Q.みちるは「空にいる少女」と何か関係がある?
A.「空にいる少女」というのは文字通り「空にいる神奈」のことであり、その転生である観鈴たちのことでもある。みちるは「空にいる神奈」から羽根を受け取っているが、その羽根は国崎往人の母親たちが出会った「空にいる少女」の記憶だったのかもしれない。
みちるは、空を漂う神奈から羽根を一枚受け取っている。
SEEN609.TXT
【みちる】「…お空にはね…とってもさみしそうな女の子がいるの」
【みちる】「その子は、いつも悲しい夢をみるだけで、ほかにはなにもない」
【みちる】「みちるは、その子の夢を少しだけわけてもらったの」
【みちる】「みちるはね、その子の羽を一枚だけわけてもらった」
【みちる】「みちるは、女の子に思い出をひとつだけわけてもらったの」
みちるは神奈から羽根を受け取ることで、現世に姿を現した。
そして神奈の転生である観鈴が死ぬとき、現世から姿を消す。
AIR編で観鈴は8月14日に死ぬが、DREAM編でみちるが消えるのも8月14日である。
ところでみちるは時おり、幼い外見からは似つかわしくない難しい言葉を使う。
SEEN217.TXT
【少女】「そっか。んじゃあ、勤勉の友だねっ」
【観鈴】「き、きん…?」
いきなりの難解な日本語に、戸惑う観鈴。
SEEN317.TXT
【みちる】「うんっ。こいつもしょせん、無力な小市民なんだから」
【美凪】「…小市民…」
【往人】「おまえ…どこで覚えたんだ、そんなむかつく言葉」
【みちる】「しんぶん」
【往人】「…なるほど」
字は読めるらしい。
本人が言うには「しんぶん」から知識を得ているのだという。だが小学校にすら行っていない(行けるはずがない)みちるが、勤勉の友という「難解な日本語」が使えるのはいくらなんでもおかしい。
新聞から知識を得るにしても、漢字混じりの文章を読むためにはそれなりの知識が必要なはず。
これはつまり、神奈から借りた羽根に刻まれた、昔の人物の記憶なのだろう。