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狭間カノン&シールダー」(2015/09/05 (土) 03:28:39) の最新版変更点

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**狭間カノン&シールダー ◆yrSXkrRWgs 夢ならばどれだけ幸せかと何度も思っていた。 戦いの果てにある平和という名の楽園を目指し続けてきた。 昔のように流れに身を任せないで仲間と共に蒼穹《空》を目指し続けた。 禍津が去っても去らなくても蒼穹は蒼いままで、それでも真の平和は訪れない。 時が流れ第一線を退いて後輩の指導にも務めた。仕方がないことだが巻き込みたくない。 遺伝子がどうとか身体がどうとか……守ってもらって、その末に彼らが死ぬなんて許せない。 だから一騎を止めたかった。止められなかった。 もう大事な人を失いたくない、帰る場所を守りたい。 だから私はもう一度ファフナーに乗った。守るために、生きるために。 戦ったさ、島だけじゃなくて人類を守るために、生きるために。 そうして私が得たのは皆の墓を見る幻想だった――。 「――――――――z________ッ」 ベッドから勢い良く上半身を起こしたカノンの表情は苦しみの色に染まっていた。 借りている一室で目を覚ます。 彼女が見ていた夢はファフナー……自分の愛機が朽ち果て、再起不能となっていた錆の塊。 豊かな自然と比較するように置かれている大切な人達の墓が並べられていた悪夢。 フェストゥムの戦いを得て彼女が得たのは未知なる力。手に入れたくもなかった異形の力。 未来を視るその力は戦闘において数多の答えを見つけ出す驚異的な力だった。 複数の可能性を導き出し、戦闘の最善な結果を求めるその視る力はフェストゥムとの戦いに大きく貢献していた。 SPDと呼ばれる力だが、カノンと共に目覚めた後輩達の身体は悪夢に蝕まれていくばかり。 人間だが人間と呼べるか危うい進行を見せ、まだ子供である英雄には辛い副作用となっていた。 そしてカノンに訪れる悪夢は視え過ぎる未来――視たくもない未来を視てしまう強制の悪夢。 叫んでも誰も駆け付けてくれない。 手を延ばしても誰も掴んでくれない。 涙を流しても誰もその涙を拭ってくれない。 視たくも無いのに視えてしまう悪夢、悩み続けるしかない永遠の闇に堕とされた己。 どうしようもない闇の中で、気付けば自分の身体は竜宮島ではない世界――聖杯戦争に招かれていた。 竜宮島よりも発達している生活基盤――本土の水準だろうか。 慣れるまで時間は掛からなく、この世界での生活も問題なく適応した。 適応していく中で、まだ島に取り残されている仲間の存在がカノンの心を苦しめる。 自分だけがこんな世界で暮らしていいのだろうか。 フェストゥムが襲来しない世界、けれど他の参加者が襲ってくる。 しかし自分には頼れるサーヴァントであるシールダーが守ってくれる。 生命の危険に変わりはないが、自分が前線に出る回数は激変してしまった。 自分だけが安心して明日の陽を拝める現実と島でフェストゥムと戦っている、残されている仲間達。 狭間に押し潰されるような感覚は日夜カノンの心に悪影響を及ぼしていた。 最もこの程度で弱音を吐く程、甘い人間ではない。 けれど島を救った英雄でもまだ人間という単位で視れば若過ぎる。 世界の命運を背負うには、彼女達少年少女には早過ぎた。 「大丈夫かマスター」 誰もいない方角から声だけが響くと、その地点に砂塵が舞い始め、消えると一人の男が現れた。 砂塵を操る男こそがカノンのサーヴァントであるシールダーだ。 その力はとても頼りがいがあり、此処までほぼ無傷で他のサーヴァントを倒している。 シールダー故の防御能力はマスターであるカノンをも守ってくれる、彼女にとっての盾である。 「大丈夫だシールダー……私は、願いを叶えるためにも止まれない」 汗を拭いながらベッドから降りる。そして冷蔵庫からペットボトルを取り出し口に含む。 静かな空間に水を飲み込む音が響いた後、それを冷蔵庫の中へ戻し、カノンはシールダーへ向き直す。 「聖杯を手に入れれば願いが叶う……それなら私は島の――世界の平和を願う」 「願いを叶える奇跡は一生に訪れるか訪れないか。その選択を俺は止めない。マスターに任せる」 力強く発言するカノンをシールダーは咎めない。 願いを叶えるためには他人を殺すことになる――それがどうした。 と、言いたい所だがカノンはそんな外道染みた手段は絶対に取らない。 倒すならば既に過去の存在となっているサーヴァントに限定する。 マスターを殺す時は例外無く、相手がどうしようもない外道であり、悪と断定出来る場合のみ。 カノンと同じように自分の意思とは関係なく巻き込まれた参加者も存在するかもしれない。 全てが敵、ではなく、この世界にも仲間に成り得る存在が居るはずだ。 柔軟に物事を判断しなくては自ら首を絞めることになり、早期脱落に繋がってしまう。 「俺はお前の影だ……自分のことだと思って使ってくれ」 「そんな人形みたいな扱いは御免だ。一人の人間として私と一緒に戦ってくれ」 「……ああ。お前がそれでいいのならそうさせてもらう」 シールダーと云えど元は人間だ。 道具扱いを自ら進言するが、一人の人間として扱われるのは悪くない。 嘗て独りだった少年は日ノ影と出会い、立派な風ノ影として成長している。 今の彼を破る矛はどれだけ存在するのだろうか。 カーテンを開けたカノンを日差しが優しく包む。 窓から見える自然は竜宮島を連想させるが、違う。あの感覚には程遠い。 「私の居場所は此処じゃない――だけど、此処にいる」 帰る場所があるなら。 死者となって聖杯戦争の土へ還ること絶対に許さない、生き残ってみせる。 この身体と意思は絶対に朽ちたり粉々になったりなどしない。 あの場所へ還るためにカノンは聖杯戦争をシールダーと共に勝ち抜いてみせるだろう。 生命の輝きは最後の時まで色褪せることは無い。蒼穹に届くまでこの輝きが、生命が失われることは無い。 「帰る場所があるから私は戦える。皆が居るから私は此処にいる――だから」 私が私を保てているのは、私が私を司っていれてるのは。 私の中の要に芯が通っている訳は。皆と一緒に騎兵《ファフナー》を乗れるのは。 蒼穹を翔け、日を拝めるのは。 「皆の場所へ、私の島へ帰りたい――そのために力を貸してくれ、ふふ……しつこいようだが頼むぞシールダー」 皆のおかげ。それが宝物であり、蒼穹よりも美しい輝き。 離れたくない。ならば聖杯と云う極上の土産を持って帰ってやろうではないか。 私は私、此処にいる。 だったら最後まで戦って、皆の場所へ帰る。 カノンから差し出された手をシールダーは黙って握り返す。 元々口数が少ない男であったが、日ノ影との出会いを通じて人間味を取り戻している。 それでも多くを語らないが風ノ影には己の芯が存在しており、何も考えていない訳ではない。 とある世界を救った英雄の一人、砂塵を背負う一人の影。 握り返したその手には確かな力と絆が感じられていた。 【マスター】  狭間カノン 【出展】@蒼穹のファフナー EXODUS 【性別】女性 【令呪】右腕 【マスターとしての願い】  優勝し竜宮島へ帰る。  願いはフェストゥムをこの世から消すこと。 【weapon】  なし 【能力・技能】  機動兵器の操縦及び、軍人としての知識・技能。  また、未来を視る能力を持っている。幾つかの可能性がビジョンとして現れ最善の答えを導く能力。  必ず発動する訳ではなく、戦闘における極限状態や絶体絶命時のみ、発動される。 【人物背景】  蒼穹作戦から時を過ぎた後、第一線を引いた彼女は後輩の指導に徹していた。  謎のネーミングセンスを放つもシゴキは強く、教官として相応しい人物に成長している。  しかしフェストゥムの襲来は止まらず、嘗て自分と一緒に戦っていた仲間も戦線へ参加。  己の生命を犠牲にして戦う仲間を止められなかったことに涙を流しながらも、彼女もまた再びファフナーへ乗り込む。  フェストゥムとの戦闘を通して未知なる能力に目覚めたがそれは悪夢の序章に過ぎなかった――。 【方針】  殺すのは基本的にサーヴァントのみ。戦闘はシールダー中心に行う。  自分も援護出来ればいいが、銃が無いため出来れな確保したいところ。 【クラス】  シールダー 【真名】  我愛羅@NARUTO 【パラメーター】  筋力:C 耐久:A+ 敏捷:D 魔力:B 幸運:D 宝具B 【属性】  秩序・善 【クラススキル】  対魔力:A  A以下の魔術は全てキャンセル。 事実上、現代の魔術師では砂の盾に傷をつけられない。  騎乗:C  乗り物を乗りこなす能力。Cランクでは野獣ランク以外を乗りこなすことが出来る。 【保有スキル】  真眼:C  修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”  逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。  魔力放出:B  己の魔力(チャクラ)を放出することで自身の能力や忍術を強化する。  気配遮断:C  サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。完全に気配を断てば発見する事は難しい。  忍術(砂):A  母なる愛を受けたシールダーは砂を扱う忍術を得意とする。  自前のチャクラ(魔力)である程度ならばマスターからの供給無しで戦える。  カリスマ:B  軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。  カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。 【宝具】 『我が背負うは風なる影』  ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:―― 最大補足:――  シールダーが常に背負っている瓢箪。その中には大量の砂が仕込まれている。  彼は砂を自由自在に操ることが可能で、砂を使う忍術を得意とし戦闘を行う。  この宝具の真なる証は母の自愛による完全自動防御にある。  瓢箪に宿る母のシールダーを愛する思いが彼を自動で守る砂の盾として機能する。 『呼び示すは一なる尾、砂塵の獣』  ランク:C 種別:対界宝具 レンジ:―― 最大補足:――  嘗てシールダーに宿っていた尾獣・守鶴を口寄せし戦闘に参加させる。  その姿は馬鹿デカい砂の狸であり、巨体故に大きな戦闘能力を保有している。  砂と風を操るが、その巨体故に目立ち、使用される機会は少ないだろう。 『最硬絶対攻撃・守鶴の矛』  ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:―― 最大補足:――  地中に含まれる硬度の高い鉱物を集めて砂と混ぜ合わせ、チャクラで圧力をかけて作った先が守鶴の手の形をした矛。  シールダーが誇る最大突破力を秘めた宝具である(破壊力ではない)。  絶対的な硬度を持った槍を己の手に握り振るったり、宙に浮かせ飛ばしたりすることも可能である。 『最硬絶対防御・守鶴の盾』  ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:―― 最大補足:――  地中に含まれる硬度の高い鉱物を集めて砂と混ぜ合わせ、チャクラで圧力をかけて巨体狸の形状の盾を作り出す忍術。  シールダーがシールダーと呼ばれる証であり、彼が誇る最強の盾を召喚しあらゆる攻撃を防ぐ。  この忍術は嘗て絶対的に死んでいた運命から生き残った逸話があり、因果律へ干渉し、運命的な宝具や能力にも抗い防ぐことが可能である。 【weapon】  上記宝具である瓢箪や手裏剣・クナイを始めとする忍具。 【サーヴァントとしての願い】  マスターに捧げる。 【基本戦術、方針、運用法】  忍者らしく隠密に忍び、砂で相手の生命を永遠の底へ沈める。  無駄な戦闘をするつもりはなく、戦う相手も選ぶつもりでいる。  狙いは基本的にサーヴァントであり、マスターは悪人以外狙わない。

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