ルイズ・フランソワーズ&メンター組◆yy7mpGr1KA



「おい、もう何回失敗してんだよー」
「所詮『ゼロ』は『ゼロ』か」
「マントが煤けちゃうじゃない」
「静かに。貴族がそんな口を聞くものじゃありません。さ、ミス・ヴァリエール」

飛び交う野次を無視してもう何度目か分からない精神集中に入る。
そして、もはや容易く諳んじられるほどに唱えた呪文を口にする。

「我が名は『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』。五つの力を司るペンタゴン。我の運命(さだめ)に従いし、"使い魔"を召喚せよ」

すでに祈りに近い言霊。
ゼロと蔑まれるのはイヤ。
魔法が使えない貴族なんてご先祖に申し訳が立たない。
だから、こんどこそ……
サモン・サーヴァントはメイジとしての入門だ。
これができれば、自分も魔法が使えると胸が張れる。
だから、お願い。
私を、魔法使い(メイジ)にして……

「宇宙の果てのどこかにいるわたしのシモベよッ。神聖で美しく、そして、強力な使い魔よッ!
 わたしは心より求め、訴えるわ……我が導きに、答えなさい!!」

杖を振るう。
成功すればそこには使い魔が現れる……はずだった。
しかし起きたのは何度目かも分からない爆発。
それも今までのものとは規模の違う大爆発で、粉塵で一時視界がふさがれる。

「げほっ、げほっ…おい、また失敗かよ!」
「もう、いい加減終わりでいいじゃないですか、コルベール先生!」
「本人が望む以上そうもいきません。ミス・ヴァリエール、どうなりましたか?
 …………ミス・ヴァリエール?」

景色が晴れたそこに、使い魔どころかいるはずの少女もいない。
公爵家三女の消失に、学園は騒然となった。



◇ ◇ ◇

「召喚に従い参上しました。あなたが私のマスター?」
「え……?どこここ、ッ痛!」

突如切り替わった風景。
目の前にいる栗色の髪の女性。
左手の甲に走る痛み。
そして聖杯戦争という訳の分からない知識。
様々な事象がパニックを呼び起こす。

「もうっ、何よこれ!なんで私にルーンが刻まれてるのよ!」
「わ、落ち着いてマスター。多分呼び出される寸前までサーヴァントの召喚をしてたから記憶の混乱があるんだと思う」
「サーヴァント?それじゃあ、あなたが私の使い魔なの?」
「ええと、まあそういうことになるのかな。
 聞こえたよ、あなたの声が。立派な魔法使いになりたい、って。だから私が来たんだ」

使い魔の召喚に成功した。
それに喜びを覚え、パニックが興奮へとすり替わっていく。
自分は偉大なメイジへの一歩を踏み出せたのだ、と。
しかしそれとともに自らに刻まれた知識を正確に認識し、興奮は冷めていく。

「聖杯戦争、って……」
「うん、そう。マスターは巻き込まれちゃったことになるのかな……
 だからこそ私は来ることができたんだけど。
 どうかな、マスター?マスターは何か叶えたい願いはある?」

聖杯。
万能の願望器。
叶えたい願いがあるか、と問われればそれは

「私は一人前のメイジになりたい……」
「うーん、たしかにそれは立派な夢だけど聖杯に願うものじゃないかな。
 サーヴァントはマスターの魔力で維持されてるから分かるんだけど、あなたの魔力量は凄いよ。
 同じ年くらいの部下を教えたこともあるけど、多分魔力量だけなら彼女たちより上じゃないかな。
 小っちゃい子供が、歩けるようになりたい!って言っても、それは時間と経験を積めばできるようになるでしょう?」

ルイズが口にした願いをやんわりとだが否定する。
しかしそれと同時にルイズの将来を肯定する。

「私は、魔法が使えるようになるの……?」
「魔法の定義にはよってきちゃうけど……うん、大丈夫。
 私が、指導者(メンター)のサーヴァントがそれは保障するよ。こう見えて魔術師(キャスター)としても一流なんだから!」

朗らかに笑って背中を押す。
こんな風に後押ししてくれる人は次姉を含めほとんどいなかったせいか、僅かに目が潤む。
しかし涙を落とすのは控え、貴族として堂々と振る舞う。
使い魔の前で情けない姿を晒すわけにはいかない、と。
そして思い浮かべた姉のことを口にする。

「それじゃあ、私には病にかかった姉がいるの。その人の病気を治してあげたいわ」
「お医者様じゃ治せないんだよね?」
「治せたら苦労しないわ」

僅かに魔法を行使するだけで苦しむ、心優しい姉カトレア。
愛しい家族を助けてあげたい。

「うん、それは確かに聖杯に託すような願いだね。
 じゃあ、それを聖杯に願って本当にいいの?」
「何を言って……」

思い至る。
聖杯を使うということは、同じく願いを抱えたものを蹴落とすということだ。

「あなたは聖杯を求めないの?サーヴァント、なのに」
「私?私はね……うん、いらないって言ったら嘘になるよ。
 でもそのためにたくさんの人を不幸にするようなことはしたくない。
 ……子供のころね、なんでも願いを叶える宝石、っていうのを巡る事件に関わったことがあったんだ。
 あの事件に悪い人はいなくて、ただ不幸な人が幸せになりたかっただけだったんだ。
 でもその人はきっと、身近にある幸せに気付けていなかっただけだったの」

娘を失くし、娘を産み出し、娘を否定し、娘を求めた母。
母となって僅かに分かる、その気持ち。
その深い愛憎を否定することはできない。
そして事件そのものもまた、かけがえない親友との出会いという意味では否定したくない。
ただ、もし。母が新しい娘を愛する、幸せな家庭を築けていたら。それも形は違えど幸せだと気付けていたら。

「願いは否定しないよ。でも、願いに囚われちゃいけないと思う。みんな変わってく…変わってかなきゃいけない。
 だから、お話がしたいんだ。サーヴァントとも、マスターとも。
 それしか方法はないの?もしくはこんなにたくさんのサーヴァントがいても解決できないようなことなの?本当にそれでいいの?って。
 ……きっと、反発されると思う。考えた果てにここにいるんだ、って答える人もいると思う。
 でもそれが、私の願いだから。次元を超えて、沢山の人が不幸にならないようにするのが。
 世界はいつだってこんなはずじゃないことばかり。その現実に逃げるか立ち向かうかは個人の自由だけど、その自分勝手な悲しみに無関係な人間を巻き込む権利なんて誰も持ってない……なーんて受け売りだけど。
 だからこうしてマスターともお話をしてるんだ」

問われた疑問を反芻する。
本当にそれでいいのか。
ラ・ヴァリーエール公爵家として恥じない選択なのかと。

「ねえ、あなたメンターなのよね?魔法も使える」
「次元航行や転移もしてたし、あれは第二魔法っていうはずだから……うん、そうだよ?」
「それなら、私に魔法を教えて。私が、カトレア姉さまを治せるようなメイジになればどっちの願いも叶って一石二鳥だわ」
「聖杯は、いいんだ?」
「……必要な犠牲なら、貴族として杖をとる覚悟はあるわ。
 でも身勝手な理由で魔法を振るうのは貴族として恥ずべき事よ」

血に汚れた願望器で体を治しても小姉さまは喜ばない。
むしろ怒る…いや、悲しむだろうか。
何より、弱者を守るべき力で欲望を叶えようとするなど、ラ・ヴァリエールとして自分が許せない。

「そっか。うん、よかった」

笑顔を見せるメンター。
そこから確かな安堵が感じられるが……もし、反発したならば喧々諤々と論を交わしたであろう強さも垣間見える。
いや、もしかするとそれ以上だろうか。

「先に言っておくけど私が教えられるのは私の知ってる魔術。
 マスターの知ってるそれとはちょっと違うかもしれない。ミッドチルダ式、っていうんだけど」
「? 何よそれ。何処の田舎魔法?始祖ブリミルの四系統でいうとどれになるの?」

互いの常識の差異。
それをメンターが主導となってすり合わせていく。
幸いにしてメンターは多数の平行世界の存在を知り、またルイズも優秀な生徒であり、反発はあったが異なる魔術形式の存在をしぶしぶ受け入れる。

「私は始祖ブリミルの魔法を習得したいんだけど……」
「うーん、こういう言い方はしたくないんだけど、人には向き不向きがあると思う。
 マスターが習得できなかったのは、それが向いてなかったんじゃないかな……
 聞いたところ魔力の運用方法とか基本的なところも教わってないみたいだし、キチンと制御方法を学んだうえで改めて向き合っても遅くないと思うけど」
「それじゃあ、誰も私が魔法を使えるようになったと認めてくれないじゃない!!」

内に秘めた劣等感が顔を出す。
ただ使えるだけではない、それを認められなければ貴族として、メイジとしての名誉は得られないと。

「うん、そうかも。大きくなった組織とか体制っていうのはいろいろ面倒だよね。
 新しいものっていうのをなかなか認めてくれない……
 始祖ブリミルの魔法じゃなきゃ認めてくれないっていうのなら簡単だよ。
 あなたが始祖ブリミルになればいいの」
「は?」
「あ、言い方が悪かったかな。
 新しい魔術方式を提言して、それを定着させていくの。
 貴族よりは学者寄りだけど、もしできたら始祖ブリミルに並んで歴史に名を残す偉業だよ?」
「そんなの……畏れ多いわ!」

魔法の祖、ブリミル。
神格化された彼の姿は偶像を作ることすらおこがましいとされる。
そんな方に比肩しようなど、考え付きもしなかった。

「偉大な一歩っていうのは先人のさらに一歩先を行くことだよ。
 それには先人の足跡を辿る必要がある。
 そして先人の足跡を踏みつける必要がある。
 ……とっても難しいことだと思う。人によっては無礼、なんていうかも。
 でもそれができないと、きっと人は前に進めないよ。
 あなたならそれができると思う。そして、あなたの家族はきっとそんなあなたを誇りに思ってくれると思う」

貴族。
直接は知らない文化だ。
でも、立派な家に生まれる苦労っていうのはあるんだろう、っていうのは二人の幼馴染を見て察してる。
声とか雰囲気とか、どことなくそのうちの一人と似ているし。
これほどの誇り高さというのは家族に恵まれないと身に付かない。
きっと、いい人たちなんだろう。
始祖ブリミルという人物に対する畏敬の念というのは少々分かりかねるが、聖王信仰に似たものだろうか。
だとしたら宗教的な弾劾もあるかもしれない……けど、それをはねのける強さがこの子にはある。
期待の眼を向めるサーヴァントに対する答えは

「ああ、もう!とりあえずあなたの知ってる魔法を教えなさい!
 身に付けてからどうするかは後で決めるわ!」
「うん、いいね。
 無謀なのは好きじゃないけど、我武者羅なのは嫌いじゃないよ。
 時間もあまりないし、早速やろうか」

宝具を取り出し、術を行使しようとするが

「あ、待って。私まだあなたの名前を聞いてないんだけど」
「え?あ、そっか。召喚の詠唱で私はあなたの名前を知ってるからてっきり自己紹介したつもりになっちゃってた。
 ごめんね。それじゃあ、改めて。
 メンターのサーヴァント、高町なのはです。マスターの名前は?」
「え、知ってるんでしょ?」
「こういうのはお互いに名乗るものでしょ」
「はぁ、わかったわよ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。マスターと呼びなさい」
「はい、マスター。私のことは基本的にメンターって。
 ……それじゃあ、始めようかイジングハート」
「All right」

胸元に下げた赤い宝玉が答える。
そして結界が展開し、通常の時空から切り離される。

「この結界の中ならよほどの魔術師じゃないと私たちには気付けない。
 基本的にはここでトレーニングね」

世界が塗り替えられるとともに意識も切り替わったか、なのはの目付きが鋭くなる。
長姉や母が厳しい指導をするときに近似した空気に僅かにたじろぐルイズ。

「あ、えっと…他のサーヴァントとのお話はしなくていいのかしら?」
「聖杯戦争、だよ。戦場に何もできない新兵を連れて行くわけにもいかないからね。
 もちろんサーチャーは飛ばしてるし、エリアサーチは欠かさないけど、マスターのトレーニングの重要性の方が今は高いよ。
 まずは基本の基本、念話から行くよ。それができたら感覚共有。そこまでいったら魔力操作。
 その後護身を優先してバリアジャケットの作成、シールドによる防護。そこからはマスターの向き不向きによるけど飛行とか、希望してる治療とかいこうか」

教導の予定をつらつらと述べる。
厳しい先行きにめまいを覚えるルイズ。
けれども、今までとは違う魔法へのアプローチに僅かながら胸を膨らませてもいた。








【クラス】

メンター

【真名】

高町なのは@リリカルなのはシリーズ

【パラメーター】

筋力E 耐久D+ 敏捷C++ 魔力A+ 幸運A 宝具B+

【属性】

秩序・善

【クラススキル】

指南の心得:B+
数々の英雄を育て上げた者が得るスキル。指導者としての手腕。
対象の才能を見極めたうえで適したスキルを対象に習得させる。
ランクBならば自らの持つ技能であれば習得させる事が可能。
習熟度は通常自身のものが上限となるが、対象の才覚によってはプラス補正がかかり、自身の技能を独自にアレンジすることで場合によっては彼女以上のものを継承させることができる。
彼女の教え子はディバインバスター、スターライトブレイカーという技を独自の形で習得している。
高町なのははミッドチルダ式と呼ばれる魔術に精通し、専門ではないがベルカ式と呼ばれる魔術の知識も有する。
また最低限ながら軍隊格闘も習得しており、英霊となったことでとある暗殺剣術の知識も僅かながら得ている。

カリスマ:E
軍団を指揮する天性の才能。
カリスマは稀有な才能で、一軍の教導官としてはEランクでも破格のもの。
一小隊程度なら十分な士気高揚が望め、平時なら関係構築には十二分なもの。
しかし指揮・指導方針を明確に伝えない等、意思疎通に齟齬が生じた場合は反感を招くこともある。

【保有スキル】

魔術:A
オーソドックスな魔術を習得。
主にミッドチルダ式と呼ばれる術式に精通し、その中でも砲撃魔術や防御魔術を得意とする。

戦闘続行:C
不屈の闘志。
瀕死の傷でも長時間の戦闘を可能とする。

魔力操作:A+
魔力放出の上位スキルであり、さらに精密な操作・行使を可能とする。
彼女の場合魔力収束というレアスキルも保持し、多彩な砲撃、射撃魔術の発動に役立つ。
魔力放出をさらに効率化しての高速飛行、数十発もの魔力弾の精密操作、周囲一帯の魔力を集約・収束しての砲撃など多彩な魔術に応用する。

並列思考:A
マルチタスクとも呼ばれる。
複数の思考を同時平行して進める技術であり、飛行魔術を行使しながら他の魔術の準備・行使をするなど空戦魔導士には必須と言えるスキル。
魔力弾の操作も魔力操作に加えて、的確に動かせるのはこのスキルの賜物である。
Aランクともなれば魔術行使の難しい空間で飛行、砲撃、バインド、索敵の同時行使なども可能。

【宝具】

『不屈の心はこの胸に。そしてこの胸に小さな勇気と奇跡を(レイジングハート・エクセリオン)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
なのはが魔術を行使する際に触媒とするインテリジェントデバイス。
いわゆる魔導師の杖、魔術霊装であり彼女に合わせて砲撃特化のデバイスとなっている。
本来『不屈の心はこの胸に(レイジングハート)』であったのをベルカ式カートリッジシステムの導入により形態変化した。
中距離射撃と誘導管制、強靭な防御力を含めた中距離高速戦専用モードのアクセルモード、射程・威力の強化に特化したバスターモード、フルドライブのエクシードモード、リミットブレイクのブラスターモードなど戦況に合わせて変形する。

スクライアという遺跡や古代史の探索・発掘をしながら旅を続ける放浪の一族が発見したものであり、通常のデバイスより高位の神秘を持つ。
そしてなのはもユーノ・スクライアから受け継いだものであるため、もし彼女とレイジングハートが認める魔術師がいればこの宝具を継承することができる。

『胸に宿る熱き彗星の光(スターライトブレイカー)』
ランク:D+++ 種別:対人/対軍/対城宝具 レンジ:5~10 最大捕捉:500人
高町なのは究極の一。
術者がそれまでに使用した魔力に加えて、周囲の魔導師が使用した魔力をもある程度集積することで得た強大な魔力を一気に放出する攻撃魔法。
いくつかのバリエーションがあり、チャージする魔力量や、その術式によって規模・特性は変化。
結界破壊の特性を付与する、ビットとの複数同時発射など戦況に応じて使用する。
宝具ではあるが、リィンフォース・アインスやティアナ・ランスターなど高町なのは以外の英霊も彼女を通じて習得しており、指南の心得による継承が可能である。


【weapon】

  • 魔力カートリッジ
ベルカ式デバイスに導入されている技術。
カートリッジに魔力を蓄えリロードすることで戦闘中にブースターとする。
キャスターでの召喚でないため道具作成のクラススキルを保持しないが、既存のカートリッジを魔術スキルと魔力操作スキルを応用することで限定的に使いまわすことが可能。

【人物背景】

第二魔法に類似する技術を保持する『時空管理局』という組織に所属する戦技教導官。
第97管理外世界(地球)の出身で、天才的な魔導師としての才を持つ。
少女時代からその才を存分に発揮し、PT事件、闇の書事件、JS事件などの解決に尽力。
その事件を通じて信念と魔術を真っ向からぶつけ合い、多くのかけがえない友や家族を得ている。
よく言えば真っ直ぐなな人物。
しかし幸か不幸かその真っ直ぐさと恵まれた天賦の才により無茶することが多く、11歳の時には二度と魔法が使えないのでは、と言うほどの重傷を負っている。
それはリハビリにより復帰するのだが、JS事件においてもかなりの無茶をし、後遺症を抱えるほどになってしまう。
その後は基本的には前線に留まるが、一時期は娘の生活に合わせるために平穏に暮らし、その甲斐あってか数年後には新装備もひっさげて戦場に臨む姿を見せる。
基本的には心優しい人物。
戦場での彼女を知らない少女からは家庭的で穏やかな良き母と見られており、それは間違ってはいない。
だが、意見などをぶつけ合うことにあまり戸惑いなく、自身の真意をあまり語らなかったりする不器用さも目立つ。

余談だが、弓兵(アーチャー)や魔術師(キャスター)ではなく、指導者(メンター)としての召喚であるため、ストライクカノンやフォートレスなどの武装は持たない。
しかしメンターとしてならブラスターモード使用によるリンカーコアへのダメージはない時期(JS事件解決前)の肉体で召喚されるため、スキル:魔力操作のランクや魔力ステータスは高く召喚され、またクラス補正により指南の心得に大幅な上昇、プラス補正がかかる。

【サーヴァントの願い】

無為な闘争と犠牲の否定。
聖杯に願うのではなく、聖杯を目指す魔術師と話していく。

【基本戦術、方針、運用法】

戦術としてはキャスターに近いが、陣地作成および道具作成のクラススキルを持たないため、苦しい戦いになる。
それでもアーチャー顔負けの魔弾の射手であり、サーヴァント相手に防戦しながら敵マスターを仕留めるには十分な戦力。
最大の強みはマスターの実力が時間を追うごとに増していき、なのはにサーヴァントが苦戦した場合マスター同士の闘争で敗れる可能性が高い。
予選期間をフルに使って鍛えたマスターの実力は三日会わざれば括目して見よ、と言えるほどに成長しているだろう。
時間を追うごとに厄介になっていく特性もキャスターに近似する。

ただしなのは自身は聖杯狙いではないため、余程の事がなければマスターを仕留める方針にはならないだろう。
逆を言えば、余程のことがあれば彼女の砲撃がマスターを射抜くこともある。

【マスター】

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔

【令呪】

左手の甲。
ガンダールブのルーンに近似する。

【マスターとしての願い】

魔法の習得。
ただし今のところそれを聖杯に願うつもりはない。

【weapon】

魔術行使のための霊装。

【能力・技能】

  • 虚無の魔術
始祖ブリミルのみが行使したという失われた魔術形態。
地水火風の四属性いずれにも当てはまらないもののうち、人間が行使する魔術の多くをルイズの世界、ハルケギニアではそう呼ぶ。
空間転移、記憶操作、幻術、解呪、固有時加速など多彩な術がある。
しかし現時点のルイズは自らがこの使い手であることは自覚しておらず、術式の一切を行使できない。
僅かに『エクスプロージョン』の片鱗を暴走のように発動させるのみ。
それでも始祖直系の6000年続く魔術師の家系であり、優れた魔術回路を持つ。
特に強い感情によって励起する回路で、何もなくとも1日あればかなり回復するが、怒りや嫉妬などの負の感情を覚えると魔力を一気に生成できる。

【人物背景】

6000年前にハルケギニア式とでも呼べる魔術方式を編み出した魔術師、始祖ブリミルの子孫、ラ・ヴァリエール公爵家の三女として生を受ける。
父母も二人の姉も優秀な魔術師にして堂々たる貴族であり、ルイズも気高い精神と豊富な知識を持つ。
魔術学院において座学や理論においては優秀な成績を示すのだが、実践だけはうまくいかず、なぜかどんな術を行使しても爆発を引き起こしてしまう。
幼少期からそれは続き、魔術のできない「ゼロ」のルイズと蔑まれ、劣等感に苛まれる人生を16年送ってきた。
最後の希望として使い魔召喚の儀に臨んだ瞬間の参戦。
本来の時間軸においては使い魔の召喚に成功し、様々な経験を経て人間的に成長。
後にハルケギニアの多くの魔術師とは扱う術式が根本から異なるために魔術行使ができなかったことが発覚。
国でも有数の魔術師として目覚める。

長年のコンプレックスと貴族としての誇り高さが相まって若干面倒な性格。
特に宿敵のツェルプストー家の人間や、平民(魔法を使えないもの)、大切なものを奪おうとするもの(恋敵など)にはかなりきつく当たるところがある。
とはいえ根本にあるのは名門貴族の娘らしく、「貴族は平民(力のないもの)を守らなければならない」、「守るためには魔術という力が必要である」というノブレス・オブリージュからくるところが大きい、齢16にして立派な貴族である。

【方針】

なのはに師事し、魔術を学ぶ。





【クラス捕捉】

クラス:指導者(メンター)
自身の技能や実力に加え、優れた指導者として英霊を育て上げたものの適応されるクラス。
ケイローン、スカアハ、ルシール・ベルヌイユ@からくりサーカス、プリンス・カメハメ@キン肉マン、エリザベス・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険、ヨーダ@スターウォーズなどが該当する可能性のあるクラス。
クラススキルとして、弟子を育てる【指南の心得】と、弟子を惹きつける【カリスマ】を持つ。
召喚者含む弟子に対し自身の技能を伝授できるサーヴァント。

召喚にあたっては自分一人でできることは限界を迎え、さらなる力を望む者でなければこのクラスのサーヴァントを呼び寄せることはできない。
このクラスに当てはまる者は個々が優れた英霊であるため、本来は通常の7クラスでの召喚となってしまう(ケイローンならばアーチャー、スカアハならランサー、ヨーダならセイバーなど)。
マスターとなるものが今以上の力を渇望し、それに応える英霊があればメンターとして降臨する。
力をなくした黒崎一護@BLEACH、別離の二年間を過ごした麦わらの一味@ONE PIECE、安達 明日夢@仮面ライダー響鬼などならばそれに相応しい師と出会うであろう。
ただし例外も存在する。
自身以上に有名、または優秀な弟子があまりに多く存在するせいでメンターとしての適性が高すぎ、ほぼこのクラスでしか現れない英霊というのも存在する。
司馬徽、吉田松陰、ロード・エルメロイⅡ世、亀仙人@ドラゴンボールなどがそうした例外にあたる。