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翠星石 」(2006/03/05 (日) 02:42:24) の最新版変更点

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<p>【プロローグ】</p> <br> <p>ローゼンメイデン――それは<br> 地位と名声<br> 富と権力<br> それらを手にする資格がある乙女<br> <br> 大富豪ローゼンには八人の子供がいる<br> 自分の跡を継ぐべき子が八人<br> しかし、八人の中で男の子が産まれたのは一人だけ<br> つまり、ローゼンの実子八人の中でローゼンの跡を継げるのはその男の子しかいない<br> だが、残り七人の娘にもその資格が与えられている<br> ローゼンは自分の血を欲する<br> 彼女等がそれを得る方法はそれ一つしかない<br> つまり、次期ローゼンであるその男の子と結ばれる事である<br> 彼女等はそれを望む<br> 地位と名声<br> 富と権力<br> そして、父・ローゼンの寵愛を受けるために<br> 今、世界でローゼンの寵愛を受けてる女性は一人のみ<br> 子を身籠ることの出来なくてもその女性だけが寵愛を許される<br> それはローゼンの子を身籠った七人の女性には与えられない<br> 何も変わらない女性たちの違いば妻゙と言う言葉だけ<br> <br> そして、彼女たちは旅に出た<br> 幼き日に受けたローゼンの温もりをを心にしまい<br> それを求め<br> アリスになるために<br></p> <hr>  いつもと変わらない日常<br> それは今日を境に途絶えた<br> 「え~今日は転校生が来ている」<br> その一言から全てが変わっていった<br> 「私の名前は真紅よ」<br> 「私は雛苺なの~」<br> ……言葉がでない<br> 転校生がいきなり二人も<br> 二人とも日本人ではない<br> 「自己紹介も終ったし、お前らの席は一番後ろだからな」<br> そう言うと先生は僕の後ろにある<br> 何処かからか持ってきてある机を指差した<br> 真紅と雛苺はクラスを見渡しながら席に着いた<br> 「このクラスには居ないようだわ」<br> 真紅と言った方が席に座るやいなやそう呟いた<br> (居ない? 誰かを探しているのか?)<br> そんな事を考える暇もなく背中を叩かれて転校生の方を向いた<br> 「私は雛苺なの、よろしく」<br> 「ああ、よろしく俺の名前は桜田ジュン」<br> 「よろしく」<br> 真紅という方は無愛想なようだ<br> 「ところでさっきの……」<br> キーコーンカーン<br> このクラスには居ないってのは……<br> 「何?」<br> 「いや、何でもないよ」<br> そうだよ、別に俺には関係無いことだ<br> 関わることはやめとこう<br> 他人は他人<br> それが一番だ<br> そんな考えも一週間も経たないうちに砕かれた<br> <br> 「……翠星石です」<br> 「蒼星石です」<br> 真紅らが来て二日も経っていないのにまた転校生が現れた<br> 「あら、貴女たち」<br> 知り合いなのか?<br> 「……あ」<br> 駄目だダメだ<br> こんなに関係なんて<br> 「金糸雀かしら」<br> また来た<br> 「……薔薇水晶」<br> なんなんだ?<br> 「水銀燈よぉ」<br> 何でこんなに転校生が来るんだ?<br> 「まさか……ここに?」<br> 「……ゲームが……」<br> 「アリス……よぉ」<br> 「……ローゼン……血ね」<br> ゲーム?<br> アリス?<br> ローゼン?<br> 血?<br> 「ローゼンって何だ?」<br> 後ろから聴こえる声に対する疑問がついつい口から漏れていた<br> 「知りたい?」<br> 「!!」<br> 後ろからいきなり声が聞こえて驚いた<br> どうやら聞かれたらしい<br> 恐る恐る振り向いたそこには<br> 安堵の様な不安の様な空気が立ち込めていた<br> 「まぁ聞かれたなら仕方がないのだわ」<br> これを聞いたら日常に戻れないような気がした<br> キーコーンカーン<br> 「ジュン、今日から貴方は私の下僕よ」<br> 「はぁ!?」<br> 事態が読み込めない<br> ただ感じのはいつもの聴きなれた<br> 機械独特のチャイム音がいつもの日常の終りを告げる鐘に聴こえた<br> 「聞いてしまった貴方が悪いのだわ」<br> もう戻れないようだ<br> 「分かったよ、その代わりお前らの事を教えてくれ」<br> 「分かったわ」<br> 真紅の唇がゆっくりと語りした<br> 「私たちはローゼンの娘、ローゼンメイデンなのだわ」<br> 「ローゼンメイデン?」<br> 「そう、私たちは姉妹なのだわ」<br> 「それにしてはあまりにも似てないぞ」<br> 「腹違いの姉妹なのだわ、翠星石と蒼星石は双子だけど」<br> 「そのローゼンってのは?」<br> 「私たちのお父様、全てを持っていて全てを与えてくれる」<br> 「 ? 」<br> 早くも頭が追い付かなくなってきた<br> 「今、お父様の寵愛を受けているのは世界にただ一人お父様の奥様だけ」<br> 「んっ? ちょっとまったお前らは腹違いでもローゼンの娘……ローゼンメイデンなんだよな?」<br> 「そうよ」<br> 「何でそのローゼンの奥さんが一人なんだ? 一夫多妻とは違うのか?」<br> 「奥様には子を産むことが出来ないのだわ、それで私たちはお父様の血を後世に残すために産まれた」<br> 「お前らがそのローゼンを愛してるのは分かったが何でこんな所にいるんだ?」<br> 「私たちにはお父様の寵愛を受ける方法は一つしかないないのだわ」<br> 一つ?<br> 「それは次期ローゼンになるお父様の男の子共と結ばれること」<br>  結ばれる? 結婚か?<br> 「その為にこの世の何処かにいるその人を探して世界の学校を転々しているのだわ」<br> 「何で? お前らはローゼンの子供なんだろ? どうしてそんなことをしないといけないんだ?」<br> そんなことで結婚相手を決めるのか?<br> 「それは……お父様が決めたことだから……」<br> 真紅は寂しそうに呟いた<br> 「……ところで、そいつはここにいるのか?」<br> 「間違いないのだわ、私たち姉妹が一ヶ所に集まるなんてことは今まで無かった」<br> それにしても考えたら凄いな世界を旅して巡り会うなんて<br> 「きっと私たちに流れるお父様の血ね……私たちが揃うということはアリスゲームの始まり……」<br> 「アリスゲーム?」<br> 「お父様の寵愛を受けられるのはアリス……つまり結ばれることが出来た私たちの一人だけ」<br> そんな!! 何で実の娘の一人しか寵愛を受けられないんだ?<br> 口から漏れそうなその言葉を飲み込んだ<br>  とりあえず今は彼女の<br> 今だけでも彼女の悲しい顔は見たくない<br> 「そういえば、ちゃんとした挨拶はまだだったわね」<br> 「そうだっけ? 俺は桜田ジュン ジュンでいいよってもうそん呼んでるか」<br> 「私はローゼンメイデン第五子真紅 よろしく」<br> 「ああ、よろしく」<br> 下僕と主人<br> こうして俺たちの不思議な関係が始まった<br> <br> <br> ~一部・完<br>
<p><a title="suiseisekiw" name="suiseisekiw"></a>【プロローグ】</p> <br> <p>ローゼンメイデン――それは<br> 地位と名声<br> 富と権力<br> それらを手にする資格がある乙女<br> <br> 大富豪ローゼンには八人の子供がいる<br> 自分の跡を継ぐべき子が八人<br> しかし、八人の中で男の子が産まれたのは一人だけ<br> つまり、ローゼンの実子八人の中でローゼンの跡を継げるのはその男の子しかいない<br> だが、残り七人の娘にもその資格が与えられている<br> ローゼンは自分の血を欲する<br> 彼女等がそれを得る方法はそれ一つしかない<br> つまり、次期ローゼンであるその男の子と結ばれる事である<br> 彼女等はそれを望む<br> 地位と名声<br> 富と権力<br> そして、父・ローゼンの寵愛を受けるために<br> 今、世界でローゼンの寵愛を受けてる女性は一人のみ<br> 子を身籠ることの出来なくてもその女性だけが寵愛を許される<br> それはローゼンの子を身籠った七人の女性には与えられない<br> 何も変わらない女性たちの違いば妻゙と言う言葉だけ<br> <br> そして、彼女たちは旅に出た<br> 幼き日に受けたローゼンの温もりをを心にしまい<br> それを求め<br> アリスになるために<br></p> <hr>  いつもと変わらない日常<br> それは今日を境に途絶えた<br> 「え~今日は転校生が来ている」<br> その一言から全てが変わっていった<br> 「私の名前は真紅よ」<br> 「私は雛苺なの~」<br> ……言葉がでない<br> 転校生がいきなり二人も<br> 二人とも日本人ではない<br> 「自己紹介も終ったし、お前らの席は一番後ろだからな」<br> そう言うと先生は僕の後ろにある<br> 何処かからか持ってきてある机を指差した<br> 真紅と雛苺はクラスを見渡しながら席に着いた<br> 「このクラスには居ないようだわ」<br> 真紅と言った方が席に座るやいなやそう呟いた<br> (居ない? 誰かを探しているのか?)<br> そんな事を考える暇もなく背中を叩かれて転校生の方を向いた<br> 「私は雛苺なの、よろしく」<br> 「ああ、よろしく俺の名前は桜田ジュン」<br> 「よろしく」<br> 真紅という方は無愛想なようだ<br> 「ところでさっきの……」<br> キーコーンカーン<br> このクラスには居ないってのは……<br> 「何?」<br> 「いや、何でもないよ」<br> そうだよ、別に俺には関係無いことだ<br> 関わることはやめとこう<br> 他人は他人<br> それが一番だ<br> そんな考えも一週間も経たないうちに砕かれた<br> <br> 「……翠星石です」<br> 「蒼星石です」<br> 真紅らが来て二日も経っていないのにまた転校生が現れた<br> 「あら、貴女たち」<br> 知り合いなのか?<br> 「……あ」<br> 駄目だダメだ<br> こんなに関係なんて<br> 「金糸雀かしら」<br> また来た<br> 「……薔薇水晶」<br> なんなんだ?<br> 「水銀燈よぉ」<br> 何でこんなに転校生が来るんだ?<br> 「まさか……ここに?」<br> 「……ゲームが……」<br> 「アリス……よぉ」<br> 「……ローゼン……血ね」<br> ゲーム?<br> アリス?<br> ローゼン?<br> 血?<br> 「ローゼンって何だ?」<br> 後ろから聴こえる声に対する疑問がついつい口から漏れていた<br> 「知りたい?」<br> 「!!」<br> 後ろからいきなり声が聞こえて驚いた<br> どうやら聞かれたらしい<br> 恐る恐る振り向いたそこには<br> 安堵の様な不安の様な空気が立ち込めていた<br> 「まぁ聞かれたなら仕方がないのだわ」<br> これを聞いたら日常に戻れないような気がした<br> キーコーンカーン<br> 「ジュン、今日から貴方は私の下僕よ」<br> 「はぁ!?」<br> 事態が読み込めない<br> ただ感じのはいつもの聴きなれた<br> 機械独特のチャイム音がいつもの日常の終りを告げる鐘に聴こえた<br> 「聞いてしまった貴方が悪いのだわ」<br> もう戻れないようだ<br> 「分かったよ、その代わりお前らの事を教えてくれ」<br> 「分かったわ」<br> 真紅の唇がゆっくりと語りした<br> 「私たちはローゼンの娘、ローゼンメイデンなのだわ」<br> 「ローゼンメイデン?」<br> 「そう、私たちは姉妹なのだわ」<br> 「それにしてはあまりにも似てないぞ」<br> 「腹違いの姉妹なのだわ、翠星石と蒼星石は双子だけど」<br> 「そのローゼンってのは?」<br> 「私たちのお父様、全てを持っていて全てを与えてくれる」<br> 「 ? 」<br> 早くも頭が追い付かなくなってきた<br> 「今、お父様の寵愛を受けているのは世界にただ一人お父様の奥様だけ」<br> 「んっ? ちょっとまったお前らは腹違いでもローゼンの娘……ローゼンメイデンなんだよな?」<br> 「そうよ」<br> 「何でそのローゼンの奥さんが一人なんだ? 一夫多妻とは違うのか?」<br> 「奥様には子を産むことが出来ないのだわ、それで私たちはお父様の血を後世に残すために産まれた」<br> 「お前らがそのローゼンを愛してるのは分かったが何でこんな所にいるんだ?」<br> 「私たちにはお父様の寵愛を受ける方法は一つしかないないのだわ」<br> 一つ?<br> 「それは次期ローゼンになるお父様の男の子共と結ばれること」<br>  結ばれる? 結婚か?<br> 「その為にこの世の何処かにいるその人を探して世界の学校を転々しているのだわ」<br> 「何で? お前らはローゼンの子供なんだろ? どうしてそんなことをしないといけないんだ?」<br> そんなことで結婚相手を決めるのか?<br> 「それは……お父様が決めたことだから……」<br> 真紅は寂しそうに呟いた<br> 「……ところで、そいつはここにいるのか?」<br> 「間違いないのだわ、私たち姉妹が一ヶ所に集まるなんてことは今まで無かった」<br> それにしても考えたら凄いな世界を旅して巡り会うなんて<br> 「きっと私たちに流れるお父様の血ね……私たちが揃うということはアリスゲームの始まり……」<br> 「アリスゲーム?」<br> 「お父様の寵愛を受けられるのはアリス……つまり結ばれることが出来た私たちの一人だけ」<br> そんな!! 何で実の娘の一人しか寵愛を受けられないんだ?<br> 口から漏れそうなその言葉を飲み込んだ<br>  とりあえず今は彼女の<br> 今だけでも彼女の悲しい顔は見たくない<br> 「そういえば、ちゃんとした挨拶はまだだったわね」<br> 「そうだっけ? 俺は桜田ジュン ジュンでいいよってもうそん呼んでるか」<br> 「私はローゼンメイデン第五子真紅 よろしく」<br> 「ああ、よろしく」<br> 下僕と主人<br> こうして俺たちの不思議な関係が始まった<br> <br> <br> ~一部・完<br>

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