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二人っきりの暗闇で」(2006/12/27 (水) 13:30:00) の最新版変更点

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<p>「ジュン」<br> 「どうした?薔薇水晶」<br> <br> 薔薇水晶の瞳が僕の瞳を射抜いた刹那、<br> …無理やりに押し倒されてしまった。<br> <br> 「うわっ!なんだよ…、いきなり」<br> 「真紅とベタベタして楽しかった?ジュンの浮気もの」<br> 「ベタベタって…」<br> <br> 確かに今日は真紅と話す機会が多かった。<br> …しかしそれは別に彼女が好きだとかそういうことではない。単なる偶然だ。<br> <br> 「お仕置き、必要だよね…?」<br> <br> 前触れ無く押し付けられた唇を。<br> 口内を侵略してくる舌を。<br> 僕は拒む機会すら与えられなかった。</p> <br> <p>「…はぁ…はぁ…はぁ……」<br> <br> やっと離された唇の間を銀色の糸が引く。<br> それは蜘蛛の糸のように僕の理性を縛り上げていた。<br> <br> 「薔薇水晶ぉ…」<br> 「ジュン……?きゃっ」<br> <br> 形勢逆転。薔薇水晶に馬乗りになる。<br> <br> 「真紅とは別になんでもない」<br> 「まだ信じられない」<br> 「そっ…か」<br> <br> 今度は僕の方から口付け、薔薇水晶の口内を蹂躙する。<br> 思わず耳を塞ぎたくなるような猥雑な水音が響く。<br> 彼女の…薔薇水晶の瞳が潤みを帯びたことを確認して<br> 急に顔を離す。先ほどは僕をとらえた蜘蛛の糸が、今度は薔薇水晶を捕らえた。<br> <br> 「信じてくれるか?」<br> 「…うん。だから私を…食べて?」<br> <br> 彼女を貪ろう。熱く、汚れた舌で。<br> 彼女を貪ろう。獲物を捕らえた蜘蛛のように。<br> <br> そう。二人っきりの暗闇で───。<br></p>

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