輝夜の城で踊りたい ◆KKELIaaFJU

「いやぁ、ホンマ助かったわーウチだけじゃ心細くてなー」
「いえいえ、いきなり大きな音が鳴ったので来てみたら、こんなことが……」

 倒れているのは大木。
 その近くには二人の少女。
 その少女たちのバストは豊満であった。

「ウチ、東條希。音ノ木坂学院三年生や」
「東條さんですね……私は神代小蒔と申します。永水女子高校の二年生です」

 一人は普通の学校の制服。
 もう一人は紅白の巫女服。
 そして、その少女たちのバストは豊満であった。

「その喋り方……関西の高校の方ですか?」
「いや、東京の秋葉原にある学校やで……そういう、小蒔ちゃんは学生兼巫女さんなん?」

 結構気さくに話しかけてくる希に対して安心感を覚える小蒔。
 最初に出会えたのが、優しそうな人でよかったと思う。

「でも、警戒したほうがええで……まだ近くにこんなことやった犯人がおるかもしれんよ、少し離れよか」
「はい」

 希は小蒔の手を引き引っ張っていく。
 優しく手を引き、誰にも見つからないように静かに歩いていく。
 しばらく歩くと誰もいなさそうな茂みを発見した。
 一先ずはそこで情報交換をしようとした。 

「小蒔ちゃんの知り合いはおるん?」
「知り合いですか? いませんね……」
「ふーん、ホンマに?」
「あっ、はい……東條さんは?」
「……ウチの学校の友達が4人もおるんよ……」
「えっ?」

 二人で名簿を一緒に名簿を見る。
 希は見知った名前を指差していく。
 『高坂穂乃果』『南ことり』『絢瀬絵里』『矢澤にこ』。
 同じスクールアイドルグループ『μ's』のメンバーだ。
 希は一年生三人と二年生で作詞担当の『園田海未』の名前がなかったことには安堵したが。
 それでも皆が心配であることには変わりなかった。

「探しに行きましょう!」
「えっ?」
「留まっているより探したほうがいいと思います!
 その東條さんのお友達さんもきっと東條さんを探しているはずです!」
「……小蒔ちゃんはええ子やねぇ……けどな」

 少し冷静になり、希は徐に小蒔の顔を指差す。

「さっきから気になってたんやけど?」
「? なんですか?」
「その……顔につけてる、それ何なん?」
「これですか? これはスパウザーです」
「えっ、なんて?」
「スパウザーです。平たく言えば戦闘能力を計る計測器です」

 まるで漫画に出てくるような道具。
 補聴器に小型スクリーンが付いた形状をしている。
 装備してる当人曰く『戦闘能力を計る機械らしい』が胡散臭いったらありゃしない。

「ホンマに……?」
「ちょっと待ってくださいね……計測できました。えーっと、東條さんは53oですね」
「53oってなんなん!? 強いん、それ!?」
「東條さんは53o(オッパイ)……つまり、オッパイ53個分の強さということですね」
「いやいや、ウチのオッパイは二個やし!? というかオッパイの一個分の戦闘能力ってどんだけなん!?」

 希は本場関西人のようにガンガン突っ込んでいく。
 しかし、それを天然なのか、小蒔はのらりくらりと自分のペースで話していく。

「……しかしな、小蒔ちゃん、戦闘力をちゃんと計るなら……」
「ちゃんと計るなら?」
「ふふふふ……ワシワシMAXや!」
「いや……ちょっと、東條さん!?」

 一瞬のうちに小蒔は希に背後を取られた。
 そして、希は巫女服の上から小蒔の胸を揉む。

「これは88……いや、90……!?
 まさか……それ以上あるやん!!」
「ふぁっ!?」

 ワシワシと胸を揉む。
 ワシワシワシワシと胸を揉む。
 揉まれると同時に小薪の心臓の鼓動が早く、どんどん高まっていく。

「ふふっ、ウチのワシワシテクニックで堪忍しいや~」
「……と、東條さん、それ以上は……いけません!」
「ああ、わかったで……」

 急に希は小蒔の胸を揉むのを止める。
 充分に満足したのだ。
 だから、止めた。

 胸を揉みしだかれた小蒔は息を整えようとする。
 こんなことをされたのは自身生まれて初めてだった。
 だが、不思議と嫌な気分にはならなかった。
 寧ろ、気持ちよかった。

 だが、次に小蒔が感覚は……胸を突き破るような痛みであった。


「ホンマ勘忍な……」


 小蒔の胸からレーザーブレードのような光の刃が突き出ていた。
 その刃は小蒔の心臓のご丁寧に位置を突き破るように一直線に。


 何が起こったか、わからないまま。




 神代小蒔の意識はそこで途絶えた。



 ◆ ◇ ◆



 ―――私にとってμ'sは大切なもの。


 絵里ちもにこっちも穂乃果ちゃんもことりちゃんも大切な友達。


 だからな……皆ごめんな……私は、もういつもみたいには笑えんわ……


 ◆ ◇ ◆


 ビームサーベル。
 最初はただの玩具かと思った。
 だが、カードの説明を読んでれっきとした武器だと判明した。
 最初は半信半疑だった。

 だから、試し斬りを行った。
 最初は近くにあった自分よりも太い大木を斬った。
 レーザーで出来た刃であっさりと切断出来た。
 音を立てて、あっさりと倒れた。

 二回目は【今】……寄ってきた女の子で試し斬りした。
 胸を揉むのはせめて小蒔ちゃんが苦しまないように。
 一撃で仕留められるように、胸を揉んで心臓の位置をしっかり確認して。

 こんなことをして自分の心が痛まないと言えば、嘘になる。
 だから、その心も【今】斬り捨てた。

 ―――μ'sを護るために。

「ウチ、やっぱラッキーガールやな……いや」

 大きな溜息を吐く。
 最初に遭遇したのが何の戦闘能力もない優しい子だった。
 だから、希にとってはラッキーだった……覚悟を決めるには。

「こんなことに巻き込まれた時点でラッキーガールも何もあらへんな……」

 強力そうな武器も引き当てた。
 引くおみくじ全てが大吉になるくらい運がいいというくらい自負している。
 本当に運がいい、こんなことに巻き込まれていることを除けば。

「音ノ木坂学院も廃校の危機を回避出来たと思ったら……こんなところに移転とはとんだ災難やね」

 希は地図を見る。
 地図に記されている音ノ木坂学院。
 その学校も廃校のピンチだったはずなのに、こんなところにある。

「皆、学校が好きやし……そこに行くだろう。
 なら、ウチは……行かんわ」

 少女は一人、歩いていく。
 護りたいものを、護るために。
 それが例え間違った道だと分かっていても。

【神代小蒔 咲-Saki- 全国編 死亡】
【残り68人】


【D-2/墓地近く/一日目 深夜】
【東條希@ラブライブ!】
[状態]:健康
[服装]:音ノ木坂学院の制服
[装備]:黒カード:ビームサーベル@銀魂
[道具]:黒カード:スパウザー@銀魂、腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10)
    黒カード:不明支給品0~2枚、神代小蒔の不明支給品0~2枚(全て確認済み)
[思考・行動]
基本:μ'sのために……
 1:学校には向かわない
 2:μ'sのメンバーには会いたくない
 [備考]
※参戦時期は1期終了後。2期開始前。


支給品説明


【ビームサーベル@銀魂】
 原作46巻第四百二訓~四百九訓(アニメ版における第262~264話)のビームサーベ流篇に登場した武器。
 ビーム状の刃の剣。小尾一のように刃は巨大化させることは制限がかかっており不可能である。

【スパウザー@銀魂】
 原作第20~21巻第百七十四~百八十二訓(アニメ版における第115~118話)の夏休み特別篇に登場した道具。
 形状はあの有名漫画に出てくるスカウターであり、戦闘能力を図ることができる。
 また戦闘能力の単位は男の場合はk(こんぶ)で女の子の場合はo(オッパイ)となる。
 あまりにも桁違いの数値を計測すると、爆発する。


時系列順で読む


投下順で読む


東條希 033:たとえ明日を見失おうとも
神代小蒔 GAME OVER