0.☆このテキストの概要

100万人が住むという伯爵領。
今までよりも少しだけリアルにイメージするために
土地の使い方について考えています。

伯爵領の領地は3km×15km
一層あたり45km2です。
そこで以下のような条件の下で
どの程度の土地が必要になるかを試算しています。

a.食料の自給自足
b.100万人がちゃんとした家に住む
c.規模相応の商業区がある。


☆1.自給自足する藩国を目指す。

○1.1.食糧生産地、ってどのくらいの広さになるの?


食料は水が含まれており、
生活をすべて食料でまかなおうとするならば
3/4は水である。
(るしにゃん復興ログより)

つまり、15万トンの食料を生産するためには
米他で3.75万トンの生産が必要になる。

現実世界の数字として
10アール(1000m3)における米の生産量は500kg程度が見込まれるため、
3.75万トンの生産のためには75km2の広さの畑なり田んぼなりが必要になる。

これが芋の生産になると
生産量は10アール当たり2000kgとなるため、1/4のサイズの畑でよくなる。
すべてが米とは言わないだろうから、50km2は欲しいと言う結論となる。
丸々一層食糧生産地である。


○1.2.自給自足するための畑のサイズは?

まず畑だけで自給自足をするケースについて考える。
ネットで見て回ると、平均値で一人当たり3アール程度の畑が必要となっている。
(2~4と言う意見が大半で、それぞれ根拠となる数値を持っているが、ここでは割愛する。)
単純に100万人が食べていくためには
300万アール、300km2となる。
これは大量生産による効率化などを含んでいない。
また、藩国が海に面しているため、畑から取れる食料以外に海産物なども当然食料となる。
しかし、それらを鑑みても少なくとも150km2は畑が欲しい、と言うことになる。

○1.3.結局全部で畑のサイズはどのくらいにする?

200km2、4層分は欲しい。


☆2.広い家に住みたい(住宅事情)

○2.1.どんな部屋に住んでいる?

ここでは床面積に着目したい。
高い建物を建てれば建てるほど、
敷地面積より床面積が重要になる。
そこで日本の平均とアメリカの平均をネットで調べてきた。
日本:31m2/人、アメリカ60m2/人である。
今回は子供たちに広い家に住んで欲しいため、
50m2/人を目指すことにする。

○2.2.どんな建物が建っている?

愛鳴藩国もえ~藩国も高層マンションと言うものが似合わない国である。
多く見積もっても、平屋50%、二階建て50%である。
広いお庭を持っているだろうから、建蔽率を50%と見ると、
容積率で75%。
つまり、建築面積の75%程度の床面積が確保される。

○2.3.住宅区画って建物だけ?

当然道路や公園などがある。
まず、子供たちの為に公園の比率を20%確保する。単なる私のわがままである。
次に道路が住宅区画の何%を占めるかであるが、今回は適当な数値が無いため以下のように考える。
藩国において、主要幹線は路面電車が走っている(というか走らせた)が、
一般的に車は普及していないと考えられる。
そこで、徒歩を意識して一般的な道幅が4m平均と言うことにする。
また、各家の建築面積10m×10mの100m2を一般サイズとして、
かつ各家の一辺が道路に面しているとする。
一軒の家が幅4m、長さ10mの道をもっている計算だと、
100m2あたり40m2の道路が必要になる。

結果住宅区画は50%の建築面積、20%の道路、20%の公園その他10%
と言うような使われ方をしていると試算する。

○2.4.結局どのくらいの広さの住宅地になるの?

一人当たり必要な住宅用地は、
50m2×100/75(容積率)×2(住宅区画の使われ方)
=133m2となる。
100万人だと133km2である。
空室率を考慮(90%)とすると
150km2程度必要と言う結論となる。
三層分の土地が欲しい。

☆3.非住宅用地はどのくらい必要?

工場や商業地などの非住宅用地。
当然住宅用地のサイズに合わせて必要になるはずである。
さくっと現代日本の比率を持ってくることにする。
http://www.stat.go.jp/data/chouki/15.htm
統計局の数字によると
住宅1に対して商業地0.6程度となっている。
100km2程度必要になる。
二層分の土地が欲しい

☆4.結果

これらの試算結果より
現代の試算ではあり、かなり余裕のある試算ではあるが
食糧生産地付きで100万人が生活するためには
食糧生産地50km+自給する田畑150km2+住宅用地150km2+商業用地100km2 =450km2
、9層分の土地が必要となる。
単純に設定国民が生活するだけで、である。

最初の条件を満たすとすると、7層と言わず、
今の倍(14層)は欲しい、と言う結論となる。
土地が欲しい・・・

☆5.現実的な対応策

○5.1.住宅用地

平屋や二階建ての家ばかりというわけには行かないため、
住宅用地は、国営高層アパートを複数建築することによって解決する。
それによって、一人当たり床面積を40m2程度確保し、
小さな子供たち向けの十分な公園を用意しつつも
住宅用地を60km2で押さえる。

  ※結論:住宅層を二層とする。

○5.2.農業用地

食糧倉庫の特性を用いて用地の圧縮をする。
食糧倉庫は設置することによって、食糧生産地並の生産量が手に入るようになる。
そこで、食糧倉庫は農業用地の生産効率を上げるものであるということにする。
食糧倉庫による生産量は、食糧生産地の生産量とほぼ同等のため生産効率が100%アップする、となる。
食糧生産地用の土地含めて
農地を二層100km2程度確保する。
漁業も大規模に行われていることにする。

  ※結論:農業用層として、旧え~藩国層のほかに
  もう一層農業用の層を建築し、食糧倉庫を十分な数設置する。
  大きな漁港を作り、漁業を盛んにする。

○5.3.商業用地

住宅用層のサイズを60km2としたため、
商業用地は40km2あれば足りる計算になる。

  ※結論:住宅層の余りを商業区画とする

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最終更新:2008年05月10日 23:32