小日向未来&キャスター組 ◆nig7QPL25k
夢を見た。
私ではない誰かの夢を。
私と違う時間を生きた、違う場所での誰かの夢を。
果たしてそれは人だったのか。
正直なところ、そのあたりは、自信を持って断言できない。
それの辿った道筋は、戦いと支配を繰り返す覇の道だった。
銀河の星々を渡り歩き、数多の文明を支配下に置いて、宇宙を紫色に染めていった。
機械。
機界。
奇機怪械。
それが訪れた場所に溢れるものは、からくり仕掛けの冷たい軍勢。
それが通り過ぎた後に広がるものは、静寂に満ちたからくりの星。
鉄が、鋼が、ブリキの波が、全てを取り込み蹂躙し、静寂な世界を作り上げていく。
紫色の暗い波動が、宇宙の全てを飲み込んで、冷たい機械へと変えていく。
「――人の心に呼応し、歌とすることで力を成す。興味深いシステムだ」
誰かの声が聞こえてくる。
遠い彼方から聞こえるような。あるいは脳内で響くような。
そんな不思議な誰かの声を、私はぼんやりと感じている。
「緑の星のテクノロジーと、類似した性質を持ったシステムを、よもやこの星の人間が生み出しているとは」
瞳を覗く機械のレンズ。
手足に絡みつく機械のケーブル。
恐ろしい悪夢の続きのような、あるいは現実で続いているような。
「ならば心弱き者よ……我が力を授けようぞ」
この声は夢?
それとも現実?
◆
「ひっ、ひぃぃ!」
上ずった悲鳴を上げながら、逃げ回る1つの影がある。
その手に刻み込まれているのは、赤い三画の令呪だ。
それはこの無様な男が、聖杯戦争を戦っている、マスターの1人であることを物語っていた。
「ゾンダァァ……」
その男を追いかけるのは、無数の異形の群れだった。
意味不明なうわ言を呟き、するりするりとした不気味な挙動で、マスターを追い詰める軍団だった。
光沢を放つ紫の肌は、金属か何かでできているのだろうか。
ぎょろりとした赤い双眸が、夜の闇夜にぎらりと光り、それらのおぞましさを倍増させていた。
「なんっ、何でこんな……」
初めは楽勝だと思っていた。
彼と彼のサーヴァントが、獲物に定めたマスターは、見るからにか弱い少女だった。
しかし戦いが始まった瞬間、突如として周囲一体に、この怪物達が姿を現したのだ。
自身の召喚したサーヴァントは、自分を戦場から逃がそうとして、結果こうしてはぐれてしまった。
どれだけ距離が離れたのか。そもそもこの場所はどの辺だったか。もはやそれすらも判然としない。
恐怖心が冷静さを奪い、令呪でサーヴァントを強制転移させるという、単純な対処法すらも思いつかせない。
「――屈折、壊レタ愛。慟哭、傷ンダ愛」
その時、聞こえた声があった。
いいや音楽に乗ったそれは、ただの言葉の羅列ではなかった。
「終焉、Lalala 歌を。Lalalala、歌を」
「う……歌……?」
それは女の歌だった。
不気味な旋律に乗せて響いた、感情を押し殺したような歌声だった。
芸術の一つである音楽にしては、それはあまりにも機械的で、あまりにも非人間的な歌だった。
「混沌、失クシタ夢。煉獄、笑顔ノ夢」
歌の聞こえる方を向けば、そこには白く光る月。
それを背負って宙に浮く、紫色の人影があった。
華奢で色白な体に、無骨なアーマーを身に纏った、少女の姿がそこにあった。
「ひっ、ひぇえええ!」
ひと目で分かった。あれは敵のマスターだ。
顔こそバイザーで覆われていたが、そこから覗く髪型は、間違いなくあの少女のものだった。
まずい。狙われている。殺されてしまう。
異形の軍団に囲まれ、天から主の視線を受けて、いよいよ男は腰を抜かした。
がくりと音を立てるように、石畳の上にへたり込み、這うようにして後ずさった。
「ゾンダァァー!」
「やっ! やめっ、やめてくれぇええっ!」
異形の群れが襲いかかる。
金属の怪物が取り付いてくる。
手が足が、胴体が、次から次へと取り押さえられ、体が群れの中に埋もれていく。
「如何シテ、如何シテ……何処ヲ間違エタノ――?」
最後に男が目にしたものは、天より注ぐ光だった。
怪物の隙間から見たものは、後光を背負って光を放つ、紫の少女の姿だった。
焼けつくような奔流が、怪物達を飲み込んだ時、男の意識は光に包まれ、光の白へと溶けこんでいった。
◆
学術地区に程近い、北西の住宅街の片隅。
そこがマスター・小日向未来が、陣地として選んだ場所の入り口だった。
自らの行動半径の中に、陣地を置くという行為が、正解か間違いかは分からない。
不審な行動を悟られにくいとも、身辺を調べらればすぐ足がつくとも取れる。
「………」
それでも、それらの杞憂は未来にとって、何ら意味のないことだった。
何故なら彼女のサーヴァントの陣地は、地上には存在していないのだから。
彼女の召喚したキャスターは、地下――正確には世界樹の内側に、自らの陣地を築いたのだから。
(不気味な場所)
不快感に顔をしかめる。
かつんかつんと音を立て、明滅する明かりを頼りにしながら、未来は地下道を進んでいく。
床には無数のチューブが顔を出し、ひんやりとした壁からは、時折生ぬるい排気が吹き出す。
鉄と機械が生き物のように、無秩序にのたうち象られた、無機と有機の交じり合う場所。
ここが世界樹の内側だとは、誰も信じられないだろう。
「マスターを1人、倒してきたわ」
やがて未来は地下道を抜け、開けた広間へとたどり着いた。
紫色のケーブルや歯車が、そこかしこに広がる空間で、少女は声を張り上げて言った。
「ご苦労だった。本来なら私が担うべき役目を、よくぞ達成してくれた」
薄暗い広間に声が響く。
闇の中から湧き上がったのは、低くおどろおどろしい声だ。
含蓄ある老人の声とも、機械のシステムボイスとも取れる、老獪さと無感情さの混じり合った、奇怪な響きの声色だった。
「これで本戦への道が開かれる……そうよね?」
よく言う。
そんな声音で労われても、感謝など微塵もしていないことは、誰の耳にも明らかだろうに。
少し苛立った声で、未来が尋ねた。
「それは正確な表現ではない。我らは本当の戦いへ、一歩近づいただけに過ぎない」
「同じよ。今頃他のマスター達も、同じような考えを持って、他のマスターと戦っているはず」
全てのマスターが潰し合えば、半数の駆逐は達成される。
それで本戦の開催条件は達成だ。揚げ足を取るなと、未来が言った。
「ゆめゆめ油断せぬことだ。私は未だ完全ではない。自ら動くことは出来ぬ」
その言葉と共に、光が走った。
広間の暗い天井に、閃光を伴い像が映った。
巨大な円形のモニターに、姿を現したのは、顔だ。
ブリキ細工で象られ、血管のようなチューブを生やした、恐怖すら煽る不気味な顔だ。
これこそが、小日向未来のサーヴァント。
この映像を投影する者――この周辺一帯の機械全てが、未来の召喚した魔術師(キャスター)だ。
未来のサーヴァントの陣地とは、途方も無いスケールを有した、キャスターの体そのものなのである。
「分かっているわ。この樹のエネルギーを掌握するまでは、私と宝具の力で戦う……そうでしょう?」
「その通りだ。無闇に沈黙していては、探りを入れられるかもしれぬ」
お前には他のマスターを撹乱し、己から目を逸らしてもらうと、キャスターは自身のマスターへと言った。
要するに、未来は囮なのだ。
宝具でNPCを洗脳・支配し、自らは神獣鏡のシンフォギアを纏って、派手に目を引くピエロなのだ。
これではまるであべこべだ。まるでマスターであるはずの未来が、しもべにこき使われているようではないか。
「分かったから早くしてちょうだい。私も多分、そんなには長く待てないから」
言いながら、未来は踵を返すと、来た地下道を引き返していった。
不満はあるし、不安もある。
ウェル博士から制御薬をもらい、無理矢理定着させたシンフォギアも、どれだけの間使えるかは分からない。
宝具の力で怪物化させた、NPCの軍団に関しても、1体1体はそれほど強くはないのだ。
(でも、我慢よ。ここは耐えるの)
それでも、見返りは用意されている。
巨大な体を有しながら、自らは動くことができず、戦闘能力を持たないサーヴァント。
未来が引き当てたキャスターには、それだけのリスクを背負ってもなお、余りあるだけの切り札がある。
奴がフィールドを侵食し、この魔術都市の――世界樹の力を、我が物として取り込んだ時。
その時こそ未来のサーヴァントは、規格外の力を有した、最強最悪の魔神として覚醒するのだ。
(何があっても、うつむかないから。だから待っててね、響)
小日向未来の願いは一つ。
己の親友・立花響が、二度と戦わなくてもいい世界だ。
無垢な少女に血を流すことを強いる、この狂って歪んだ世界を、壊してまともに作り変えることだ。
そのためならこの程度の綱渡り、見事に渡りきってみせる。
どれほどの障害が立ちはだかろうと、必ず乗り越えて勝ち残ってみせる。
強く握った左手に、彼女の暖かさが宿っていると信じた。
あの時握れなかった左手を、今度こそ掴み取ってみせると、未来はその胸に固く誓った。
左手の甲に宿る令呪は、血のように赤く彩られていた。
◆
(経過は順調か)
誰もいなくなった広間で、それは一人思考する。
正確にはその場でとは言えない。キャスターのサーヴァントの肉体は、己が陣地と共にある。
つまり広間だろうが通路だろうが、キャスターはどこにでもいるのだ。
己が肉体のどこかしこもが、己が意識の居場所なのだ。
Extra-Intelligence-01。
キャスターのサーヴァント・パスダー。
遥か異星の技術より生まれた、機界生命体・ゾンダー――その一帯を率いたゾンダリアンは、そういう類の存在だった。
(ダイレクトフィードバックシステムと、我がゾンダーメタルの同調は、滞りなく機能している)
パスダーの宝具、『機界結晶(ゾンダーメタル)』。
それはNPCに埋め込むことで、その身をゾンダー化させる魔の結晶。
本来はマスターに対して使っても、令呪が帯びた魔力によって、ゾンダー化を阻まれてしまう物だった。
せいぜいできることと言えば、ゾンダーの本来の目的である、ストレスの解消へと意識を誘導する程度に過ぎない。
しかし彼のマスター・小日向未来は、その身に興味深いものを宿していた。
神獣鏡のシンフォギア――その機能の一環として取り付けられた、ダイレクトフィードバックシステムだ。
(心弱き者も存外、卑劣な兵器を作るものだ)
事前にプログラムした情報を、脳内に投影することで、それを認識させるシステム。
戦術を高速学習するために組み込まれたものであり、同時に都合のいい情報を流し込む、洗脳装置としても使えてしまうものだ。
パスダーはそれに目をつけた。
不意打ちで未来を昏睡させて、その肉体に『機界結晶(ゾンダーメタル)』を埋め込み、ダイレクトフィードバックシステムと同調させた。
汝を苦しめるものを排除すべし。
汝が憎むものを消し去るべし。
『機界結晶(ゾンダーメタル)』の誘導は、人の生み出した器によって、より強固な命令へと変わる。
今現在の小日向未来は、自らの意志によって動いているのではない。
パスダーの心理誘導によって、進むべきレールを決められて、それに沿って歩いているだけに過ぎないのだ。
『機界結晶(ゾンダーメタル)』を渡されて、人々を操っているようで、結局は自分自身が操られている――そんな哀れな人形なのだ。
(その身と力、存分に使わせてもらうぞ……機界昇華の達成のために)
機界生命体であるパスダーにも、叶えたいと願う夢がある。正確には達成すべき目標がある。
それは全宇宙の機界昇華――宇宙全てを自らと同じ、ゾンダーへと変異させることだ。
かつてその野望は砕かれた。自らの本体であるZマスターは、緑と赤の星の勇者達によって、討伐され宇宙の塵と消えた。
それを再び果たせるチャンスが、今になって目の前に転がってきたのだ。この好機、利用せずにはいられるものか。
「待つがいい、心弱き者共よ……汝らが解放されし日を」
未だその時は訪れない。
自らの完全覚醒のためには、もっと多くのエネルギーが要る。
この地に蓄えられた膨大な力を、全て手に入れるその瞬間まで、パスダーは静かに、地の底で待つ。
【クラス】キャスター
【真名】パスダー
【出典】勇者王ガオガイガー
【性別】なし
【属性】混沌・中庸
【パラメーター】
筋力:- 耐久:- 敏捷:- 魔力:- 幸運:C 宝具:A++
【クラススキル】
陣地作成:-
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
ただしパスダーは、肉体そのものが巨大な陣地であり、このスキルが意味をなさない。
道具作成:A
魔術的な道具を作成する技能。
宝具『機界結晶(ゾンダーメタル)』を生成することができるため、このランクとなっている。
【保有スキル】
自己改造:A
自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。
このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。
パスダーはこのスキルによって、周囲の物質と融合し、そのエネルギーや機能を掌握する。
生前は主に科学技術の産物との融合を果たしていたが、
サーヴァントとなったパスダーは魔術を認識し、それらの技術の産物との融合も可能となっている。
精神汚染:A
精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。
ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。
【宝具】
『機界結晶(ゾンダーメタル)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
遠い三重連太陽系において、人間のストレスを除去するために開発された道具。
しかしその機能は歪められ、人間を機界生命体・ゾンダーへと変貌させる魔具へと成り果てている。
この宝具にてゾンダー化した人間は、パスダーの忠実なしもべとなり、他のマスター・サーヴァントを攻撃する。
ゾンダー化した人間はサーヴァントへの攻撃をも可能とするが、その能力はEランク相当であるため、数を揃えて戦うのが基本。
本来ならば周辺の機械を取り込み、巨大なゾンダーロボとなることもできるのだが、
今回の聖杯戦争においては、そこまで強大な力を与えることはできない。
また、マスターに対しては令呪が抵抗力となるため、ゾンダー化は行えず、その人間のストレスを解消する方向へと誘導することしかできない。
このため正規での使用対象は、NPCか、あるいは令呪・魔力を持たないマスターに限られる。
『Extra-Intelligence-01(パスダー)』
ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:1~99 最大補足:10,000,000人
フィールドそのものと一体化したパスダー自身が、戦闘形態を取った姿。
単体での戦闘能力を持たないパスダーだが、ひと度この宝具を発動すれば、その姿は魔王の如き巨体へと変貌する。
腕から発する衝撃波と、無数の反射板によって空中で乱反射するレーザー光が武器。
また、圧倒的なエネルギー量を、そのままバリアとして展開し、敵を阻むことを可能とする。
その魔力消費量はもはやマスターや令呪がどうこうという問題ではなく、発動・維持にはフィールドそのもののエネルギーを味方につける必要がある。
【weapon】
なし
【人物背景】
三重連太陽系にて生み出された、人間のストレスを除去するための機械プログラム。
それが人間の機界化という選択肢を取り暴走した姿がゾンダーであり、その中枢プログラム・Zマスターの情報端末がパスダーである。
西暦2003年に、Zマスターが自らを分割した機界生命体集団・機界31原種の尖兵として地球に降り立ち、2年後に活動を開始した。
その目的は全人類のゾンダー化=機界昇華であり、ゾンダーに対抗するため結成された防衛組織・GGGと、幾度にも渡る激戦を繰り広げている。
情報端末という性質上、人間性と呼べるものをほとんど持ちあわせていない。
人類をストレスに苛まれゾンダーメタルを求める「心弱き者」と呼び、機界昇華を行うことを第一と考えている。
巨大な肉体は聖杯戦争のフィールドと一体化しており、自身は動くことも戦うこともできない。
一応侵入者に対しては、機械的な触手を伸ばすなどといった迎撃手段を取ることができる。
こうした特性上、宝具『Extra-Intelligence-01(パスダー)』を発動可能とするだけのエネルギーを充填するまでは、
『機界結晶(ゾンダーメタル)』によってゾンダー化した人間に戦わせるのが基本戦術となる。
【サーヴァントとしての願い】
Zマスターの復活。機界昇華を再開する。
【基本戦術、方針、運用法】
最大宝具を発動するまで、一切の戦闘行動を行えない、珍しいサーヴァント。
一度覚醒すれば、絶大という表現ですら生ぬるい力を発揮するが、そのためにはかなりの時間がかかる。
マスターとゾンダー人間で、どれだけ耐え抜けるかどうかが命運を分かつ、超上級者向けサーヴァントである。
【マスター】小日向未来
【出典】戦姫絶唱シンフォギアG
【性別】女性
【令呪の位置】左手の甲
【マスターとしての願い】
響が戦わなくてもいい世界を作る
【weapon】
神獣鏡(シェンショウジン)
中国の儀式で使われていた、銅の鏡から生み出されたシンフォギア。
アームドギアは大きな扇。光学兵器と飛行能力を武器としている。
神秘性こそ持ち合わせているものの、神々の武具と比べれば明らかに霊格で劣るため、基礎スペックは他のシンフォギアより低い。
ただしギアの放つ光線には、聖遺物に由来するものを分解する能力があるため、
神秘の存在に対しては、非常に強い殺傷能力を発揮する。
また、装者たる未来は戦闘経験に乏しい素人なのだが、ギアの有するダイレクトフィードバックシステムによって、
戦闘プログラムを脳内に直接投影・効率的な戦闘を行えるようになっている。
本聖杯戦争における同システムは、『機界結晶(ゾンダーメタル)』と一体化しており、
心理誘導や、パスダーによる直接的な指示の送信ができるようになってしまっている。
【能力・技能】
シンフォギア適合者(偽)
神話の遺産・聖遺物から生み出された、FG式回天特機装束・シンフォギアを扱う技術である。
本来は適合係数が足りておらず、ギアを纏うまでには至れないのだが、
適合制御薬「LiNKER」と本人の戦意の相乗効果によって、神獣鏡のギアを纏うことに成功した。
走力
元陸上部の経歴を持つ。タイムが伸び悩んだため引退したが、未だに走力とスタミナは高い。
【人物背景】
主人公・立花響の親友。同じ私立リディアン音楽院高等科に通っている。
響が迫害されていた頃を知っており、それ故か響に対して、かなり過保護な部分がある。
やや控えめな部分はあるが、しっかり者であり、響の良き女房役。
過去に彼女がどん底にあった頃を見ており、それ故に響を支えなければという想いは強い。
F.I.Sに保護された未来は、ウェル博士にそそのかされる形で、神獣鏡のシンフォギアの装者となった。
もっともギアを纏うためには、LiNKERの投与が必須条件であるはずなのだが……
本聖杯戦争においては、パスダーの宝具『機界結晶(ゾンダーメタル)』を介した形で改造が行われ、
LiNKERの効果が薄れても、ある程度継続して纏えるようになっている(少なくとも、聖杯戦争の期間中は保つ)。
更に『機界結晶(ゾンダーメタル)』の心理誘導によって、ウェル博士のもとを離れた現在においても、
自身のストレスの元を断つ=響が戦わなければいけない世界を変えるという目的意識に囚われ行動している。
【方針】
優勝狙い。聖杯を手に入れ、響を救う。
最終更新:2015年09月05日 02:21