まりりん
本橋 麻里選手の愛称。
「なぜ“マリリン”と呼んだの?」カーリング実況・刈屋富士雄アナウンサーに聞く
(つながるブログ@ヒューマン/NHK)
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───なぜ実況で本橋選手を“マリリン”と呼んだのですか? 刈屋アナ オリンピックの前に、カーリング実況を行う民放と NHKのアナウンサーが合同で、合宿をしていた常呂町までカーリングチームの取材に行ったんです。 その時、選手たちがものすごく丁寧に取材に対応してくれ、 とっても素朴で雰囲気のいいチームだと感じたんです。 これは我々がその選手たちに持った親近感を、テレビを見てる人と 共有できないだろうかと。親近感を持ってカーリングを見てもらえば、カーリングは面白いですから、 絶対人気が出て来ると。 その時に注目したのが、本橋麻里選手です。彼女は、チームが落ち込んだりした時に、 チームを立て直すムードメーカーなんです。明るいし、気にしないし、なんとも言えないキャラクター。 それを他の選手たちもみんな言ってたんです。 本橋選手は、子供の頃から“マリリン”と呼ばれていると知りました。常呂町の人たちも、 青森の関係者もみんな“マリリン”と呼んでいる。しかも“マリリン”という響きが なんともいいじゃないですか。 また、オリンピックでカーリングを初めて見る人も多いと思いました。 「マリリン」って言ったら、「おお、マリリンか!」って、視聴者の方々にちょっと 親しみを持ってもらえる。その後に、林さん小野寺さんっていう勝負所を見てもらえれば、 これはいいんじゃないかなって。それで、実況陣が全員で“マリリン”と呼ぼうと提案したら、 それは面白いとなったんです。 実際にカーリングチームの公式記者会見で、選手たちに聞いたんです。「日本向けの放送では、 セカンドの本橋選手を“マリリン”っていう風に放送しますけど、よろしいでしょうか?」って。 そしたら林弓枝選手が「それはいい」って言ってくれて、これはもう間違いないと思って。 ───海外のテレビ局にも本橋選手を“マリリン”と呼ぶように伝えたと聞きましたが? 刈屋アナ 僕が実況したカナダ戦でのことです。となりの実況席のカナダの コメンテーターが、ちょうど上手い具合に日本選手の名前の読み方を確認に来たんです。
カナダTV局 「ファーストの名前は?」 刈屋アナ 「メグロ、メグロ」 カナダTV局 「セカンドは?モトハシ?」 刈屋アナ 「ん~ん。マリリン。この人、マリリンと呼ばれています」 カナダTV局 「OK!OK!マリリン!」
多分、カナダのテレビでもマリリンになったでしょうね(笑)。前に置いてある ガードの石をスパーンって全部はじくようなショットは、彼女の得意のショットで、 これは「マリリン・ショット」と呼んでくれと、そこまで打ち込みましたから(笑)。