かけひき


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          • カリ・・・・・・・・・カリ・・・・

未だかつてこれほどまでに慎重にポッキーを食べたものは居ないであろう
本来ならば宴会や飲み会、合コンなどで回りも巻き込み賑やかに
もしくは馬鹿っぷるがイチャイチャしながらやるべきゲーム
片端を焦りの表情で(しかも赤面しながら)食べ進める遊戯に対し
反対側から余裕の表情で迎え撃つこなた
実質遊戯側からの侵略はほとんど無く、おもにこなた側からの一方的な攻めである
時折、奇襲のように食べる速度を上げるこなたとビクリと硬直する遊戯
      • なにか、性別が逆な気もするが気にしてはいけない
(やっぱり、遊戯くんの反応はいいね~。萌えるよ)
心の中でおっさんくさい発言までしだす始末
(とはいえ、ずっとこの状態って言うのも照れるねぇ)
さて、この先どうしようかと思っているところ遊戯の胸元のパズルが光り
「おおっとぅ」
思わずこなたの口から離れたポッキーの先を銜えていたのは
「ごめん。もう1人の僕逃げていっちゃった」
申し訳なさそうな顔のAIBOこと本物の武藤遊戯であった

銜えていたポッキーをそのまま食べてしまうと
『「あ!」』
「ん、なあに?」
「いやいや気にしないでいいよ~
それより、からかいすぎてごめんね~。って、もう1人の遊戯君に伝えておいてくれる?」
「うん、いいよ。
それより逃げたもう一人の僕の代わりに僕とゲームしようよ」
「え!!!」
「もう1人の僕とは出来るけど、僕とはだめなんだ?」
「や、やらないでかぁ!」
それじゃあ。と言いながらこなたの手から残りのポッキーを箱ごと奪い
「あ、目を逸らしたり途中で折ったり口を離したら負けで罰ゲームだから」
はい。と、ポッキーを口に銜えて待つ
「げげ、なんかさっきと立場逆転?」
こなた自身言うように明らかにさっきと逆の展開に
余裕なAIBOとぎこちないこなた
ただし食べ進める速度は断然此方のほうが速い
バランスを取るため肩に手を置くとこなたの体がビクリと反応する

『ねえ、もう1人の僕、いるのは判ってるんだから出てきなよ』
さっき動揺して逃げ込んだ理由はかすかに染まったこなたの頬に気付いたから
『いいの、このままだと<僕>が泉さんとキスするよ!』
さっきの『あ!』は間接キスなんじゃないかと思ったから

好きなくせに<僕>に遠慮して、体は僕だけど、心は君だって持っているのに!!!
大事な友達の恋を応援したい、そう思っているのに!!!

もう鼻と鼻が触れそうなくらいに近づいたとき
「~~~ごめん!罰ゲーム受けるからゆるして~~~」
こなたが先に音を上げて口を離した
でも
遊戯の手が肩から片手はあごにもう片方は後頭部へと逃げないようにと回される
銜えられたポッキーはすばやく噛み砕き飲み込まれ

「   んぅ・・・」

パズルの光も収まらないうちに重ねられた唇
その柔らかな感触に名残を惜しむようにはなれると

「顔が赤いぜ、泉さん」
「・・・ぜんぜん人の事言えないよ、遊戯君」
「と、とにかく、先に泉さんが口を離したんだから罰ゲームだぜ」
「先に逃げたのは遊戯君だったと思うんだけどな」
「なら決着が付くまでこのポッキーで!」
「・・・罰ゲームがいいです(=ω=;)」
「じゃあ、このポッキーがなくなるまでポッキーゲームを!」
「回避不能の強制イベントー!!!Σ(´д`;)」


「そういえば、このゲームどっちも負けずに食べ進めたらどっちが勝者になるんだ?」
「・・・その場合はどちらも勝者となりご褒美がもらえます。」
「・・・へえ、それは泉さんにとってもご褒美になるんだ?」
「・・・・・」

おしまい



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