438年ぶり2回目

ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり



暗闇に久澄アリアの血から生まれた血槍が飛ぶ。
「ひゃっはははははははは!!」
松永久秀はそれを蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とした。


「どうしたァ? まさかこれっぽちで終わりじゃァねえよなァ?」
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
「ひゃはははは!そう来なくっちゃなァ!」
松永久秀は再びそれを蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とした。


「ほら来いよ妖術使い――じゃなくて何とかジョ……水洗便女だったか? ひゃはははは!」
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
「折角この松永弾正久秀が直々に相手してやってんだァ。喜べよォ便所女」
松永久秀は再びそれを蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とした。


「てめェの怨みってのはこの程度かァ? 公衆便所さんよォ」
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
「俺より上だと思い込んでるクソどもをぶっ殺す……その肩慣らしに丁度いいわァ……」
松永久秀は再びそれを蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とした。


「オラオラ攻撃遅ェぞ!」
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
「いいねェ憎悪や怨念ってヤツは。何度向けられても飽きねェ」
松永久秀は再びそれを蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とした。


「オラどうした、こんなんじゃ長慶も殺せねェぞ!」
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
「遅ェんだよォ鈍ェんだよォ弱ェんだよォ!」
松永久秀は再びそれを蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とした。


「てめェのチンケな術で三悪様が殺せるかよォ――!ひゃはははははは!!」
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
「ひゃっははははははははははははははは―――――――!!!!!!」
松永久秀は再びそれを蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とした。


「ひゃははは――ハァ」
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
「まだ続くのか」
松永久秀は再びそれを蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とした。


「おい」
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
「おいコラ、クソ便所」
松永久秀は再びそれを蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とした。


「ちょっと」
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
「ちょ待てよ」
松永久秀は再びそれを蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とした。


「ちょっと待てって」
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
「待てっつってんだろ」
松永久秀は再びそれを蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とした。


「待――」
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。
久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。久秀の声に応えるように再び血槍が飛ぶ。血槍が飛ぶ。血槍が飛ぶ。血槍が飛ぶ。血槍が
血槍が飛ぶ。血槍が飛ぶ。血槍が飛ぶ。血槍が血槍が血槍が血槍が血槍が血槍がぎゃり血槍が血槍が血槍が血槍が血槍がぎゃり血槍が血槍が血槍が血槍が血槍が血槍が

「待てっつってんだろうがァァァ――!!こンの腐れ便器女がァァァ――!!」

久秀は絶叫しつつ、再び血槍を蜘蛛糸で絡め取ると、次いで出現した血槍も天下五剣「大典太光世」で全て斬り落とす。
しかし糸に絡まった血槍や切り落とされた血槍はドロリと溶けてその姿を失くすと、再び血槍の形となって久秀に襲いかかってくる。


「しつけェぞテメ――!!」

少し遊ぶつもりで戦い始めたはずが、気づけば周りが明るくなりかけている。
松永久秀と彼女が殺した魔法少女アリアの血液が化けた血槍は、かれこれ数時間も戦い続けていた。


「いつまでも現世にへばりついてんじゃねェェ――!」

久澄アリアの死体から魔力が枯渇するまで血槍の攻撃は続く……それは久秀にも分かっていたが、まさかこんなに長続きするとは計算外だった。
もともとアースMGでも有数の実力者であるアリアの魔力貯蔵量は、普通の魔法少女に比べてもケタ違いに多い。
だがこれほどの魔力があるのなら、何故彼女は生前にそれを使わず、久秀に一方的に嬲り殺されたのか。


「さっさと地獄に流れやがれェェ――!!このクサレ便所がァァ――!!」

アリアのいたアースMGにおける魔力とは、希望や勇気や想像力などのポジティブな精神力を変換して作られるものである。
しかしそれとは別に、怒りや憎悪や絶望といったネガティブな感情を破壊の魔力に変換する外法も存在しているのだ。
魔法少女の仕事には、そうした外法を使う悪の魔法少女との戦いも含まれている。
然らば、百戦錬磨の魔法少女であるアリアが己が使うかは別としてその外法の術を知っていたとしても何ら不思議はない。
ぎゃりぎゃりぎゃり

「てめェみたいなクソガキが俺の邪魔をしようなんざァ五百年早ェんだよォ――!!」   ぎゃりぎゃり

長時間に渡る拷問の中で蓄積された憤怒・憎悪・屈辱・絶望は、意図してか、それとも無意識の本能的にかアリアの中で膨大な魔力に変換され
それでもアリアの生前は彼女の肉体と精神――無意識下の善意や倫理といったものがブレーキとなり、内に留められていた。
しかし彼女が殺され枷が外された瞬間、魔力は外界へと溢れ出し、アリアの最後の意志の命ずるがまま憎き久秀に襲いかかったのだった。


「小便垂らしの雑魚淫売が調子に乗りやがってよォォォ~~~!!」

キリがないのなら久秀はさっさと逃げればいいのだが、現実は中々そうはいかない。
普通なら恨みに任せた場当たり的な攻撃では妖怪化している彼女を殺すことは不可能だ。     ぎゃり
だが場当たり的でもこう数が多いと、何かの間違いで久秀のウィークポイントである平蜘蛛に中るかもしれない。
久秀の胎内某所に隠された平蜘蛛は、妖怪と化した彼女にとって唯一にして最大の弱点だ。一撃されたら即死亡の部位を庇いつつ離脱することを、血槍の群は許してくれない。


「便所にこびりついたクソの分際で俺様の手を煩わせるんじゃねェェェ!!!」

刀も蜘蛛も血槍を捌くので手一杯だった。
妖怪ゆえに戦い続けても疲労はしないが、こう無駄な戦闘をしている間に貴重な時間は飛ぶように過ぎ去っていく。
このままでは戦場で後れをとる――その考えが久秀を焦らせていた。


「がァ!!クソッ!クソッタレ!!」

ついに業を煮やした久秀は決断する。     ぎゃりぎゃり
血槍を操る魔力の源である久澄アリアの死体を破壊することを。

死体を破壊する――といっても、刀も蜘蛛も槍を相手しているので使えない。
だが久秀はそれらに代わる飛び道具を、すでに久澄アリア自身の支給品の中から見つけていた。

ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
「畜生――畜生がァァァァァ……!!」

しかし、そのような支給品があるのなら久秀は何故もっと早く使わなかったのか。
そう――もしも支給品が他の物品であったなら、久秀は躊躇うことなくそれを使い、さっさと戦いを切り上げていただろう。


「クソ……クソ……ッ!!」

刀と蜘蛛糸の限界を越えた酷使で作られたほんの僅かな隙に、久秀は『それ』を取り出してアリアの死体へと放り投げる。
『それ』は一個の茶碗だった。しかしただの茶碗ではない。

戦国の梟雄であり凶悪無惨の戦闘者である一方で、松永久秀は戦国随一の文化人、数寄者でもあった。
そんな彼女の磨きぬかれた感覚は、一目見てその茶碗が天下の逸品であることを見抜いていた。

流石に彼女の命である平蜘蛛には及ばないが、それでも国の十や二十に匹敵する名品であることは間違いない。
なぜこんな殺し合いの場にこのような素晴らしい茶器が紛れ込んだのか、久秀は疑問に思いつつも
この茶碗に巡り会えたこと、価値の分からぬ便所女の手から救い出せたことを喜び、この戦いが終わったら自分の茶器コレクションに加えようと大事にしまっておいた。


「クソッタレがァ――――!!」

だが背に腹は代えられない。
戦場において初動の遅れは即ち敗北に繋がる。
そして松永久秀はもう遅れ放題遅れていた。
このままでは主催者にどっちが上か教えるどころの話ではない。

「点火!」

茶器を爆弾にする能力。
彼女が妖怪化するに際し、再生能力、蜘蛛の使役とともに備わった特殊能力である。


投げられた茶碗がアリアの首無し死体に命中すると同時に、目を潰す閃光と轟音が大地を震わせる。
そして朦々した土煙が消え去った後には――久澄アリアも、茶碗も、大きく抉られた地面の他には何も残されてはいなかった。

ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
「クソがァ…………」

アリアの死体消滅と同時に、血槍も形を失ってただの血糊に還る。
戦いを制した久秀の顔にはしかし、喜びの色はない。
仕掛けられた血の槍地獄から抜け出すのに払った代償は、彼女にとってあまりに高すぎた。


ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
「チッ……」
ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
「ん?」

さっさとその場を離れようとして――久秀は気付く。
自分のすぐ背後から聞こえる、ぎゃりぎゃりという奇音に。
そして首筋に伝わる、僅かな震えに。


ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり


「キャオラッッッ!!」

久秀は地を蹴って飛鳥の様に中空で回ると、一瞬前まで自分がいた空間に大典太光世の切っ先を向ける。

だがそこには誰一人、何一つとして存在していなかった。

「何ィ……!?」

逃げる暇はなかったはずだ――だがそこには、音の原因も、震えの源になるものも無い。


ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
「!?」
ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり

再び背後に音と震えを感じ、久秀は躊躇うことなく斬りかかる。
しかし名刀の刃は空しく宙を切るだけだった。


ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
「これは…………」
ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり

常人ならこの不可思議に混乱する所だが、久秀は早くも喝破した。
この音と震えが、自分にぴったりと憑いていることに。


「……!!」
久澄アリアの支給品から奪った手鏡で、久秀は背後の音の源――自分の首筋を見る。

「――ンだ、こりゃァ……?」

ソレは彼女の首の後ろ、首輪の表面に存在していた。
大きさは人差し指ほどの血の塊だった。形は錐形をして、先程戦った血槍の槍先に似ている。

ソレは槍先の先端にあたる鋭い切っ先のみで久秀の首輪に接し、猛烈な勢いで回転していた。
もし彼がアースRの出身ならば、その形状と動きを見てドリルを連想したことだろう。

ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
「チッ!このッ!!」
ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり

久秀は大きく首を振るが、その血槍先は首輪の一点から離れず回転したまま憑いてくる。

ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
「てめェ――!」
ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり

手で払いのけようとしたその時、

ちゅるん

という音を残して、その血槍は消えた。



後には、首輪の表面に錐で突いたような小さな穴一つが残されていた。

「こ、これは……!!」

残された首輪の穴を確認した久秀の手から手鏡が落ち、砕けた。
今や全てがはっきりしていた。あの小さな血槍の目的は久秀の首輪に穴を空けることにあった。
そして今、穿たれた小さな小さな穴を通じて、元の血液へと戻った血槍は首輪の内部へと侵入したのだ。

松永久秀の首輪の中に。


「がッ…………!!」

その目的は久秀にも容易に想像できた。
魔力爆破――アリアたち魔法少女は魔力、久秀たち妖怪は妖力と種類は違えど
心霊的エネルギーを破壊エネルギーに転化するのは、慣れた術者にとってはそう難しいことではない。

無論本来であれば、妖怪である久秀にとって魔力爆破などカンシャク玉ほどにもダメージを与えない。
ましてや爆発するものが人差し指の先程の量の血液で、しかも穴を掘って魔力を使い果たした残りカスの爆発など、文字通り屁でもない。

しかし、もしその爆発がこの妖怪でもなんでも爆死させる首輪の誘爆を引き起こすとするなら――――


「クソッ!クソッ!」

久秀は慌てて穿たれた穴を下にして首輪をトントンと叩くが、血は出てこない。


「スベタがッ……!!最初からこれが狙いで……!!」

緊縛され拷問を受けている間に、久秀が通常の攻撃では死ぬことのない魔人だということをアリアも悟ったに違いない。
そして一縷の望みをかけて、久秀の首輪を狙ったのだ。
久秀を襲った無数の血槍は、首輪を削る際にどうしても発生する震動と掘削音を誤魔化し、久秀の意識をそちらに向けさせないための囮だった。
本命である血の小型ドリルは、おそらく戦闘の最初期に切り捨てられた血槍に紛れて密かに久秀の背後に回ったのだろう。
そして削り始めた――妖怪である久秀にとって致命傷になりえない頚動脈でも頭蓋でもなく、その首に嵌められた首輪の表面を。
こんな奇跡的超絶技が可能だったのは、術者である久澄アリアがアースMG世界屈指の魔法少女――それも水を操る魔法を最も得意とする――であったからに他ならない。

無論分の悪い……極めて悪い賭けだったことは間違いない。
もし戦闘の最中でも久秀が僅かな違和感に気付いていたら、もし久秀に平蜘蛛というウィークポイントが存在せず早々に場を切り上げていたら
もしもっと早く久秀が茶器爆破を決断していたら、もしもっと掘削困難な素材で首輪が作られていたら――――
アリアの遺した作戦は失敗に終わっていただろう。
だがアリアにとっては幸運な、そして久秀にとっては不運なことに、そうはならなかった。
久秀は最初は圧倒的強者としての驕りから、途中からは苛立ちから、気をとられて首輪の異変に気がつかなかった。
もし戦国時代の松永久秀なら、戦場の僅かな違和感を逃すことなど有り得なかっただろう。
しかし彼が甦ったアースEは小規模な戦闘や暗闘があるとはいえ太平の世、そこでの暮らしと、人間を捨て妖怪化した事による己が力への過信――それが戦国の梟雄を鈍らせていた。

「だが……だが何故だァ!? 売女の死骸はもう無いはず……!!」

魔力の源であるアリアの死体はたしかに消滅した……ならば何故血ドリルは動き続け、今も首輪の中で動いているのか。

首輪から血を出そうと地面を転がり七転八倒する久秀の目は、偶然にもその答えを捉えた。



切断された久澄アリアの生首。
焼けただれ、血と泥に塗れた苦悶の形相の首は、久秀には嘲笑っているように見えた。


「このッ――――!!便j」

最後の司令塔を砕き潰そうと久秀は急いで駆け寄る。

だがアリアの生首に手が届く瞬間、彼女の首輪の中でアリアの最後の魔力が爆発した。
それは小さな爆発だったが、内部から首輪の誘爆をさそう目的は辛うじて果たすことができた。








早朝の森の清冽な空気を震わせて、諸行無常の理をあらわすかのような汚い花火が上がった。


【E-4/森/1日目/早朝】

【松永久秀@アースE(エド) 死亡】

※E-4/森に天下五剣「大典太光世」@アースE、マッチ@アースR、松永久秀の蜘蛛柄の着物、基本支給品二人分が放置されています。


支給品説明

【平沢家家宝の茶碗@アースR】
平沢茜の実家である平沢家に門外不出の家宝として代々秘伝されてきた茶道用の茶碗。
お宝鑑定団が卒倒するレベルの国宝級超逸品である。

【手鏡@アースR】
なんの変哲もない普通の手鏡。

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最終更新:2015年09月13日 21:09