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**美樹さやか&セイバー組 ◆nig7QPL25k  夢を見た。  私ではない誰かの夢を。  私と違う時間を生きた、違う場所での誰かの夢を。  その少年が歩んだのは、奪われ続ける人生だった。  燃える炎の奥底で、生まれ落ちたその少年は、最初から母を奪われていた。  愛すべき者の顔も知ることができず、愛する前から奪われた生命に、少年は怒り復讐を誓った。  しかし憎しみは剣を迷わせ、少年が生きる理由としていた力も、奪われる結果を招いてしまった。  復讐の相手すらも一度は奪われ、何もなくなってしまった少年は、行く道に迷い闇へと沈んだ。  全てを失った少年は、やがて一人の少女と出会った。  少女とその家族は、ただ普通に生きていくことの喜びを、身を持って少年に教えた。  そんなことすらも知らなかった少年は、新たな家族を拠り所とし、初めて笑えるようになった。  しかしそんな家族ですらも、少年は奪われてしまった。  少年の闇を照らした少女は、雪の降りしきる夜空の下で、無力に泣く少年の手の中で逝った。  それでも、愛を知った少年は、闇に引き返すことはなかった。  守るべき人々の存在に触れ、戦う理由を見つめ直した少年は、再び剣を手に取った。  後悔を繰り返さないように。  自分と同じ絶望を、誰にも味わわせないために。  自らを産み落とした母と、自らを拾い上げた父は、そう在れと願ったのだと知って。  残された少年は騎士となり、遺された想いを受け継いで、闇を祓うために戦い続けた。 「この想いこそが――永遠だ」  闇を照らす黄金の騎士は、光り輝く両翼に、想いを背負って戦ったのだ。 ◆ 「こん――のぉぉっ!」  振り抜く刃が敵を裂く。  迫り来る骸骨の軍団を、一刀のもとに斬り伏せる。  やけくそ気味な叫びと共に、放たれた剣の一閃は、総計4体の怪物を、一撃で両断してみせた。 「はぁ、はぁ……」  それでも、少女の顔に達成感はない。  魔法少女・美樹さやかは、それでも息を切らしながら、眉間に皺を寄せている。  一体今ので何体目だ。ここまでに何体倒したのだ。  そしてわらわらと湧いてくる敵は、あと何体で打ち止めになるのだ。  とっぷりと日の暮れた路地裏で、不気味な骸骨に囲まれたさやかは、  数十体もの敵を屠りながらも、終わらない戦いを強いられていた。 (これでもさ……サーヴァントって奴じゃ、ないんでしょ)  剣を握る手に力がこもる。  忌々しげに敵を睨む。  元の記憶を取り戻した時、聖杯戦争なる戦いの情報は、一緒に頭の中に叩きこまれた。  戦う力であるサーヴァントも、じきに送られてくるのだと、そう伝えられていた。  しかし目の前にいる連中は、そのサーヴァントではないらしい。  敵のサーヴァントは別の場所にいて、そいつが更に使い魔として、この骸骨の兵士を生み出しているらしい。 (そりゃまあ、雑魚なら倒せないでもないけど)  それにしたって限度があると、内心でさやかは吐き捨てた。  こうやって倒せてはいるのだが、いかんせん数が多すぎる。  いくら魔法少女といっても、体力や魔力には限界があるのだ。  このままではいずれ押し切られ、本戦に進むことすらできずに、脱落してしまうだろう。 (突破するしかない)  それだけは嫌だ。  こんな訳の分からない所まで招かれて、何の土産も得られないままに、無様に殺されるのは御免だ。  であれば、片をつけるしかない。  この使い魔の包囲網を突破し、敵のサーヴァントを探し当て、直接撃破するしかない。  未だサーヴァントを持たないまま、勝負を挑むのは不安ではあったが、他に選択肢などないのだ。  ならばやってみせようじゃないか。  魔法少女は伊達ではないと、証明してみせようではないか。  覚悟を決めて剣を構え、敵陣を跳び越えるために、両足に力を込めた瞬間。 《――馬鹿! そうじゃない!》  不意に頭の中に、声が響いた。 「えっ、ええ!?」  突然の制止を受けたさやかは、素っ頓狂な声を上げてよろめく。  何しろ跳ぼうとしていたのだ。それを半端なところで止められ、バランスを崩してしまったのだ。 《死にたいのか! 一人でサーヴァントに挑んだところで、太刀打ちできるわけないだろうが!》 《なっ……何よ!? 急に勝手なこと言ってくれちゃって! だいたい、それ以外にどうしろって言うわけ!?》  これはテレパシーというやつか。魔法少女であるさやかには、使い慣れた意思疎通の手段だ。  だからこそ姿勢を正したさやかは、即座に順応し反論した。  突然思考に割り込んできた、無礼な若い男の声に、キレ気味に食ってかかったのだ。 《……とりあえず一度後退しろ! 下がってすぐの、左の脇道に入れ!》  一瞬押し黙ったのは、指示内容の思考だろうか。  声はさやかに前進ではなく、後退することを命じた。 《後退!? 逃げてどうなるのよ!?》 《違う、勝つためだ! 信じろ!》  俺を信じろ。  信じるのならば勝たせてやると。  困惑するさやかの返事に対して、男はそう言い放った。  生意気な響きを宿しながらも、不思議と、力のある声だった。  初めて聞いたはずなのに、信じてもいいと思えるような、不思議な気配を宿した声だった。 《……駄目だったら恨むからね!》  結局、さやかはその声を信じた。  死んだら化けて出てやるからと、テレパシーで悪態をつきながらも、足は背後へと向かった。  ビルの間を走り抜け、言われた通りの場所を曲がる。  そのまま直進していけば、確か表通りに着くはずだ。  特に追加の指示はない。このまま進めということらしい。  かちゃかちゃという足音を背にしながら、さやかは尚も宵闇を走った。  そして遂に路地裏を飛び出し、月光の注ぐ通りへと出た。 「――よく耐えたな」  そこにいたのは、少年だ。  さやかより幾つか年上の、仏頂面をした男だった。  銀月の光を浴びるコートは、闇の中で純白に煌めく。  右手で光を放つのは、鋭い抜き身の刀剣だ。  燃える炎のような赤毛と、同じ色の赤い瞳が、真っ直ぐにさやかを見据えていた。 「後は――任せろ!」  瞬間、少年が飛び立つ。  石畳を力強く蹴り、空中でさやかとすれ違う。  その時、さやかの左手に、焼けつくような痛みが走った。  魔法少女の手袋の下で、赤い光が輝いた。  炎の光に照らされたのは――はためくマントと、金の鎧だ。  夜に太陽が昇るように。  暗闇を照らす暁のように。  たとえその身に背負うのが、輝く翼でなかったとしても。  赤い瞳を煌めかす、少年が纏った狼の鎧は、さやかが夢の中で見た、黄金の騎士の姿に他ならなかった。 ◆  セイバーのサーヴァント、レオン・ルイス。  それが戦場に遅刻してきた、さやかのサーヴァントの名前だった。  金の鎧を纏ったレオンは、骸骨軍団を一掃し、慌てて現れた敵サーヴァントも、危なげなく撃破してみせたのだった。  比較対象を1つしか知らない以上、レオンが特別強かったのか、それとも相手が弱すぎたのか、正確なところは分からない。  それでも、サーヴァントというものが、少なくとも美樹さやか自身よりは、遥かに強いということは理解できた。 「怪我はなかったか?」  戦いの場から一度離れ、帰路に着いたさやかに対して、元のコート姿に戻ったレオンが尋ねた。 「まぁね。一応魔法少女だし」  返事をするさやかの姿も、既に魔法少女の装束ではない。  青を基調とした戦士の服は、左手の指輪へと納められ、普通の私服を身に纏っている。  服の上から判断するしかないが、見たところ、傷をつけられた様子はない。  治癒魔法に秀でているさやかは、よほどの重傷でもない限りは、たちどころに回復することができるのだ。 「魔法少女か……妙な力を持ってるよな、お前も」 「いやいや、さすがにあんたには負けるわよ」 「いや、そういうことじゃない」  言いながら、レオンが前に出る。  一歩後ろについていた従者が、主君を抜きながら語りかける。 「お前は存在そのものが、他の人間とは違う……魔法が使えるというだけじゃ、説明が付かない気配を感じる」  白いコートが立ちはだかった。  つり目の瞳をきつく細め、赤い炎の瞳を燃やし、真正面からさやかを睨んだ。 「お前は――『守護者』じゃないのか?」  その正体を見定めるように、鋭い視線で射抜きながら、レオン・ルイスはそう尋ねた。 「守護者……?」 「記憶がないのなら、説明しとく。守護者っていうのは、人類が存続の危機に陥った時、それを回避するために呼び出される存在だ」  それは英霊に近くはあるが、また違うものだとレオンは言った。  いわく、守護者というものは、霊長の抑止力なる存在に認められ、取り込まれた魂を指すらしい。  守護者となった魂は、人類の破滅の要因となるものを、排除するために遣わされ、殲滅することを仕事とするのだという。 「どうして、そうだと思ったの?」  並ぶのは守護者という呼び名の割には、あまりにも物騒な表現だ。  魔法少女とはあまりにも結びつかない。故にさやかは、真剣な顔付きになって尋ねた。 「俺も似たようなものだからな。英霊としての俺は、俺の宝具――『黄金騎士・GARO(ガロのよろい)』と、一つになって存在している」  それがガロという称号を得た、己の宿命なのだとレオンは言った。  ガロというのは、彼の生きていた時代に存在した、悪魔狩りの騎士の名前だ。  魔物を祓う騎士・魔戒騎士――その最高位の存在に与えられるのが、ガロの名と黄金の鎧なのだという。  そして歴代の黄金騎士の魂は、ガロの鎧へと宿り、永遠に子孫を守り続けるのだ。  時代を問わず存在し、人のために戦い続けるという点では、確かに守護者と似ているかもしれない。  そしてだからこそ、レオン・ルイスは、自らと同種の存在の匂いを、さやかから感じ取ったのだそうだ。 「……あたしも、さ。あんたと同じで、その、似たようなものってやつなのかもしれない。確証は持てないんだけど」  そういう相手であるのなら、話してもいいかもしれないと思った。  自分のことを話しても、理解し受け止めてくれると思った。  故にさやかはそうやって、己の身の上を口にした。 「記憶を失ってるっていうのは、合ってる。あたしは元々、普通の魔法少女じゃなくて……何か大きな力の下で、特別な役目を持ってた存在だった」 「その記憶がまだ、聖杯に封じ込められてて、上手く思い出せないってことか?」 「違う。そのことを忘れちゃったのは、ここに来る前からだった」  首を横に振りながら、さやかは聖杯の干渉を否定する。 「暁美ほむら……元はあたしの仲間だった子。あいつがその何かに手を出したおかげで、あたしもそのことを、思い出せなくなったんだ」  魔法少女、暁美ほむら。  彼女に一体何が起きたか――それを思い出すことはできない。  しかしこれだけは覚えている。  今の彼女は悪魔となった。魔法少女の軛を超えて、より恐ろしい存在と成り果てた。  そしてその暁美ほむらが、大いなる力を貶めて、世界の在り方を変えてしまった。  罪を犯した元・魔法少女は、そのまま放置してはおけない、危険な悪魔となってしまったのだ。 「ってことは、お前の願いは……」 「うん。私はあいつを止めなくちゃならない……願いを叶えられるなら、私はそれを願いたい」  悔しいが、まともに戦ったとしても、さやかはほむらには敵わないだろう。  敵わないからこそ、今のさやかは、ただの魔法少女に成り下がっているのだ。  だとすれば、更なる力がいる。  聖杯が万能の願望機であるならば、悪魔を討つための剣としては、十分であると言えるだろう。 「倒すのか? お前の仲間だった奴を」  暁美ほむらを止めるということは、かつての仲間だった少女を、その手で殺すということかと。  レオンは少し目を細め、さやかに向かって問いかける。 「………」  問われたさやかはというと、しばし、答えることができなかった。  ほむらを殺すのかどうか――さすがにそこまでのことは、今まで考えたこともなかった。  事実として、ほむらを許せないとは思う。  何をしでかしたのかは忘れたが、とんでもない悪行を犯したことは、なんとなくだが覚えている。  だが果たしてその怒りは、殺したいほどのものだろうか。  ほむらに怒りを覚えている自分は、ほむらを憎んでいるのだろうか。 「……多分、そうじゃない」  そこまでは考えていないと思うと、さやかは曖昧に返した。 「あいつを殺したいわけじゃない……どうしたかったのかは覚えてないけど、それでも、生きていてほしいとは思う」  かつての仲間だったほむらを、殺したいほど憎いとは、さやかはどうしても思えなかった。  どうしたいのかは分からないが、記憶を失う前の自分は、きっと違うことを願っていたはずだ。  だからこそ、倒したいのではなく。  ほむらを止めたいと願うのだと、言った。 「そうか」  ならそれでいい、と言いながら、レオンは元の位置へと戻った。  呟くレオンのその顔は、生意気な仏頂面には変わりなかったが、それでもほんの少しだけ、ほっとしているようにも見えた。 「……あ、そうだ」  そうして話すことを終え、お互い口を開かず歩いて。  そんな状態がしばらく続いて、思い出したようにして、さやかがレオンへと話しかける。 「あたしの願いは、さっき言った通りだけどさ……セイバーには、何か叶えたい願いって、あるの?」  聖杯を使用する権利を持っているのは、何もマスターだけではない。  マスターが認めさえすれば、自分ではなくサーヴァントの願いを、聖杯にかけることも可能だ。  であれば自分だけでなく、このレオン・ルイスという男にも、何か願いがあるのではと、さやかはそう思ったのだった。 「ある」  即答だった。  恐らくは二秒と経たなかった。  さやかの問いかけに対して、レオンは即座にそう答えていた。 「………」 「……何だよ、その顔」 「え、いやその、えらい即答だったから」  こうくるとは思ってなかったと、さやかは素直に感想を述べる。 「別に珍しくもないだろ。どんな人生を送ってきた奴だって、1つか2つくらい、やり直したいことはあるもんだ」  それは英霊であっても変わらない。  だからこそ取り繕う気はないと、レオンはさやかに向かって言った。 「……もっとも、実際に願うかどうかは別問題だけどな」  誰にだってやり直したいことはある。  何でもないことのように発した言葉には、どれほどの意味が込められていたのかは分からない。 「過去の後悔に立ち止まって、悲しみに閉じこもることはしない……俺はそう決めたんだ」  それでも、そう否定するレオンの声は、少しトーンが落ちていた。  燃える炎のような瞳は、今はその輝きを失い、どこか悲しげに見えた気がした。 「………」  不意に脳裏に蘇ったのは、黄金騎士の夢の光景だ。  それがどんなものだったのか、細かい部分に関しては、正確に思い出すことはできない。  それでも、そう語るレオン・ルイスの姿が、不思議とその夢を思い出させた。  結局何を思ったのか、何を言いたいと考えたのか、上手く言葉に表せなくて。  さやかはレオンの横顔に対して、何も言うことができなかった。 【クラス】セイバー 【真名】レオン・ルイス 【出典】牙狼-GARO- 炎の刻印 【性別】男性 【属性】混沌・善 【パラメーター】 筋力:D 耐久:E 敏捷:D 魔力:D 幸運:E 宝具:A+ 【クラススキル】 対魔力:E (B→A)  魔術に対する守り。  無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。  『黄金騎士・GARO(ガロのよろい)』発動時にはBランクに変化し、第三節以下の詠唱による魔術を無効化できるようになる。  『双烈融身(ひかりのきし)』発動時にはAランクに変化。事実上、現代の魔術で傷をつけられることがなくなる。 騎乗:C  騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせる。 【保有スキル】 継承:A  英霊ガロとは、レオン・ルイス個人を指す名前ではない。  宝具『黄金騎士・GARO(ガロのよろい)』に宿された、歴代の黄金騎士の魂の総称である。  レオンは死亡した際に、マスターに『黄金騎士・GARO(ガロのよろい)』および魔戒剣を遺し、所有権を譲ることができる。  ただし鎧を動かすのは、あくまで鎧に残されたレオンの魔力であるため、それが尽きれば使用は不可能となる。  また、このスキルをもってしても、宝具『双烈融身(ひかりのきし)』は遺すことができない。 退魔:-(A)  闇を切り裂く黄金の光。  悪魔や魔獣などといった、魔なる存在への与ダメージが倍加する。  このスキルは、宝具『双烈融身(ひかりのきし)』が開放されている時以外、発動されない。 不死殺し(偽):C  不死身の魔人を討伐した逸話に基づいたスキル。  不死の属性を持つ者に対して、与えるダメージが増大する。  ただし実際には、上述した魔人にとどめを刺したわけではないため、  あくまでこのスキルでもダメージを増やすことしかできず、対象を殺せるわけではない。 直感:C  戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。  敵の攻撃を初見でもある程度は予見することができる。 【宝具】 『黄金騎士・GARO(ガロのよろい)』 ランク:A 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:- 筋力:B 耐久:B 敏捷:B+ 魔力:A 幸運:C  陰我あるところホラー現れ、人を喰らう。だが、古よりホラーを狩る者達がいた。  鎧を纏うその男達を、魔戒騎士という。  ――古より人を襲ってきた、魔界の怪物・ホラー。それと戦う力を身につけた、魔戒騎士の鎧である。  レオンの纏う「ガロの鎧」は、最強の魔戒騎士の血族が受け継いできた鎧であり、黄金の輝きを放っている。  更に緑の魔導火を纏うことにより、攻撃力を底上げする「烈火炎装」を発動することが可能。 『双烈融身(ひかりのきし)』 ランク:A+ 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:- 筋力:A 耐久:B+ 敏捷:A++ 魔力:A+ 幸運:A  魔戒騎士の力とは、個人によって培われるものではない。  師から弟子へ、親から子へ、連綿と受け継がれてきた技と精神こそ、魔戒騎士の力である。  母より受け継いだ「ガロの鎧」と、父より借り受けた「ゾロの鎧」を同時に装着した時、  レオン・ルイスの誇る最大宝具が発動する。  レオンがその姿を見せた時、その身は黄金と白銀の2色に輝き、炎の翼で空を舞うと言われている。  また、この宝具を発動した際には、退魔スキルが発動し、魔なる存在へ与えるダメージが増加する。  なお、宝具『絶影騎士・ZORO(ゾロのよろい)』を持つサーヴァントが他に召喚されている場合、  そのサーヴァントから宝具を貸し与えられるか、あるいはそのサーヴァントが死亡するかしなければ、  『双烈融身(ひかりのきし)』を使用することはできない。 【weapon】 魔戒剣  ソウルメタルによって鍛え上げられた、魔戒騎士のための剣。  修行を経た者はこれを自在に操ることができるが、そうでない者には持ち上げることすらできない。  『黄金騎士・GARO(ガロのよろい)』を纏った際には、黄金の長剣へと変化する。 【人物背景】 古より最強の騎士として語り継がれてきた、黄金騎士・ガロの鎧を纏うの魔戒騎士。 魔戒騎士・魔戒法師を殲滅する「魔女狩り」によって、 母アンナ・ルイスを火刑に処せられ、その炎の中で産まれ落ちた過去を持つ。 目つきの悪い跳ねっ返りで、協調性はあまり高くない。 当初は母の仇である、ヴァリアンテ王国宰相のメンドーサを憎んでおり、復讐のためだけに戦っていた。 しかしそれ故に一度ガロの力を剥奪されており、その後自分を見つめ直したことで、 真に「守りし者」の使命に目覚めた騎士として復活を遂げた。 母を喪い、鎧を奪われ、やっと手にした安住の地と、大切な想い人すらも喪ってなお、 絶望の底から這い上がってきた英霊である。 以降は他人に対しても、より素直に思いやりを見せるようになっている。 今回の聖杯戦争においては、上記のメンドーサとの戦いが終わった直後の年齢・容姿で現界している。 【サーヴァントとしての願い】 やり直したいことは山ほどあるが、それを願うつもりはない。 【基本戦術、方針、運用法】 近距離戦を得意とする正統派のセイバー。欠点は常に宝具を見せびらかしていなければ、まともに戦えないということか。 当然鎧を召喚している最中には、その分の魔力が消費されるので、あまり燃費はよろしくない。 特に『双烈融身(ひかりのきし)』発動時には、消耗は倍以上に跳ね上がるので、ここぞという時の切り札に。 【マスター】美樹さやか 【出典】[新編]魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語 【性別】女性 【令呪の位置】左手の甲 【マスターとしての願い】 同じ魔法少女の仲間として、ほむらを止めたい 【weapon】 ソウルジェム  魂を物質化した第三魔法の顕現。  さやかを始めとする魔法少女の本体。肉体から離れれば操作はできなくなるし、砕ければ死ぬ。  濁りがたまると魔法(魔術)が使えなくなり、濁りきると魔女になる。聖杯戦争内では魔女化するかどうかは不明。 【能力・技能】 魔法少女  ソウルジェムに込められた魔力を使い、戦う力。  武器として剣を持っており、直接斬撃や投擲に用いられる。  簡易的な刀身射出ギミックが搭載されており、近距離なら突きの補助として使用することも可能。  固有魔法は治癒。自身の傷を癒やす魔法を得意としており、全治数週間の傷であっても、一瞬で完治させることができる。  素早い身のこなしを活かした近距離戦が得意。また、魔法の力で足場を作り、限定空戦を行うこともできる。 【人物背景】 見滝原中学校に通う2年生の少女。 かつて存在した世界において、想い人の腕を治すために魔法少女となり、恋に敗れて自滅していった。 その後級友・鹿目まどかが概念存在・円環の理となった際、その魂は彼女の元へ召され、共に戦う同志となった。 しかし暁美ほむらが悪魔となり、世界を改変した際の余波によって、さやかは人間界へと取り残されてしまう。 彼女の力によって円環の理との繋がりを断たれ、その力を失ったさやかは、意図せぬ形で人間としての蘇生を果たしたのだった。 明るく人当たりのいい性格。友情に厚く、困っている人を積極的に助けようとするタイプ。 一方冷静さに欠けるのが欠点で、まどかからは「思い込みが激しくて喧嘩もよくしちゃう」と評されている。 かつて契約した世界においては、恋愛と友情の狭間で苦悩し、自暴自棄になって周囲を振り回したこともあった。 契約してからすぐに死亡したため、かつては戦闘経験も浅く、他の魔法少女達相手に遅れを取ることも多かった。 しかし円環の理に召された後は、平行世界の記憶・経験を得たことで、戦闘スキルが大幅に向上。本来の伸びしろを見せる活躍を果たしている。 本来は魔女の力を使役するなど、魔法少女の枠を大きく超えた能力を発揮できるのだが、 ほむらによってその力は失われており、通常の魔法少女なりの能力しか持てないようになっている。 改変後の世界に合わせて、記憶にも改竄が施されており、まどか及び円環の理に関する記憶を喪失している。 現在の彼女が円環の理絡みで覚えているのは、自身が何か大きな力の下で戦っていたことと、ほむらが悪魔となりその存在を害したことの2点である。 【方針】 あまり他人を傷つけたくはないが、聖杯はなんとしても欲しい

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