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第42話「笑顔」」(2006/07/11 (火) 18:48:46) の最新版変更点

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<p>車内は相変わらず、無言だったが。<br> ジュンが重い口を開く。</p> <br> <p>J「あー・・・誰かなんか喋らないか?」<br> 銀「・・・そうねぇ・・・何か有ったかしらぁ?」</p> <br> <p>ふと内心思う、水銀燈反応してくれて有難う!と。</p> <br> <p> J「何か話題作ってくれないか?こんな雰囲気じゃあ、何か嫌だろう?」<br> 銀「そうねぇ・・・真紅ぅ何か有る?」<br> 真「・・・紅茶を入れて頂戴・・・」<br> 銀「・・・分かったわぁ・・・」</p> <br> <p>そう言うと、揺れる車内で水銀燈が紅茶を入れる。<br> 他の数人は緊張で、何も喋れていない状況だ。<br> まずいと思った、大抵こういう時に襲われたら、チームバランスがおかしい時だから・・・<br> そんな事を考えながら、車を運転する。<br> しかしジュンは、車内ばかりに気を取られて、車外で起こっている変化に気が付かないでいた。</p> <br> <p>J「なぁ皆、之から死ぬわけじゃないんだぜ?」<br> J「もしかしたら敵は強いかもしれないよ、けどね?だからと言って絶対負ける負けじゃぁ。」<br> 金「いい加減にするかしら!皆!こんな調子じゃあ、直ぐに敵に殺されるかしら!」<br> 翠「金糸雀は怖くないのですか?死ぬのが。」</p> <br> <p> 一瞬、金糸雀が言い出したのに驚いたが、それでも任せてみる事にした。<br> 之は彼女を信用してみた、上での行動だと思う。</p> <br> <p> 金「確かに死ぬのは怖いかしら・・・でも!それでも頑張んなければ、其処で終わりなのかしら!」<br> 翠「金糸雀・・・」<br> 雪(良いこと言うようになったわね・・・金糸雀・・・)<br> 雛「雛もそう思うの!確かに死んで皆に、会えなくなるのは寂しいけど・・・けど、絶対死ぬわけじゃないのよ!」</p> <br> <p> ジュンはふと笑ってみた、此処まで幼稚だったあの2人が。<br> 一番先に死の恐怖に対抗できるとは・・・<br> ついつい知らずの内に笑っていた。</p> <br> <p> 真「2人とも・・・確かにそうよね、私達如何にかしてたわ・・・有難う、2人とも。」<br> 金・雛「如何いたしまして(かしら・なの)!」</p> <br> <p>うん、この雰囲気なら良い感じだ、有難う2人とも。<br> ふと前方を見やる、何かが浮いていた。<br> 浮いていたのは・・・羽?いやアレは・・・<br> 一瞬だが、在り得ない所に行き着いた。<br> いや・・・それは無い、断じて無い筈だ・・・</p> <br> <p>J「・・・敵だ!」<br> 8人「分かった(各種の語尾)!」</p> <br> <p>車を急停車させて、急いで車から降りる。<br> ・・・ジュンは驚愕した、有ってはいけない事が起こったのだ。</p> <br> <p>J「あいつ等は・・・脱走したホムンクルス!?」<br> 雪「確かに、あいつ等はそのようですね・・・何故でしょう・・・」<br> 銀「な!?ジュン以外のホムンクルス!?」<br> J「ヤバイな・・・二人で一人を当たれ、俺は主将とやる!」<br> 薔「ホムンクルス・・・何か歪だね?人間じゃないのかな?」<br> J「・・・元人間、失敗作だ・・・」<br> 蒼「戦闘方法は?」<br> J「それを見切ってくれ、そこ等辺は任せた。」<br> 真「やばいわね・・・如何見ても【獣】だわ。」</p> <br> <p> 其処に居たのは、半分以上が剛毛に覆われた、半獣らしき生物。<br> 鳥と人を混ぜて作ったような、手足、羽だけが鳥の人型の生物。<br> ほぼ全身が鋼鉄のような、ゴーレムとでも言い表すような生物。<br> 巨大な花に包まれた、胴から上だけが出ている生物。<br> そして、悪魔とでも形容しようか、黒い羽、悪鬼の如く顔、2本の角。<br> そして黒光りする、硬質の皮膚に覆われた生物。<br> それが此方目掛けて、全力で直進していた。</p> <br> <p>翠「何ですかアレは!百鬼夜行ですか!?」<br> 雛「うーっ!何だか凄いの!」<br> 金「こ、今回は苦戦するかもしれないかしら・・・」</p> <br> <p> そう言うと、悪魔がジュン、ラフレシアが蒼星石と翠星石。<br> ゴーレムが真紅と水銀燈、半怪鳥が薔薇水晶と雪華綺晶、そして半獣が雛苺と金糸雀に向かってきていた。<br> 此処だと、一挙にやられるのが分かると、9人は散り散りに離れた。</p> <br> <p> 先ずは半怪鳥、薔薇水晶に体当たりを仕掛けて、物凄いスピードで体当たりをぶつける。<br> 薔薇水晶は数メートル飛ばされると、急いで起き上がるが、少し咽ている。</p> <br> <p>薔「ガハッ!・・・クッ!」<br> 雪「薔薇しーちゃん!大丈夫ですか!?」<br> 薔「大丈夫、如何しようか・・・」<br> 雪「次が着ますよ!」</p> <br> <p> そう言うと、半怪鳥が奇声を発しながら、空から体当たりをしてくる。<br> それを2人が横っ飛びにかわすと、半怪鳥は空に浮き上がって、次の攻撃をしようとしている。<br> 半怪鳥は勢いが有るが、体当たりの後は暫く、空中停滞するようだ。</p> <br> <p> 雪「薔薇しーちゃん!適当にそこ等辺を、スタンドで切ってください!」<br> 薔「え!?・・・分かった!」</p> <br> <p>そう言うと、スタンドの大刀で空を切る。<br> すると雪華綺晶が、その刀の部分を空間移動能力で、半怪鳥の羽のところに合わせた。<br> すると今まで空を舞っていた、半怪鳥の羽を削げ落とした。<br> 半怪鳥は奇声をあげながら、地面に落下した。</p> <br> <p>薔「やったぁ!」<br> 雪「・・・まだです!」</p> <br> <p>半怪鳥は、如何やら羽を折ったようだが。<br> 命に別状は無い様で、凄い勢いで、こっちにやって来た。</p> <br> <p>薔「し、しつこい!」<br> 雪「来ますよ!」</p> <br> <p>そう言うと、ギリギリで体当たりを避ける。<br> すると後ろのほうで、半怪鳥の奇声が聞こえると。<br> 雪華綺晶が半怪鳥を、締め上げてナイフで首の喉を掻っ切っていた。<br> 半怪鳥は暫く動いて、奇声を発した後。<br> 倒れて動かなくなった。</p> <br> <p>薔「ブ、ブラボー・・・」<br> 雪「どういたしまして。」</p> <br> <p>その頃半獣が、雛苺と金糸雀に向かっていたが。<br> 雛苺は半獣の足をすくう為、蔦を地面にめぐらしていた。<br> しかし、半獣は少しすくわれるものの、凄いスピードで此方に向かってくる。</p> <br> <p>雛「うゆー!!金糸雀!準備はいいの!?」<br> 金「準備できたかしら!」</p> <br> <p>そう言うと、衝撃波で獣を攻撃する。<br> しかし、あまり効果が無い。<br> 如何やら、皮膚が硬質で出来ているようだ。</p> <br> <p>金「万事休すかしら!?」<br> 雛「うーゆー!!」</p> <br> <p>しかも、一行にスピードは落ちず。<br> 相変わらず物凄いスピードで、此方に向かっている。<br> 後もう少し、後数メートル。<br> その瞬間半獣が、牙を剥いて飛んだ !<br> 2人が攻撃を受けそうになったて、目をつぶった瞬間。<br> 頭の中で声がした、すると、万物が止まって見えた。</p> <br> <p>???「貴女が、私の主ですかぁ?」<br> 雛「だ、誰なの!?」<br> ベ「あ、申し遅れました、ベリーベルと言います。」<br> べ「之以降貴女の精霊として過ごしますんで、以後よろしくお願いしますー」<br> 雛「あなたは何処に居るの?」<br> ベ「実体を作り出しますね。」</p> <br> <p> すると、目の前にピンクの淡い光と共に、音も無くピンクの髪をした。<br> 全身桃色の、おっとりした感じの女性が現れた。</p> <br> <p> ベ「今後とも宜しく、ではチャッチャと能力を渡しますね?」<br> 雛「うゆ?力?」<br> ベ「そう、力。」<br> 雛「うー・・・」<br> ベ「取り合えず、この手の甲にキスしてね?はい。」</p> <br> <p> そう言うと、手の甲を差し出された、雛苺は毅然としないながらも。<br> 渋々、手の甲にキスをした。<br> すると雛苺の中から、何かが溢れてくるような気がした。</p> <br> <p> ベ「呼びたいときは、頭の中でベリーベルって呼べば出てくるから、そこ等辺よろしくね?」<br> 雛「あっ!」</p> <br> <p>しかし、次を言う前にとっとと消えていた。<br> 気が付くと、手には一振りの刀が握られていた。<br> 中振りだが、しっくりと来る重さと、握り心地がよかった。<br> それと何故か、火を纏っていた。<br> 目の前の半獣は、次の瞬間、雛苺と金糸雀の斬撃に飲まれていた。<br> 如何やら金糸雀は、小振りの双剣のようだ。<br> ・・・金糸雀の後ろには、まだ精霊が残っていた。<br> 服は金色、こっちはドジを踏みそうな感じの女性だった。</p> <br> <p> ピ「あ、どうも、ピチカートです、今後ともよろしくお願いします。」<br> 雛「うゆー・・・どうも・・・」<br> 金「雛苺?貴女も貰ったのかしら?」<br> 雛「そうなのよー!カッコイイのー!」<br> 金「私だって負けてないかしら!」<br> ピ「2人とも、落ち着いて・・・」</p> <br> <p> その頃、ゴーレムと対峙している、水銀燈と真紅はというと。</p> <br> <p>真「クッ・・・早い!」<br> 銀「この速さは、異常ね・・・」</p> <br> <p> 水銀燈が真紅の腹から、持ち上げながら飛んで、真紅が銃で撃ちながら戦闘していた。<br> 2人で重い分、あまり高くも機動力も無いので、徐々に追い詰められていた。</p> <br> <p>真「どーして、こんなにゴーレムが早いのだわ!?」<br> 銀「そうねぇ・・・之はヤバイわぁ・・・手が痛くなってきた・・・」<br> 真「ゑ!?まっ、待って!それは!」<br> 銀「・・・不時着ね・・・一回。」<br> 真「これは・・・潰される!!」<br> 銀「諦めなさい。」<br> 真「はぁ・・・如何してこうなるのだわ・・・」</p> <br> <p> そう言うと、ゴーレムの数メートル前に降りた。(落ちた)<br> すると、ゴーレムは徐々にスピードを下げ、パンチを繰り出した。</p> <br> <p>真「速い!」<br> 銀「クッ!」</p> <br> <p>すると、突然時が止まる。<br> 2人が振り向くと、其処には2人の精霊が居た。</p> <br> <p>ホ「ホーリエです・・・何か?」<br> メ「ホーリエちゃん、そんな事言っちゃあ、役目無いでしょ!、あ、私はメイメイです。」</p> <br> <p>・・・誰だ?この天然双子は・・・<br> 2人とも16歳ぐらいで、両方瓜二つで髪はロングである。<br> ただ、ホーリエはいかにも、ヤル気の無い顔をしている。<br> メイメイはヤル気の有り余った、ご機嫌娘って所か。<br> 行き成り現れた二人に、真紅と水銀燈は怪しんでいた。</p> <br> <p>真「・・・」<br> ホ「取り合えず契約するから、手の甲にキスを・・・」<br> メ「銀ちゃんも、こっちの手の甲にしてくれぃ。」<br> 銀「・・・」<br> メ「とりゃぁ!」</p> <br> <p> そう言うと、メイメイは真紅の口をホーリエの手の甲に。<br> 自分の手の甲を、水銀燈の口に無理やりつけた。<br> 行き成りのせいで、2人は何が起こっているのか良くわからない。</p> <br> <p>真「キャァ!・・・行き成り何を・・・」<br> 銀「酷い目に有ったわ・・・」</p> <br> <p>気が付くと、2人は見えなくなっていて。<br> 2人の頭の中から声がする。</p> <br> <p>メ「好きな時に呼んでくださいー、ではー。」</p> <br> <p>もう呼ぶのも二人は、しんどかった。<br> 真紅の手には、銃弾を入れるところが無い、45口径リボルバー。<br> 水銀燈の手には、大剣が握られていた。<br> 目の前の敵は徐々に、動き始めていたが。<br> 真紅と水銀燈の両撃が響いて、ゴーレムは砕けた。</p> <br> <p>真「何だったのだわ・・・」<br> 銀「・・・まぁいいわ・・・倒せたんだし・・・」<br> メ「えーっと?武器は自動で仕舞われるんで、宜しく。」</p> <br> <p>そう聞こえると、武器は消滅した。</p> <br> <p>真・銀「・・・」</p> <br> <p> 正直、あの2人誰だよとか思い始めていた、2人が居た。<br> そして、盛大にため息を吐いた。</p>

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