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両備&キーパー(エクストラクラス)組」(2015/09/05 (土) 02:47:08) の最新版変更点

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**両備&キーパー(エクストラクラス)組 ◆nig7QPL25k  夢を見た。  私ではない誰かの夢を。  私と違う時間を生きた、違う場所での誰かの夢を。 「何で弱ぇってだけで、奪われなきゃならねぇんだ!  何で……何の罪も力もない人間まで、生きる権利を奪われなきゃならねぇんだ!?」  その男を突き動かすものは、ままならない世界への怒りだった。  信念もなく力を振るう、卑劣な権力者達が跋扈し、弱者を虐げることへの怒りだった。  最悪の環境に生まれて、幼い頃から搾取にさらされ。  力で敵をねじ伏せる以外に、喜びを得られるものも知ることができずに育ち。  醜い強者達と対峙し、叩き潰す道しか選ばせなかった、そんな世界への怒りだった。 「神に逆らうことが罪だと? 守りたいもののために戦うことが、罪なのか!?  生きるために足掻くことが……この地上に生まれたことが、罪だって言うのかぁっ!」  男は燃えたぎるマグマの心の、その矛先を求め続けた。  一度は世界の転覆を考え、火の星の神の下につき、人類の敵になったこともあった。  やり場のない怒りを抱えながら、男は黄金の鎧を纏い、その拳を振るい続けた。  ある意味で彼は、誰よりも素直に、己の意志を貫き続けていたのだ。 「てめぇらから見りゃ、取るに足らねぇ虫ケラかもしれねぇ。だがな……虫ケラだって、生きてんだよォッ!」  私もあの男のように、素直に怒ることができるだろうか?  道に迷った今の私に、あそこまでの闘志があるだろうか? 「燃え滾れ……俺の小宇宙(コスモ)ォォォォ―――ッ!!!」  今の私は、あんな風に、願うことができるのだろうか? ◆ 「――『偉大なる金牛の驀進(グレートホーン)』 ッ!!!」  雄叫びが天と地を揺るがす。  轟く叫びは衝撃となって、大地を砕き空を引き裂く。  黄金色の閃光は、雷撃を伴って放たれた。  稲光を纏う衝撃は、眼前に立ちはだかる障害を、塵一つ残さず蒸発させた。  もうもうと立ち込める煙の向こうには、ひび割れた石畳のみが残る。  敵の痕跡を欠片も残さぬ、その静かな破壊の跡こそが、その技の破壊力を物語っていた。 「……なるほどね。なかなかやるじゃない、キーパー」  ふうっとため息をついた後、そう言ったのは一人の少女だ。  赤、白、黒のドレスを纏い、手には大柄なスナイパーライフル。  露出した胸の谷間には、赤々と存在を主張するエンブレム。  三画の令呪はマスターの証だ。この破壊を起こした相手に対して、話しかけた茶髪の少女は、聖杯戦争の参加者だった。 「………」  対するは、沈黙。  声をかけられた使い魔は、しかし何事かを考えるように、口を噤んで押し黙る。  漆黒のローブに全身を包み、顔は兜に隠れて見えない。  2メートルはあろうかという巨体に、そんな服装を纏っているのだ。傍目には怪しさ全開だった。 「あんたの力、認めてあげるわ。生意気な口をきいたのも許してあげる。ま、さすがはエクストラクラスってところかしら」  門番(キーパー)。それは存在しないはずの名前。  聖杯戦争に登録されている、7つのクラスの枠から外れた、第8のエクストラクラス。  いずれの適性も持たないサーヴァントに、臨時に与えられるのが、その特別階級なのだそうだ。  そんな特別なサーヴァントを引いて、なおかつこれだけのスペックだ。  自分は当たりクジを引いたのだと、少女は――両備は確信していた。 「……駄目だな」  されど、否定。  うきうきとした両備に対して、キーパーが発したのはそんな言葉だ。 「はぁ?」 「こんなんじゃ駄目だって言ったんだ。今の宝具の一発で、結構持っていかれただろ、魔力」  ハスキーなサーヴァントの声に、うっと両備は言葉を詰まらせる。  先ほどついたため息と、顔に浮かんだ汗こそが、彼女の消耗の証だ。  両備は超常の力を持つ戦士――忍の身ではあるものの、妖術などの扱いには秀でていない。  どちらかと言えばフィジカルを鍛え、実銃を扱い戦ってきた両備は、サーヴァントの使役には不向きなのだ。  事実として、キーパーの宝具による魔力の消費は、無視できないものがあった。  半分とまではいかないが、体力の3割くらいの分は、一気に持っていかれたかもしれない。 「でっ、でも! 今のはあくまでも奥の手なんでしょ! だったら普通に戦う分には……!」 「お前、今のが俺の全力だと、本気で思ってやがるのか?」 「えっ……」  言うやいなや、キーパーは、己が装束を翻した。  黒い外套が脱ぎ捨てられ、両備の視界を覆った瞬間、その隙間から光が差した。  弾けた閃光が止んだ後、そこに立っていたのは――黄金の鎧だ。 「それは……!」  思わず、両備は息を呑む。  重厚な甲冑に身を包み、純白のマントをはためかす威容に、青と緑のオッドアイを見開く。  さながら太陽の光を、そのままその身に溜め込んだような、神々しさすら漂わす威光だ。  そしてその黄金を見た瞬間、胸の中で抱えていた違和感が、かちりと噛み合ったような気がした。  元よりこのサーヴァントには、何かが足りないと思っていた。  どこかで見た気がするキーパーの姿は、あのローブではなかったはずだと、もやもやした思いを抱えていたのだ。  それが今、繋がった。  鎧を身にまとったその姿は、ここに来てから夢に見た、黄金の拳闘士の姿と、まるきり同じだったのである。 「俺の真名はハービンジャー。かつては力と破壊を司る、牡牛座(タウラス)の黄金聖闘士(ゴールドセイント)と呼ばれてた身だ」  牡牛座の黄金聖闘士、ハービンジャー。  大仰な名を口にするのは、素顔を晒したキーパーだ。  ワイルドな髪型と左目の傷は、豪奢な鎧姿には似合わず、荒くれ者のような印象を与えている。  自称した称号に照らし合わせるなら、荒野を駆け回る暴れ牛(バッファロー)といったところか。 「その黄金聖闘士の象徴が、この黄金聖衣(ゴールドクロス)ってやつだ」 「ゴールド、クロス……」 「理解したか? こいつを纏っていなかった俺は、本調子じゃなかったっつってんだよ」  鎧を纏ったハービンジャーのステータスは、いくつかが1ランク向上している。  この鎧の宝具を開放した姿こそが、こいつの戦闘態勢だったのだ。  つまりあれほどの破壊力ですら、本力で放つ一撃に比べれば、一段下でしかなかったということだ。  ハービンジャーが本気で戦えば、あれ以上の魔力消費が、両備の身に振りかかるというわけだ。  パワーアップしたこと以上に、そのことの方が突き刺さり、両備は呆然とした顔を浮かべた。 「だから……だから、何だって言うのよ!? 両備がマスターじゃ勝てないってわけ!?」  しかし、それも一瞬だ。  そのまま黙っていられるほど、両備は素直な性格ではない。  すぐに瞳に鋭さを戻すと、声を張り上げてまくし立てる。  去勢を張っているだけだ。だとしても張らずにはいられなかった。 「んなこた言ってねぇよ! ただアレだ、身の程をわきまえとけってんだ!」  見た目通りの荒い口調だ。  対するハービンジャーもまた、大人げない言葉を並べて声を上げた。 「うるっさいわね! 分かったわよ! 自制しろって言うんでしょ!」 「何でいちいち喧嘩腰なんだよ! 可愛くねぇ!」 「アンタから因縁つけてきたんでしょうが! もう分かったから、アンタはサーヴァントらしく大人しくしてなさい!」  どうも両備とハービンジャーとは、似た者同士であるらしい。  伝説の英霊が跳ねっ返り基質というのも、いかがなものかとは思われるが。  ともあれそんな不毛な口喧嘩を、しばらくし続けたその後に、両者は沈黙し帰路へとついた。 「………」  忍の戦闘形態・忍転身。  それを解いた両備の衣装が、普通の私服へと変わる。  ついでに豊満なバストは、まな板のような貧乳へと萎んだ。  己が理想とする体型を、変身した姿でしか維持できないのは、両備のコンプレックスでもあった。 (両備では、キーパーの力を出しきれない)  仕方のないことだ。  魔術師でない両備は、聖杯戦争に関しては、まるきりの門外漢なのだ。  燃費の悪い大型サーヴァントを、意のままに操ることができないのは、当たり前のことなのだ。 (それでも、負けるわけにはいかない)  かといって、まだ負けが決まったわけではない。  いくら手に余るとはいえ、強力な駒を得たことには変わりないのだ。  魔力を上手く配分し、自身も戦力となって戦えば、勝てる可能性は十分にある。  何せ願いを叶えられる絶好の機会だ。いかな条件であろうが、負けるわけにはいかないのだ。  必ず勝つ。勝って聖杯をこの手に掴む。  そして自分自身の願いを、必ず聖杯で叶えてみせる。 (そして雅緋を、この手で殺す……?)  その、つもりだった。  蛇女子学園の先輩にして、憎むべき実姉の仇・雅緋。  奴を葬り去るために、わざわざ蛇女に潜入し、仲間として取り入ったはずだった。  絶大なまでの実力の差も、聖杯の力さえあれば、容易に埋められるはずだった。  だとしても、どうしてもノりきれない。  心のどこかで雑念が、復讐心にブレーキをかける。  雅緋は姉・両姫が死んだ時、手を出せる状況にはいなかった――学園の教師はそう言った。  それが本当であるのなら、両備の復讐に意味はなくなる。  彼女が実行犯でなかったのなら、殺してもいない人間を殺しても、両姫は全く浮かばれないことになる。 (だとしても……今更止まれないのよ)  だが、ここでやめてしまったのなら、今までの人生は何だったのだ。  姉の仇を討つために、双子の姉妹で力を合わせ、鍛えてきた道のりは何だったというのだ。  果たしてここで立ち止まったとして、そんな情けない妹が、志を同じくする両奈に、顔向けすることができるのか。  だから殺るしかないんだ。進むしかないんだ。  両備は自身にそう言い聞かせ、仮初の住まいへの帰りを急いだ。  すっかり薄くなった胸の内で、やめるわけにはいかないんだと、何度も何度も繰り返し続けた。 ◆ (難儀なもんだぜ)  地上を守る女神・アテナを守護する、88の闘士――聖闘士(セイント)。  その頂点に君臨する教皇にして、最強の12人の聖闘士・黄金聖闘士に数えられた男。  前者は望んだ地位ではなかったが、それでも自分が相応に強いことは、それ相応に受け止めていた。  そんな教皇サマが何たるザマだと、霊体化したハービンジャーはため息をついた。 (魔力もねぇくせに減らず口ばかり。可愛くねぇったらありゃしねぇ)  忍者とはこんな奴ばかりなのかと、生前の知人を思い出しながら、内心でぼやく。  そこそこ腕は立つようだが、それはあくまで忍者としてだ。  魔術師としての技量以外は、聖杯戦争には求められていない。  というより自分の能力を考えれば、マスターからの援護射撃など、さして必要でもないのだ。  後ろから敵を狙い撃つよりも、魔力をよこしてくれた方が、万倍も役に立つはずなのだ。 (その上どうにも戦う動機に、怪しい部分が見えやがる)  そして何よりもハービンジャーが、気に食わないと思うのが、そこだった。  両備の聖杯戦争にかける想いは、どこか危うい部分があるのだ。  自分の叶えたい願い事について、ためらいや迷いがあるような、そんな節を感じていた。  骨の強さは心の強さ――それがハービンジャーの持論である。  やる気で負けている人間が、戦いに勝てるはずもない。  そこは今後次第だが、現状のままであるのなら、両備は明らかに落第だ。  欲望渦巻くユグドラシルには、彼女はあまりにも似つかわしくない人間だった。 (しかし待てよ? ユグドラシル……?)  と、その時。  不意に引っかかるものを感じ、ハービンジャーは思考を打ち切る。 (前に聞いたような気もするが……単なる偶然か?)  世界樹とユグドラシルという単語は、生前に資料で見たことがあった。  確か北欧のアスガルドにて、邪悪な力を宿した大樹が育ち、動乱を引き起こしたことがあった。  その時の木の名前が、この街と同じ、ユグドラシルといったはずだった。  残念ながらそれ以上のことは、死後のハービンジャーには思い出せない。  もう少し真面目に仕事しとくべきだったかと、この日ばかりは、己のいい加減さを呪った。 【クラス】 キーパー  拠点防衛や治安の維持など、ものや場所を守ることにまつわる英霊のクラス。  適性値の高い英霊であればあるほど、防衛戦において優れた能力を発揮する。  1つの街を守り抜いた左翔太郎(仮面ライダーW)や、法の番人であるユーリ・ペトロフ(ルナティック)などが適性を持っている。  更に広義の意味では、自らの宝物庫の門番という解釈で、ギルガメッシュにも適性があると言われている。  似たようなクラスにシールダーがあるものの、細かい部分ではアーチャーとガンナー程度には異なっている。 【真名】 ハービンジャー 【出典】聖闘士星矢Ω 【性別】男性 【属性】混沌・中庸 【パラメーター】 筋力B+ 耐久B 敏捷B 魔力A+ 幸運D 宝具A 【クラススキル】 防衛態勢:C  マスターを護衛しようとした際に、耐久値が若干プラスされる。  また、1つ下のランクまでの「気配遮断」スキルを無効化できる。  ハービンジャーは金牛宮に閉じこもるよりも、自ら打って出ることを好んだため、あまりランクが高くない。 【保有スキル】 セブンセンシズ:A+  人間の六感を超えた第七感。  聖闘士(セイント)の持つ力・小宇宙(コスモ)の頂点とも言われており、爆発的な力を発揮することができる。  その感覚に目覚めることは困難を極めており、聖闘士の中でも、限られた者しか目覚めていない。  ハービンジャーの持つ莫大な魔力の裏付けとなっているスキル。 勇猛:A  威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。  また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 戦闘続行:C  瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際まで戦うことを止めない。 【宝具】 『牡牛座の黄金聖衣(タウラスクロス)』 ランク:A 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:- 筋力:A+ 耐久:A 敏捷:B 魔力:A+ 幸運:C 宝具:A  黄金聖闘士(ゴールドセイント)の1人・牡牛座(タウラス)の聖闘士に与えられる黄金聖衣(ゴールドクロス)。  黄金に光り輝く鎧は、太陽の力を蓄積しており、他の聖衣とは一線を画する強度を誇る。  この聖衣を然るべき者が装着することにより、装着者の筋力・耐久・幸運のパラメーターが、上記の通り1ランクずつアップする。 『偉大なる金牛の驀進(グレートホーン)』 『至高なる金牛の咆哮(グレイテストホーン)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~40(グレートホーン)、1~20(グレイテストホーン) 最大補足:20人(グレートホーン)、50人(グレイテストホーン)  牡牛座の聖闘士の逸話と共に語り継がれてきた、すさまじい威力を宿す奥義が宝具化したもの。  黄金聖闘士の光速拳を極限まで高めた奥義であり、両腕を振る動作に合わせて、強烈な衝撃波を放つ。  腕を正面に突き出すと直射型の『偉大なる金牛の驀進(グレートホーン)』、  左右に振り抜くと範囲攻撃型の『至高なる金牛の咆哮(グレイテストホーン)』となる。 【weapon】 なし 【人物背景】 女神アテナを守るために戦う、88人の戦士・聖闘士を統括する教皇。 かつては聖闘士最高位に位置する、黄金聖闘士の1人・牡牛座の聖闘士として、最前線で豪腕を振るっていた。 今回の聖杯戦争においては、彼が教皇の地位を得たきっかけになったと言われている、パラスベルダ戦役の際の年齢で現界している。 (私服はマルスと謁見した際のものとなっている) 大柄な体格と強面の通り、豪快で荒っぽい性格。 根っからの戦闘狂であり、「骨の折れる音が好き」「心の骨が砕け散る音はそれ以上に好き」と語っている。 一方で過去の境遇から、弱い者いじめは嫌っており、 金牛宮に攻め込んだ青銅聖闘士(ブロンズセイント)達を一蹴した時にも、露骨に不機嫌そうな態度を取っていた。 「骨の強さは心の強さ」という、独自の根性論を展開している。 元々はスラム街の出身であったが、過酷な環境の中で自然発生的に小宇宙に覚醒。 ろくに修行を受けていないにもかかわらず、正規の聖闘士すらも撃退した力を見初められ、火星の神・マルスのスカウトを受ける。 その圧倒的な力に屈服したハービンジャーは、修行を積み、彼らが聖域から奪い取った黄金聖衣を纏う黄金聖闘士となった。 その後はマルスの下で戦っていたのだが、ペガサス光牙との戦いや、マルスの討伐を受けて聖域に残留。 聖闘士達の誇りに触れていくうちに、そんな彼らを蔑ろにする神々への怒りを覚えるようになり、共に愛の女神・パラスと戦った。 当時の聖闘士達の中でも、比類なき超パワーの持ち主として知られている。 巨体を活かしたパワーファイターだが、決して鈍重というわけではなく、黄金聖闘士の光速拳も当然放つことができる。 宝具の他に習得している技として、自らの体を不定形の影に変え、自在に変形しながら殴りかかる「シャドーホーン」がある。 【サーヴァントとしての願い】 特になし 【基本戦術、方針、運用法】 常にAランク級の能力を発揮できるため、ステータスだけを見れば非常に安定しているサーヴァント。 ただしそれは言い換えれば、加減が利かないということでもあり、燃費の劣悪さにも直結している。 特にお得意の『偉大なる金牛の驀進(グレートホーン)』は、乱発すれば即魔力切れに繋がりかねないため、 マスターの慎重な魔力管理が物を言う暴れ牛である。 【マスター】両備 【出典】閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明- 【性別】女性 【令呪の位置】胸の谷間 【マスターとしての願い】 復讐を果たしたい? 【weapon】 スナイパーライフル  長距離の敵を狙撃するために設計された、長大なライフル。  両備は中距離の銃撃戦においても、この銃を使い回しており、問題なく使いこなしている。  また、グリップ部には斧状の刃が取り付けられており、近接戦闘を行うことも可能。  最大弾数は不明。そもそも弾切れを起こす描写がない。 【能力・技能】 忍  日本に古来から存在する、諜報や暗殺を主任務とした工作員。  蛇女子学園の選抜メンバー候補として、ひと通りの忍術をマスターしている。 忍転身  現代の忍の戦闘装束。この術を発動した雅緋は、マントを羽織った白装束を纏う。 忍結界  忍同士の決闘時に発動される結界術。自身と対戦相手を一定空間内に閉じ込めることができる。  本聖杯戦争では弱体化しており、バスケットコート程度の範囲にしか展開できない。 命駆  命懸けの覚悟で臨む、決死の戦闘形態。  防御力が半分以下になるが、追い詰められたことで潜在能力が解放され、攻撃力が大幅に向上する。  なおこの状態になった瞬間、両備の衣服は全て弾け飛び、下着姿になる。 狙撃  スナイパーライフルを用いた狙撃技術。 【人物背景】 非合法な任務であろうと遂行する忍・悪忍を養成する機関である、秘立蛇女子学園の生徒。 16歳の1年生で、スリーサイズはB69・W56・H90。 元は善忍を養成する学校・死塾月閃女学館の生徒だったが、 姉の両姫を選抜チーム筆頭候補・雅緋に殺害されたと思い込んでおり、復讐のために蛇女へと転校を果たす。 しかし教師の鈴音から、両姫が死んだ時雅緋は現場に到着していなかったと聞かされたことにより、 復讐を辞めるべきか否か、その狭間で苦悩するようになる。 聖杯の力を使えば、両姫を復活させることも可能と思われるが……そこにもある理由から、迷いがある模様。 他人をいじめるのを好むサディスト。 常に偉そうな言動を取っており、相手を軽んじた口調で接している。 一方で、自分の小さなバストには大きなコンプレックスを抱いている。 自らの理想を体現した忍転身時には、バストサイズが95までアップするのだが、 それですら転身を解いた時、そこから通常の体型に戻ることに虚しさを感じ、コンプレックスを加速させる結果を招いている。 忍法の性質を表す秘伝動物は鹿。 斧を備えたスナイパーライフルを用いることで、あらゆるレンジの敵に対応することを可能としている。 特に得意としているのは銃撃戦で、放った銃弾を壁に跳弾させ、変則的な機動で敵を追い詰める。 必殺の秘伝忍法は、周囲に複数の機雷を展開し炸裂させる「8つのメヌエット」、 その機雷を正面に撃ち出し、銃撃することで誘爆させる「リコチェットプレリュード」。 更なる威力を持った絶・秘伝忍法として、背中に背負ったユニットからミサイルを乱射する「メヌエットミサイル」を持つ。 【方針】 優勝狙い。向かってくる敵には容赦はしない。
**両備&キーパー(エクストラクラス)組 ◆nig7QPL25k  夢を見た。  私ではない誰かの夢を。  私と違う時間を生きた、違う場所での誰かの夢を。 「何で弱ぇってだけで、奪われなきゃならねぇんだ!  何で……何の罪も力もない人間まで、生きる権利を奪われなきゃならねぇんだ!?」  その男を突き動かすものは、ままならない世界への怒りだった。  信念もなく力を振るう、卑劣な権力者達が跋扈し、弱者を虐げることへの怒りだった。  最悪の環境に生まれて、幼い頃から搾取にさらされ。  力で敵をねじ伏せる以外に、喜びを得られるものも知ることができずに育ち。  醜い強者達と対峙し、叩き潰す道しか選ばせなかった、そんな世界への怒りだった。 「神に逆らうことが罪だと? 守りたいもののために戦うことが、罪なのか!?  生きるために足掻くことが……この地上に生まれたことが、罪だって言うのかぁっ!」  男は燃えたぎるマグマの心の、その矛先を求め続けた。  一度は世界の転覆を考え、火の星の神の下につき、人類の敵になったこともあった。  やり場のない怒りを抱えながら、男は黄金の鎧を纏い、その拳を振るい続けた。  ある意味で彼は、誰よりも素直に、己の意志を貫き続けていたのだ。 「てめぇらから見りゃ、取るに足らねぇ虫ケラかもしれねぇ。だがな……虫ケラだって、生きてんだよォッ!」  私もあの男のように、素直に怒ることができるだろうか?  道に迷った今の私に、あそこまでの闘志があるだろうか? 「燃え滾れ……俺の小宇宙(コスモ)ォォォォ―――ッ!!!」  今の私は、あんな風に、願うことができるのだろうか? ◆ 「――『偉大なる金牛の驀進(グレートホーン)』 ッ!!!」  雄叫びが天と地を揺るがす。  轟く叫びは衝撃となって、大地を砕き空を引き裂く。  黄金色の閃光は、雷撃を伴って放たれた。  稲光を纏う衝撃は、眼前に立ちはだかる障害を、塵一つ残さず蒸発させた。  もうもうと立ち込める煙の向こうには、ひび割れた石畳のみが残る。  敵の痕跡を欠片も残さぬ、その静かな破壊の跡こそが、その技の破壊力を物語っていた。 「……なるほどね。なかなかやるじゃない、キーパー」  ふうっとため息をついた後、そう言ったのは一人の少女だ。  赤、白、黒のドレスを纏い、手には大柄なスナイパーライフル。  露出した胸の谷間には、赤々と存在を主張するエンブレム。  三画の令呪はマスターの証だ。この破壊を起こした相手に対して、話しかけた茶髪の少女は、聖杯戦争の参加者だった。 「………」  対するは、沈黙。  声をかけられた使い魔は、しかし何事かを考えるように、口を噤んで押し黙る。  漆黒のローブに全身を包み、顔は兜に隠れて見えない。  2メートルはあろうかという巨体に、そんな服装を纏っているのだ。傍目には怪しさ全開だった。 「あんたの力、認めてあげるわ。生意気な口をきいたのも許してあげる。ま、さすがはエクストラクラスってところかしら」  門番(キーパー)。それは存在しないはずの名前。  聖杯戦争に登録されている、7つのクラスの枠から外れた、第8のエクストラクラス。  いずれの適性も持たないサーヴァントに、臨時に与えられるのが、その特別階級なのだそうだ。  そんな特別なサーヴァントを引いて、なおかつこれだけのスペックだ。  自分は当たりクジを引いたのだと、少女は――両備は確信していた。 「……駄目だな」  されど、否定。  うきうきとした両備に対して、キーパーが発したのはそんな言葉だ。 「はぁ?」 「こんなんじゃ駄目だって言ったんだ。今の宝具の一発で、結構持っていかれただろ、魔力」  ハスキーなサーヴァントの声に、うっと両備は言葉を詰まらせる。  先ほどついたため息と、顔に浮かんだ汗こそが、彼女の消耗の証だ。  両備は超常の力を持つ戦士――忍の身ではあるものの、妖術などの扱いには秀でていない。  どちらかと言えばフィジカルを鍛え、実銃を扱い戦ってきた両備は、サーヴァントの使役には不向きなのだ。  事実として、キーパーの宝具による魔力の消費は、無視できないものがあった。  半分とまではいかないが、体力の3割くらいの分は、一気に持っていかれたかもしれない。 「でっ、でも! 今のはあくまでも奥の手なんでしょ! だったら普通に戦う分には……!」 「お前、今のが俺の全力だと、本気で思ってやがるのか?」 「えっ……」  言うやいなや、キーパーは、己が装束を翻した。  黒い外套が脱ぎ捨てられ、両備の視界を覆った瞬間、その隙間から光が差した。  弾けた閃光が止んだ後、そこに立っていたのは――黄金の鎧だ。 「それは……!」  思わず、両備は息を呑む。  重厚な甲冑に身を包み、純白のマントをはためかす威容に、青と緑のオッドアイを見開く。  さながら太陽の光を、そのままその身に溜め込んだような、神々しさすら漂わす威光だ。  そしてその黄金を見た瞬間、胸の中で抱えていた違和感が、かちりと噛み合ったような気がした。  元よりこのサーヴァントには、何かが足りないと思っていた。  どこかで見た気がするキーパーの姿は、あのローブではなかったはずだと、もやもやした思いを抱えていたのだ。  それが今、繋がった。  鎧を身にまとったその姿は、ここに来てから夢に見た、黄金の拳闘士の姿と、まるきり同じだったのである。 「俺の真名はハービンジャー。かつては力と破壊を司る、牡牛座(タウラス)の黄金聖闘士(ゴールドセイント)と呼ばれてた身だ」  牡牛座の黄金聖闘士、ハービンジャー。  大仰な名を口にするのは、素顔を晒したキーパーだ。  ワイルドな髪型と左目の傷は、豪奢な鎧姿には似合わず、荒くれ者のような印象を与えている。  自称した称号に照らし合わせるなら、荒野を駆け回る暴れ牛(バッファロー)といったところか。 「その黄金聖闘士の象徴が、この黄金聖衣(ゴールドクロス)ってやつだ」 「ゴールド、クロス……」 「理解したか? こいつを纏っていなかった俺は、本調子じゃなかったっつってんだよ」  鎧を纏ったハービンジャーのステータスは、いくつかが1ランク向上している。  この鎧の宝具を開放した姿こそが、こいつの戦闘態勢だったのだ。  つまりあれほどの破壊力ですら、本力で放つ一撃に比べれば、一段下でしかなかったということだ。  ハービンジャーが本気で戦えば、あれ以上の魔力消費が、両備の身に振りかかるというわけだ。  パワーアップしたこと以上に、そのことの方が突き刺さり、両備は呆然とした顔を浮かべた。 「だから……だから、何だって言うのよ!? 両備がマスターじゃ勝てないってわけ!?」  しかし、それも一瞬だ。  そのまま黙っていられるほど、両備は素直な性格ではない。  すぐに瞳に鋭さを戻すと、声を張り上げてまくし立てる。  去勢を張っているだけだ。だとしても張らずにはいられなかった。 「んなこた言ってねぇよ! ただアレだ、身の程をわきまえとけってんだ!」  見た目通りの荒い口調だ。  対するハービンジャーもまた、大人げない言葉を並べて声を上げた。 「うるっさいわね! 分かったわよ! 自制しろって言うんでしょ!」 「何でいちいち喧嘩腰なんだよ! 可愛くねぇ!」 「アンタから因縁つけてきたんでしょうが! もう分かったから、アンタはサーヴァントらしく大人しくしてなさい!」  どうも両備とハービンジャーとは、似た者同士であるらしい。  伝説の英霊が跳ねっ返り基質というのも、いかがなものかとは思われるが。  ともあれそんな不毛な口喧嘩を、しばらくし続けたその後に、両者は沈黙し帰路へとついた。 「………」  忍の戦闘形態・忍転身。  それを解いた両備の衣装が、普通の私服へと変わる。  ついでに豊満なバストは、まな板のような貧乳へと萎んだ。  己が理想とする体型を、変身した姿でしか維持できないのは、両備のコンプレックスでもあった。 (両備では、キーパーの力を出しきれない)  仕方のないことだ。  魔術師でない両備は、聖杯戦争に関しては、まるきりの門外漢なのだ。  燃費の悪い大型サーヴァントを、意のままに操ることができないのは、当たり前のことなのだ。 (それでも、負けるわけにはいかない)  かといって、まだ負けが決まったわけではない。  いくら手に余るとはいえ、強力な駒を得たことには変わりないのだ。  魔力を上手く配分し、自身も戦力となって戦えば、勝てる可能性は十分にある。  何せ願いを叶えられる絶好の機会だ。いかな条件であろうが、負けるわけにはいかないのだ。  必ず勝つ。勝って聖杯をこの手に掴む。  そして自分自身の願いを、必ず聖杯で叶えてみせる。 (そして雅緋を、この手で殺す……?)  その、つもりだった。  蛇女子学園の先輩にして、憎むべき実姉の仇・雅緋。  奴を葬り去るために、わざわざ蛇女に潜入し、仲間として取り入ったはずだった。  絶大なまでの実力の差も、聖杯の力さえあれば、容易に埋められるはずだった。  だとしても、どうしてもノりきれない。  心のどこかで雑念が、復讐心にブレーキをかける。  雅緋は姉・両姫が死んだ時、手を出せる状況にはいなかった――学園の教師はそう言った。  それが本当であるのなら、両備の復讐に意味はなくなる。  彼女が実行犯でなかったのなら、殺してもいない人間を殺しても、両姫は全く浮かばれないことになる。 (だとしても……今更止まれないのよ)  だが、ここでやめてしまったのなら、今までの人生は何だったのだ。  姉の仇を討つために、双子の姉妹で力を合わせ、鍛えてきた道のりは何だったというのだ。  果たしてここで立ち止まったとして、そんな情けない妹が、志を同じくする両奈に、顔向けすることができるのか。  だから殺るしかないんだ。進むしかないんだ。  両備は自身にそう言い聞かせ、仮初の住まいへの帰りを急いだ。  すっかり薄くなった胸の内で、やめるわけにはいかないんだと、何度も何度も繰り返し続けた。 ◆ (難儀なもんだぜ)  地上を守る女神・アテナを守護する、88の闘士――聖闘士(セイント)。  その頂点に君臨する教皇にして、最強の12人の聖闘士・黄金聖闘士に数えられた男。  前者は望んだ地位ではなかったが、それでも自分が相応に強いことは、それ相応に受け止めていた。  そんな教皇サマが何たるザマだと、霊体化したハービンジャーはため息をついた。 (魔力もねぇくせに減らず口ばかり。可愛くねぇったらありゃしねぇ)  忍者とはこんな奴ばかりなのかと、生前の知人を思い出しながら、内心でぼやく。  そこそこ腕は立つようだが、それはあくまで忍者としてだ。  魔術師としての技量以外は、聖杯戦争には求められていない。  というより自分の能力を考えれば、マスターからの援護射撃など、さして必要でもないのだ。  後ろから敵を狙い撃つよりも、魔力をよこしてくれた方が、万倍も役に立つはずなのだ。 (その上どうにも戦う動機に、怪しい部分が見えやがる)  そして何よりもハービンジャーが、気に食わないと思うのが、そこだった。  両備の聖杯戦争にかける想いは、どこか危うい部分があるのだ。  自分の叶えたい願い事について、ためらいや迷いがあるような、そんな節を感じていた。  骨の強さは心の強さ――それがハービンジャーの持論である。  やる気で負けている人間が、戦いに勝てるはずもない。  そこは今後次第だが、現状のままであるのなら、両備は明らかに落第だ。  欲望渦巻くユグドラシルには、彼女はあまりにも似つかわしくない人間だった。 (しかし待てよ? ユグドラシル……?)  と、その時。  不意に引っかかるものを感じ、ハービンジャーは思考を打ち切る。 (前に聞いたような気もするが……単なる偶然か?)  世界樹とユグドラシルという単語は、生前に資料で見たことがあった。  確か北欧のアスガルドにて、邪悪な力を宿した大樹が育ち、動乱を引き起こしたことがあった。  その時の木の名前が、この街と同じ、ユグドラシルといったはずだった。  残念ながらそれ以上のことは、死後のハービンジャーには思い出せない。  もう少し真面目に仕事しとくべきだったかと、この日ばかりは、己のいい加減さを呪った。 【クラス】 キーパー  拠点防衛や治安の維持など、ものや場所を守ることにまつわる英霊のクラス。  適性値の高い英霊であればあるほど、防衛戦において優れた能力を発揮する。  1つの街を守り抜いた左翔太郎(仮面ライダーW)や、法の番人であるユーリ・ペトロフ(ルナティック)などが適性を持っている。  更に広義の意味では、自らの宝物庫の門番という解釈で、ギルガメッシュにも適性があると言われている。  似たようなクラスにシールダーがあるものの、細かい部分ではアーチャーとガンナー程度には異なっている。 【真名】 ハービンジャー 【出典】聖闘士星矢Ω 【性別】男性 【属性】混沌・中庸 【パラメーター】 筋力B+ 耐久B 敏捷B 魔力A+ 幸運D 宝具A 【クラススキル】 防衛態勢:C  マスターを護衛しようとした際に、耐久値が若干プラスされる。  また、1つ下のランクまでの「気配遮断」スキルを無効化できる。  ハービンジャーは金牛宮に閉じこもるよりも、自ら打って出ることを好んだため、あまりランクが高くない。 【保有スキル】 セブンセンシズ:A+  人間の六感を超えた第七感。  聖闘士(セイント)の持つ力・小宇宙(コスモ)の頂点とも言われており、爆発的な力を発揮することができる。  その感覚に目覚めることは困難を極めており、聖闘士の中でも、限られた者しか目覚めていない。  ハービンジャーの持つ莫大な魔力の裏付けとなっているスキル。 勇猛:A  威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。  また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 戦闘続行:C  瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際まで戦うことを止めない。 【宝具】 『牡牛座の黄金聖衣(タウラスクロス)』 ランク:A 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:- 筋力:A+ 耐久:A 敏捷:B 魔力:A+ 幸運:C 宝具:A  黄金聖闘士(ゴールドセイント)の1人・牡牛座(タウラス)の聖闘士に与えられる黄金聖衣(ゴールドクロス)。  黄金に光り輝く鎧は、太陽の力を蓄積しており、他の聖衣とは一線を画する強度を誇る。  この聖衣を然るべき者が装着することにより、装着者の筋力・耐久・幸運のパラメーターが、上記の通り1ランクずつアップする。 『偉大なる金牛の驀進(グレートホーン)』 『至高なる金牛の咆哮(グレイテストホーン)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~40(グレートホーン)、1~20(グレイテストホーン) 最大補足:20人(グレートホーン)、50人(グレイテストホーン)  牡牛座の聖闘士の逸話と共に語り継がれてきた、すさまじい威力を宿す奥義が宝具化したもの。  黄金聖闘士の光速拳を極限まで高めた奥義であり、両腕を振る動作に合わせて、強烈な衝撃波を放つ。  腕を正面に突き出すと直射型の『偉大なる金牛の驀進(グレートホーン)』、  左右に振り抜くと範囲攻撃型の『至高なる金牛の咆哮(グレイテストホーン)』となる。 【weapon】 なし 【人物背景】 女神アテナを守るために戦う、88人の戦士・聖闘士を統括する教皇。 かつては聖闘士最高位に位置する、黄金聖闘士の1人・牡牛座の聖闘士として、最前線で豪腕を振るっていた。 今回の聖杯戦争においては、彼が教皇の地位を得たきっかけになったと言われている、パラスベルダ戦役の際の年齢で現界している。 (私服はマルスと謁見した際のものとなっている) 大柄な体格と強面の通り、豪快で荒っぽい性格。 根っからの戦闘狂であり、「骨の折れる音が好き」「心の骨が砕け散る音はそれ以上に好き」と語っている。 一方で過去の境遇から、弱い者いじめは嫌っており、 金牛宮に攻め込んだ青銅聖闘士(ブロンズセイント)達を一蹴した時にも、露骨に不機嫌そうな態度を取っていた。 「骨の強さは心の強さ」という、独自の根性論を展開している。 元々はスラム街の出身であったが、過酷な環境の中で自然発生的に小宇宙に覚醒。 ろくに修行を受けていないにもかかわらず、正規の聖闘士すらも撃退した力を見初められ、火星の神・マルスのスカウトを受ける。 その圧倒的な力に屈服したハービンジャーは、修行を積み、彼らが聖域から奪い取った黄金聖衣を纏う黄金聖闘士となった。 その後はマルスの下で戦っていたのだが、ペガサス光牙との戦いや、マルスの討伐を受けて聖域に残留。 聖闘士達の誇りに触れていくうちに、そんな彼らを蔑ろにする神々への怒りを覚えるようになり、共に愛の女神・パラスと戦った。 当時の聖闘士達の中でも、比類なき超パワーの持ち主として知られている。 巨体を活かしたパワーファイターだが、決して鈍重というわけではなく、黄金聖闘士の光速拳も当然放つことができる。 宝具の他に習得している技として、自らの体を不定形の影に変え、自在に変形しながら殴りかかる「シャドーホーン」がある。 【サーヴァントとしての願い】 特になし 【基本戦術、方針、運用法】 常にAランク級の能力を発揮できるため、ステータスだけを見れば非常に安定しているサーヴァント。 ただしそれは言い換えれば、加減が利かないということでもあり、燃費の劣悪さにも直結している。 特にお得意の『偉大なる金牛の驀進(グレートホーン)』は、乱発すれば即魔力切れに繋がりかねないため、 マスターの慎重な魔力管理が物を言う暴れ牛である。 【マスター】両備 【出典】閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明- 【性別】女性 【令呪の位置】胸の谷間 【マスターとしての願い】 復讐を果たしたい? 【weapon】 スナイパーライフル  長距離の敵を狙撃するために設計された、長大なライフル。  両備は中距離の銃撃戦においても、この銃を使い回しており、問題なく使いこなしている。  また、グリップ部には斧状の刃が取り付けられており、近接戦闘を行うことも可能。  最大弾数は不明。そもそも弾切れを起こす描写がない。 【能力・技能】 忍  日本に古来から存在する、諜報や暗殺を主任務とした工作員。  蛇女子学園の選抜メンバー候補として、ひと通りの忍術をマスターしている。 忍転身  現代の忍の戦闘装束。この術を発動した両備は、赤・白・黒のドレスを纏う。 忍結界  忍同士の決闘時に発動される結界術。自身と対戦相手を一定空間内に閉じ込めることができる。  本聖杯戦争では弱体化しており、バスケットコート程度の範囲にしか展開できない。 命駆  命懸けの覚悟で臨む、決死の戦闘形態。  防御力が半分以下になるが、追い詰められたことで潜在能力が解放され、攻撃力が大幅に向上する。  なおこの状態になった瞬間、両備の衣服は全て弾け飛び、下着姿になる。 狙撃  スナイパーライフルを用いた狙撃技術。 【人物背景】 非合法な任務であろうと遂行する忍・悪忍を養成する機関である、秘立蛇女子学園の生徒。 16歳の1年生で、スリーサイズはB69・W56・H90。 元は善忍を養成する学校・死塾月閃女学館の生徒だったが、 姉の両姫を選抜チーム筆頭候補・雅緋に殺害されたと思い込んでおり、復讐のために蛇女へと転校を果たす。 しかし教師の鈴音から、両姫が死んだ時雅緋は現場に到着していなかったと聞かされたことにより、 復讐を辞めるべきか否か、その狭間で苦悩するようになる。 聖杯の力を使えば、両姫を復活させることも可能と思われるが……そこにもある理由から、迷いがある模様。 他人をいじめるのを好むサディスト。 常に偉そうな言動を取っており、相手を軽んじた口調で接している。 一方で、自分の小さなバストには大きなコンプレックスを抱いている。 自らの理想を体現した忍転身時には、バストサイズが95までアップするのだが、 それですら転身を解いた時、そこから通常の体型に戻ることに虚しさを感じ、コンプレックスを加速させる結果を招いている。 忍法の性質を表す秘伝動物は鹿。 斧を備えたスナイパーライフルを用いることで、あらゆるレンジの敵に対応することを可能としている。 特に得意としているのは銃撃戦で、放った銃弾を壁に跳弾させ、変則的な機動で敵を追い詰める。 必殺の秘伝忍法は、周囲に複数の機雷を展開し炸裂させる「8つのメヌエット」、 その機雷を正面に撃ち出し、銃撃することで誘爆させる「リコチェットプレリュード」。 更なる威力を持った絶・秘伝忍法として、背中に背負ったユニットからミサイルを乱射する「メヌエットミサイル」を持つ。 【方針】 優勝狙い。向かってくる敵には容赦はしない。

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