※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

アナザー3「未知無知どっち?」
「しっかし広い船ー。これ何人人いんの?」

私が三保に頼んでから数時間。はじめは敬語だったのにいつの間にかため口になっていた。

「大体1万人くらいでしょうか。よくわかりませんねー。」

ん・・・?今なんていいやがったこいつ。

「1万・・・?1万!?」

私は目が飛び出ると思った。

普通十単位じゃないんですか。私は常識はずれ?

「いやー、なんかでかいって良くないですか?お土産とか沢山詰められますし。」

「それだけ!?」

こいつ、天然か?

私の苦手なタイプだと分かった途端どっと疲れが襲ってきた気がした。



「アズライトさん、何処に行くか決まっているんですか?」

「そうねー、まずは姉の手がかりを探したいけど当てもないし。」

「ならマヤに行ってみませんか?」

「なんで?」

「いやぁ、一度行ってみたかったんですよー。何でももう少しでお祭りがあるとか。」

私は無言で三保の頭を叩いた。



「ここが・・・マヤ?」

「そうです。いやぁ、自然ですねー。」

「自然しかないだろ!」

木、蛇、ツタ、ワニ、原住民。本当に異世界なのかと実感する。

とにかく私たちはマヤの集落を目指すことにした。


しばらく歩いていると突然銃声が鳴った。

「何!?」

私はびっくりして三保を置いて銃声のしたほうへ向かっていった。

そこにはライフルを持った男が狩猟をしていた。

「びっくりしたぁ・・・。」

「おや、こんなところに女の子かい。危険だから早く家に帰ったほうがいいぞ。」

その男はそう言いながらも獲物から目を離さない。

「何を狙っているの?」

「あぁ、あの鳥さ。あの鳥は焼くとうまいからな。」

「ふーん。試しに私にもやらせてよ。こう見えても射的は得意よ。」

男は疑いながらも、

「ほらよ。ただし1発だけだからな。」

「よっし。やってやろうじゃないの。」

私は少し重みのあるライフルを両手で構え、獲物である鳥に向けた。

意外な重さと鳥の速さに私は驚きながらも狙いを定め・・・。

「・・・!」

いきなり私目掛けて鳥が飛んできた。

私は思わず引き金を引いてしまった。

バーンと大きな銃声と共にずっしりとした重たい音が足元でした。

「う、打ち落とした・・・わよ。」

男はきょとんとしながら、

「運が味方してんだなぁ・・・。面白いやつだ。そのライフル、持って行っていいぞ。」




「へー、意外としっかりした家があるのね。」

私が考えていた以上に壁のつくりがしっかりしていた。もっともろいものだと思ってた。

とても高い祭壇のような建築物まで立っている。何に使うのかさっぱりだ。

さすがお祭りでなにやら怪しげなものが沢山飾られている。

「この町には何か面白そうなものが沢山ありそうですねー。お土産に・・・。」

「呪われるわよ・・・?」

まったくもって三保の趣味が分からないまま見回ることにした。


「お母さん、お父さん。行ってくるね。」

「サシャ・・・。」

何やら悲しげな雰囲気が流れている。

「おや、あれは今日の活人祭のいけにえになる子ですかね?」

「いけにえ!?あんたそう言うこと先に言いなさいよ!」

「いやぁ、言ったら来ないかなぁと思って。」

こいつは私に殺されたいんだろうか。そんなことはどうでもいい。

あの子、本当にいけにえになっていいの?

「あのさ、あの子。助けられないかな?」

その言葉を聞いた瞬間三保は大きく首を振った。

「何言ってるんですか!そんなことしたらあなたが呪われますよ!」

「でも、絶対にあの子はなりたくないし、親だって見たくないと思う!」

またもや私のなんとなくが炸裂した。

「仕方ないですねぇ、呪われても知りませんからね。」


「あの子、サシャって呼ばれてたわよね。」

私たちはサシャの後を追いながら少し見てまわっていた。

それにしてもみんな裸足。足痛くないのかな?


「あの子・・・!?あんな穴の中に落ちるの?」

サシャの目の前にはかなりの大きさの穴が開いてあった。