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「日曜の夕。がんばれあおいこっ」(2006/08/07 (月) 03:51:31) の最新版変更点
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<p><font face="Verdana" size=
"2">孤独なココロをギュッと抱きしめて。</font></p>
<p><font face="Verdana" size="2">*蒼い子サイド</font></p>
<p>部屋の鍵を閉めて、ベッドの上で体育座り。<br>
この状態で何時間経っただろうか。<br>
夕立が屋根を叩き、窓を伝う。<br>
それはきっと、僕に似ている。</p>
<p>翠「もしかして、ジュンのせいですか…?」</p>
<p>チガウ。ソウダケド、チガウ。</p>
<p>翠「だからあんな命令よせって言ったです!<br>
ヒンズースクワット5000回なんて鬼監督もいいとこです。<br>
でも、妹を泣かすなんて私は──」</p>
<p>
蒼「違うんだ。僕のせい。ジュンくんに嫌われたかも」</p>
<p>翠「…蒼星石はどうしたいですか?」</p>
<p>蒼「え? …そりゃ、仲直りしたいよ」</p>
<p>ソレガボクノ本心だったの?<br>
仲直りを望んでいたの?<br>
違う。僕はジュンと薔薇水晶の仲を───…</p>
<p>翠「じゃ、じゃあ翠星石が二人の仲を」</p>
<p>蒼「やめて。 僕は、きっと許されない。<br>
許してもらったように見えても、それはきっと<br>
翠星石が言ったことで、だから」</p>
<p>僕は何を言ッテイル?</p>
<p>翠「…ホントは、 ホントは私が蒼星石と<br>
行きたかったですよ?でも、ここに、<br>
映画のチケット置いてくです。<br>
あのヤローと行ってくるが良いです。<br>
…蒼星石は、大人すぎるです。<br>
たまには自分の幸せを望めですぅ」<br>
<br>
蒼「幸せ…?」</p>
<p>…僕はそれを望んでも…</p>
<p><br>
いいの?</p>
<p><br>
ガチャンッ。ギーッ。<br>
僕の心と、ドアが開く。</p>
<p>蒼「翠星石っ」</p>
<p>もう一人の僕を抱きしめる。</p>
<p>蒼「ありがとぉ。姉さん」</p>
<p>翠「蒼星石は甘えんぼです」</p>
<p>暖かいや。暖かい。</p>
<p>
…僕は、ふと足元に落ちているチケットに目をやった。</p>
<p><br>
…話題の恋愛映画じゃないか。嘘つき。<br>
翠星石の方が、ずっと大人じゃないか。<br>
でも、ジュンくんはあげないよ?</p>
<p><br>
・</p>
<p><br>
蒼「もしもし、ジュンくん?<br>
え?ちょっと、なんでジュンくんがあやまるのさーっ。<br>
あれは僕が悪かったんだ。ごめんね…?<br>
うん。そうなんだ。ところで、金曜日暇かなぁ?<br>
そう!?じゃあ、今度の金曜の6時にロウゼンシネマ前に<br>
来て欲しいんだけど…」<br>
別に学校で言えば良い話だけど、何故か<br>
電話で今伝えないとダメな気がした。</p>
<br>
<p>罪悪感が、ジュンくんの声を聞いて溶けていった。<br>
やっぱり、ジュンくんはジュンくんだねっ。</p>
<p><br>
fin<br></p>
<p><font size="2" face="Verdana">孤独なココロをギュッと抱きしめて。</font></p>
<p><font size="2" face="Verdana">*蒼い子サイド</font></p>
<p>部屋の鍵を閉めて、ベッドの上で体育座り。<br />
この状態で何時間経っただろうか。<br />
夕立が屋根を叩き、窓を伝う。<br />
それはきっと、僕に似ている。</p>
<p>翠「もしかして、ジュンのせいですか…?」</p>
<p>チガウ。ソウダケド、チガウ。</p>
<p>翠「だからあんな命令よせって言ったです!<br />
ヒンズースクワット5000回なんて鬼監督もいいとこです。<br />
でも、妹を泣かすなんて私は──」</p>
<p>蒼「違うんだ。僕のせい。ジュンくんに嫌われたかも」</p>
<p>翠「…蒼星石はどうしたいですか?」</p>
<p>蒼「え? …そりゃ、仲直りしたいよ」</p>
<p>ソレガボクノ本心だったの?<br />
仲直りを望んでいたの?<br />
違う。僕はジュンと薔薇水晶の仲を───…</p>
<p>翠「じゃ、じゃあ翠星石が二人の仲を」</p>
<p>蒼「やめて。 僕は、きっと許されない。<br />
許してもらったように見えても、それはきっと<br />
翠星石が言ったことで、だから」</p>
<p>僕は何を言ッテイル?</p>
<p>翠「…ホントは、 ホントは私が蒼星石と<br />
行きたかったですよ?でも、ここに、<br />
映画のチケット置いてくです。<br />
あのヤローと行ってくるが良いです。<br />
…蒼星石は、大人すぎるです。<br />
たまには自分の幸せを望めですぅ」<br /><br />
蒼「幸せ…?」</p>
<p>…僕はそれを望んでも…</p>
<p><br />
いいの?</p>
<p><br />
ガチャンッ。ギーッ。<br />
僕の心と、ドアが開く。</p>
<p>蒼「翠星石っ」</p>
<p>もう一人の僕を抱きしめる。</p>
<p>蒼「ありがとぉ。姉さん」</p>
<p>翠「蒼星石は甘えんぼです」</p>
<p>暖かいや。暖かい。</p>
<p>…僕は、ふと足元に落ちているチケットに目をやった。</p>
<p><br />
…話題の恋愛映画じゃないか。嘘つき。<br />
翠星石の方が、ずっと大人じゃないか。<br />
でも、ジュンくんはあげないよ?</p>
<p><br />
・</p>
<p><br />
蒼「もしもし、ジュンくん?<br />
え?ちょっと、なんでジュンくんがあやまるのさーっ。<br />
あれは僕が悪かったんだ。ごめんね…?<br />
うん。そうなんだ。ところで、金曜日暇かなぁ?<br />
そう!?じゃあ、今度の金曜の6時にロウゼンシネマ前に<br />
来て欲しいんだけど…」<br />
別に学校で言えば良い話だけど、何故か<br />
電話で今伝えないとダメな気がした。</p>
<br /><p>罪悪感が、ジュンくんの声を聞いて溶けていった。<br />
やっぱり、ジュンくんはジュンくんだねっ。</p>
<p><br />
fin<br /></p>