お嬢様と一緒に 第三話『掃除in水銀燈るーむ』
ジ「お嬢様達も送り出したし…次は屋敷の掃除か」
普通、屋敷の掃除なんてのはメイドの人がやるものなのだろうけどこの屋敷には極端にメイド、執事ともに少ない。
お嬢様達意外には、僕と姉ちゃん、みっさんに柏葉、それに執事長兼御主人様…ローゼン様の秘書を勤める白崎さん。
白崎さんは御主人様と一緒に世界中を飛び回っているから、基本的にこの屋敷には、4人のお手伝いさんしかいないことになる。
まぁ、それもこれもお嬢様達の人嫌いのせいなんだけど
ジ「さぁて、まずはお嬢様達の部屋の掃除からだな」
まずは水銀燈お嬢様の部屋からだな
洗濯かご片手にお嬢様の部屋に入った。
部屋中を見渡す
ほっ
ジ「良かった。今日はないな」
水銀燈お嬢様の部屋は、そこら中に洋服が散らばっていた。ベッドの上に、床に放り投げられたもの、どうやったらあんなとこに?とタンスの上にも
それでも今日は下着が散乱してないだけマシだ。
しかも、この有り様でも他のお嬢様に比べればまだまだだった。
ジ「よぉし!今日も1日頑張りますかぁー」
気合いを入れて掃除をする僕って…と、思いながらも、散乱した洋服を洗濯かごに入れる。
窓をあけ掃除機をかけ(以下略)
ジ「ふぅ~。やっと終わったよぉ」
さぁて次の部屋次の部屋と、ドアノブに手をかけた時、僕はあることを忘れていたことに気付いた。
ジ「そういえば、水銀燈お嬢様がシーツを替えといてって言ってたな」
くるっと反転し、ベッドへ
毛布をどかし、シーツを剥がす
ジ「!?」
そこには……シーツの下には大量の下着が置いてあった。
ジ「まったく…水銀燈お嬢様も手の込んだ悪戯を…」
ため息をついて、下着を洗濯かごに入れていると、下着の山の下に手紙が置いてあることに気付いた。
ジ「ジュンへって書いてあるし見て…いいんだよな?」
ヒョイッと手紙を掴み、中身を見ると
銀『ジュンへ シーツの下の宝の山…驚いたぁ?ひとつくらいなら持ってってもいいけどぉ、自分を慰めるのは程々にねぇ…むしろ~、私が慰めてあげるわぁ』
ジ「………いらんわっ!!」