・オラン市街地南側地区、深夜リキュオス、カラレナ、ゾフィーが目撃。
「怪物」が出てきた側溝手前側片隅にしゃがみこんでいた。
フードつきのローブをまとった人間のように見えた。
顔は見えないが、フード奥で金色の双つの輝きがちらちらと光る
身に纏っているローブはかなり地味なもので、色は黒。
学院の男性研究員や男子学生が着ている「やぼったい」感じ。
ローブそのものは、ごく普通の成人男性用、着ているほうが小柄すぎる。
手元をみると子供、それも女の子のもののように見える。
ローティーンとまではいかないが、それに近い年齢のように思える大きさ。
裸足でいるように見えた。
敏捷度20以上。
シェイドにまともに突っ込む、気がつかなかったのかどうかは不明。
少女の声のようにも、或いは仔猫の鳴き声のようにも聞こえる悲鳴をあげた。
ゾフィーが呼びかけた「ピコ」という名前に反応したように、ほんの一歩分の間だけ動きを止め——振り返りすらせずにすぐにまた走り出した。
声について(※リキュオス・達成値13)
相手の「悲鳴」なので、判然とし難い……。
おそらくは女性(少女?)の声だと思うが、変声期前の少年だったかどうかと言われると、少々自身がなくなってくる……(2割くらいの割合で「実は男の子の声だったかも?」と思えるくらい)。
リキュオスが知らない相手の声であるというのは確かだ。
ただし「猫が人間化していた」場合には声質が変わる可能性もあるので、もしかしたら「会った事がある猫」だった、という可能性は否定できそうにない……
もっと多くの声を聞けば、わかったかもしれないが。