忌夢&バーサーカー組 ◆nig7QPL25k
夢を見た。
ボクではない誰かの夢を。
ボクと違う時間を生きた、違う場所での誰かの夢を。
その夢の中で渦巻いていたのは、おぞましいまでの感情だった。
無力への怒りと、敵への憎しみ。
燃え盛るような殺意だけが、ボクの心を焼き尽さんほどに、唸りを上げて煮えたぎっていた。
「俺はもはやバラゴでも、龍崎駈音でもない……!」
それは本当に人だったのか。
はたまた人の心が形となった、怨念と呼ぶべきものではないのか。
少なくともボクは、その殺意の中から、それ以外の一切を、感じ取ることはできなかった。
ただ目の前にある者を倒す。
眼前で刃を構える敵を、邪魔立てする者を叩き潰す。
純粋に、誇張なく、ただそれだけを考えるそいつは、もはや人間だとは思えなかった。
「我が名は呀(キバ)――暗黒騎士!」
破壊。
野望。
邪悪。
渦巻くのは純然たる闇の感情。
それを纏うお前は――何だ?
◆
ユグドラシルは魔術の都市である。
豊潤な魔力を蓄えた世界樹は、魔術師が実験や研究を行うためには、もってこいの場所だった。
故にこの街には多くの魔術師が集い、魔道の究明に明け暮れていた。
泉の北西に位置する学術区画は、そのために用意された場所だ。
「………」
彼女が今いる図書館も、学術区画に存在する、魔術の資料庫の1つだった。
魔術師の家系に生まれた子、忌夢。
現在魔術大学に籍を置き、術者の身体能力を高める・禍根の力について、研究を続けている若き魔術師。
彼女はそういう設定の女性だった。
(くだらない)
ため息をつきながら、本を閉じる。
自分の血族に代々継がれている力を、今更第三者として研究して、一体何になるというのだ。
いくら間に合わせの記憶とはいえ、少々雑すぎではないのか。
聖杯戦争の一次予選を通過し、己が記憶を取り戻した忌夢は、内心でそう悪態をついた。
(そもそも、ボクのサーヴァントはまだ来ないのか)
不満があるのはそれだけではない。
記憶を取り戻してから一晩経つが、それでもなお忌夢のもとには、サーヴァントが姿を現していないのだ。
最終予選は既に始まっていると聞くが、これではろくに戦えないではないか。
あるいはこの身一つで戦えというのか。むしろ戦ってやろうか。
「……?」
そんなことを考えた時。
ふと、不意に違和感に気付く。
(やけに静かだ)
先ほどからこの図書館の中で、物音一つ聞いていないのだ。
本は静かに読むのがルールだが、かといって棚から本を取り出す音や、足音すら聞こえてこないのはおかしい。
気付いてみれは人の気配も、周囲のどこにも感じられない。
「……何者だ?」
いいや、一つだけ感じている。
忌夢の背後に何者かが、たった一人だけ立っている。
席から立ち上がり、振り返ると、彼女はその存在に向かって尋ねた。
薄気味の悪い漆黒のローブを、頭からすっぽりと被ったその存在に、鋭い語調で問いかけた。
「これは失敬。貴方が気分を害する前に、終わらせようと思ったのですが」
「質問に答えろ。お前は何者で、ここで何をしている」
「私は……そうですね、キャスターと名乗っておきましょうか」
くつくつと笑うのは、男の声だ。
得体の知れないローブ男に、忌夢は広い額の眉をしかめた。
気色悪い口調も気に食わないが、それ以上に、あの気配だ。
あの禍々しくもどす黒い雰囲気は、おおよそ人間のものとは思えない。
むしろ以前に相対した、人外魔境の住人・妖魔――あれに近いおぞましさを感じる。
その上、使い魔の7つのクラスの一つ・魔術師(キャスター)の自分の名として口にした。
恐らくは、こいつがサーヴァントだ。
敵マスターのサーヴァントと、ここで鉢合わせてしまったのだ。
「この辺りの魔術学生の持つ、芳醇な魔力を宿した魂……それを頂戴しようと思いまして」
「なるほど……それが魂喰いというやつかっ!」
間違いない。敵は殺る気だ。
こうなればもう、サーヴァントの有無を論じている暇はない。
やらねばやらねる。
やるならやらねば。
忌夢は迷わず飛び上がると、服の胸元へと手を突っ込み、そこからある物を取り出した。
「忍――転身ッ!」
光を放つのは紙だ。
ほどかれ宙を舞い踊り、忌夢の体を包み込むのは、古来より日本に伝わる巻物だ。
光が晴れたその瞬間、忌夢の姿は一変していた。
深緑の軍服風の装束に、手には赤々と煌めく如意棒。
虚空より飛びかかるその女は、魔術師ではなく、忍だった。
「ほぁちゃあッ!」
気合一閃。
苛烈な一撃。
振り下ろされた如意棒が、手前にあった机ごと、キャスターを叩き潰さんとする。
両断されたデスクの向こうには、しかしひび割れた床があるだけだ。
かわされた。今の一撃をか。
秘立蛇女子学園の頂点・選抜チームの元メンバー――その忌夢の瞬速をもってなお、捉えられなかったということか。
「ほっほっ、貴方もマスターでしたか! これは好都合というもの」
背後から気色の悪い声が聞こえる。
飛び退ったキャスターが、笑いながら語りかける。
「威勢に満ちたその魂……なれば踊り食いといきましょう」
抜かせ。
そう簡単に食われてたまるか。
まだ何も始まっていないというのに、こんなところで倒れるものか。
「秘伝忍法――デッドフォックス!!」
必殺の言霊を口にする。
瞬間、忌夢の体は閃光と化す。
疾走。
跳躍。
瞬転。
神速。
雷光を纏ったくのいちは、文字通り光の速さで加速し、縦横無尽に駆け巡る。
床を、本棚を、次々と蹴り、光のラインを無数に描く。
俊敏さが売りである忌夢の速度を、極限まで高めた必殺技だ。
いかな神話の英霊と言えど、この忍法からは逃れられまい。
この一撃で全て終わりだ。そう確信し、己が如意棒を、標的に叩き込んだ次の瞬間。
「――なるほど。人の身にしてはなかなか」
眼鏡の奥の忌夢の瞳は、驚愕に大きく見開かれていた。
「なっ……!?」
そんな馬鹿な。
その手は何だ。
見切ったというのか、今の速さを。
今の攻撃を完全に見極め、あまつさえ右腕一本で、攻撃を受け止めたというのか。
「これほど活きのいい魂であれば、さぞ美味なことでしょう……ね!」
「うぁあああっ!」
刹那、世界が爆裂した。
忌夢の視界は光に飲まれ、爆音がその身を弾き飛ばした。
閃光は暴力となって襲いかかり、忌夢の体を容赦なく苛む。
欧州の軍服を思わせる、質実剛健な忍装束が、為す術もなく切り裂かれる。
吹き飛ばされ、本棚に背をぶつけた忌夢は、そのまま重力に引きずられ落下し、床に無様にへたり込んだ。
破れた衣服から谷間を覗かせる、肌色のバストは、豊満であった。
「では、いただくとしましょう」
余裕綽々な声が聞こえる。
下衆な笑みを浮かべたキャスターが、ゆっくりと歩み寄ってくる。
生殺与奪を握っていることを、これ見よがしにアピールする速度だ。そんなことすらも嫌味ったらしい。
「くっ……!」
そんな最低な奴相手に、何一つできない自分が恨めしかった。
痛みで体を動かすことができず、反撃も逃走すらも叶わない弱さが、忌夢には何より許せなかった。
死ぬのか、自分は。
こんなところで終わってしまうのか。
蛇女子学園復権の、目前にまで迫ったこのタイミングで、自分だけ情けなく倒されてしまうのか。
まだまだ蛇女はこれからなのに。
再び選抜メンバーに返り咲く自分達が、この先を引っ張っていかなければならないのに。
最愛の友を――雅緋を、彼女が進む栄光の道を、この手で支えていかなければならないというのに。
《――力が欲しいか》
心に、幻聴が聞こえた気がした。
耳ではなく頭の奥底から、自然と声が湧き上がってきた気がした。
《力があれば戦えるか。奴と戦える力があれば、お前は立ち上がることを選べるか》
何であっても構わない。
自分が頭を打ちつけて、おかしくなっていたとしても構わない。
何故なら聞こえてくる声の言うことは、間違ってなどいないのだから。
「ボクは、負けない……」
そうだ。
こんなことで諦められるか。
何としても立ち上がって、戦わなければならないのだ。
「ボクを待っている雅緋のために……!」
なさねばならないことがある。
それは雅緋達の待つ、蛇女子学園へ生きて帰ること。
「聖杯をこの手で掴むためにっ!」
そしてその最愛の雅緋のために、聖杯を手に入れることだ。
雅緋。
何よりも愛おしい友よ。ボクの全てと呼ぶべき者よ。
忌夢はかつて自分のせいで、彼女の人生を狂わせてしまった。
自分が余計なことをしたせいで、彼女の母は命を落とし、雅緋自身も狂ってしまった。
母を殺した妖魔を憎み、それを殲滅するために、雅緋はひたすらに力を求めた。
それは自らを滅ぼしかねない、危うさを孕んだ性急さだった。
そして現に雅緋は自滅し、再び立ち直るまでの間に、3年もの時を失ってしまった。
その償いは果たさねばならない。
罪悪を感じているのなら、強くあってくれと言った彼女に、自分は報いなければならない。
母の復活を願うならそれでいい。前に進む力を欲するならそれでもいい。
雅緋のために、聖杯の力を、何としても手に入れなければならないのだ。
《その願い、確かに聞き届けた》
声が聞こえた。
瞬間、どくん――と衝撃が奔った。
胸の奥底で、何かが、疼くような感覚を覚えた。
「がっ……ぁあああああああああああああ!?」
だが、それを認識したのも一瞬のことだ。
次の刹那に襲いかかったのは、それ以上の奔流だった。
とてつもない力が湧き上がる。内側から燃え上がるような何かが、忌夢の体を焼き尽くす。
暴力的なエネルギーの波濤が、忌夢の瞳を見開かせ、みっともなく悲鳴を上げさせる。
「これは……!?」
胸の谷間に光が浮かんだ。
赤い三画のエンブレムが、彼女に刻み込まれる姿を、相対するキャスターは確かに見た。
そして同時に、そこに渦巻く、得体の知れないどす黒い気配も。
闇の奥底より現れ、闇そのものを纏ったかのような、漆黒の狼の姿も。
◆
「はぁ……はぁっ……!」
ざあざあと雨音が聞こえる。
ぱちぱちと弾ける音が聞こえる。
後者はスプリンクラーの音で、前者は火種の散る音か。
忌夢が目覚めた時、図書館は、赤い火の海と化していた。
既にキャスターの姿はなく、忌夢だけが業火の只中で、滝のような汗を流し座り込んでいた。
「契約は果たされた」
否。違う。
忌夢以外の何者かが、もう一人ここには立っている。
彼女の目前に立っていたのは、巨大な漆黒の鎧だ。
「我が名は呀。バーサーカーのサーヴァント――暗黒騎士」
禍々しくも刺々しい、全てを拒絶するような意匠を纏った、暗黒の獣騎士の姿だった。
黒光りする鋼鉄の鎧の中で、唯一顔面を覆うマスクだけが、獰猛な狼の貌を象っていた。
「お前が、奴を……いや……」
違う。
そうではない。
キャスターのサーヴァントはこいつの手で、勝手に倒されたわけではない。
このサーヴァントは人間ではない。鎧の中身は空っぽだ。
英霊を象徴する神話の武具――宝具。
こいつはサーヴァントであると同時に、その宝具だ。宝具に相当する鎧のみが、意志を持って動いているリビングアーマーだ。
鎧を纏った者は別にいる。
こいつを自らに纏わせて、戦い敵を倒した者が他にいる。
「奴を倒したのは……ボクだった……ッ!」
破壊。
野望。
邪悪。
渦巻く狂気と暗黒の奔流。
その只中にいた者は、他ならぬ忌夢自身だった。
暗黒の剣を振りかざし、魔術師を切り捨て焼き殺したのは――鎧を纏った忌夢だったのだ。
【クラス】バーサーカー
【真名】呀(キバ)
【出典】牙狼-GARO-
【性別】男性
【属性】混沌・狂
【パラメーター】
筋力:B 耐久:A 敏捷:B 魔力:B 幸運:C 宝具:A
【クラススキル】
狂化:E
クラス特性による後付けのスキルではなく、呀自身が保有していたスキル。
理性を持たない存在であるため、複雑な思考を行うことができない。
【保有スキル】
精神汚染:A+
精神干渉系魔術を完全にシャットアウトする。
そもそも怨念のみが凝り固まった存在であるため、干渉すべき精神が存在しない。
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師では呀に傷をつけられない。
単独行動:C
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。
【宝具】
『暗黒騎士・呀(キバのよろい)』
ランク:A 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:1人
黒き闇に堕ちた心。
その心に輝きはなかったのか。その心に希望はなかったのか。
それを知りたい者は行くがよい。黒く深い闇の中へと……
――古より人を襲ってきた、魔界の怪物・ホラー。
それと戦う力を身につけた、魔戒騎士の鎧であり、呀という英霊そのものである。
暗黒魔戒騎士である呀の鎧は、心滅獣身という暴走状態を超えた先に発現する、闇に堕ちた姿である。
ソウルメタルはデスメタルと呼ばれる、漆黒の金属へと変質しており、装着の制限時間も消失している。
本来は所有権を認められた魔戒騎士にしか装着できないが、
元所有者・バラゴの遺志が宿った呀は、自ら所有者を選び、自身を装着させることができる。
これにより装着者の理性と技術を得た呀は、その力をより効果的に発揮できるようになるが、
呀自身の持つ狂化のスキルが伝染し、装着者の思考力を蝕んでいくようになる。
何よりも恐ろしいのは、前述した単独行動のスキルがあることにより、マスターの死後も新たな贄を求めることである。
【weapon】
黒炎剣
ソウルメタルの剣・魔戒剣が、呀の力によって変化したもの。漆黒の長剣である。
魔戒騎士としての修行を経た者は、これを自在に操ることができるが、そうでない者には持ち上げることすらできない。
より強い魔力を込めることによって、身の丈を凌ぐ大剣・閻魔斬光剣へと変化させることもできる。
暗黒斬
長柄の斧。ホラーを喰うために用いていた武装であり、倒した相手の魂を、呀の鎧に取り込むことができる。
【人物背景】
最強の力をひたすらに欲し、暗黒魔戒騎士へと堕ちた男・バラゴ。
その力への執念が、死後鎧へと宿され、意志を持った姿である。
バラゴの超人的な戦闘技術を失ったため、バラゴが纏っていた時よりも弱体化しているが、
それでも鎧自体の力と、宿された凄まじい妄執によって、高い戦闘能力を発揮している。
前述する武器の他、イバラを纏って盾とする防御技「薔陣薇幹」を使うことができる。
なお、バラゴ本人の魂は、死後に師の魂と再会し、己の罪を悔い改めている。
【サーヴァントとしての願い】
完全な復活を果たし、再び力を求める。
【基本戦術、方針、運用法】
生物でない鎧のサーヴァント。
怨念のみで構成されたバーサーカーは、我武者羅に攻撃することしか知らないため、
その力を最大限に発揮するには、マスターが纏って戦う必要がある。
しかしマスター自身が狂化するというリスクは、決して無視できるものではない。
自律行動させて共に戦うか、その身に纏って戦うか、状況に応じた判断が必要となる。
【マスター】忌夢(いむ)
【出典】閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-
【性別】女性
【令呪の位置】胸の谷間
【マスターとしての願い】
聖杯を雅緋に捧げ、過去の罪を贖う
【weapon】
如意棒
長さ・太さを自在に変化させられる棒。
秘伝忍法書
必殺技・秘伝忍法の力を引き出すための巻物。
【能力・技能】
忍
日本に古来から存在する、諜報や暗殺を主任務とした工作員。
蛇女子学園の元選抜メンバーとして、ひと通りの忍術をマスターしている。
忌夢は得意技として、電撃を操ることができる。
忍転身
現代の忍の戦闘形態。上述した秘伝忍法書の力を引き出すための姿。
この術を発動した忌夢は、ドイツ軍服風の装束を纏う。
忍結界
忍同士の決闘時に発動される結界術。自身と対戦相手を一定空間内に閉じ込めることができる。
本聖杯戦争では弱体化しており、バスケットコート程度の範囲にしか展開できない。
命駆
命懸けの覚悟で臨む、決死の戦闘形態。
防御力が半分以下になるが、追い詰められたことで潜在能力が解放され、攻撃力が大幅に向上する。
なおこの状態になった瞬間、忌夢の衣服は全て弾け飛び、下着姿になる。
禍根の力
忌夢の一族に伝わる、特殊体質由来の力。
怒りや憎しみといった感情によって引き起こされる「拒絶の力」であり、身体能力を数十倍に高めることができる。
最大限に発揮した際には、漆黒のオーラとして具現化するほどになるが、
上述したような激情によって引き出される力であるため、それほどの力を発揮した際には、必然正常な思考力が損なわれてしまう。
忌夢はこの力を扱う才能に乏しく、未だ発動させたことがない。
深淵の血
禁術・深淵血塊によって暴走した雅緋の血を、同じく禁術である血塊反転によって取り込んだもの。
通常は効果を発揮することはないが、前述した禍根の力に目覚めた場合、
芋づる式に引き出され、忌夢を雅緋同様の暴走状態へと導いてしまう。
仮にこの状態で『暗黒騎士・呀(キバのよろい)』 を纏った場合、 呀の幸運以外のステータスが、全て1ランク上昇する。
【人物背景】
非合法な任務であろうと遂行する忍・悪忍を養成する機関である、秘立蛇女子学園の生徒。
21歳の3年生で、スリーサイズはB88・W60・H82。悪人の名家の出身であり、現筆頭・雅緋の幼馴染でもある。
かつて雅緋が妖魔と戦い、暴走・廃人化したことを受けて蛇女を休学。
雅緋の療養に付き添い尽くしていたが、彼女が復活したことにより、自身も蛇女へと舞い戻る。
雅緋が母親を喪ったこと、妹の紫が引きこもってしまったことの原因を作っており、強い負い目を感じている。
一人称が「ボク」で、口調も男性的なもの。
委員長気質な性格であり、問題児揃いの蛇女選抜メンバー候補の中では、ツッコミ役として苦労が耐えない。
もとより雅緋を強く慕っており、彼女に付き従い支えることを自らの存在意義としていたが、
療養中にややこじらせてしまったようであり、半ば同性愛じみた感情へとハッテンしている。
忍法の性質を表す秘伝動物は狐。
忍装束こそドイツ風だが、戦闘スタイルは中華風の棒術であり、俊敏な身のこなしで敵を翻弄する。
必殺の秘伝忍法は、超高速で駆け抜け敵を圧倒する「デッドフォックス」、
電撃を纏った如意棒を、回転させながら投擲する「ローリングサンダー」。
更なる威力を持った絶・秘伝忍法として、如意棒から無数の管狐を召喚し攻撃させる「サンダーフォックス」を持つ。
【方針】
優勝狙い。何としても聖杯を手に入れる。
最終更新:2015年09月05日 02:43