“忘霊王”カエサル


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“忘霊王”カエサル

■基本データ
【コロナ】 光翼騎士
【ミーム】 テオス
【ブランチ】バール/ユリウス/エラーハ/セラフィム/バンダーラ
【消費経験点】0(能力値:0 特技:0 装備:0 パスの追加:0 ブランチの追加:30)

■能力値/耐久力
【能力値】    肉体:9  技術:16  魔術:1  社会:20  根源:10
【戦闘値元値】  白兵:10  射撃:10  回避:6  心魂:6  行動:6
【戦闘値修正値】 白兵:10  射撃:10  回避:6  心魂:6  行動:6
【HP】     元値:37  修正値:37
【LP】     元値:6  修正値:6

■宿命/特徴/闘争/邂逅
 宿命:造られし者  特徴:人工生命  特徴効果:1セッション1回、ダイス1つを6にする
 闘争:高潔な魂  邂逅: 悲しみ

■初期パス
 【因縁】ユリアヌスからの悲しみ

■準備された装備
 部位:名称(必要能力/行動修正/ダメージ/HP修正/射程/備考/参照P)
 右手 :               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―/―)
 左手 :               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―/―)
 胴部 :               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―/―)
 その他:               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―/―)
 乗り物:               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―/―)
 予備1:内なる無限の世界:戦車    (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―/―)
 予備2:               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―/―)
 予備3:               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―/―)

■コロナ特技
【SC102/自動/自/常/なし】◆光翼の盾
 常にダメージ-[ソフィアが合致しているフレアの枚数×10]
【SC102/自動/自/オ/なし】◆銀の守護者
 宣:攻撃判定直後。[エンゲージ]内の攻撃対象を自身へ変更。
 【最大HP】+50
【SC102/-/自/オ/フ1】きらめきの壁
 宣:命中直後。対象が[範囲]の攻撃を自分1人に変更する
【SC103/回復/自/オ/フ2】闘気集中
 〔T1〕[【最大HP】÷2]点だけ【HP】を回復する
【SC103/DB/自/オ/フ1】◇ラミエル
 〔Sin1〕宣:攻撃判定の直後。対象:シーンの攻撃の目標を自分1人に変更する
【SC103/DB/自/オ/フ1】◇ヌース
 〔Sin1〕宣:判定の直後。判定をクリティカルにする
【SC138/-/自/オ/フ3】アーマーパージ
 【HP】1、1シーン間、[メジャー]とリアクションの判定+[【最大HP】÷10]
 シーン終了後、【LP】-3

■ミーム特技

■装備


■属性防御
 肉体:○ 技術:○ 魔術:× 社会:○

■戦術、設定、メモなど
私の名前はウィンリー・スミス。歴史学者だ。
さて、諸兄らも知っての通り、オリジンは神代の昔より無数の弧界侵略者と戦い続けて来た。オリジンの歴史を紐解くに当たって、彼らの存在を無視して話す事は出来ぬ程の、独特の個性と存在感を以て、彼らは歴史の中に介入して来るのである。
本書で語るのは、彼ら恐るべき――或いは魅力的な――侵略者、新旧様々のコンキスタドール達について、彼らの歴史と共に紐解いていきたいと考えている。
(中略)
さて、現在オリジンの情勢を考える上で、看過する事の出来ない弧界侵略者、オリジン史上最強と言い換えても過言ではない存在――テオスについて、諸兄らは、どの程度の知識をお持ちだろうか?星王ディオスを神とする、この強大なる侵略者は、巨人族ネチェルの超兵器を用いた大兵力と、驚異的な超常能力を持ち、光の剣を手にした黒衣の騎士、バール氏族、前述のアレグレット王子――否、フォルテ王浅井長政旗下の旧ミリティア兵力、MT部隊ドミニオンなど、幾多の兵力でオリジンの掌握に動いている。
この項において紹介するのは、このテオス内においても異質の存在、“黒蹄騎士団”と、それを率いる将、“忘霊王”カエサルについてを紹介していこう。
彼らの歴史は謎に包まれている。
彼らは超常の兵器を用いず、軍馬を駆るも良しとせず、魔道魔術の力も扱わない。各々がバール氏族の用いる漆黒のフレアを纏い、身体能力こそ驚異的ではあるが、それでも、その戦闘は今や時代から取り残された重装歩兵の戦術である。本来であれば、ネフィリムなどの重爆撃機が榴弾を投下すれば、微塵と砕ける程度の筈の、機関銃の斉射で呆気なく駆逐し、掃討出来得る筈のものだ。しかしながら、その歩兵団は、そんな敗退を許さない。銃弾をも軽く弾く盾鎧と、堅牢鉄壁の陣容は、どんな剣戟をも流し、どんな魔術にも屈さず、重陽子ミサイルの直撃にも耐え得る強靭無比の重装歩兵を可能とするのだ。
さて、賢明なる諸兄ならば、お気付きの事だろう。その戦い方は正に、テオス内の一つの兵力の戦い方に符合する。……そう、今もティカル騎士団と激戦を繰り広げる“ユリウス”と呼ばれる一軍――スタンニア騎士団である。
オリハルコンの名を冠する超金属の盾鎧を身に纏う彼らの戦い方は、確かに“黒蹄騎士団”の戦い方と同質……否、同一と言い換えても良い。だが、スタンニア騎士団は誰一人として、カエサルの事も“黒蹄騎士団”の事も知らぬのである。騎士だけではない。スタンニア騎士団は、その名の通り、スタンニアと呼ばれる弧界を守護していた騎士団である。テオスに併呑されてはいるが、独自の弧界は未だ健在であり、住まう民草も居る。だがしかし、その誰一人として、そのような者は知らぬと言うのだ。
ならば、彼らは何者だと言うのであろうか?……ここで、気になる点がある。
スタンニアの歴史書は、その殆どがテオス侵攻の折に焼き払われているという事実である。これは、テオスの占領施策の一環であるとも判断出来る事ではあるが……他の弧界では、ここまで執拗に歴史書を焼き払うような事はしていない。テオスにとっては力があるならば必要の無い行為であるからだろう。
しかし、スタンニアに限っては、それは実行された。それを行ったのが、ここに来て歴史に初めて名を表す事となる漆黒の兵団、他ならぬ“黒蹄騎士団”だと言うのだから、それは何とも因縁めいた話である。
此処で浮かび上がるのは一つの仮説。“忘霊王”と“黒蹄騎士団”は、スタンニアのかつての英雄の複製体、エラーハではないか、という可能性である。オリジン侵攻においての、彼の勇者、ルー・シャラカンがそうであるようにカエサルもまた、スタンニアの英雄の何れかの複製として産み出された存在ではないのか?その裏切りに対して、スタンニア国民は彼を存在しなかったとする事で、忘れ去ろうとしているのではないか?と。
全ては仮説であるが――此処にもう一つ、私がパットフットの商人より譲り受けた界渡りの書とされる文献に記される記述を引用しよう。それは、最早スタンニア全土にて喪われたスタンニア史録。テオスに侵攻される前年までを記したその書に、興味深い記述がある。
スタンニアの青年議員――現在のスタンニア統治者、ユリアヌスには、兄が居た。武勇に長じ、軍略に秀でた、スタンニアの歴史を顧みても有数の武人として、精鋭部隊“白蹄騎士団”を駆る、彼の名は、カエサル。
私は、想像する。或いは、彼こそが“忘霊王”カエサルその人なのではないか……と。しかしながら、歴史に想像は無い。あくまでも、事実は未だ闇に包まれているのである。
では、謎の軍兵力として出現した“忘霊王”とは、先ずはテオスの内においてどう言った位置づけにあるのか。
“黒蹄騎士団”は凡そ三百余の少数の歩兵団で形成される部隊である。
彼らは基本的には星王ディオス、或いは、その第八王女クラウディアの直近の親衛隊、セラフィムに属する支援部隊という形を受けており、その為、特例的貴族階級、ノブリスの称号も得ている。
先にも述べたように、カエサルと“黒蹄騎士団”は重装歩兵。メルカバ部隊であるセラフィムとは、部隊として一線を画するようにも思われるが、しかしながら。指揮官としてのカエサルは、歩兵戦術だけではなく、陸・海・空戦における戦術から、ネチェルの超兵器を用いた用兵術にまで通じ、メルカバ部隊の指揮においても類稀なる才覚を示し、その騎士団は重装ながらもメルカバに匹敵する機動力を示し、その実績をもってして、彼は独自の騎士団を持ちながらも、危急の際には中隊長としての指揮権限を託されている。これには、実力主義のクラウディアからの覚えがめでたい事が最も大きな要因であろうが、他にも星王より直々にバール氏族としての洗礼を受けたなどの話もあり、古参のバール氏族からなるテオス忠節派にとっては厄介な目の上の瘤として扱われている。
他の勢力とは均等に……無論、ユリウスも含めて……均等に距離を置いており、実質的には――歩兵師団という彼らの特性も含めて――完全に独立した神出鬼没の部隊として現れる事が多い。それ故にこそ、他勢力の警戒を煽っている向きもあるのだが、現状は、大火となって現れるには至っていない様子である。
では、さて、オリジンの人々にとって、彼らはどのように受け止められているのか?
明快だ。蛇蝎の如くに嫌われている。ただ単に強大な侵略者・テオスの軍勢としてだけではない。特に彼らの襲撃を受けた地域の人々にとっては、彼らは凄惨な惨劇を齎す悪逆非道の奴輩として、その悪名を轟かせる。彼らは侵略者であり、簒奪者であり、虐殺者である。その悪辣は“原罪の”ペリギウスにも匹敵し、その蛮行は音に聞こえしサジタリウスすらも震え上がらせるという恐れられようだ。
しかしながら、興味深いデータもある。
それ程の殺戮を、悪徳を、非道を繰り返した事実があるというのに、破壊の爪痕は確かに残っているというのに、彼らに因る人的被害は、愕く程に少ない筈なのである。戦場では多くの者が死んでいる。それはある意味当然の事であるし、それを以て虐殺とは言うまいが、それ以外での死者数は殆ど皆無と言っても良い。
それは、前二者などは語るに及ばず、拳帝親衛隊のような悪漢とも較べようがない。民間人には被害を及ぼさぬように細心の注意を払ったところで、ここまで殺さぬ事が出来るかと疑う程の死者の少なさなのだ。
これは、明らかな矛盾である。この数字だけを見るのであれば、彼らは必要以上に人道的であるべきであるとすら考えられる。だと言うのに彼らは比肩する者無き大罪人として恐れられる。何故、彼らは此処まで忌み嫌われるのか。その真実は我々オリジンの民には未だに憶測の領域にのみ潜む。
果たして、この謎めいた侵略者は、真実、惨劇を齎す悪鬼であるのか。或いは、其処には数字の矛盾の示す何らかの企図が介在しているのか。それは、今語る事の出来る話ではあるまいが……しかしながら、後代の歴史家は語るであろう。其処に隠され、忘れられし真実を。
ならば、今は後代に託し、彼に関する事の筆を置こう。歴史は今も紡がれているのだから。
――諸兄に、知の光と歴史の真実が共にあらん事を。

~“歴史学者”ウィンリー・スミス著『恐怖!貴方も狙われている!?~弧界侵略者の華麗なる歴史~』より抜粋

▼黒蹄騎士団
弧界スタンニアにおいて、馬蹄とは正義と平等の象徴的な意味合いを持つ。
物資の無い戦場にて、槍の先に磨かれた馬蹄を置き、秤として用いた故事が由来であるとされるが、それだけに戦場を駆ける騎士達にとっては、それは特別な意味を持つ。
故にこそ、スタンニア最精鋭の騎士団だけが、白き馬蹄、“白蹄騎士団”の名を冠し、名乗る事を許される。
それは同時に、最高の意思決定機関たる議会の独走を抑える監査機関としての役割を担う事を意味する、正しくスタンニアの正義を司る一軍であった。
しかしながら、テオスの進行の折に、スタンニア白蹄騎士団はテオス本陣を急襲、星帝ディオスに肉薄するも、その力の前に敗れ去った。
黒蹄騎士団とは、彼らの死したる魂を模倣した騎士団である。
それも、完全なエラーハではない。“忘霊王”の力の下に産み出されたエラーハ、生命として脆く歪な“影”の状態において固定化された亡者の如き軍勢なのだ。
彼らは“白蹄騎士団”三百の意志と魂を宿しながらも、その一人一人の身体は既に個では無く、“黒蹄騎士団”という無敵不滅の軍勢を形作る三百の歯車である。その一つ一つの意志が魂のレベルでカエサルと同化している分身であり、しかしながら個々が個々で決定的に違う存在。影。
彼らは指揮官である以上に創造主であるカエサルに絶対の従属を誓い、その手足の延長として、その意思を正確に伝達する器官として、軍隊でなく、群体ですらない一個の生物として騎士団が動く事を可能とする。
何故、カエサルは彼らをこのような状態に貶めるのか。それは集団戦術において有為であるからではない。彼らは、死して尚、その心魂の全てをカエサルに捧げた。だが、それでもカエサルは彼らをディオスの騎士団として存在させる事は許す事が出来なかった。スタンニアの正義の象徴者たる彼らを、叛意を抱きながらといえ、テオスの軍旗の下に治める事は許し難い事だった。それでも、彼には騎士団の力が必要だった。ディオスを必ず討つ時のために。
故に、カエサルは選択したのだ。己が全ての罪を背負う事を。
テオスの走狗を演じる為に、悪逆に手を染める事もあるだろう。心を捨てねばならぬ事もあるだろう。誇りに唾する事もあるだろう。その全ての罪を己の物とする為に、カエサルは彼らに明確なる形と個としての格を与えず、影の騎士団を形作ったのである。
だが、それでも、個としてを奪われ、蹂躙されても、彼らに宿る魂は、創造主の声に叫ぶのだ。“我ら三百黒蹄騎士団。三千邪悪の裁き也。”と。
スタンニアの騎士団らしくファランクス陣形での突撃戦術を得手とするが、然しながら最も特徴的であるのは、スタンニアには殆ど存在しない“応手”に長じている点である。あらゆる攻撃に対し、軍隊では有り得ぬ速度で瞬時に対応する迅速な判断力を得た彼らにとっては、如何な強大なダスクフレアの攻撃であろうとも防ぎ切る事すら容易である。
特徴的なのが一瞬で左右に展開。相手を己の懐深くに追い込み、左右と正面より挟撃する陣形であり、その展開の形状より“馬蹄陣”ないし、“黒蹄陣”と呼称される。

矢は尽き、弓は折れた。
鎧は血河に染まりて砕け、剣は毀れて刃も立たぬ。
信念は砕かれ、信義は侵され、信仰は蹂躙された。
神は、死んだ。
我らに道義は無い。我らに忠義は無い。我らに正義は無い。
ならば……戦士らよ、何故に戦を望む。
“我らに歩む脚は在る。”
“我らに阻む肉は在る。”
“我らに穿つ牙は在る。”
“邪悪を憎む意志は在る。”
ならば――夜闇に剣を取れ。(漆黒の剣を手にし)
ならば夜闇に鎧を纏え。(漆黒の鎧を纏い)
軍旗を!へし折れ!(テオスの旗をへし折り)
掲げろ!(漆黒のスタンニアの軍旗を掲げる)
我らは黒き轍である。
我らは雛への供物である。
我らは明日への贄である。
我ら三百屍の上に、若芽の萌ゆるを望む者である。
我ら!黒き蹄鉄である!
“我ら三百!黒蹄騎士団!三千邪悪の裁き也!”
進撃――開始!
(黒蹄騎士団戦場の倣いより)