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~第11話 作戦会議~」(2006/07/25 (火) 20:11:32) の最新版変更点

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<p><a title="alice11wa" name="alice11wa"></a></p> <p>~第11話 作戦会議~</p> <p>金糸雀は自分に良い考えがあると名乗り出た。<br> 金「薔薇学園一の頭脳派、この金糸雀にお任せかしら~」<br> ジ「え~っと、他に何か意見のある人いるかい?」<br> 金「ちょっと、カナの話はまだ終わってないかしら!」<br> ジ「なら早く言ってくれ」<br> ジュンや薔薇乙女達も呆れた表情だった。<br> 金「コホン!カナの作戦はまず囮をつくるかしら。<br> そしてその囮が密かにみんなに情報を与え、梅岡の隙をついてみんなで襲撃!<br> まさしく楽してズルして梅岡の命を頂戴かしら~」<br> ジ「誰が囮になるんだ?」<br> 金「へっ?」<br> ジ「誰が囮になってみんなに情報を与えるんだ?」<br> やはり金糸雀だった。作戦を思いついたのは良かったのだが、<br> 配役までは考えていなかったようだ。<br> 金「ジ、ジャンケンで決めるかしら~」<br> 一同「はぁっ~」<br> みんなため息をつきながらジャンケンをした。<br> 全員「ジャンケン、ポン!」<br> 結局、負けたのは雪華綺晶だった。</p> <p>雪「うっうっ、どうして私が…」<br> ジ「がんばれよ雪華綺晶!」<br> 雪「ジュン君!私ジュン君と離れたくありません」<br> 雪華綺晶はジュンの袖を掴みながら言った。<br> ジ「雪華綺晶…」<br> 真「…隅に置けないわね」<br> 水「なぁ~るほど、同情を誘うわけねぇ」<br> 翠「雪華綺晶、甘えてもダメですぅ」<br> 蒼「運も実力の内さ」<br> 金「がんばるかしら」<br> 雛「雪華綺晶、がんばるのー」<br> 薔「……ライバル…」<br> 雪「うっうっ、そんなぁ~」<br> 結局、雪華綺晶が囮の役をやることになった。<br> この作戦は明日の朝に実行されることにした。<br> 今日は疲れたということでゆっくり休むことになった。<br> <br> 時間は午後8時。外は満月だった。屋敷の中も月の光が差し込んでいた。<br> 薔薇乙女達は部屋でトランプをしていた。</p> <p>雛「みんなで大富豪でもやるの~」<br> 水「あらぁ、良いわねぇ」<br> 翠「翠星石はいつも大富豪になるから、手加減してやるですぅ」<br> 蒼「超大貧民になったところしか見たこと無い気がする」<br> 金「カナの策略の前に敵は無しかしら~」<br> 薔「階段シバリ…してやる…」<br> 雪「それだけは勘弁してね」<br> 真「うるさいわね!静かにしなさい」<br> 雛「真紅はやらないの~??」<br> 真「そんな子供騙しやるわけないでしょ!」<br> 翠「ぷっ、きっとルールを知らないですぅ」<br> 水「真紅はきっと自分の胸と同じような貧民になりたくないのよぉ~」<br> 真「なんですって~!やってやろうじゃないの!」<br> ジ「昼はあんなことあったのにみんな元気だなァ」<br> ジュンは窓から満月を見ながら独り言を呟いていた。<br> ジ「そういえば、梅岡は満月がどうとか言ってたな。<br> 満月になると何か起こるのか?」<br> ジュンは嫌な予感がしていた。<br> その時、屋敷中に狼の鳴き声が鳴り響いた。<br> ウオオォォ~ン!ワオオォォ~ン!<br> 全員「!!!」<br> 薔薇乙女達はすぐにトランプを止めた。<br> ジ「廊下からか!?」<br> ジュンは廊下に飛び出した。廊下には誰もいなかった。<br> ジ「どこから聞こえたんだ?下の階からか?」<br> 真「今の鳴き声は?」<br> 薔薇乙女達も部屋から出てきた。</p> <p> ジ「分からない。だが下の階から聞こえてきた気がする」<br> 雪「下の階まで行ってみますか?」<br> ジ「よし、様子だけ見に行こう」<br> ジュンを先頭に全員下の階へ行った。<br> 相変わらず、3~5階は無人で何もなかった。<br> ジ「あとは梅岡のいた2階だけか…」<br> ジュン達は恐る恐る2階へ降りていった。<br> 2階はシ~ンとしていた。<br> ジ「梅岡もいないのか?」<br> そう思いながら歩いていくと前に人影が現れた。<br> ジ「ついに出たか!」<br> 真「次は負けないわ」<br> 水「今度は手加減しないわよぉ」<br> みんなが武器などを構え、戦う準備をした。<br> しかし人影の正体はあの兎だった。<br> ジ「またあの兎か…」<br> 兎「あの兎とはなんですか。せっかく、貴方達に情報を与えようとしましたのに」<br> ジ「情報?なんだそれは?」<br> 兎「今ご主人様に近づかない方が身のためですよ」<br> ジ「どういう意味だ?」<br> 兎「念のため貴方達に伝えておきますがあの方は狼男なのです」<br> 全員「狼男!?」<br> 兎「そうです。満月になると狼男になり暴れてしまいます。<br> 一応、理性はありますけどね」<br> ジ「なんでそんなことをわざわざ僕達に教えたんだ?」<br> 兎「実は貴方達にあの方を倒して欲しいと思いまして」<br> 全員「!!」</p> <p>兎「私もウンザリしています。<br> あの方のせいで私は殺人の手助けをしてしまいました。<br> 私もこんな仕事をやらされるとは聞いてもいませんでした。<br> どうかお願いします。あの方を倒してください。<br> あの方を倒せばこの屋敷から出られます」<br> 薔薇乙女達は兎を疑っているようだった。<br> しかし、ジュンは少し考えてから頷いた。<br> ジ「……分かった」<br> 一同「ジュン!」<br> 兎「おぉ、ありがとうございます。ではお願いします。<br> ピンチの時にはこの私がお助けしますので。ではっ!」<br> そう言うと兎は消えてしまった。<br> 真「ジュン、なんであの兎の言うことを聞いてしまったの?<br> 主人である私の言うことは聞かないくせに」<br> 水「ジュンはやっぱり優しいのねぇ~」<br> 翠「ちび人間はお人よしですぅ~」<br> 蒼「ジュン君どうして…」<br> 雛「うにゅ~、よく分からなかったの~」<br> 金「いよいよカナの策略を使う時が来たのかしら~」<br> 薔「いよいよ終止符を打つのね…」<br> 雪「結局あの作戦を使うのですか~?(半泣)」<br> ジ「まぁ、あの兎も悪い奴じゃないさ。それより今行くか?それとも明日にするか?」<br> 金「もちろん、明日に…真「今から行きましょ!」<br> 金「真紅?」<br> 真「いよいよ大詰めよ!」<br> 水「今度こそ負けないわぁ~」<br> 金「でも、カナの作戦は?」<br> 翠「誰もマヌケな策士の作戦なんか期待してないですぅ」<br> 金「ガ━━(゜ロ゜;)━━ン」</p> <p>蒼「さぁ、心の準備はOKかい?」<br> 雛「ヒナもがんばるの~」<br> 薔「早く脱出して…ジュンと…(キャッ」<br> 雪「ホッ。囮にならなくて良かった…」<br> ジ「よし、行くぞ!」<br> 一同「おーっ!」<br> 9人の勇姿たちが今前進していった。<br> <br> 次回~満月は狼男の日~に続く<br></p>
<p><a title="alice11wa" name="alice11wa"></a></p> <p>~第11話 作戦会議~</p> <p>金糸雀は自分に良い考えがあると名乗り出た。<br> 金「薔薇学園一の頭脳派、この金糸雀にお任せかしら~」<br> ジ「え~っと、他に何か意見のある人いるかい?」<br> 金「ちょっと、カナの話はまだ終わってないかしら!」<br> ジ「なら早く言ってくれ」<br> ジュンや薔薇乙女達も呆れた表情だった。<br> 金「コホン!カナの作戦はまず囮をつくるかしら。<br> そしてその囮が密かにみんなに情報を与え、梅岡の隙をついてみんなで襲撃!<br> まさしく楽してズルして梅岡の命を頂戴かしら~」<br> ジ「誰が囮になるんだ?」<br> 金「へっ?」<br> ジ「誰が囮になってみんなに情報を与えるんだ?」<br> やはり金糸雀だった。作戦を思いついたのは良かったのだが、<br> 配役までは考えていなかったようだ。<br> 金「ジ、ジャンケンで決めるかしら~」<br> 一同「はぁっ~」<br> みんなため息をつきながらジャンケンをした。<br> 全員「ジャンケン、ポン!」<br> 結局、負けたのは雪華綺晶だった。</p> <p>雪「うっうっ、どうして私が…」<br> ジ「がんばれよ雪華綺晶!」<br> 雪「ジュン君!私ジュン君と離れたくありません」<br> 雪華綺晶はジュンの袖を掴みながら言った。<br> ジ「雪華綺晶…」<br> 真「…隅に置けないわね」<br> 水「なぁ~るほど、同情を誘うわけねぇ」<br> 翠「雪華綺晶、甘えてもダメですぅ」<br> 蒼「運も実力の内さ」<br> 金「がんばるかしら」<br> 雛「雪華綺晶、がんばるのー」<br> 薔「……ライバル…」<br> 雪「うっうっ、そんなぁ~」<br> 結局、雪華綺晶が囮の役をやることになった。<br> この作戦は明日の朝に実行されることにした。<br> 今日は疲れたということでゆっくり休むことになった。<br> <br> 時間は午後8時。外は満月だった。屋敷の中も月の光が差し込んでいた。<br> 薔薇乙女達は部屋でトランプをしていた。</p> <br> <p>雛「みんなで大富豪でもやるの~」<br> 水「あらぁ、良いわねぇ」<br> 翠「翠星石はいつも大富豪になるから、手加減してやるですぅ」<br> 蒼「超大貧民になったところしか見たこと無い気がする」<br> 金「カナの策略の前に敵は無しかしら~」<br> 薔「階段シバリ…してやる…」<br> 雪「それだけは勘弁してね」<br> 真「うるさいわね!静かにしなさい」<br> 雛「真紅はやらないの~??」<br> 真「そんな子供騙しやるわけないでしょ!」<br> 翠「ぷっ、きっとルールを知らないですぅ」<br> 水「真紅はきっと自分の胸と同じような貧民になりたくないのよぉ~」<br> 真「なんですって~!やってやろうじゃないの!」<br> ジ「昼はあんなことあったのにみんな元気だなァ」<br> ジュンは窓から満月を見ながら独り言を呟いていた。<br> ジ「そういえば、梅岡は満月がどうとか言ってたな。<br> 満月になると何か起こるのか?」<br> ジュンは嫌な予感がしていた。<br> その時、屋敷中に狼の鳴き声が鳴り響いた。<br> ウオオォォ~ン!ワオオォォ~ン!<br> 全員「!!!」<br> 薔薇乙女達はすぐにトランプを止めた。<br> ジ「廊下からか!?」<br> ジュンは廊下に飛び出した。廊下には誰もいなかった。<br> ジ「どこから聞こえたんだ?下の階からか?」<br> 真「今の鳴き声は?」<br> 薔薇乙女達も部屋から出てきた。</p> <br> <p> ジ「分からない。だが下の階から聞こえてきた気がする」<br> 雪「下の階まで行ってみますか?」<br> ジ「よし、様子だけ見に行こう」<br> ジュンを先頭に全員下の階へ行った。<br> 相変わらず、3~5階は無人で何もなかった。<br> ジ「あとは梅岡のいた2階だけか…」<br> ジュン達は恐る恐る2階へ降りていった。<br> 2階はシ~ンとしていた。<br> ジ「梅岡もいないのか?」<br> そう思いながら歩いていくと前に人影が現れた。<br> ジ「ついに出たか!」<br> 真「次は負けないわ」<br> 水「今度は手加減しないわよぉ」<br> みんなが武器などを構え、戦う準備をした。<br> しかし人影の正体はあの兎だった。<br> ジ「またあの兎か…」<br> 兎「あの兎とはなんですか。せっかく、貴方達に情報を与えようとしましたのに」<br> ジ「情報?なんだそれは?」<br> 兎「今ご主人様に近づかない方が身のためですよ」<br> ジ「どういう意味だ?」<br> 兎「念のため貴方達に伝えておきますがあの方は狼男なのです」<br> 全員「狼男!?」<br> 兎「そうです。満月になると狼男になり暴れてしまいます。<br> 一応、理性はありますけどね」<br> ジ「なんでそんなことをわざわざ僕達に教えたんだ?」<br> 兎「実は貴方達にあの方を倒して欲しいと思いまして」<br> 全員「!!」</p> <br> <p>兎「私もウンザリしています。<br> あの方のせいで私は殺人の手助けをしてしまいました。<br> 私もこんな仕事をやらされるとは聞いてもいませんでした。<br> どうかお願いします。あの方を倒してください。<br> あの方を倒せばこの屋敷から出られます」<br> 薔薇乙女達は兎を疑っているようだった。<br> しかし、ジュンは少し考えてから頷いた。<br> ジ「……分かった」<br> 一同「ジュン!」<br> 兎「おぉ、ありがとうございます。ではお願いします。<br> ピンチの時にはこの私がお助けしますので。ではっ!」<br> そう言うと兎は消えてしまった。<br> 真「ジュン、なんであの兎の言うことを聞いてしまったの?<br> 主人である私の言うことは聞かないくせに」<br> 水「ジュンはやっぱり優しいのねぇ~」<br> 翠「ちび人間はお人よしですぅ~」<br> 蒼「ジュン君どうして…」<br> 雛「うにゅ~、よく分からなかったの~」<br> 金「いよいよカナの策略を使う時が来たのかしら~」<br> 薔「いよいよ終止符を打つのね…」<br> 雪「結局あの作戦を使うのですか~?(半泣)」<br> ジ「まぁ、あの兎も悪い奴じゃないさ。それより今行くか?それとも明日にするか?」<br> 金「もちろん、明日に…真「今から行きましょ!」<br> 金「真紅?」<br> 真「いよいよ大詰めよ!」<br> 水「今度こそ負けないわぁ~」<br> 金「でも、カナの作戦は?」<br> 翠「誰もマヌケな策士の作戦なんか期待してないですぅ」<br> 金「ガ━━(゜ロ゜;)━━ン」</p> <br> <p>蒼「さぁ、心の準備はOKかい?」<br> 雛「ヒナもがんばるの~」<br> 薔「早く脱出して…ジュンと…(キャッ」<br> 雪「ホッ。囮にならなくて良かった…」<br> ジ「よし、行くぞ!」<br> 一同「おーっ!」<br> 9人の勇姿たちが今前進していった。<br> <br> 次回~満月は狼男の日~に続く<br></p>

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