ポルシェ ケイマン

「ケイマン」というのは南米に生息するワニの名前で、ポルシェは、911とボクスターの中間に2シーターの気合を入れた日常性をかねたスポーツカーを作り上げた。

手の届きやすいスポーツカー、ケイマンSの投入は、ポルシェのユーザー底上げ的な面も隠されているのだろう。ポルシェケイマンSは、自然吸気エンジンの高性能版を示しているところは、基本的な構成をボクスターや911と同じくしている。

バリエーションは、左ハンドルの6速MTと、ティプトロニックSの5速ATの2種。ボディサイズは、全長4340mm、全幅1800mm、全高1305mm、ホイールベース2415mmで、ボクスターとほぼ同じ。

ケイマンの室内、インパネデザインもボクスターとの共有部位が多い。シンプルな3連メーターはスポーツドライビングの際も瞬時に情報を確認しやすい。ポルシェらしい低い着座位置のシートは、高いホールド性と長時間のドライビングにも疲れを感じさせない。

ラゲッジールームは、ポルシェ911同様にフロントにもトランクがあり、リアゲート内のスペースと合わせて、十分な広さを持つ。クラッチペダルの重さが少々辛いが、街中の渋滞移動を除けば扱いにくいことはない。

ミッドシップに搭載されるエンジンは、ポルシェ伝統の水平対向の6気筒DOHC3.4L。最高出力295ps/6250rpm、最大トルク34.7 kgm/4400〜6600rpmの幅広い域で発生させている。車重は1380kgと、他のスポーツカーより軽量であることは、ポルシェ ケイマンSの強みとなっている。

エンジンレスポンスは右足の動きにダイレクトに応え、且つ扱いやすい。力強いトルク感も備え、レブリミットは7200rpm、軽々と吹けあがり、シフトチェンジをしばしば要求される。出足は、ミッドシップならではのトラクションにより、瞬時に蹴り出すような勢いで車速を乗せ、100km/h程度は、ポルシェ ケイマンSにとっては、低速域の範疇なのである。高速での燃費が、リッター9.6kmと良好であることも加えておこう。

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最終更新:2015年07月29日 23:09