頭文字D ◆KKELIaaFJU


 月明かりに照らされ、北の方面に向かう影が一つ。
 百年の眠りから覚めた男、その名は「DIO」。

 DIOの館が半壊した今、DIOは新たなる住処を探すべく行動を開始していた。
 地図を見た限り、北にはホテルがあったが……

(果たして、本当にこのホテルを目指すべきであろうか)

 ここからは近いが、人が集まるとしたらホテルよりも本能字学園の方である。
 学校というものは人が多く集まる上に昼の間過ごせそうな施設がありそうではある。
 そして、地図にホテルと書かれたからにはこの施設。豪勢なホテルと見るべきである。
 休むには最適である考えていいはずである。

 しかし、この二箇所に行くのは不可能である。

 一番の問題は日の出までの時間。あと3時間ほどであろうか?
 行けるとしたらその施設のどちらか一つである。

 急がねばならないが、ダメージも少々だがある。
 そこで何かないかと自身の黒カードを確認する。
 血液があれば体力も受けたダメージも全快したであろう。

 だが、そんなもの都合よくは支給されていなかった。
 あったのは……

「ほう、自動車か……」

 出てきたのは一台のオープンカーであった。 
 DIOは一度、黒カードを戻して、自動車の黒カードの説明を読む。
 そして、理解した。


 ――――自動車の運転方法を。


「……少し運転してみるか……」

 DIOは再び黒カードからオープンカーを取り出した。

 そして、車に飛び乗り、運転席に座る。
 もちろん、シートベルトなどは付けない。
 キーを差して回し、車のエンジンに火を灯す。
 右足でアクセルを力強く踏み込む。
 すると、車は前に加速していく。
 エンジンから轟音が響かせて、どんどん加速していく。

「ほう、中々の馬力(パワー)と速度(スピード)だ」

 ステアリングを握るその手には車体からの振動が全身に伝わっていく。
 馬車しか走っていなかった時代から男にとって初めての経験であった。 

 しばらくは直進していく。
 そして、DIOはどんどんスピードを上げていく。

 調子に乗ったDIOは思い切って右にステアリングを切る。
 だが、ブレーキをかけずに曲がったので車体が右に大きく傾く。
 DIOの身体には今まで受けたことのない横Gが掛かる。
 シートベルトを使っていなかったのでDIOの身体は車外に飛び出しそうになる。

「むん!」

 しかし、DIOは己の腕力で踏みとどまりステアリングを逆に切る。
 今度は車体の後部が大きく振られるが、左に滑るように曲がった。
 否、曲がるどころか車体が大きくスピンしていった。
 それはもうぐるぐると遊園地にあるコーヒーカップのように。

「ほう、これが慣性ドリフトというものか」

 これは慣性ドリフトではない。
 ここでDIOはようやく左足でブレーキを踏み込んで車を止めた。
 そして、ブレーキというものを覚えた。

「大分、この自動車というものにも慣れたぞ」

 DIOは邪悪な笑みを浮かべ、再びアクセルを踏み込む。
 車の運転方法はほぼ完全にマスターした。
 だが、その行き先は未だに決まっていない。

【B-7とC-7境界あたり/一日目・黎明】
【DIO@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
 [状態]:腹部・胸部にダメージ(小)、疲労(小) 、ちょっとテンションが高い
 [服装]:なし
 [装備]:蟇郡苛の車@キルラキル
 [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10)
     黒カード:不明支給品0~2(本人確認済み)
 [思考・行動]
基本方針:主催者を殺す。そのために手っ取り早く他参加者を始末する。
   1:昼の間過ごせる建物を探す。
   2:言峰綺礼への興味。
 [備考]
  ※時止めはいつもより疲労が増加しています。一呼吸だけではなく、数呼吸間隔を開けなければ時止め出来ません。
  ※車の運転を覚えました。

蟇郡苛の車@キルラキル
DIOに支給
ピンク色のオープンカー(新車)。
ボンネットにでかい初心者若葉マークが付いてる車。
もちろん、オープンカーなので日光は防げない。


時系列順で読む


投下順で読む


026:本性の道 DIO 051:本能字の変(1) バクチ・ダンサー