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拝啓
母上様、お姉様、ご機嫌いかがでしょうか?
フランケンを拘束する件は考慮していただけましたでしょうか?
翔は……もうどうでもいいです。
先程、私はこう書きました。
「さらに最悪の事態が存在するとは知りませんでした」
と。
はい、私が甘かったです。


前回、私は手伝うつもりでしたが、始まって早々、本棚の陰に引っ張りこまれていました。


心詠 「……手伝うつもりだったんですけど」
小悪魔「こあっ!危ないですよ!?」


何がどう危ないのでしょう。



パチェ「火金符『セントエルモピラー』!!」
フラン「禁忌『レーヴァテイン』!!」


……火柱と火の玉がぶつかり合い、爆風がこちらまで駆け抜けて行きました。
そういえばここは魔女の園でした。


心詠 「これが魔法少女の本気というモノなのでしょうか……」
小悪魔「ご存知ないのですか?これがスペルカードバトルですよ」
心詠 「スペルカードバトル……」
小悪魔「まぁいつもより、どっちも張り切ってますから」
心詠 「そうなんですか?」


私はこの一時を、一瞬でも見逃すまいとじっと見続けました。
やがて、何度目かの弾が当り、女の子が落ちてきました。
パチュリーさんが勝ったようです。


フラン「やっぱり、パチュリーは強いね」
パチェ「ええ、そうよ」
フラン「私はここまでだけど、本体によろしくね!」
パチェ「もちろんよ」


それを聞いた女の子は、細かい光になって、ゆっくりと消えていってしまいました。


小悪魔「あー、あれは死んだわけじゃないです……分身なんで、元に還ったんですよ」
心詠 「どうみても天に還ったようにしか……」
小悪魔「違います。スペルカードバトルというものはですね、誰も死なない、安全な決闘なんです」
心詠 「へぇ……」


そういえば確かに笑顔でした。


小悪魔「パチュリー様。お疲れ様です!」
パチェ「ありがとう小悪魔。
    さて、その子には聞きたいことがあるんだけど」
アリス「待ちなさいパチュリー・ノーレッジ」
パチェ「……こんにちは、アリス」


先の戦闘で破壊されたドアから、絶対にわかっている人が現れました……!!


パチェ「美鈴は、どうしたの?」
アリス「珍しく忙しそうだったから、勝手に通らせてもらったわ」
パチェ「そう……残念だけど、魔理沙は今おねんねの時間だし、あの子には聞きたいことがあるのよ」
アリス「パチュリー。知った仲だから遠慮なく言うわ。魔理沙とその子を渡しなさい」
パチェ「ふぅん、ねえあなた、何か知っているでしょう」
アリス「何のこと?」
パチェ「魔理沙が気絶してるにもかかわらず、どうしてあの子の格好は私のままなのかしら?」
アリス「趣味なんじゃない?」
パチェ「なかなかのセンスね」


そういえば先ほどから魔理沙さんはピクリとも動いていません。
大丈夫なんでしょうか……。


アリス「切りが無いわね……では、スペルカードバトルで決めましょう」
パチェ「争いは避けられないようね。良いでしょう」
アリス「3枚」
パチェ「同じく。形式はどうするの?格闘?射撃?」
アリス「そうね・・・『戦争』なんてどうかしら?」


告げると同時に、アリスさんの背後から現れる無数の人影。
手に手に鋭利な刃物や槍を持っていますが……どうやら、アリスさんの家においてあった人形のようです。


パチェ「それなりの備えはしてきたようだけど、ここは私の図書館なのよ?」


告げると同時に、パチュリーさんの背後の本棚から、本が抜き出ていきます。
そのままふわりと浮き、ひとりでにパラパラとめくれたかと思うと
……中から三角を組み合わせた図形が浮かび上がりました。


アリス「人形の山に埋もれろ、七曜の魔女!!」
パチェ「図書の海に沈め、七色の魔法使い!!」


その言葉を切欠に、本と人形が、お互いに光線や弾を放って戦い始めました。
そこだけならちょっとメルヘンですが、その激しさは先ほどの比ではありません。まさに戦争です。
本棚の蔭でガクガク震えていると、こぁ熊?さんが慌てて戻ってきました。


小悪魔「……スペルカードというものはですね、誰も死なない、安全な決闘なんです」
心詠 「とてもとてもとても信じられない……!」
小悪魔「大丈夫です。あの2人に限定すれば、いつものことです」
心詠 「そう……なの?」
小悪魔「パチュリー様が心配ですか?」
心詠 「……それは……もちろんです」
小悪魔「そういえば、貴方、お名前は?」
心詠 「言波、心詠……」
小悪魔「へぇーコヨミちゃんですか~」


なんだろう、こんな時だというのに凄く嬉しそうです。


小悪魔「ねぇコヨミちゃん。あなた、本格的にパチュリー様みたいになってみる気、ありませんか?」


続く。