ランシール
ジ「…落ち着いたか?」
翠「な、何とか…吐き過ぎてクラクラしますけど…」
ジ「無理するなよ。ここで一休みしよう」
翠「な、何言ってるです…!翠星石は無理なんてちっとも…ホェ~」フラ~
ジ「駄目だなこりゃ…仕方ない、宿屋へ行こう」
翠「翠星石は大丈夫だって言ってるです~」
ジ「どこが大丈夫なんだよ…水銀燈も真紅もいないんだから、
無茶する訳にはいかないんだぞ」
翠「あの二人がいないくらいで…ん…?二人が…いない!?」
ジ「ん?どうかしたか?」
翠「どどどどういう事ですか!?二人がいないって!?」
ジ「覚えてないのかよ…バシルーラで飛ばされただろ」
翠「そ、そういう事言ってるんじゃねぇですぅ!」
ジ「はぁ?」
翠「だって、だって、だって!」
翠(ジ、ジュンとふたりっきりですぅ~~~~!!///)
ジ「…どうした?」
翠「な、ななな何でもねぇです!…あっ」クラッ
ジ「危ない!」グイッ
翠「ほわっ!?」ポフッ(抱き寄せられる)
ジ「…ったく、ボーッとするなよ」
翠「!!!!くぁwせdrftgyふじこlp;///!!!!!」
翠「だだだ大丈夫ですぅ!大丈夫だから、翠星石に触るんじゃねぇですぅ!/////」
ジ「何だよせっかく助けてやったのに…とにかく宿屋だ、無理にでも休んで貰うぞ」
翠「わ、わかったですよぉ…」
宿屋
ジ・翠「部屋が一つしか開いてない?」
宿主「へぇ、団体さんがお泊りで個室が一つしか開いてねぇズラ」
ジ「そうか…」
宿「まぁお客さん方はカップルさんみてぇだから問題ないズラね」
ジ「え…いや、僕達は旅の仲間で…」
翠「そ、そうですぅ!カッポゥじゃねーですぅ!///」
宿「またまた~wほい、部屋の鍵ズラ」
宿屋・503号室
ジ「ご丁寧に枕二つ用意してるし…」
翠「////」
ジ「それじゃ僕は買い物に行ってくるから、休んでるんだぞ」バタン
翠「あっ…」
翠「……」
翠「…とんでもねぇ事になったですぅ」
ポフン…
翠「ふぅ…」
…ふたりっきりになるなんて思いもしなかったです……でも、これは千載一遇のチャンスです!
ここで一気にジュンとの距離を縮めて…!
『え…いや、僕達は旅の仲間で…』
………
……ジュンは翠星石の事をどう思ってるんですか?
…ジュンにとって…翠星石は旅の仲間でしかないんですか…?
やっぱり水銀燈みたくおっぱいぼいーん!じゃないと駄目ですかね…サワサワ
………何か考えてたら段々悲しくなってきたですぅ…
む~…今あれこれ考えてもドツボに嵌まるだけな気がするし…とりあえず寝るです!
寝てから考えれば…ちっとは…マシに……Zzz…
翠「Zzz…ムニャムニャ」
ジ「よく眠ってるな…そっとしとくか」
翠「ジュン…危ないです…ムニャムニャ」
ジ「何の夢見てるんだろなw……コイツも寝顔は可愛いんだけどなぁ」
翠「駄目です…男同士なんて…ムニャムニャ」
ジ「…マジで何の夢見てるんですか?」
翠「Zzz……んあぅ?」
ジ「あ、起きたか」
翠「ぅ…おはようですぅ…」
ジ「もう夜だよ」
翠「そんなに寝てたですか…くぁ~~~っ」
ジ「とりあえずヨダレ拭けよ…体の調子はどうだ?」
翠「ん…もう大丈夫ですぅ」
ジ「そっか…よかったな、治って」
翠「もう船はこりごりですぅ…」
ジ「安心しろ、当分は船旅だ」
翠「うぐ…」
ジ「ま、慣れるしかないな」
翠「冒険は大変ですぅ…」
ジ「だな」
…………
か、会話が終わっちまったです…
な、何か話題を!
翠「そ、そういえばお腹空きましたね!何か食べにいくです!」
ジ「あ、僕はお前が寝てる間に済ませたけど…」
翠「そ、そうですか…」
き、気の利かねぇ野郎です…いや!今はそんな事いいです!
そんな事より会話を続けて…えと…う~
翠「んあぁ!」
ジ「(ビクッ)な、何だ!?」
翠「お、お風呂入ってくるです!」
ジ「あぁ、風呂か…僕も今のうちに済ませるか」
ほあぁ!?今のうちに済ませるって…まさか!こ、混浴…///
ジ「んじゃ、僕こっちだから」
そうですよね…男女別れてますよね…常考…ハハ…
翠「…ハァ」チャプ…
空回りしまくりです…こんなんじゃ距離を縮める以前の問題ですぅ…
未来が真っ暗ですよ…蒼星石…フフ…
蒼「あ、翠星石?」
翠「(ビクゥッ)そ、蒼星石!?何でここに!?」
蒼「何でって…旅の途中で立ち寄ったんだけど…」
翠「そ、そうですか…」
あ…でも蒼星石の顔を見たら少しだけホッとしたです…
蒼「あれ?」
翠「どうしました?」
蒼「あ、うん…旅の仲間と一緒に来たんだけど…まだかな…」
(男湯から)「あぁんジュン様ぁ♪お久しぶりですわぁ♪」
ジ「なっ!雪華綺晶!?」
翠・蒼「!?」
雪「うふふ…こんな所で出会うなんて♪やっぱり二人は赤い糸で結ばれてますのね♪」
ジ「な、何を訳の判らない事を…つーか前隠せ!///」
雪「照れてらっしゃいますのね…♪でもそんな可愛いトコも大好物ですわ♪」
ジ「え!?僕食べ物!?」
蒼「な、何してるんだよ雪華綺晶!も~!」
翠「な、仲間って雪華綺晶ですか!?」
蒼「え、知ってるの?ってそれどころじゃない!早く止めないと!」
翠「…翠星石が行くですぅ!」ザバッ
蒼「えっ行くって…ちょ、翠星石!?」
あそこから男湯へ行けるですぅ!
雪「さあ、お覚悟なさいませ♪今宵二人は結ばれる…これぞまさにデェスティニィー!ですわぁ♪」
ジ「恐い!恐いって!」
雪「…もう辛抱たまりませんわ!ジュ♪ン♪さ♪ま~♪」ピョーン
ジ「きゃー!ルパンダイブー!」
翠「バギマー!」
雪「アーーレェーーー…」キラーン☆
ジ「あ…?」
翠「ジュン!無事ですか!?」
ジ「す…翠星石…」
翠「よ…よかった…」ヘナヘナ
ジ「翠星石…」
翠「ジュンに何かあったら…翠星石は…グス…」
ジ「いや、だから翠星石…」
翠「え…?」
ジ「その…ま、前…/////」
翠「んわきゃあああああああああああああ!!!!!?????」
※翠星石はバギクロスを覚えた!
ジ「エンッ」
翠(ジュンに見られた、ジュンに見られた、ジュンに見られた、ジュンに見ry///////)
蒼(…グッバイ、雪華綺晶)敬礼
宿屋・503号室
ジ「……」ボロッ
翠「ご、ごめんです!あ、あんな事になるなんて思ってなくてその」
ジ「あ~いや気にするなよ…ほら、僕も悪い訳だし、な」
翠(その優しさが今は辛いですぅ~~!)
翠「で、でもホラ…」
ジ「…今日はもう寝よう、な」
翠「あ…!…わかったですぅ…」シュン
さ、最悪です…完全に嫌われたです…!毛布と枕だけで床で寝てるし…
ジ「……ハァ」ムク
翠「ど、どうしたんですか!?」
ジ「何だ、まだ寝てなかったのか…いや、やっぱり床じゃ眠れなくてさ」
翠「そ、そうですか…」
あれ…?こ、これはもしかしたらチャンスかもしれないです!でもそれってつまり…
…えぇい!翠星石も女です!当たって砕けるですよ!
翠「ジ、ジュン!」
ジ「え?」
翠「こ、ここここっち来て一緒に寝るです!////」
ジ「え…そ、それはマズイだろ…////」
翠「す、翠星石がいいって言ってるからいいんです!でも勘違いするんじゃねぇですよ!?
リーダーに風邪ひかれたりしたら困るから仕方なくですからね!/////」
ジ「あ…えと…うん////」
翠「……」
ジ「……」
き、緊張して眠れねぇですぅ…!