ掛かるような奴だった<br> 「宜しくね真紅ちゃん、私の名前はのりよ」<br> 「宜しくなのだわ」<br> なんなんだよ、真紅も姉ちゃんも<br> 「そっちの子も?」<br> 「ヒナは巴の家で住んでるの」<br> 「……もしかして、柏葉巴ちゃん?」<br> 「そうなの」<br> 柏葉の家!?<br> あいつ、俺には何も言って無いのに<br> いや、別に言って欲しいとかそんな事はないが<br> これでも、幼馴染みなんだし……<br> 「そうだ、一人増えたから夕飯のおかず買って来なくちゃ」<br> 「いってらっしゃいなの」<br> 「いってきます、え~と」<br> 「雛苺なの」<br> 「いってきます、雛ちゃん、真紅ちゃん」<br> <br> 「元気だったわね」<br> 「あんなやつだよ」<br> 「ジュン、紅茶を煎れて頂戴」<br> 「はぁ~」<br> 「うにゅ? どうしたの?」<br> 「……何でもないよ」<br> 今日から毎日こいつがいるのか<br> 「はぁ~」<br> <hr>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: