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「ですぅだよ姉ちゃん編」(2006/12/13 (水) 03:01:34) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<p>※前回までの適当なあらすじ<br>
水銀燈と薔薇水晶の死闘は結果相討ちと言う事で幕を閉じた、薔薇水晶は組織と決別し水銀燈・JUMと共に歩む決意をした。<br>
無論真紅は裏切り者の排除とJUM奪還の為に第二の刺客を三人の元に送込んだ・・・。</p>
<br>
<p>水銀燈宅 居間<br>
<br>
J「でだ・・・一体何が起こってるんだ?詳しく教えてくれないか?薔薇水晶」<br>
薔「・・・真紅は他の姉妹を懐柔して銀ちゃんの抹殺とJUMの奪回を目論んでる・・・」<br>
水「それで最初に送込まれた刺客が貴女って訳ねぇ?」<br>
薔「でも失敗した・・・もう彼処には戻れないし・・・戻るつもりも無い・・・」<br>
J(あれ?死亡フラグな気がするのだが・・・)<br>
水「大丈夫よぉ♪私たち薔薇姉妹に並大抵の死亡フラグは通用しないからぁ♪」<br>
J「そ、そうなんだ・・・(こ、こえぇぇぇ)」<br>
<br>
そう言うやり取りをしつつ二人の手当をするJUM、しかし第二の刺客は直ぐそこまで破滅の足音を従えて迫っていた・・・。<br>
<br>
水「・・・・ばらしーちゃん、貴女気が付いてる?」<br>
薔「・・・うん」<br>
J「へ?何が?」<br>
水「あのねぇJUM♪頭を低くしておいた方がいいわよぉ?」<br>
J「は?一体なにw(ry」<br>
<br>
そう言い切る前にガラスが粉々に飛び散って部屋中のあちこちにナイフが突き刺さった。<br>
<br>
?「ようやく見つけましたですぅだよ♪」<br>
J(あ、アブねぇ!!今ライブでDEAD OR ALIVE的な大ピンチだったぞ!?・・・ですぅだよ?)<br>
<br>
JUMは股間から僅か0.5mm逸れた床に突き刺さってるナイフを見てふと思いついた。<br>
</p>
<p>水「翠星・・・石?」<br>
薔「人の真似・・・イクナイ」<br>
翠「な、何を言うですぅだよ!!別にチャイナっぽい服装だったらJUMを落とせる等と思っちゃいねーですぅだよ!!」<br>
J(よかった、いつもの翠星石だ)<br>
水「誰も聞いちゃいないわぁ・・・」<br>
薔「ですぅだよ姉ちゃん・・・武器なんて野蛮な物は使わない・・・刃と己の肉体を極限まで鍛え上げたサイレントアサシン(静かなる暗殺者)・・・」<br>
翠「流石裏切り者ですぅだよ、私の事は覚えてるみたいネ」<br>
水「それでぇ?ツンデレサイレントアサシンが何の用かしらぁ?」<br>
翠「この右手の甲に入れられた薔薇の入れ墨・・・『薔薇殺死屋同盟』に誓って・・・貴女を抹殺するですぅだよ」<br>
<br>
そう呟く翠星石の右手の甲には綺麗な紅で入れられた薔薇の入れ墨が映えていた、美しいなんてもんじゃない・・・いや・・・それを通り越して毒々しい・・・触れる者を殺してしまいそうな毒を持った薔薇・・・。<br>
<br>
水「どうしても?と言いたい所だけどぉ・・・その覚悟は出来てるみたいねぇ?」<br>
翠「モチのロンですぅだよ!!」<br>
薔「・・・ここじゃ物が壊れる・・・外に出よう、人目の付かない所なら・・・問題無い」<br>
<br>
薔薇水晶さん、既にありとあらゆる物が原型を留めてないのですが?寧ろこの状況で無傷な三人に神が舞い降りたとしか言えないんですが?<br>
</p>
<p>
んで、4人で出向いたのは夕暮れの郊外にある広場・・・そこではかつて一人の女性を奪い合う為に二人の男が決闘し両者とも共倒れになった場所・・・ここは酷く悲しい・・・あの時のまま時が止まったかのように・・・。<br>
<br>
水「へぇ・・・JUMってなかなかロマンチストなのねぇ・・・」<br>
J「ち、違うっ!!ここなら誰も来ないし・・・ゴニョゴニョ(////)」<br>
薔「・・・JUMの好き者・・・」<br>
J「どこをどう解釈すればその様な珍回答が出るのか聞きたい」<br>
薔「・・・(珍→男性のシンボル→やらないか?)把握した、帰ったら楽しみ・・・」<br>
J・水「・・・・」<br>
翠「ええぇい!!そこの三バカトリオ!!何をごちゃごちゃやってるですぅだよ!!」<br>
薔・水「じゃあ・・・征ってくる(わぁ♪)」<br>
<br>
2対1、あの時とは違うが・・・あの時の光景が蘇る、ここだけ時間がさかのぼったかのように・・・。<br>
<br>
今、過去と現代が交錯する・・・。</p>
<br>
<hr>
<br>
<p>※前回までの適当過ぎるなあらすじ<br>
翠色の暗殺者、それに対峙するのは黒い天使と紫の鬼神・・・今、過去と現代が交錯する・・・。</p>
<br>
<p>
薔「・・・あの娘はナイフの投擲も上手いけど・・・接近戦じゃまず勝ち目は無い・・・」<br>
水「なるほどぉ・・・つまりはオールマイティって訳ねぇ」<br>
薔「・・・でも弱点はある・・・投げられるナイフには限りがある・・・」<br>
水「つまり・・・弾切れならぬ刃切れを狙うって訳ねぇ?」<br>
薔「・・・うん、でも気を付けて銀ちゃん・・・あの娘、それだけじゃ無い・・・気がする・・・」<br>
水「分かってるわぁ・・・貴女のほうこそ気を抜いて胴体と首がおさらばなんて嫌ぁよぉ?」<br>
<br>
そう言うと二人の戦士は己のエモノを懐からスッと抜いた。<br>
<br>
翠「お話はもう終わりですぅカ?」<br>
水「その前に一つ教えて貰いたい事があるわぁ」<br>
翠「翠星石が教えるとでも思ってるですぅカ?」<br>
水「それもそうねぇ・・・なら、いいわ・・・貴女を倒して直接聞くだけだからぁ♪」<br>
翠「翠星石がそこのパチモンやジャンクに負けるとでも思ってるですぅカ?」<br>
薔「・・・やってみなきゃ・・・分からない・・・」<br>
<br>
両者にらみ合ったまま動かない、まるで何かの合図を待ってるかのように・・・。<br>
<br>
J「はいはい・・・分かったよ」<br>
<br>
JUMはポケットから10円玉を出すとそれを三人の間に向かって投げ付けた(お金は投げる物じゃありません)</p>
<p><br></p>
<p>
チャリン・・・試合のゴングの音は軽い金属音だがそれで十分だった、後は終了のゴングを鳴らすタイミングを見誤らなければいいだけだ。<br>
<br>
翠「那公适合桑(じゃあ、いくわよ)跳舞价格♪(踊ってね♪)」<br>
水「っ!?」<br>
薔「くっ・・・」<br>
<br>
翠星石の手から投擲されるナイフ、無論サイレントアサシンの名の通りに致死量の毒物を塗っているはずだ<br>
、水銀燈・薔薇水晶共に避けられる物は避ける、避けられない物は弾丸ではじき飛ばした。<br>
<br>
翠「!?・・・やっぱりそうこなきゃ面白味がねぇーですぅだよ♪」<br>
水「くっ・・・(拙いわぁ、弾丸を装填する時間なんか無いわぁ・・・出来るだけ確実に避けないと)」<br>
薔「銀ちゃん・・・(マテバの総弾数は6発・・・私のインベル二丁で14発・・・合わせて20発・・・それまでに倒せないと・・・私たちが・・・死ぬ)」<br>
翠「ほ~れほ~れ♪さっさと来ないと死ぬですぅよ?それとも勝負を投げたですぅ?」<br>
水「ふざけないでちょうだぁい、ばらしーちゃん!!」<br>
薔「・・・分かった、銀ちゃん」<br>
<br>
薔薇水晶が握っているのはどう見ても手榴弾のソレ、薔薇水晶はピンを抜くとそれを翠星石に向かって投げ付けた、翠星石はニヤッと笑うと見事なナイフ投げで手榴弾に当てた・・・が。<br>
<br>
ボンッ!!鼓膜と大気を震わせる炸裂音の後空中に大量の雪・・・否、煙幕が広がり広場を包んだ。<br>
<br>
翠「これは煙幕っ!?」<br>
水「ナイフ投げだろうとガンマンだろうと視界を奪われた状況では為す術が無い・・・そう教わらなかったのぉ?」<br>
翠「小癪な!!それは貴女達も同じはずですぅだよ!!」<br>
水「そう?貴女は忘れたの?『ブラックエンジェル』の通り名は伊達じゃないってのを・・・見せつけてあげるわぁ♪」</p>
<br>
<p>
視界は真っ白、一寸先も見えない状況そんな中水銀燈は勝利を確信した。<br>
<br>
翠「っ!?そこ!?」<br>
<br>
翠星石が目の前を横切った何かに向かってナイフを投げ付けた、だがそれは薔薇水晶によって仕組まれた巧妙な罠だっt(ry<br>
<br>
薔「・・・変わり身の術・・・銀ちゃん、任せた・・・」<br>
水「上出来よぉ♪」<br>
<br>
水銀燈の足下にはナイフが突き刺さったままの薔薇水晶の身代わり人形が転がっていた。後は簡単、ナイフの刺さった角度、方向で相手の居場所を予測すればいいだけなのだ。<br>
<br>
翠「っ!?(謀られたですぅ!!)」<br>
<br>
翠星石が一歩後ろに退いた、だがその微かな音ですら水銀燈は聞き逃さなかった。<br>
<br>
水「そこっ!!」<br>
<br>
タン!!と言う乾いた銃声が鳴り響く、それが試合終了のゴングであった。<br>
<br>
翠星石が服の裏側に縫いつけていた予備のナイフや刃物類、それらを収納していた袋を正確に寸分の狂い無く、そして翠星石の体に傷を付ける事無くはじき飛ばしたのだ。<br>
<br>
薔「・・・THE ENDよ・・・大人し・・・」<br>
翠「くっ!!貴女達の手は借りないです!!」<br>
J「あんのバカ!!」</p>
<br>
<p>
JUMは見逃していなかった、翠星石の手に握られていたのは最後の凶刃・・・あれは恐らく人を殺すための物じゃない・・・自分自身を使えない道具と処理する為だけの刃だと把握するのに時間はかからなかった。<br>
<br>
翠「J、JUM!?何を・・・」<br>
J「何をだと?そんなもん俺が聞きたい!!お前、何を考えているんだ!!」<br>
<br>
JUMの手から流れ出る血、それは己の喉に突き立てようとした凶刃を握りしめた代償であった・・・。<br>
<br>
水「JUM!!それには毒が!!」<br>
J「それがどうしたってんだよ!!毒なんか・・・くっ・・・クソったれが!!」<br>
<br>
一瞬視界が揺らぐ、それが毒による物だと気が付くのに時間はかからなかった、水銀燈の手からマテバを奪い取ると自分の太腿目掛けて一発放った。<br>
<br>
薔・水・翠「!!??」<br>
J「はぁ・・・っ・・・すっきりした・・・いいか、翠星石・・・俺はお前にもみんなにも生きていて欲しい・・・偽善だと言われればそうとしか言えない・・・だが、僕の大事な仲間達が死んでしまうのは見るに耐えないっ!!」<br>
翠「JUM・・・」<br>
J「もし俺が元凶で争いが続くのであれば・・・俺は俺自身を抹消する!!」<br>
<br>
そう叫ぶとJUMは自分のこめかみに向けてマテバを突き付けた・・・・。</p>
<br>
<p>(続く)</p>
<p>※前回までの適当なあらすじ<br>
水銀燈と薔薇水晶の死闘は結果相討ちと言う事で幕を閉じた、薔薇水晶は組織と決別し水銀燈・JUMと共に歩む決意をした。<br>
無論真紅は裏切り者の排除とJUM奪還の為に第二の刺客を三人の元に送込んだ・・・。</p>
<br>
<p>水銀燈宅 居間<br>
<br>
J「でだ・・・一体何が起こってるんだ?詳しく教えてくれないか?薔薇水晶」<br>
薔「・・・真紅は他の姉妹を懐柔して銀ちゃんの抹殺とJUMの奪回を目論んでる・・・」<br>
水「それで最初に送込まれた刺客が貴女って訳ねぇ?」<br>
薔「でも失敗した・・・もう彼処には戻れないし・・・戻るつもりも無い・・・」<br>
J(あれ?死亡フラグな気がするのだが・・・)<br>
水「大丈夫よぉ♪私たち薔薇姉妹に並大抵の死亡フラグは通用しないからぁ♪」<br>
J「そ、そうなんだ・・・(こ、こえぇぇぇ)」<br>
<br>
そう言うやり取りをしつつ二人の手当をするJUM、しかし第二の刺客は直ぐそこまで破滅の足音を従えて迫っていた・・・。<br>
<br>
水「・・・・ばらしーちゃん、貴女気が付いてる?」<br>
薔「・・・うん」<br>
J「へ?何が?」<br>
水「あのねぇJUM♪頭を低くしておいた方がいいわよぉ?」<br>
J「は?一体なにw(ry」<br>
<br>
そう言い切る前にガラスが粉々に飛び散って部屋中のあちこちにナイフが突き刺さった。<br>
<br>
?「ようやく見つけましたですぅだよ♪」<br>
J(あ、アブねぇ!!今ライブでDEAD OR ALIVE的な大ピンチだったぞ!?・・・ですぅだよ?)<br>
<br>
JUMは股間から僅か0.5mm逸れた床に突き刺さってるナイフを見てふと思いついた。<br>
</p>
<p>水「翠星・・・石?」<br>
薔「人の真似・・・イクナイ」<br>
翠「な、何を言うですぅだよ!!別にチャイナっぽい服装だったらJUMを落とせる等と思っちゃいねーですぅだよ!!」<br>
J(よかった、いつもの翠星石だ)<br>
水「誰も聞いちゃいないわぁ・・・」<br>
薔「ですぅだよ姉ちゃん・・・武器なんて野蛮な物は使わない・・・刃と己の肉体を極限まで鍛え上げたサイレントアサシン(静かなる暗殺者)・・・」<br>
翠「流石裏切り者ですぅだよ、私の事は覚えてるみたいネ」<br>
水「それでぇ?ツンデレサイレントアサシンが何の用かしらぁ?」<br>
翠「この右手の甲に入れられた薔薇の入れ墨・・・『薔薇殺死屋同盟』に誓って・・・貴女を抹殺するですぅだよ」<br>
<br>
そう呟く翠星石の右手の甲には綺麗な紅で入れられた薔薇の入れ墨が映えていた、美しいなんてもんじゃない・・・いや・・・それを通り越して毒々しい・・・触れる者を殺してしまいそうな毒を持った薔薇・・・。<br>
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水「どうしても?と言いたい所だけどぉ・・・その覚悟は出来てるみたいねぇ?」<br>
翠「モチのロンですぅだよ!!」<br>
薔「・・・ここじゃ物が壊れる・・・外に出よう、人目の付かない所なら・・・問題無い」<br>
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薔薇水晶さん、既にありとあらゆる物が原型を留めてないのですが?寧ろこの状況で無傷な三人に神が舞い降りたとしか言えないんですが?<br>
</p>
<p>
んで、4人で出向いたのは夕暮れの郊外にある広場・・・そこではかつて一人の女性を奪い合う為に二人の男が決闘し両者とも共倒れになった場所・・・ここは酷く悲しい・・・あの時のまま時が止まったかのように・・・。<br>
<br>
水「へぇ・・・JUMってなかなかロマンチストなのねぇ・・・」<br>
J「ち、違うっ!!ここなら誰も来ないし・・・ゴニョゴニョ(////)」<br>
薔「・・・JUMの好き者・・・」<br>
J「どこをどう解釈すればその様な珍回答が出るのか聞きたい」<br>
薔「・・・(珍→男性のシンボル→やらないか?)把握した、帰ったら楽しみ・・・」<br>
J・水「・・・・」<br>
翠「ええぇい!!そこの三バカトリオ!!何をごちゃごちゃやってるですぅだよ!!」<br>
薔・水「じゃあ・・・征ってくる(わぁ♪)」<br>
<br>
2対1、あの時とは違うが・・・あの時の光景が蘇る、ここだけ時間がさかのぼったかのように・・・。<br>
<br>
今、過去と現代が交錯する・・・。</p>
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<hr>
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<p>※前回までの適当過ぎるなあらすじ<br>
翠色の暗殺者、それに対峙するのは黒い天使と紫の鬼神・・・今、過去と現代が交錯する・・・。</p>
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<p>
薔「・・・あの娘はナイフの投擲も上手いけど・・・接近戦じゃまず勝ち目は無い・・・」<br>
水「なるほどぉ・・・つまりはオールマイティって訳ねぇ」<br>
薔「・・・でも弱点はある・・・投げられるナイフには限りがある・・・」<br>
水「つまり・・・弾切れならぬ刃切れを狙うって訳ねぇ?」<br>
薔「・・・うん、でも気を付けて銀ちゃん・・・あの娘、それだけじゃ無い・・・気がする・・・」<br>
水「分かってるわぁ・・・貴女のほうこそ気を抜いて胴体と首がおさらばなんて嫌ぁよぉ?」<br>
<br>
そう言うと二人の戦士は己のエモノを懐からスッと抜いた。<br>
<br>
翠「お話はもう終わりですぅカ?」<br>
水「その前に一つ教えて貰いたい事があるわぁ」<br>
翠「翠星石が教えるとでも思ってるですぅカ?」<br>
水「それもそうねぇ・・・なら、いいわ・・・貴女を倒して直接聞くだけだからぁ♪」<br>
翠「翠星石がそこのパチモンやジャンクに負けるとでも思ってるですぅカ?」<br>
薔「・・・やってみなきゃ・・・分からない・・・」<br>
<br>
両者にらみ合ったまま動かない、まるで何かの合図を待ってるかのように・・・。<br>
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J「はいはい・・・分かったよ」<br>
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JUMはポケットから10円玉を出すとそれを三人の間に向かって投げ付けた(お金は投げる物じゃありません)</p>
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チャリン・・・試合のゴングの音は軽い金属音だがそれで十分だった、後は終了のゴングを鳴らすタイミングを見誤らなければいいだけだ。<br>
<br>
翠「那公适合桑(じゃあ、いくわよ)跳舞价格♪(踊ってね♪)」<br>
水「っ!?」<br>
薔「くっ・・・」<br>
<br>
翠星石の手から投擲されるナイフ、無論サイレントアサシンの名の通りに致死量の毒物を塗っているはずだ<br>
、水銀燈・薔薇水晶共に避けられる物は避ける、避けられない物は弾丸ではじき飛ばした。<br>
<br>
翠「!?・・・やっぱりそうこなきゃ面白味がねぇーですぅだよ♪」<br>
水「くっ・・・(拙いわぁ、弾丸を装填する時間なんか無いわぁ・・・出来るだけ確実に避けないと)」<br>
薔「銀ちゃん・・・(マテバの総弾数は6発・・・私のインベル二丁で14発・・・合わせて20発・・・それまでに倒せないと・・・私たちが・・・死ぬ)」<br>
翠「ほ~れほ~れ♪さっさと来ないと死ぬですぅよ?それとも勝負を投げたですぅ?」<br>
水「ふざけないでちょうだぁい、ばらしーちゃん!!」<br>
薔「・・・分かった、銀ちゃん」<br>
<br>
薔薇水晶が握っているのはどう見ても手榴弾のソレ、薔薇水晶はピンを抜くとそれを翠星石に向かって投げ付けた、翠星石はニヤッと笑うと見事なナイフ投げで手榴弾に当てた・・・が。<br>
<br>
ボンッ!!鼓膜と大気を震わせる炸裂音の後空中に大量の雪・・・否、煙幕が広がり広場を包んだ。<br>
<br>
翠「これは煙幕っ!?」<br>
水「ナイフ投げだろうとガンマンだろうと視界を奪われた状況では為す術が無い・・・そう教わらなかったのぉ?」<br>
翠「小癪な!!それは貴女達も同じはずですぅだよ!!」<br>
水「そう?貴女は忘れたの?『ブラックエンジェル』の通り名は伊達じゃないってのを・・・見せつけてあげるわぁ♪」</p>
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<p>
視界は真っ白、一寸先も見えない状況そんな中水銀燈は勝利を確信した。<br>
<br>
翠「っ!?そこ!?」<br>
<br>
翠星石が目の前を横切った何かに向かってナイフを投げ付けた、だがそれは薔薇水晶によって仕組まれた巧妙な罠だっt(ry<br>
<br>
薔「・・・変わり身の術・・・銀ちゃん、任せた・・・」<br>
水「上出来よぉ♪」<br>
<br>
水銀燈の足下にはナイフが突き刺さったままの薔薇水晶の身代わり人形が転がっていた。後は簡単、ナイフの刺さった角度、方向で相手の居場所を予測すればいいだけなのだ。<br>
<br>
翠「っ!?(謀られたですぅ!!)」<br>
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翠星石が一歩後ろに退いた、だがその微かな音ですら水銀燈は聞き逃さなかった。<br>
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水「そこっ!!」<br>
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タン!!と言う乾いた銃声が鳴り響く、それが試合終了のゴングであった。<br>
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翠星石が服の裏側に縫いつけていた予備のナイフや刃物類、それらを収納していた袋を正確に寸分の狂い無く、そして翠星石の体に傷を付ける事無くはじき飛ばしたのだ。<br>
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薔「・・・THE ENDよ・・・大人し・・・」<br>
翠「くっ!!貴女達の手は借りないです!!」<br>
J「あんのバカ!!」</p>
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JUMは見逃していなかった、翠星石の手に握られていたのは最後の凶刃・・・あれは恐らく人を殺すための物じゃない・・・自分自身を使えない道具と処理する為だけの刃だと把握するのに時間はかからなかった。<br>
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翠「J、JUM!?何を・・・」<br>
J「何をだと?そんなもん俺が聞きたい!!お前、何を考えているんだ!!」<br>
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JUMの手から流れ出る血、それは己の喉に突き立てようとした凶刃を握りしめた代償であった・・・。<br>
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水「JUM!!それには毒が!!」<br>
J「それがどうしたってんだよ!!毒なんか・・・くっ・・・クソったれが!!」<br>
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一瞬視界が揺らぐ、それが毒による物だと気が付くのに時間はかからなかった、水銀燈の手からマテバを奪い取ると自分の太腿目掛けて一発放った。<br>
<br>
薔・水・翠「!!??」<br>
J「はぁ・・・っ・・・すっきりした・・・いいか、翠星石・・・俺はお前にもみんなにも生きていて欲しい・・・偽善だと言われればそうとしか言えない・・・だが、僕の大事な仲間達が死んでしまうのは見るに耐えないっ!!」<br>
翠「JUM・・・」<br>
J「もし俺が元凶で争いが続くのであれば・・・俺は俺自身を抹消する!!」<br>
<br>
そう叫ぶとJUMは自分のこめかみに向けてマテバを突き付けた・・・・。</p>
<br>
<hr>
<br>
<p>※前編までのあらすじ<br>
翠色の暗殺者と黒い天使・紫の鬼神の戦いは終わった、敗者はこの世から去るべきと翠色の暗殺者は自害しようとする。<br>
だがそれはJUMの手によって阻止された、JUMは己の心中を明らかにした『誰も失いたくない・・・』。<br>
</p>
<p>
JUMはこめかみに突き付けたマテバの引き金に力を込めた。<br>
<br>
水「貴方・・・正気なのぉ!?」<br>
J「あぁ、正気だ!!これ以上争い事が続くのであれば僕は引き金を引く!!」<br>
薔「・・・ダメ・・・」<br>
J「三人ともそれ以上近寄るな!!それ以上近寄ったら本当に撃つぞ!!」<br>
<br>
JUMの決意は固い、自分の命を軽く見ている訳じゃない・・・ただ8名の友人の命と自分の命を天秤にかけて導き出した結論であった。<br>
<br>
翠「JUM!!お願いですぅ!!バカな事は辞めるですぅ!!JUMが死ぬと言うなら翠星石も死ぬですぅ!!」<br>
水「JUM・・・貴方、何か勘違いしてるわぁ・・・男1に対して女8・・・争いを生まない事こそ難しいのよぉ?貴方が正すべきはその大本と争い方よぉ?それもしないでただ自殺なんて・・・無責任も良いところだわぁ」<br>
J「これしか方法が見つからないんだ・・・」<br>
<br>
JUMは自分の愚かさは分かっていた、だがコレしか方法が分からなかった・・・いや計算間違いだろうが何だろうがソレしか術を知らなかった。<br>
</p>
<br>
<p>
翠「JUM・・・真紅は一つだけ良いことを言ったですぅ『生きる事は戦う事』だと・・・だから・・・だから・・・グスッ・・・翠星石はぁ・・・グス・・・」<br>
水「・・・・」<br>
翠「JUMに生きていて欲しいですぅ・・・ヒクッ・・・翠星石も生きるからぁ・・・JUMも死ぬなんて言っちゃダメですぅ!!」<br>
J「翠星石・・・」<br>
<br>
ベソかきながら翠星石がJUMに抱き付く、今JUMはそれを強く抱き締める事しか出来なかった。<br>
<br>
薔「銀ちゃん・・・泣いてる・・・」<br>
水「そう言うばらしーちゃんだって・・・」<br>
J「分かったよ、二人ともおいで・・・」<br>
水「うん♪(////)」<br>
薔「えへっ♪JUMの匂いだぁ~(////)」<br>
<br>
今から半世紀前、その決闘の終わりは両者共倒れで終わり奪い合った女性も短剣を自らの喉に突き立てて終わった・・・。<br>
それから半世紀、その決闘は最高の形で再現され最高の形で幕を閉じた・・・。<br>
</p>
<br>
<p>
んで我に返った4人はJUMに手当をしようと慌てたが・・・太腿に空いた筈の大穴は勝手に修復されうっすらとした傷跡だけが残っていた。<br>
<br>
水「JUM?貴方本当に人間?」<br>
J「自分でも自分自身の体がどうなってるのか良くわからん・・・」<br>
薔「銀ちゃんのマテバに装填されてるのは357マグナム弾・・・ありえない・・・」<br>
翠「ですぅ・・・本当にチビ人間は頭だけじゃなくて体もオカシイですぅ」<br>
J「大きなお世話だっつーの」<br>
<br>
この時4人は気が付いていなかった・・・JUMの真の力を・・・またその力を欲する者は薔薇姉妹達だけで無い事を・・・。<br>
<br>
Tobecontinue………。<br></p>