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雅緋&ライダー組 ◆nig7QPL25k


 夢を見た。
 私ではない誰かの夢を。
 私と違う時間を生きた、違う場所での何者かの夢を。

「どうした、撃たないのか? 相手は学生だぞ。それとも気づいたか? 撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだと」

 奪われたものを取り戻す。
 奪った者をこの手で殺す。
 黒く燃え盛る復讐心が、その男の最初の動機だった。
 妹を想う優しい心を、妹の幸せを奪った者への、激しい怒りの炎にくべて、男は戦場へと立った。
 世界一の超大国に、たった一人で立ち向かう。
 そんな無謀な戦いを、多くの人間を巻き込み実践してみせた。
 その行く先で、多くの命を、その手から取りこぼしながらも。

「我が覇道を阻む者は、もはや存在しない……そう! 今日この日この瞬間をもって、世界は我が手に落ちた!」

 やがて熾烈な戦いの果てに、男は大国の皇帝となった。
 憎むべき者をその手で殺し、憎むべき者と同じ椅子に座り、憎むべき者と同じように奪ったのだ。
 野心の炎は世界を包み、地図に黒々と焦土を広げた。
 恐怖で人々を支配し、玉座で高らかに笑う男に、もはや昔の面影はない。
 悪逆皇帝と謳われた姿からは、復讐も優しい心すらも、全て消え失せてしまったように見えた。

「ああ……俺は、世界を壊し……」

 しかし、栄華は長くは続かなかった。
 皇帝は世界を手にした直後に、自らも凶刃に倒れたのだ。
 かつて野にあった頃の男と、同じ姿をした者によって、その命を絶たれたのだった。
 それでも、不思議と男の顔には、未練の影も見られなかった。
 どこか晴れ晴れとしたような、うっすらとした笑みすらあった。
 男が皇帝になってまで欲したものは、自分の意のままになる世界ではない。
 自分を倒した者達が、手を取り築いていける世界だ。
 男はそのために礎となり、自らの仕掛けた茶番に倒れた。
 そして最期の瞬間になって、ようやく醜い仮面を脱ぎ捨て、己が本心を口にしたのだ。

「世界を……創る――」

 彼が命を懸けてでも、託したいと思ったもの。
 彼が命を捨ててでも、贖いたいと思ったもの。
 贖罪と未来への願いを込めて、最期に男が見据えたものは――


 ニーズヘッグという名の蛇がいる。
 翼持つ竜とも言い伝えられる、冥界ニブルヘイムに巣食う魔獣の名だ。
 世界樹ユグドラシルの根本に住み着き、無数の蛇に囲まれながら、その根を齧って生きている。
 魔術都市の影に潜み、勢力を広げる女マフィア――雅緋は、まさしく神話の竜蛇だった。

「ひ、ひぃっ……!」

 酒場の裏に這いつくばる影。
 身の程を知らぬチンピラ達の顔も、いい加減見飽きてきたところだ。
 漆黒のパンツスーツを纏い、その顔に白髪と金眼を光らせて。
 びくびくと震える無法者達を、雅緋は無表情で見下ろす。
 組んだ両腕によって強調される、その両乳房は、豊満であった。

「少しは身の程を理解できたか?」
「はっ、はい! すんませんでした!」
「許してください! これ以上は勘弁してください! 何でもしますから!」

 ぽっと出の成り上がりを快く思わず、痛い目に遭わせてやろうと息巻いた者達だ。
 しかし結局は返り討ちに遭い、自分たちが痛い目を見ることになった。
 大の男が揃いも揃って、殴り倒され地に倒れ、みっともなく命乞いをしている。
 プライドも何もかもドブに捨て、助けてくれと懇願してくる。
 矜持も持てない無様な姿には、滑稽さよりも、苛立ちが先立った。

「本当に従うんだな」
「はい! そりゃもう何でも……」
「ならばやれ、ライダー」

 感情のこもらぬ冷たい声で、雅緋は暗がりへと言い放つ。
 一体いつからそこにいたのか――彼女の背後には、もう1つ、何者かの人影があった。
 現れた男の姿は、白い。
 大きな帽子から手足に至るまで、全身が白装束に包まれている。
 ところどころで彩りを放つ、金の刺繍や宝石は、さながら王侯貴族の装飾だ。

「つくづく運がなかったな。意地の一つでも張っていれば、怪我一つで終わっていただろうに」

 そしてその顔に浮かぶのは、邪悪そのものの笑顔だった。
 美しく整った顔立ちに、白い三日月を浮かべる男の様子は、獲物をとらえた猛獣のそれだ。
 何をする気かは分からない。
 だが確実に何かをされる。
 この白ずくめの男は間違いなく、何かをしでかすつもりでいる。

「あ、ああ……っ!」

 がちがちと身と歯を震わせながら、言葉にならない声を上げた。
 みっともなく怯える無法者達が、力の抜けた腰で後ずさった。
 しかし駄目だ。もう間に合わない。
 奴らからは逃げられない。雅緋とあの男からは逃れられない。
 見ろ、奴の紫の瞳を。黒髪の下で爛々と輝く、男の魔性の双眸を。
 あれは何だ。
 あれは――あの赤い煌きは!

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる――」
「ぎゃあああぁぁぁっ!!」

 一際大きな悲鳴を最後に、魔術都市ユグドラシルの路地裏は、元通りひっそりと静まり返った。


「サーヴァントが見つかった。南東の住宅街で、戦闘を見たそうだ」

 かつかつと靴音を立てながら、雅緋が白服へと歩み寄る。
 路地裏の一件からしばし経ち、場所も室内へと変わっていた。
 彼女の率いるグループが、アジトとしている建物である。

「ならば手負いだな。ワンサイドゲームだったとしても、魔力の消耗は避けられないはずだ」

 くつくつと笑う白装束の男は、椅子につき手にグラスを持っている。
 氷をからからと鳴らすそれに、注がれているものは水だ。
 堂々たる態度を取っていながら、しかしその男の正体は、酒も飲めない未成年だった。
 神聖ブリタニア帝国第99代皇帝、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
 弱冠18歳にして、世界の全てを掌握したという、あまりにも幼すぎる天才。
 それが雅緋の召喚した、ライダーのサーヴァントの真名だった。

「しかしゴロツキの張り込みとは、マスターも回りくどいことをするな。
 さっさと警察でも掌握してしまえば、検問の一つで済んだろう」
「警察は目立つ。妙な動き方をすれば、他の参加者に気取られかねん。
 むしろああいう連中ならば、怪しい行動を取ったとしても、不自然でも何でもないだろう」
「違いない」

 分かっていて聞いたということか。気に入らん奴だ。
 中性的な顔立ちの眉間に、雅緋はむっとしわを寄せる。
 暗黒街の女傑・雅緋――彼女を台頭させた力は、自身の腕っぷしだけではない。
 このサーヴァントの有する宝具・『我は世界を創る者(ぜったいじゅんしゅのギアス)』もまた、それを後押しする力となっていた。
 ルルーシュの魔眼に魅入られた者は、彼の発する命令に、抗うことができなくなる。
 先ほどのチンピラ連中も、赤きエンブレムの力によって、雅緋の奴隷と成り果てた。
 今やこの魔術都市には、そんな連中がそこかしこで、ひっそりと息を潜めているのだ。
 全ては主の獲物を見つけ、主を勝利へと導くために。

「で、どうする? 今のうちに攻め込むか?」
「そう……だな。立て直す隙を与える前に、追い打ちをかけた方がいいだろう」

 問いかけの返答が、一瞬遅れた。
 話を切り出したはずの雅緋が、ほんの僅かに言い淀んだ。
 それを決して見過ごすことなく、ルルーシュは瞳を光らせる。

「何だ? 気のない返事だな。今更戦いを躊躇うような、そんな柄でもないだろうに」
「……馬鹿を言うな。聖杯戦争には必ず勝つ。その考えは変わっていない」

 怖気づいてなどといないと、雅緋はルルーシュに反論した。
 雅緋には聖杯にかける願いはない。
 しかし、英霊達の戦いに臨み、勝ち抜いたという事実を得れば、その名に箔が付くことになる。
 賞品に魅力を感じずとも、それにより得られる名声の方は、彼女にとって見逃せないものだった。
 母校・蛇女子学園の復権を、一日も早く成し遂げるには、強くあらねばならないのだ。
 裏切り者を打倒した今こそ、蛇女の誇りを再び掲げ、天地に知らしめねばならないのだ。

「戦うことと勝つことに迷いはない。ならば、二の足を踏ませているのはその先のもの……聖杯にかけるべき願いか?」

 しかしルルーシュは問いかける。
 聖杯はなくともいいという前提が、お前の中で崩れたのかと。
 今更叶えたい願いを見つけて、それに対して迷っているのが、今のお前の有り様なのかと。

「っ……」
「図星だな」

 遂に雅緋は絶句した。
 押し黙る女の姿を前に、少年はにやりとほくそ笑んだ。

「マスターが何を迷っているのかは知らない。願うことを躊躇するなど、私には到底理解できん」

 言いながら、ルルーシュは立ち上がる。
 すっかり空になったグラスを、からんと音を立て机に置くと、雅緋に向かって歩み寄る。
 大柄な雅緋を更に凌ぐ、180センチに迫る長身が、彼女のすぐ隣まで迫った。

「そんな贅沢な躊躇いは、さっさと捨て去ってしまうことだ。
 叶えたいと思うなら、素直に叶えてしまえばいい。願えるものを持てるだけ、遥かにマシなのだからな」

 耳打つように語りかけると、ルルーシュはそのまま歩み去った。
 すたすたと歩いていきながら、自らの体を霊体に変え、電灯の届かぬ闇へと消えた。
 部屋には一人、雅緋だけが、ぽつんと取り残されている。
 3つも年下のガキに知った口を叩かれ、唇を薄く噛むその顔は、一層険しさを増していた。

(簡単に言ってくれる)

 そんな簡単に割り切れるほど、この胸に湧き上がった願いは、単純なものではないというのに。

(死者をあの世から呼び戻すなど……そう気安く願えるものではないのに)

 雅緋の本分は忍だ。
 古の妖魔を打倒するため、古来より脈々と受け継がれてきた、忍の技の伝承者だ。
 そしてその妖魔とは、彼女の母の仇でもあった。
 大人の忠告を無視して、妖魔の縄張りに踏み込んだ幼い雅緋を、母は命と引き換えに守った。
 その復讐と贖罪こそが、今の雅緋を突き動かす、何よりの原動力だった。

(ママしゃま)

 誰よりも優しく強かった母。
 その海のような大きさに、何度も甘えてなついた記憶。
 本当の自分をさらけ出すことのできた、かけがえのない、雅緋の「ママしゃま」。

(私はまだ……過去に囚われているのか……?)

 過去を乗り越えようとしていたつもりだった。
 かつての過ちに報いるために、今の自分が強くなり、未来を切り拓こうとしていたはずだった。
 母のような悲しい犠牲を、これ以上生ませないためにも、強くならねばならないと思っていた。
 だがそれでも、自分はまだ、断ち切るべき未練を引きずっているのか。
 曇った瞳は晴れるままに、雅緋はゆっくりと踵を返すと、重い足取りで外へと向かった。


 彼女の願いが何なのかなど、俺の知ったことではない。
 だとしても、何かを願うこと自体は、尊重されて然るべきだろう。
 もとより俺は、明日を願い、求めて走り抜いた身だ。
 そんな俺に、他人の願いを、否定する資格などありはしない。

 そして俺は願ってしまった。
 誰よりも大それた願いを、世界に向けて放ってしまった。
 そのために積み上げた屍の数は、今となっては数え切れない。
 故に俺にはもう既に、願いを持つ資格すらない。
 これ以上を望むことなど、もはや俺には許されない。

 だからこそ、奴に願いがあるのなら、叶えてやるべきだろう。
 俺に聖杯を使う資格がないなら、勝者に与えられる願いは、彼女に使わせてやるべきだろう。
 覚悟を固めきれずに折れるのならば、いっそそれでも構わない。その程度の女だったというだけだ。
 だがそれでも、もしもこの先折れることなく、願いのために戦おうと、心の底から思えるのなら。
 俺のこの血塗られた手は、その支えにこそ使うべきだ。

 我が名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
 世界を壊し、世界を変えて、世界を創らんとした者。
 人の世の明日を見届けるため、世界に願い(ギアス)をかけた者。

 その願いにお前が従うのなら、俺が願いを届けよう。
 そのために立ち上がるというのなら、俺が高みへと導こう。

 それが願い(ギアス)を司る、我が運命であるのなら。



【クラス】ライダー
【真名】ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア
【出典】コードギアス 反逆のルルーシュR2
【性別】男性
【属性】混沌・悪

【パラメーター】
筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:C 幸運:C 宝具:C

【クラススキル】
対魔力:E
 魔術に対する守り。
 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【保有スキル】
軍略:A
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

話術:A
 言論にて人を動かせる才。
 国政から詐略・口論まで幅広く有利な補正が与えられる。
 このスキルと軍略スキルを組み合わせれば、擬似的なカリスマすら発揮するほどである。

破壊工作:C
 戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
 ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。
 ルルーシュは世界征服すら成し遂げた大人物だが、まともに敵と戦い勝ち得た武勲はほとんどない。

虚弱体質:E
 生前のルルーシュは、運動神経こそそこそこあったものの、それを活かすために鍛えることを全くしなかった。
 これにより彼のスタミナは、同年代の女子にすら劣るほどのものになっている。

【宝具】
『我は世界を壊す者(しんきろう)』
ランク:E 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大補足:100人
 生前ルルーシュが搭乗した、人型機動兵器「ナイトメアフレーム」。
 本機は第8世代相当の技術で製造されており、当時としては最高峰のスペックを誇る機体である。
 必殺武器の「拡散構造相転移砲」は、戦場にプリズム状の結晶体を発射し、これにレーザーを照射・乱反射させるオールレンジ攻撃を実現するもの。
 この他にも、堅牢なエネルギーシールドである「絶対守護領域」、飛行機能である「飛翔滑走翼」、
 超高度演算コンピューター「ドルイドシステム」などの機能を保有している。
 しかしそれだけの技術を注ぎ込まれながらも、科学の域を出てはいないため、神秘性は最低ランク。

『我は世界を変える者(オール・ハイル・ルルーシュ)』
ランク:E 種別:対軍宝具 レンジ:1~70 最大補足:300人
 神聖ブリタニア帝国ではなく、ルルーシュ個人を指して讃える言葉。
 宝具としては、この言葉を掲げ彼に従った、ブリタニア軍のナイトメアフレーム軍団を呼び寄せるものとなっている。
 必然性能面では『我は世界を壊す者(しんきろう)』に劣り、サーヴァントであれば問題なく対処可能な程度にとどまっているが、
 数を揃えれば十分な脅威となりうるだろう。
 もっともその力を十全に発揮するためには、多大な魔力が必要となることは言うまでもない。
 やはり神秘を伴わないナイトメアフレームの軍団であるため、宝具としてのランクは低い。

『我は世界を創る者(ぜったいじゅんしゅのギアス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~15 最大補足:100人
 ルルーシュの両目に宿された「王の力」。
 発現者によってその性質は異なっており、ルルーシュのものは、「目を合わせた相手に、何でも一つ命令を下すことができる」能力である。
 この力は光信号によって伝達されるため、鏡越しに目を合わせても、複数人に同時に自分の目を見せても発動できる。
 ただし、サングラス程度の透過率の低さのものを通しただけでも、その力は無力化されてしまう。
 またこの力は、人間やマスターには通用するが、サーヴァントを従えることはできない。
 魔力消費量は相手の抵抗力、および命令の危険度によって左右される。
 たとえば、令呪を持ったマスターに対しては、その魔力が抵抗力となるため消費が増大する。
 命令の内容も、簡単なものであれば消費が少なく、逆に「死ね」や「奴隷となれ」などの重大なものであれば消費が大きくなる。

【weapon】
なし

【人物背景】
神聖ブリタニア帝国第99代皇帝。
前皇帝を殺害し、18歳の若さで皇帝に就任した天才であり、同時にブリタニアの文化を破壊し尽くした魔王でもある。
後世には世界全土をブリタニアの旗の下に従え、恐怖で世界を征服した、「悪逆皇帝」の呼び名が伝わっている。

幼少期に母マリアンヌを喪い、彼自身は外交の駒として日本へと送られた。
その後日本とブリタニアの間に戦争が起きたため、戦火に巻き込まれ死亡したと思われていたが、
実際はトウキョウ租界に潜伏しており、8年の時を経て歴史の表舞台へと舞い戻っている。

その口ぶりは傲慢にして不遜。敵対する者には容赦がなく、敗者を笑って踏みにじる冷酷な人物であったと言われている。
しかし、トウキョウに潜伏していた当時の様子を知る者からは、「ひねくれ者ながらも根は優しいお兄ちゃん」であったと言われていた。
彼の短すぎる人生には謎が多く、どちらが本当の顔であったのかは定かではない。

【サーヴァントとしての願い】
願いは既に、現世に託した。今更何かを願う資格はない。

【基本戦術、方針、運用法】
サーヴァントでありながら、生身での戦闘能力はマスターにすら劣る。
このため宝具『我は世界を壊す者(しんきろう)』に搭乗するか、
あるいはそもそも戦闘することなく場を収めるかの二択を迫られることになる。
マスターの戦闘能力は高いので、戦力として数に入れても構わない。



【マスター】雅緋
【出典】閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-
【性別】女性
【令呪の位置】胸の谷間

【マスターとしての願い】
ママしゃまを蘇らせたい?

【weapon】
妖刀
 妖気を帯びた刀。

秘伝忍法書
 必殺技・秘伝忍法の力を引き出すための巻物。

【能力・技能】

 日本に古来から存在する、諜報や暗殺を主任務とした工作員。
 蛇女子学園の元選抜メンバーとして、ひと通りの忍術をマスターしている。
 雅緋は得意技として、黒い炎を操ることができる。

忍転身
 現代の忍の戦闘形態。上述した秘伝忍法書の力を引き出すための姿。
 この術を発動した雅緋は、マントを羽織った白装束を纏う。

忍結界
 忍同士の決闘時に発動される結界術。自身と対戦相手を一定空間内に閉じ込めることができる。
 本聖杯戦争では弱体化しており、バスケットコート程度の範囲にしか展開できない。

命駆
 命懸けの覚悟で臨む、決死の戦闘形態。
 防御力が半分以下になるが、追い詰められたことで潜在能力が解放され、攻撃力が大幅に向上する。
 なおこの状態になった瞬間、雅緋の衣服は全て弾け飛び、下着姿になる。

深淵血塊
 禁術の1つ。
 忍結界の中に染み込んだ者達の血を、自らの体内に取り込むことで、絶大な力を得ることができる。
 反面心身にかかる負担が大きく、暴走及び廃人化のリスクを孕んでいる。
 この術を発動した雅緋の力は、低級のサーヴァントにも対抗しうるほどに向上されるが、
 彼女はかつてこの術を使い暴走したことがあるため、二度と使うことはないと思われる。

【人物背景】
非合法な任務であろうと遂行する忍・悪忍を養成する機関である、秘立蛇女子学園の生徒。
21歳の3年生で、スリーサイズはB90・W56・H87。学園長の娘でもある。
母親を妖魔に殺されており、妖魔狩りに臨む最高位の忍・カグラを目指している。
かつては1年生にして選抜メンバーの筆頭となるほどの実力者だったが、妖魔との戦いにおいて暴走、記憶を喪失してしまう。
その後は休学していたが、蛇女の壊滅に呼応するかのように復活。地に落ちた学園の権威を取り戻すべく奔走する。

武人のような喋り方をする、硬派な性格の人物。
中性的な顔立ちと相まって、女性でありながら非常に男らしい印象を与えている。
このため女子人気が非常に高いのだが、本人は女を捨てているつもりはないため、悩みの種となっているらしい。
厳しいが度量も大きく、成果を上げた者には正当な評価を下す人物。
ちなみに後のシリーズでは、相当なお母さんっ子であったことが判明。周囲を困惑させた。

忍法の性質を表す秘伝動物は鴉と蛇。カグラの称号を目指すだけのことはあり、戦闘能力は非常に高い。
上記の性格と相まって、そのカリスマ性は元選抜メンバー筆頭・焔を凌ぐほどのものを持っている。
妖刀と左の拳に纏う黒炎は、特に一撃の破壊力に優れている。
また、鴉を象った片翼を生じることができ、飛行こそできないものの、攻撃や防御に用いることができる。
必殺の秘伝忍法は、黒炎を纏わせた剣で切り裂く「悦ばしきInferno(インフェルノ)」、
蛇を象った黒炎を、渦を巻くように周囲に展開する「善悪のPurgatorio(プルガトリオ)」。
更なる威力を持った絶・秘伝忍法として、6枚の翼で飛翔し敵を剣で切り刻む「深淵のParadiso(パラディーゾ)」を持つ。

【方針】
優勝狙い。向かってくる敵は全て叩き潰す。