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「真紅女房」(2006/07/23 (日) 10:14:16) の最新版変更点
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真紅女房<br>
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大分昔の話だが、村の端にJUMという少年と、村の真ん中にベジータっつう<br>
M字ハゲがおったとかおらんかったとか。<br>
JUMは米さ買う金も無えで、仕方なく親の残してくれた船さ漕いで、沖まで<br>
出て竿を持って魚ば釣ろうとすっと見事な真紅さ獲れた。<br>
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「ははぁ、こりゃあ青い果実だ」<br>
「あッ! いけないわ……」<br>
「もう我慢できないよ」<br>
「まだ……初(検閲により削除)潮前なの……」<br>
「オールオッケーさ!」<br>
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JUMは真紅をひん剥くと、じっくり舐って喰ってしまったそうな。<br>
食べたにもかかわらず、すっかり痩せてしまったJUMがまた海に出ると、<br>
水の中からでっかいデコがひょいと顔を出して<br>
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「鬼畜かしらー。外道かしらー。ダニエル・カマルゴ・バルボ(略)」<br>
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と言った。<br>
ああ、これが金糸雀亀だべかと思うとデコ亀の奴JUM連れてった。<br>
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「真紅が待ってるかしらー」<br>
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デコガメをバックから犯……もとい、金糸雀亀の背に乗って海に潜ると、<br>
そこは竜宮城じゃった。<br>
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「本当に来たのー! いらっしゃいませなのー!」<br>
「お、お前が妹の……ですか。ま、よ、よろしくしてやる……です」<br>
「ようこそ旦那様。ゆっくりしていってね」<br>
「うふふふ……貴方が真紅にあんなことやこんなことまで……」<br>
「いい男……やらないか」<br>
「やりませんか?」<br>
「ウチの娘を傷物にしやがったな!?」<br>
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初めての異性に興味津々の姉妹に連れてかれっと、真紅が待ってた。<br>
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「JUM……」<br>
「真紅……」<br>
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「来たの……」<br>
「えッ?」<br>
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「もう、貴方の赤ちゃんだって産めるわ――」<br>
「おおッ!?」<br>
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JUMはやったことの重大さに気付いたが、遅かったっぺ。<br>
姉妹はJUMを寝取り寝取られ、そりゃあ幸せに暮らしたってよお。<br>
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さて、そうなると面白くないのが村の王子のベジータだ。<br>
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「クソッ! JUMの奴あんな可愛い八人とめくるめく……」<br>
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嫉んだM字ハゲは船さ菜っ葉に漕がして海さ行くど、栽培どもに真紅を<br>
捕まえさせたんだ。<br>
よっしゃあ! とばかりにベジータは真紅さあ喰ったけど、何故か事の<br>
終わりに一万五千円ばかし取られたんだと。どうやらア○○ニメージュの<br>
真紅だったらしいんだわ。<br>
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そったらことしたら、次の日ベジータの息子が腫れて大騒ぎになった。<br>
爛れるやら痒いやらで、もうどうにもならんから、有名なお医者の巴に<br>
訊いてみっと、毒出しせんと死ぬる言われてしもうたんだそうな。<br>
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「毒出しって……どうやったら良いんだ!?」<br>
「村にいる梅岡道場の師範の力を借りれば治るわ」<br>
「道場の師範だと!? 気の力とか、そんなので治すのか!?」<br>
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「いいえ、彼の鍛え上げたお尻を使えば……」<br>
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ベジータはそんなの嫌だった。けど、心配した菜っ葉と栽培たちが梅岡<br>
を呼んできてくれたんだ。勿論ベジータは逃げたんだけんど、毒が回って<br>
村の大通りで倒れてしまった。<br>
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「さあ遠慮はいらん! 思う存分ぶちこんでみろ!」<br>
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村の人達みんなが見守る中、梅岡師範はベジータ救ったって。<br>
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けんど、そしたら梅岡師範のお尻が痒くなってしまって、豪胆な身でも<br>
よほど堪えたのか、そこいら中を駆けずり回って、とうとう野山ん中まで<br>
入っていっちまっただ。<br>
そこで手近な木々に尻ば擦り付けて回ったんだってよ。<br>
木々には、痒みの毒がみんな移っちまったそうだ。<br>
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今はみんなその木を、漆って呼ぶんじゃと。<br>
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いきがポーンとさけた、なべのしたガラガラ。<br>