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「これにて一件着陸」(2006/02/28 (火) 22:23:47) の最新版変更点
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<p>これにて一件着陸</p>
<p>「・・・ジャイアンしんじゃいやん・・・」<br>
「薔薇ちゃぁん?いつもなんでそんな寒いギャグを、唐突にかますのぉ?」<br>
「面白いから・・・」<br>
こうやって二人の時間は過ぎて行く、なぜだかまたJUMがストーカーまがいのことをしているが<br>
「やめて、JUMだめよ!!今するのはだめなのだわ!!!」<br>
「ぶひひひひひ!!!真紅かわいいよ真紅!!!!」<br>
平和な昼休みに、それは突如起こった<br>
カーンというなんともすばらしい響きが、銀の耳に入ってきた<br>
ここは屋上、一つ上の先輩が空き缶を蹴った音<br>
向かってくる空き缶、どうするよ銀<br>
マッハ50で向かってくる空き缶に、どう対処しようか迷っていた<br>
とそのとき<br>
「・・・銀、あぶない」と薔薇が飛び出した!<br>
マッハ50で飛んできた空き缶を、薔薇は見事に受け止めた<br>
手から煙が出ていない、ちょっと大げさにしてみたかった俺の妄想<br>
「だ、大丈夫ぅ?」<br>
「・・・中身が入ってた・・・」薔薇が言った<br>
「・・・制服が汚れちゃった」<br>
銀は薔薇の足元を見た、後ろからなので前の様子はわからないが、午後ティーが結構残っていた(勝手な都合で午後ティー</p>
<p>
「せんぱぁい?私の薔薇を、よくも汚してくれたわねぇ・・・」<br>
空き缶(ちょっと中身あったけど)を蹴った先輩に、ガンをくれてやる銀<br>
「そんなところに飛び出すから悪いんだろ?俺は狙って蹴ったわけじゃねーよw」<br>
と白々しく言う、銀は激怒した<br>
「ムカツクやろぉねぇ・・・首根っこひっつかんで、この屋上から落としてやりたいわぁ・・・」<br>
銀は怒ると漆黒の羽が出てくる、子供のころのトラウマと共にある超能力というのだろうか<br>
制服を破いて飛び出す漆黒の翼、そして銀の顔には恨みがましい瞳とただならぬオーラが出ていた<br>
「まずはハラワタねぇ、どこから肉を引きちぎってあげようかしらぁ・・・」<br>
こうなったら銀を止める術はない、缶を蹴った先輩(偽名A は失禁していた<br>
「あらぁ、汚物を垂れ流して平気なのかしらぁ?もっと汚いあなたの腹の中身を、取り出して食わせてあ・げ・る」<br>
Aは恐怖に震え、その場にひざまずき、へたりこんだ<br>
「あーら、随分と威勢が良かったのにそのざまは何ぃ?いまさら命乞いをしようったって・・・」<br>
「・・・銀・・・駄目・・・止まって、静まって・・・」<br>
薔薇だ、そう、薔薇がいた<br>
銀を唯一止めることができる薔薇がいたのだ!<br>
「で、でもぉ・・・あなたの制服を汚したのよぉ?」<br>
「制服くらい・・・洗えば済むこと・・・」<br>
「わ、わかったわぁ・・・そこまで言うなら・・・」<br>
薔薇は銀をどかせて、Aに歩み寄る<br>
「・・・今度から気をつけて・・・次は止めないわ・・・」<br>
そういって、貯水タンクの陰に移動する薔薇<br>
「とりあえず・・・着替えしなきゃ・・・」<br>
と薔薇、銀はその言葉をきいて<br>
「体操服はもってきてるぅ?今から行ってとってくるわぁ」<br>
「・・・机の横にかけてある・・・赤いカブトムシの絵柄の袋・・・」</p>
<p>「赤いカブトムシ・・・ないわぁ・・・」<br>
銀は必死に探していたが、ない<br>
赤い角のある機械の絵柄の袋は、見受けられるが<br>
「やっぱりこれしかないわぁ」といって、その角のある機械の袋を持ち出す</p>
<p>屋上</p>
<p>ぬぎぬぎと、この寒空の中制服を脱いでいる薔薇<br>
銀は寒さにめっぽう弱いが、薔薇は熱さにめっぽう弱かった<br>
「もってきたわぁってええええ!!!」<br>
そこには貯水タンクの陰に、ちょこんと座っている全裸の少女<br>
薔薇水晶だった<br>
「・・・声、大きいよ・・・」<br>
「ご、ごめんちゃぁい・・・でもなぜ全裸ぁ?」<br>
そりゃもちろん<br>
「・・・ブラとパンツにしみこんじゃった・・・」<br>
だそうだ<br>
銀は袋を渡すと「周りはみていて上げるから、早く着替えなさぁい」<br>
と言った<br>
薔薇はいそいそと着替える、と、そのとき!<br>
「あーばらすぃーすっぽんぽんなのー!」<br>
・・・これは酷い</p>
<p>雛苺に見つかった、しかも大声で真紅に言う<br>
「真紅ぅ、あそこにばらすぃーと銀ちゃんでえっちなことしてるなのー」<br>
完全なる誤解<br>
「は、早く着替えて!!」<br>
後ろを振り向いた銀、そこには<br>
スレンダーな体、小ぶりな胸があった<br>
下ははき終えたようだが、上はまだらしい<br>
「どうしたどうした?」と声が聞こえる<br>
これはきっと孔明の罠だろう、と銀は予測した<br>
「はやく!人が集まってくるわぁ!」<br>
薔薇は上も着替え終えた、ざわざわと人が集まってくる<br>
「な、なんでもないのよぉ、いやらしいことなんてしてないんだからぁ!」<br>
と言っても無駄だった<br>
薔薇の足元に、脱いだままの制服とブラ、パンツが放置されていた<br>
「レズビアンだぜ・・・」<br>
「こいつらそう言う趣味が・・・」<br>
「コミケのネタにつかえるわぁ!」メモメモ<br>
完全に誤解された二人、明日には学校中に広まっているだろう・・・<br>
「・・・もう学校これなぁい・・・」<br>
「山でお寺の金がなる・・・ガーン・・・プクク」</p>
<p>翌日</p>
<p>
「今日学校いきたくないわぁ・・・もう地獄にでもおくってほしいわぁ・・・」<br>
相当な落ち込みよう、事故、全裸、誤解の現況は<br>
あの先輩Aだった<br>
とりあえず薔薇宅に電話する銀<br>
「もしもしぃ?薔薇水晶さんいらっしゃるかしらぁ?」<br>
「・・・父です・・・」しゃべり方が酷似している<br>
「・・・でも空は飛びません」何を行っているのやら<br>
「薔薇水晶さんに代わっていただけますかしらぁ?」<br>
と銀、間延びした声が受話器に響く<br>
「・・・ちょっと待っててせにょりーた・・・」訳がわからん家族だと言うことがわかった銀<br>
そして数秒後<br>
「もしもし・・・銀?」<br>
薔薇の声、なんかほっとした銀<br>
「先ほどの方、お父様なのぉ?」<br>
「・・・うん・・・」なんか複雑だ<br>
「とりあえず私の家にきてぇ、学校へ行く振りをしてねぇ?」<br>
「・・・わかった」と薔薇<br>
サボる気まんまん、昨日あんなことが会ったから数日は恥ずかしくて学校にいけない<br>
「と、とりあえずカナをよぼうかしらぁ・・・とりあえず頭脳はに相談したほうがぁ・・・」<br>
(中略)<br>
こちら水銀燈、カナを呼び出すことに成功した<br>
作戦を続行する</p>
<p>
「な、なんなのかしら!私は学校に行かなきゃならないのかしらー!」<br>
カナがわめく、銀の家の玄関の前に着くと、途端に銀にCQCで取り押さえられ<br>
そして縛られていた、いわゆる拉致だ<br>
「おとなしくなさぁい?出ないとこのカッターであなたの心臓をジャンクにしちゃうわよぉ?v」<br>
と、そのときチャイムが鳴った、おそらく薔薇だろう<br>
「ここでおとなしくしてないと・・・」銀が首を掻っ切るまねをする、カナは震えている</p>
<p>「はぁい薔薇ちゃぁん、あがってぇ」<br>
と家に誘い込む<br>
「・・・お茶菓子はおにぎりせんべい・・・」<br>
まさに意味不明だ、外道ベイビーもびっくらこいている<br>
(なんかこわいわぁ・・・)おまえもな</p>
<p>銀の部屋<br>
「で、用はなんなのかしら?」カナが銀に聞く<br>
「昨日のこと・・・しってるでしょぉ?」と銀<br>
「・・・あれは介護なの・・・」<br>
「誤解よ、薔薇ちゃぁん」また漫才だ<br>
「とりあえず知っているかしら、誤解ということもわかっているかしら」<br>
薔薇がこくこくと頷く<br>
「でも・・・実際シたことも知っているのかしら・・・」</p>
<p>
え?と思ったときには、カナが次の言葉を口走っていた<br>
「実は・・・うわさになっていたのかしら・・・」</p>
<p>
カナはラーメン屋にいた、銀と薔薇を目撃していたらしい<br>
キスの雰囲気にJUMが叫び走っていたことも、すべて知っていた<br>
「だから怪しいとはおもっていたのかしら、そして専門の知り合いから、小型盗聴器をつけさせてもらったのかしら」<br>
カナの趣味は探偵ごっこ、真紅といっしょにくんくんのまねをするのが好き、少し幼いが洞察力がものごっつすごい<br>
「それで・・・あの・・・ぜんぶ聞いたのかしら・・・」<br>
銀はまた怒っている、羽が出てきそうだ<br>
「で、でもこれは口外にしていないのかしら、だから・・・ゆるしてほしいのかしら・・・」<br>
銀が口を開く<br>
「・・・口外にしたら・・・どうなるかわかっているでしょうねぇ・・・」<br>
「も、もちろん知っているかしら・・・夕日は拝めたとしても、朝日が拝めないのかしら・・・」<br>
「・・・いったんコマーシャルいこー」<br>
「「なんでやねん!」」二人の鋭いツッコミが炸裂する<br>
「・・・ちょっと気持ちいい・・・」</p>
<p>
そして数分、銀の口車に乗せられすっかりその気のカナ<br>
「乙女一の頭脳派カナが、この事件を解決してあげるのかしら!」<br>
「・・・ちょろいぜ」薔薇だ<br>
「薔薇ちゃぁん・・・わたしのせりふをうばわないでぇ・・・」</p>
<p>全国的にお昼なぁのね!!!!</p>
<p>「お腹がすいたのかしらー・・・」<br>
あれから随分と策を練ったカナ、お疲れ様の一言でも上げたい<br>
「カナ・・・お疲れ様」薔薇に心を読まれる作者・・・最低だ・・・俺って<br>
「な、なんなのかしらー・・・」<br>
「とりあえず何かかってくるわぁ、お金はちゃぁんとだしなさぁい?」<br>
2人から1000円を受け取る、銀は二人の注文を暗記し、コンビニへ走った</p>
<p>「銀はあれで結構やさしいのかしら・・・」<br>
「・・・銀はね・・・他人とどう接していいかわからないの・・・」<br>
「・・・私といても・・・たまに銀の苦痛を感じることがある・・・」<br>
薔薇は銀のことを語りだした<br>
「銀は、ずっと一人ぼっちだったの・・・前に話してくれたけど、翼のことはしっているでしょう?」<br>
「ええ、真紅から聞いたことがあるのかしら・・・」<br>
「あれのせいでいじめられたことが多々会ったらしいわ・・・中学生の時はグレて、不良だったらしい・・・」<br>
10分ほど話しただろうか、銀は帰ってきていた<br>
薔薇の話す言葉の、一字一句すべて耳に入れていた<br>
あんなに話すのは・・・もしかしたら本当はカナが・・・ともそのときに思った</p>
<p>
「だから・・・銀は優しいと言うことを・・・自分は自覚できないの」<br>
カナは、その大きな瞳から涙をぼろぼろ流していた<br>
銀の悲しさ、孤独さ、すべてをこの数分の内に脳に記憶として刻み込んでしまって</p>
<p>「私は普段無口だけれど・・・無口なのは銀のせい」<br>
「銀といると・・・会話なんてしなくても・・・心が通じ合う気がするから・・・」</p>
<p>
とたんにドアが開く、親身に自分のことを聞いて、再確認した銀がそこにはいた<br>
「なに人の過去をぺらぺらしゃべってるのよぉ、人にいやな過去はつきものなのよぉ?」<br>
でも、まんざらではなかった<br>
こうして銀の過去を共有するものが、もう一人現れたこと<br>
なぜか、いやな過去を人に知られて、すっきりしたというか・・・<br>
そんな気が、銀の中ではしていた<br>
「とりあえず薔薇ちゃんはぁ、フルーツあんみつとサンドウィッチのシーチキン&卵ぉ」<br>
「カナは・・・ごめんなさぁい?玉子焼き弁当はなかったけれど、チキンの卸し竜田弁当があったわぁ」<br>
薔薇はぺこりと頭を下げて、カナは涙でぐじぐじになった顔を、制服の袖でぬぐった<br>
「ありがとうかしらー」と、またいつものテンションを取り戻したカナ<br>
「じゃぁいただきまぁすv」「「いただきます」」</p>
<p>
昼飯も食い終わり、明日の作戦に備えるだけとなった銀と薔薇とカナ<br>
と行っても、朝礼を武装、占拠して誤解を解く、と言う過激なものだが特に必要なものも無く<br>
後は明日を待つだけになった<br>
「ザッキン2000で勝負するのかしらー!」<br>
「えー・・・グランツーリスモがいいわぁ・・・」<br>
「かまいたちの夜・・・ウフフ」</p>
<p>翌日</p>
<p>
専門の人間をカナは何人か雇い、合図と共に作戦を開始すると言う大掛かりなものになった<br>
「・・・いいセンスだ」<br>
「何を言っているのぉ?」<br>
「作戦開始まで後2分41秒なのかしら」<br>
その約2分30秒の間は、無言のままだった<br>
緊張感がただよう、後10秒<br>
9,8,7,6,5,4,3・・・<br>
黒服の男が作戦開始時刻と同時に5~6人ほど入ってくる、無事体育館の朝礼の場は占拠した<br>
そして、黒服2人をつれ、銀と薔薇が入ってくる<br>
「みんなぁ、げんきぃ?乳酸菌とってるぅ?」<br>
「・・・介護介護・・・プクク」<br>
そして最後にカナが入ってくる<br>
「みなさん、ここを占拠させてもらったのは、ほかでもないかしら」<br>
「この横の二人に脅されてじゃなくて、誤解を解きに来たのかしら」<br>
そしてかくかくしかじかを話すと、カナはこういった<br>
「先輩Aって人が出てこないと、この演説は終わらないのかしら」<br>
「黒服の男達は、あなたたちに危害を加えるつもりは無いのかしら、だから、その人が現れればあなた達は開放してあげるのかしら」<br>
と言うと、一人がこちらへ向かってくる<br>
先輩Bだ、Aと一緒にいた人だ<br>
「あの・・・水銀燈さん・・・でしたか?あのような誤解を生んでしまって、Aも大変反省しています」<br>
「どうか許して上げてください、お願いします」</p>
<p>
「銀、ばらすぃ、決めるのはあなた達しだいなのかしら」<br>
カナの発言の後、しばしの沈黙<br>
銀と薔薇は向かい合って、目を合わせて<br>
まるでお互いの心を詠み会うように<br>
カナが一歩下がって、銀がマイクの前に立つ<br>
「ゆるしてあげる、そのかわりだけどぉ・・・」<br>
Bは首を傾げる</p>
<p>
「薔薇ちゃんの制服のクリーニング代は出すように言っておきなさいよぉ」<br>
と言った瞬間、後ろの列のほうで、誰か飛び上がったような気がした</p>
<br>
<br>
<p><br>
「・・・これにて一件着陸・・・」<br>
「落着よぉ?ボケもほどほどにぃ」</p>