はじめに
- ツイキャスの水増しに関するトピックを時期ごとにまとめています
- 一部推測が含まれます
初期(~2015/1/15頃)
概要
- 水増し対策はされておらず、新しくタブを開くだけで閲覧数が増やすことが可能だった
- 水増しする事を「多窓する」、「タブを開く」というのはこの辺りで使われていた言葉
- 埋め込みFlashプレイヤーを多数配置する簡単な水増しサイトも複数存在した
- HLS(HTTP Live Streaming)による多重視聴は閲覧に反映されなかった
- 例.VLCによる多重視聴
【参考】1プレイヤーあたりの消費スペック
メモリ | 回線容量 | (目安)1000人水増しに必要なスペック | |
---|---|---|---|
ラジオ配信 | 15MB | 0.1Mbos | メモリ15GB/回線100Mbps |
動画配信 | 30MB | 0.5Mbps | メモリ30GB/回線500Mbps |
規模
捨て垢または女性ラジオ配信者(二次元声真似、アニメ声カテゴリ)を中心に、1500程度の水増し(と思われる閲覧変動)が数10分続くという事が頻発していた。
水増しの流行
2014/12にはある種の水増しツールが広まっていたと思われ(※1)、毎日のように水増し(と思われる閲覧変動)が発生していた。大手配信者は統計ページの視聴端末割合でPCが少ない事を示して疑いを晴らしていた。このような背景の下、次節の水増し対策が実施されたと思われる。
※1) 閲覧人数に対し来場者数の増加が著しいという特徴的な変動があった。
水増し対策後(2015/1/15~2016/12/21)
概要
- 何の告知もなくメンテナンス時に水増し対策が実施された
- Local Shared Object(Flashクッキー)によるユーザー識別を行っていたと思われる
- 同時期に女子学生の顔出し配信の閲覧数が、おすすめに載らない程減った
- 以前は数100人の配信がおすすめにいつも載っていた
- 現在でも原因は不明
対策の詳細
Flashクッキーによるユーザー識別をしていたと思われる。1つの端末から加算される閲覧に一定の上限が存在した。なお、Flashクッキーの削除を実行してから新しくタブを開くと閲覧が加算されていた。また、ブラウザの種類やバージョン、シークレットタブ使用の有無によっては従来通りの水増しが可能だった。
結果
水増し(と思われる閲覧変動)は劇的に減ったが、数1000人単位の水増しと思われる現象が稀に発生していた。削除済み録画リンク
HTML5プレイヤー対応後(2016/12/21~2019/4/11)
概要
- 新規タブ、多重埋め込みの対策済み
- HTML5プレイヤーアップデート後水増しはほとんど見なくなった
- 数10人程度の水増しは稀に発生していた
- HLS視聴更新による水増しが可能だった
- React!
背景
Flashのサポート終了に伴いHTML5プレイヤーが実装された。HTML5プレイヤーはWebSocketもしくはHLSによる視聴が可能。
水増し方法の発見と拡散
2019/4頃、大手配信者によって次の水増し方法が広く周知された。webブラウザからバックグラウンドで再生(HLS視聴)し更新することで閲覧数が一時的に水増しが可能な状態だった。運営は水増しについて初めて言及し、注意警告した(配信の視聴者数を意図的に操作する行為について)。次項のHLSカウント方法が正しいとするならば、約10秒間に更新できる回数が1端末で水増しできる数になる。一応は対策されたらしい。
HLS視聴の閲覧カウント
HLS方式では1回プレイリストへアクセスするごとに10秒程度視聴者数にカウントし、一定時間アクセスが途絶えたら閲覧を減らすという方式にしていると思われる。そのため、プレイヤーを閉じてもしばらくの間閲覧数に反映されない。またユーザーはIPアドレス&UserAgent(UA)の組み合わせでユーザーを識別し、重複を回避していると思われる。例えば、UserAgentSwitcher等でUAを変えるとその分増える(ただしSwitch後一定時間で切断判定)。まだなおってない。
WebSocket視聴の閲覧カウント
WebSocket方式ではコネクションで閲覧を判断していると思われる。WebSocket切断後速やかに閲覧数に反映される。ユーザー識別はIPアドレスを利用していると思われる。つまりChromeとEdgeの2ブラウザで多重視聴しても閲覧数は1しか加算されない。
HTML5プレイヤー水増し対策後(2019/4/11~)
- かつてのようなツールを利用するような大規模な水増しは見受けられない
- たまに水増し方法が発見される
- 最近(2019/12)だとHLS配信の多窓