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あいつがオレでオレがあいつで」(2006/02/28 (火) 20:24:04) の最新版変更点

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<p>あいつがオレでオレがあいつで</p> <p>~休日 午前~</p> <br> <p> ジ(……ったく。翠星石の奴、自分から約束押し付けておいて遅れるってのはどういう事だ……)<br> 翠「―――― はぁ、はぁ……お、遅くなった……ですぅ……」<br> ジ「おまえなぁ! こんな寒い中に二時間も人を待たせるなよ!」<br> 翠「ご、ごめんなさい……ですぅ」<br> ジ(本当に反省してるのかこいつは……って、なんか普段とは違う感じがするぞ。<br>  ……幾つか見ないアクセサリーつけてるな。他にもなんか……)<br> 翠「……な、なにジロジロ見てる……ですか」<br> ジ「……お前、顔赤いな。もしかして風邪引いてるんじゃないか?」<br> 翠「これは、ここまで走ってきたからですぅ!<br>  と、とにかく、これ以上時間を無駄にしたくないないから行くですよ!」<br> ジ「おい、遅れたのは僕のせいじゃな……聞いてないな、あいつ」</p> <br> <p>~休日 午後~</p> <br> <p> ジ「…………今日は買い物の荷物持ちじゃなかったのか?」<br> 翠「良い物が無いのだから仕方ないですぅ」<br> ジ「だからって園芸展や喫茶店に行っても買い物にならないだろ」<br> 翠「憂さ晴らしですぅ! そっちも楽しんでいたのに一々文句が多いですよ!」<br> ジ「別に文句を言いたい訳じゃ……ただ不思議に思ったから……」<br> ジ(普段ならもっとやかましいのに、何を気にしているのか口数も少ないし……。<br>  それにやっぱり、顔が赤くなるんだよなぁ。目線が合いそうになると慌てて逸らすし。<br>  なんだかこっちまで恥ずかしくなってくる……いや、可愛いなんて思ってないぞ僕は……!)<br> 翠「……ふ、ふん! こここ、これだから元ヒキコモリは扱いづらいのです!」<br> ジ「…………お前」<br> 翠「……あ……」<br> ジ「扱いづらくて悪かったな……」<br> 翠「い、今のは違う―――― 違うのです!」<br> ジ「違うってなにがだよ。何も違わないだろ…………もういい。今日は帰らせて貰うぞ」<br> 翠「……ジュ、ジュン……!」<br> ジ「ッ! …………じゃあな」</p> <br> <p>~休日 帰り道~</p> <br> <p>ジ「…………」<br> ジ(……悪口言ったのはあいつなのに……<br>  なんであんなに辛そうな顔するんだ……卑怯だろ……!)<br> ジ「……今日のあいつは一体何がしたかったんだよ……」<br> 翠「…………」<br> ジ「!? お、お前いつの間に…………な、なんだよ」<br> 翠「……あんな事を言いたくて、今日来たんじゃない……」<br> ジ「…………翠星石」<br> 翠「傷つけたかったんじゃない……<br>  待ち合わせの場所に走ってた時も、色々な場所を見て回っていた間も、<br>  今日が楽しい一日になるように願ってた……あんな別れ方をしたかったんじゃない……!」<br> ジ「ま、待てよ、落ち着け。僕はもういいから――」<br> 翠「でも、でも……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……!」<br> ジ「おい! こんな所で泣くなよ、お前やっぱりおかしいぞ……!?」<br> 翠「ごめ……う、うぅ……ぅ……」<br> ジ「~~~~! ああもう! 悪かった、僕が悪かったよ! だから泣くな、止めてくれ!」</p> <br> <p>翠「あ―――― !!! ……ジュ、ジュッ……か、身体! だ、抱き締めて……ッ!?」<br> ジ「うるさい、突っ込むな! これ以上泣いたら顔潰れるくらいまで腕を締めるぞッ!」<br> 翠「……これじゃ、服が濡れちゃう……」<br> ジ「気にすんな。目の前で泣かれているよりずっとマシだ。<br>  ……それにお前をこうしていると……」<br> 翠「え……?」<br> ジ「……ああもう! なんか今日のお前を見ていると変な気分になるんだよ!<br>  ずっと僕の顔見ているくせに、目を向けるとそっぽ向いて恥ずかしがるし……!<br>  どうしていきなり―――― お前、そんな事する奴じゃなかっただろう!?」<br> 翠「…………」<br> ジ「クソ、何言ってるんだ僕は……今のお前見ていると僕までおかしくなってくる……<br>  照れるなよ、変な期待しそうになるんだよ、このままじゃ馬鹿みたいな勘違いしそうに……!」<br> 翠「……勘違いじゃない」<br> ジ「!」<br> 翠「…………好き、だから」<br> ジ「……信じるぞ」<br> 翠「うん…………んっ」</p> <br> <p>~翌日 登校中~</p> <br> <p> ジ(……ほとんど勢いとはいえ、昨日はキスまでしてしまった……。<br>  こ、これはあれだよな、告白だったんだよな、僕達付き合う事になったんだよな。<br>  よ、よし……今度は僕が誘うぞ。映画のチケットも買ったし……いや、気が早かったか……!?)<br> 翠「…………」<br> ジ(―――― す、翠星石……! 来たぞ、勇気を出せ、翠星石もやれた事なんだ……!)<br> ジ「よ、よう翠星石、おはよう」<br> 翠「…………」<br> ジ「……き、昨日は色々あったよな。正直僕も戸惑ってるんだけど……」<br> 翠「……なに言ってるですか」<br> ジ「や、嫌だった訳じゃないんだ! 不安はあるけど後悔はしてな……え?<br>  なに言ってるって……ほら、昨日のアレだよ、アレ」<br> 翠「……なにも無かったです」<br> ジ「なにも無かったって――――<br>  お、おい、まさかお前、昨日の事無かった事にするつもりじゃ……!?」<br> 翠「ジュン! さっきからなにを訳の分からん事をのたまっているですか!?<br>  最初からなにも無かったのです! それ以上でもそれ以下でも右も左もないのです!<br>  それ以上昨日の話を続けたらただじゃおかねーですよ!」<br> ジ「そんな……あんなだったけど、昨日は本気だったんだぞ……」<br> 翠「す、翠星石だって昨日は―――― ジュンの馬鹿ァァァッ!」</p> <br> <p> ジ「翠星石ッ…………う、嘘だろ、本当は嫌だったのか……? 僕の決意は……!?」<br> 蒼「……ジュン……君……お、おはよう」<br> ジ「…………蒼星石。翠星石は昨日の夜になにかあったのか?」<br> 蒼「ご、ごめんなさい!」<br> ジ「いや、いきなり謝られても……事態分からないだろうけど、お前のせいじゃないし」<br> 蒼「う、あ、それは……そうなんだけど……そうじゃなくて……翠星石も悪くなくて……」<br> ジ「……はぁ。ならやっぱり先走り過ぎてたのか。チケットどうすればいいんだ……」<br> 蒼「と、当然ジュン君だって悪くないんだ……って、チ、チケット?」<br> ジ「ああ、映画のチケット。翠星石を誘おうと思ってたんだけどあれじゃぁ……」<br> 蒼「…………」<br> ジ「……興味あるのか? ……あー……もういいや、今週末なんだけど暇なら……」<br> 蒼「―――― ええ!? あああ、ううう……!」<br> ジ「……別に無理に誘ってる訳じゃないからな。他に予定があるなら気にするな」<br> 蒼「そうじゃないんだ! そうじゃないんだけど……<br>  僕は、僕は―――― うあああああああああああ……ッ!」<br> ジ「ど、どうした蒼星石! まるで心労で今にも倒れそうな中間管理職の悲鳴だぞ……!?」</p> <br> <p>昼休み・人気の居ない校舎の階段で</p> <br> <p> J「蒼星石って、スカート短くしないんだな…何か以外…」(膝の上に蒼星石をのせてじっとスカートを見る。)<br> 蒼「どうして?僕校則は守るよ。」<br> J「いや…動きやすそうなのが好きかなって思って…」<br> 蒼「う~ん…確かに見た目は動きやすそうで元気に見えるかもしれないけど…階段で人目を気にしたり、色々大変だって…<br> 翠星石が言ってた。」<br> J「ふ~ん…色々あるんだな…」<br> 蒼「それにね…あまりに短いスカート穿いてると…すぐ先生に目を付けられるから…大変なんだよ。<br> 僕は校則何一つ破ってないから、目も付けられず、ジュン君とこうしてどうどうといられる…」(ぽふっとJUMの胸にもたれる)<br> J「そ…そうか…」(今何気に黒い事言わなかったか…?」<br> 蒼「それでもジュン君は…僕にミニスカート…穿いて欲しい?」<br> J「い…いや別に僕は蒼星石が蒼星石らしければ別に…でもちょっと見てみたいかも…けど…」<br> 蒼「…けど…?」(JUMの手をスカート越しに自分の足に沿わせながら)<br> J「って…何してるんだよ。」(あぁ…我慢してたのに……やわらかい…)<br> 蒼「べっつにぃ…僕に…ドキドキしないかな…って思って。」<br> J「…お前の足…誰にも見せたくないから……そのままでいいよ…」(いつの間にか自分で手を動かして、蒼星石の足を触っている)<br> 蒼「そうだね…ジュン君は別にスカート越しに妄想しなくても、いつでも全部触れるんだもんねぇ…」(ニヤニヤ)<br> J「な……誰が妄想なんて…」<br> 蒼「でもしてたでしょ?まだ付き合ってないとき。そうじゃないと、この手の説明がつかないよ♪」<br> J「………うん。」(くっそー!!)</p> <br> <p>最初はちょっとした出来心でした。<br> 前日の夜から翠星石はずっとその事を話し続けていて……羨ましかったんだと思います。<br> 布団の中で計画を立てて、まずは鋏で彼女の夢を少し××しました。<br> 髪の毛は付け毛を足して髪留めで誤魔化したんです。<br> それだけだとかえって目立つと思ったので、他にも有りっ丈の装飾品を身に付けて……。<br> 瞳の色が最大のネックでしたけど、案外気付かれないものですね。<br> ごめんなさい。悪い事をしている自覚はあったんです。本当にありがt(ry</p> <p>THE END</p>

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