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冷たい伏魔」(2016/07/27 (水) 23:28:04) の最新版変更点

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*冷たい伏魔 ◆nig7QPL25k  気になるものを見た。  ゲルトルート・バルクホルンから、東郷がそうした報告を受けたのは、聖杯戦争本戦が開幕する、数時間前のことだった。  よほど間が悪かったのか、街全体を回ってみても、それらしい人影には巡り会えず。  結局折れた東郷が、これ以上は無駄だと判断し、帰投の指示を出したのち。  その時偶然バルクホルンが、視界に入れた光景が、その「気になるもの」というものだった。 「確かに、これはちょっと気になるわね……」  自然保護区の家を出て、学校へは通うことなく、通学路を外れ市街地へ。  そうして辿り着いた先で、東郷はそう呟いていた。  そこは一般住宅街の片隅にある、人の住んでいない廃屋だ。  ここから高校生くらいの女子が、一人で出てきたというのが、バルクホルンの見た光景だった。  秘密基地か何かのように、生活感があるというわけでもない。  そんな場所に理由もなしに、子供が出入りするということはあり得ない。  少なくとも、システム化されたNPCには、あまりにらしくない行動だった。  あるはずのない常識外――奇しくもそれは、鹿目まどかの失踪と、同質のイレギュラーだった。 「敵マスターの陣地かもしれない、と思ったのだが……それらしい気配もないとはな」 「その人はここで、一体何をしていたんでしょうか」  無人の廊下を進みながら、東郷とバルクホルンは言う。  意味もなくこんな場所に来るはずがない。相手が人間であるなら、間違いなく理由があるはずだ。  そう考えながら周りを見ても、どうしても答えには行き着かない。  もしやこれもハズレなのか。そう思い始めた、その時。 「……地下室、だな」  一階の更に下へ向かう階段が、廊下から伸びているのが見えた。  それも乱雑に転がったダンボールに、塞がれるような形でだ。  車椅子目線の東郷は、バルクホルンに障害物をどけてもらって、初めて視認することができた。 「隠しダンジョン、というのが相場ですね」 「そうなのか?」  テレビゲームを引き合いに出したたとえだ。  テレビすらない時代のバルクホルンは、遊んだことのないゲームの単語に、首を傾げながら問う。 「下りてみましょう。何かがあるかもしれません」  手伝ってもらえますか、と言いながら、東郷が言った。  怪力の魔法を持つバルクホルンには、ストライカーユニットを履かずとも、それぐらいのことは造作も無い。  車椅子を持ち上げると、アーチャーのサーヴァントはマスター共々、地下の闇へと沈んでいった。 ◆ 「これは、すごいな」  驚嘆を隠そうともせずに、バルクホルンが呟きを漏らす。  地下で東郷らを待ち構えていたのは、予想だにしなかった光景だ。  階段を下った先にあったのは、部屋でも廊下ですらもなかった。  もともとあった地下室は、とうの昔に失われ、世界樹の内側と一体化していたのだろう。  しかし、これはどうしたことだ。何故樹木を掘り進んだ先に、こんな光景が広がっているのだ。 「恐らくはこれが、アーチャーの見た人の、本当の陣地……」  そこにあったのは木ではなく、機械だ。  無数のパイプや金属が、洞窟の360度全てを、びっしりと覆い尽くしている。  単なる工場や基地といった、建物の壁ともまた違う。まるで血管か何かのように、機械が張り巡らされている。  どちらかというと、生物の体内を、そっくりメカに置き換えたようだ。直感的に東郷は、そのような感想を浮かべていた。 「陣地作成のスキルを持っていたのは、確かキャスターでしたっけ」 「どうだろうな。あれは自分に有利な空間を作るだけで、普通は物理的な変化を伴うものではないんだが」  そんな風に会話をしながら、バルクホルンは車椅子を押す。  パイプまみれの地面は、決して道が良いとは言えない。東郷美森を乗せた椅子は、時折かたかたと揺れていた。  紫色の金属が、延々続く道を見据え、アーチャーのサーヴァントは思考する。 (それにしても、妙な感覚だ)  この陣地は見てくれだけでなく、その纏う気配も異常だと。  試してはいないが、床の感触からいって、恐らくはこの機械の壁を、霊体化ですり抜けることは不可能だろう。  それは陣地の特性なのかもしれないし、あるいはこれ自体が、なんらかの宝具なのかもしれない。  しかし、どうにも違う気がする。この粘着くような感触は、そういう無機質なものとは、どことなく違う気がする。  丸呑みされた記憶はないが、ここはそれこそ見てくれ通り、巨大な生物の腹の中のようだ。  あるいは考えたくもないが、この空間そのものが―― 「っ!?」  その時だ。  ぐいっ、と何かに手を引かれ、バルクホルンが車椅子から離れたのは。 「アーチャー!?」 「く……何だ、これは!?」  それはほんの一瞬だ。  どこかから伸びたケーブルが、触手のように絡みつき、バルクホルンを引っ張った。  そうして彼女と東郷との間に、無理やり距離が作られたのは、ほんの一瞬のことだった。  しかしこの陣地の主にとっては、その一瞬が稼げただけで、どうやら十分すぎたようだ。 「なっ……!?」  ずぅん、と大きな音が鳴る。  いたはずの人影が視界から消える。  バルクホルンの目の前に、突如として姿を現したのは、やはり金属製の大きな壁だ。  それがバルクホルンと東郷の前に現れ、二人を分断してしまったのだ。 「マスター! 無事かマスターッ!?」  触手を払って壁に駆け寄り、どんどんと壁を叩きながら言う。  しかし声は届かない。念話を使って呼びかけようにも、何かがジャミングをしているらしい。  霊体であるはずのサーヴァントに、接触し拘束することができるケーブル。  霊体化による透過や念話を阻み、行動を抑制する壁や床。  荒唐無稽な直感が、異様なリアリティを伴う。  バルクホルンの感じていた気配が、徐々に明確な形を作って、確信へと近づいていく。 (やはりここは、陣地でも宝具でもなく……巨大なサーヴァントの体内なのか……!?) ◆  念話による意思疎通は行えない。  よほどの防音性があるのか、声も届く気配がない。  令呪による強制転移も考えたが、もったいない使い方だと考え、やめた。  どうせ自分の思惑は、バルクホルンには理解できないものなのだ。  万一拗れた時のために、拘束力は残しておいた方がいい。 「………」  念のため、勇者の姿へと変身する。  外出時に着ていた制服が消え、青を基調とした戦闘装束が姿を現す。  しかしその臨戦態勢は、壁を壊すためのものではない。  これがサーヴァントの力であるのなら、マスター風情には壊せないはずだ。  リボンを足代わりに使い、車椅子から離れると、東郷は一人前進を始めた。  虎穴に入らずんば虎児を得ず。  単独先行は危険な賭けだが、かといってこの場所にとどまったとしても、いい結果が得られるとは考えにくい。  それよりも、当初の調査目的を優先するため、先に進むべきだと考えたのだ。 (サーヴァントを引き離し、生じた隙間を、正確に狙っての分断……)  自動的に機能するトラップにしては、少し融通が利きすぎている。  恐らく敵マスターかサーヴァント、そのどちらかには、侵入を悟られていると考えるべきだろう。  警戒はしなければならない。明確な意志を伴って、戦力を分断したからには、何かしらの意図があるはずだ。 (ここは……)  ややあって、開けた場所へと行き着く。  廊下を抜けたその場所は、丸いホールのような部屋だ。  歯車やチューブが折り重なった、大仰なモニュメントが造られているのが、印象深い場所だった。  機械でできているはずなのに、臓物を練り固めたように感じられて、酷く不愉快に感じられた。 「――ゾンダァァァ……」 「!?」  その時、不意に声が響く。  反射的に拳銃を生じ、構えながら周囲を見渡す。  東郷の周りに現れたのは、醜悪な姿をした化物だった。  人間大の生き物が、異様な鉄の皮膚を有した、機械のゾンビのような怪物だ。  それが何事かを呻きながら、次々と姿を現している。  四方を取り囲むように六体。見た目には鈍重な印象を受けるが、どうするか。 「ここを訪れる者が現れるとは。想定よりも早かったな」  新たな声が頭上から響いた。  東郷のいる部屋の天井は、巨大なモニターだったのだ。  そこに映し出されたのは、顔。  しかしその両目はレンズで、皮膚の下に覗くものはチューブだ。  無数の機械を蠢かせる、おぞましくも醜い金属の顔が、大写しになって姿を現していた。 「……私は戦いに来たのではありません」  直感的に理解する。  これがこの空間を支配する、サーヴァントの正体なのだと。  身を守るバルクホルンはいない。令呪で召喚したとしても、もはや敵の攻撃の方が早い。  手にしたピストルを消し去ると、東郷は両の手を掲げて、頭上の顔へと語りかける。 「私の名前は東郷美森。ここへは情報を得るために来ました」  力が通じないのであれば、言葉で命を繋ぐことだ。  東郷は目的を正直に告げた。 ◆  パスダーの体内に侵入者が現れた。  その知らせは、通学する気でいた小日向未来に対して、大きな衝撃を与えた。  鞄の準備も投げ出して、すぐさま家を飛び出しアジトへ向かう。  あの巨体だ。さすがにそう簡単に攻め落とされはしないだろうが、どうなるか分かったものではない。 《つまり貴方は、自分の代わりに戦う手足を欲していると?》 《その通りだ。我が身は未だ完全ではない……マスターを矢面に立たせることも、危険であることは理解している》  その未来の苛立ちを煽るのは、念話によって中継される、侵入者とのやり取りだ。  事もあろうにパスダーは、包囲したはずの侵入者に対して、同盟交渉を持ちかけだしたのだ。  戦う意志がないのなら、という、奴の前置きは理解できる。  だがもしもそれが建前で、本当は反撃の機会を、虎視眈々と狙っていたのなら、一体どうするというのだ。 (でも、確かに今の私では……)  それでも、どうしても思ってしまう。  これで上手くいったならば、確かに心強くはなるだろうと。  悔しいが、現状の自分達の戦力が、心もとないのは事実だ。  烏合の衆のゾンダー人間に、自らは動くことができないパスダー。前線に立つ自分の力も、恐らくはサーヴァントには敵わない。  それが他の陣営と、一時的とは協力できるなら、確かにぐっと楽にはなるだろう。  頑張ると決めたはずなのに、そんな風に思ってしまう。そんな自分が情けなかった。 《見返りとしてお前には、私の軍勢の一部と、いずれ満ちる我が力を、貸し与えることを約束しよう》 《断るのなら、このまま……ということですか》 《好きに受け取ればいい。私が求めているのは思考ではなく、答えだ》  やがて入り口となる廃屋が見えてくる。  もっと近くに作っておくべきだったか。この日ばかりは、己の判断を呪った。  開けっ放しの入り口に飛び込み、ダンボールの撤去された、地下室への階段に向かう。 《……分かりました。その同盟、お受けしましょう》  その言葉が聞こえてきたのは、最初の一段目に踏み込む直前だ。  結局侵入者との同盟は、マスターである自分が、一言も意見を発することなく締結された。  何事もなく事態が終息した――その事実は彼女をほっとさせるのと同時に、軽く苛立たせもしていた。 《マスター。そこにいるサーヴァントを、私の元へと案内してもらおう》  その上、ようやく自分に話しかけたと思ったら、今度は雑用のお申し付けときた。  断ることのできない自分に、またしても情けなさを覚えながらも、未来はパスダーの要求に応じる。  果たして階段を降りた先に、もうもうと立ち込めていたのは、火薬の匂いと煙だった。 「……貴様か、こいつのマスターは!」  灰色の闇の向こうには、一つの人影が見えている。  軍服をかっちりと着込んだ、若い女性の姿があった。  その身に携えた装備は、大仰なロケットランチャーと、無骨に光る機関銃。  そして足元をすっぽりと覆い、光のプロペラを回転させる、ロケットのような形状のブーツだ。  厳格な上半身に反比例し、何故か下半身の方は、ビキニパンツ一枚という格好なのが、ひどく印象に残るサーヴァントだった。 ◆ 「正気か、マスター!? こんな得体の知れない奴と、同盟関係を結ぶなどと!」  当然のように怒られた。  マスターだという高校生の少女が、連れてきたバルクホルンの第一声が、これだ。  彼女を悪く言うわけではないが、あの場に置いてきた東郷の判断は、正解だったのかもしれない。 「あくまでも、他のサーヴァントを倒すまでの関係です。いずれ敵に戻るのを承知しているのなら、見た目は関係ないと思いますが」 「それはまぁ、確かに正論だが……だが、だからといって限度があるだろう!」  バルクホルンは直感的に、この陣地そのものだというキャスターに対して、危険性を感じているようだ。  それはもちろん理解できる。真っ当な相手であるのなら、あんなトラップを使いはしない。 「改めまして、アーチャーのマスターの東郷美森です。短い間になるでしょうが、よろしくお願い致します」 「……キャスターのマスターの、小日向未来よ。よろしく」 「マスター!」  だがだからとて、同盟を断っていたならば、殺されていた可能性もあったのだ。  バルクホルンの糾弾を無視し、傍らのキャスターのマスターに対して、東郷は挨拶の言葉を述べた。  毒を食らわば皿まで、とも言う。  この同盟が自分にとって、本当に有益かどうかは分からない。  だがだとしても、締結してしまった以上は、最大限に利用するしかない。  そうしなければ、己が大望を果たすことなど、夢のまた夢でしかないのだから。 「これを」  小日向未来と名乗った少女から、手渡されたものがある。  紫色の光を放つ、小さくも禍々しい結晶体だ。  魔力とやらを帯びたそれが、キャスターの存在に由来するものだということは、直感的に理解できた。 「それこそ我が『機界結晶(ゾンダーメタル)』。私の軍団を生み出す力だ」  キャスターが言うには、この宝具は、NPCの人間に、接触させて用いるのだそうだ。  これと融合を果たしたNPCは、たちどころに心身を乗っ取られ、あのゾンビの姿に変異するのだという。  作り物であるとはいえ、一般市民を巻き込むという、勇者らしからぬ行動に、一瞬東郷の心は揺らいだ。 「ありがたく頂戴します」  だが、それも一瞬だけだ。  すぐさま思考を切り替えて、美森はそれらを受け取った。  何しろ東郷美森とは、既に人類の守護者ではない。  「結城友奈の安寧のために」、「人類を滅ぼす」と誓ったのだ。  たかだかその程度のことに、感傷など覚えてはいられなかった。  そうだ。その通りだ。己はそうあるべきなのだ。  「友奈を救う」ことに対して、迷いを抱いてなどいられないのだ。  手の中で淡く光を放つ、三つの『機界結晶(ゾンダーメタル)』の紫を、東郷はしばし見つめていた。 ◆ 「もう二度と、こんなことはしないでちょうだい」  己がマスターである小日向未来が、パスダーの独断専行を諌める。  今回の行動に対して、不満を抱くだろうというのは、予想できたことではあった。 「案ずるな。もう次はない」  しかし、今回ばかりはそうしてでも、彼女を手に入れたい理由があった。  それは青い装束を纏い用いる、未知の戦闘技術を得たかったから、というだけの小さな理由ではない。  既にこの場から立ち去った、あの娘の放っていた気配の方が、魅力的だと感じたからだ。 (奴のマイナス思念は使える)  東郷美森という少女は、その身から普通の人間以上の、強いマイナス思念を放っていた。  ストレスを解消へと誘導する、ゾンダーの特性を考えるならば、それは魅力的な感情だ。  それだけの思念を誘導し、目的のために動かせたならば、きっと頼もしい戦力になる。  命を落とすことさえ厭わない、勇猛果敢な鉄砲玉として、目的に殉じてくれるだろう。  なればこそ、パスダーは東郷を欲した。これほど都合のいい駒は、そうそう見つかるものではなかったのだ。 「……勇者を名乗る存在と、手を組むことになるとはな」 「キャスター?」 「古い記憶だ」  マスターが気にする必要はないと、パスダーは未来に向かって言う。  勇者。  彼女が名乗った称号は、パスダーにとっては特別な、それでいて忌々しい響きを持つ。  緑の星の遺産を用いた、宿敵達の名乗った名前だ。  それを己のしもべとして、使うことになる日が来るとは、なんとも皮肉なものだった。  とはいえ、あれはカインの遺産を使う、くろがねのロボット達とは違う。  奴が勇者を名乗ろうと、忍び込ませた呪縛に対して、抗う術などないのだから。  彼女がアーチャーの目を離れ、キャスターと対峙したその時。  既に四つ目の『機界結晶(ゾンダーメタル)』は、東郷美森の装束に付着し――その身にて息を潜めている。 【E-2/一般住宅街・廃屋前/一日目 早朝】 【東郷美森@結城友奈は勇者である】 [状態]魔力残量9割5分 [令呪]残り三画 [装備]スマートフォン、『機界結晶(ゾンダーメタル)』(肉体と融合)、車椅子 [道具]通学鞄、『機界結晶(ゾンダーメタル)』×3 [所持金]やや貧乏(学生のお小遣い程度) [思考・状況] 基本行動方針:優勝し、聖杯の力で人類を滅ぼす 1.未来達と協力し、他のサーヴァントに対処する 2.状況に応じて『機界結晶(ゾンダーメタル)』を用い、手駒を増やす [備考] ※『機界結晶(ゾンダーメタル)』によって、自身のストレス解消(=人類を殲滅し、仲間達を救う)のための行動を、積極的に起こすようになっています。  『機界結晶(ゾンダーメタル)』を植え付けられていることには気づいていません。 ※鹿目まどかの生存に気付いていません ※小日向未来&パスダー組と情報を交換し、同盟を結びました。  同盟内容は『他のサーヴァントが全滅するまで、協力し敵を倒す』になります。 【アーチャー(ゲルトルート・バルクホルン)@ストライクウィッチーズ】 [状態]健康 [装備]ディアンドル [道具]なし [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:優勝し、聖杯を手に入れる 1.自分でも使いたいとは思うが、聖杯はマスターに優先して使わせる 2.未来およびそのサーヴァント(=パスダー)に対する不信感 [備考] ※美森の人類殲滅の願いに気付いていません。言いにくいことを抱えていることは、なんとなく察しています ※鹿目まどかの生存に気付いていません ※小日向未来&パスダー組と情報を交換し、同盟を結びました。  同盟内容は『他のサーヴァントが全滅するまで、協力し敵を倒す』になります。 【???/地下・パスダーの体内/一日目 早朝】 【小日向未来@戦姫絶唱シンフォギアG】 [状態]健康 [令呪]残り三画 [装備]神獣鏡、『機界結晶(ゾンダーメタル)』(神獣鏡と融合) [道具]『機界結晶(ゾンダーメタル)』×5、ゾンダー人間×10 [所持金]やや貧乏(学生のお小遣い程度) [思考・状況] 基本行動方針:優勝し、聖杯を手に入れる 1.パスダーの準備が整うまでは、自分が矢面に立って戦う 2.一応東郷とは協力し合う 3.勝手な行動を取ったパスダーに対して苛立ち [備考] ※『機界結晶(ゾンダーメタル)』によって、自身のストレス解消(=響が戦わずに済む世界を作る)のための行動を、積極的に起こすようになっています。  『機界結晶(ゾンダーメタル)』を植え付けられていることには気づいていません。 ※鹿目まどかを倒したと思っています ※東郷美森&ゲルトルート・バルクホルン組と情報を交換し、同盟を結びました。  同盟内容は『他のサーヴァントが全滅するまで、協力し敵を倒す』になります。 【キャスター(パスダー)@勇者王ガオガイガー】 [状態]健康、魔力確保30% [装備]なし [道具]ゾンダー人間×6 [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:優勝し、聖杯を手に入れる 1.世界樹と融合し、宝具発動に必要な魔力を確保する 2.東郷達を利用する 3.いざという時には『機界結晶(ゾンダーメタル)』を使い、未来と東郷の思考を誘導する [備考] ※東郷美森&ゲルトルート・バルクホルン組と情報を交換し、同盟を結びました。  同盟内容は『他のサーヴァントが全滅するまで、協力し敵を倒す』になります。 ---- |BACK||NEXT| |[[背負う覚悟は胸にあるか]]|[[投下順>本編目次投下順]]|[[不屈]]| |-|[[時系列順>本編目次時系列順]]|-| |BACK|登場キャラ|NEXT| |[[カーテン・コール]]|[[東郷美森]]|-| |~|アーチャー([[ゲルトルート・バルクホルン]])|-| |~|[[小日向未来]]|-| |~|キャスター([[パスダー]])|-|
*冷たい伏魔 ◆nig7QPL25k  気になるものを見た。  ゲルトルート・バルクホルンから、東郷がそうした報告を受けたのは、聖杯戦争本戦が開幕する、数時間前のことだった。  よほど間が悪かったのか、街全体を回ってみても、それらしい人影には巡り会えず。  結局折れた東郷が、これ以上は無駄だと判断し、帰投の指示を出したのち。  その時偶然バルクホルンが、視界に入れた光景が、その「気になるもの」というものだった。 「確かに、これはちょっと気になるわね……」  自然保護区の家を出て、学校へは通うことなく、通学路を外れ市街地へ。  そうして辿り着いた先で、東郷はそう呟いていた。  そこは一般住宅街の片隅にある、人の住んでいない廃屋だ。  ここから高校生くらいの女子が、一人で出てきたというのが、バルクホルンの見た光景だった。  秘密基地か何かのように、生活感があるというわけでもない。  そんな場所に理由もなしに、子供が出入りするということはあり得ない。  少なくとも、システム化されたNPCには、あまりにらしくない行動だった。  あるはずのない常識外――奇しくもそれは、鹿目まどかの失踪と、同質のイレギュラーだった。 「敵マスターの陣地かもしれない、と思ったのだが……それらしい気配もないとはな」 「その人はここで、一体何をしていたんでしょうか」  無人の廊下を進みながら、東郷とバルクホルンは言う。  意味もなくこんな場所に来るはずがない。相手が人間であるなら、間違いなく理由があるはずだ。  そう考えながら周りを見ても、どうしても答えには行き着かない。  もしやこれもハズレなのか。そう思い始めた、その時。 「……地下室、だな」  一階の更に下へ向かう階段が、廊下から伸びているのが見えた。  それも乱雑に転がったダンボールに、塞がれるような形でだ。  車椅子目線の東郷は、バルクホルンに障害物をどけてもらって、初めて視認することができた。 「隠しダンジョン、というのが相場ですね」 「そうなのか?」  テレビゲームを引き合いに出したたとえだ。  テレビすらない時代のバルクホルンは、遊んだことのないゲームの単語に、首を傾げながら問う。 「下りてみましょう。何かがあるかもしれません」  手伝ってもらえますか、と言いながら、東郷が言った。  怪力の魔法を持つバルクホルンには、ストライカーユニットを履かずとも、それぐらいのことは造作も無い。  車椅子を持ち上げると、アーチャーのサーヴァントはマスター共々、地下の闇へと沈んでいった。 ◆ 「これは、すごいな」  驚嘆を隠そうともせずに、バルクホルンが呟きを漏らす。  地下で東郷らを待ち構えていたのは、予想だにしなかった光景だ。  階段を下った先にあったのは、部屋でも廊下ですらもなかった。  もともとあった地下室は、とうの昔に失われ、世界樹の内側と一体化していたのだろう。  しかし、これはどうしたことだ。何故樹木を掘り進んだ先に、こんな光景が広がっているのだ。 「恐らくはこれが、アーチャーの見た人の、本当の陣地……」  そこにあったのは木ではなく、機械だ。  無数のパイプや金属が、洞窟の360度全てを、びっしりと覆い尽くしている。  単なる工場や基地といった、建物の壁ともまた違う。まるで血管か何かのように、機械が張り巡らされている。  どちらかというと、生物の体内を、そっくりメカに置き換えたようだ。直感的に東郷は、そのような感想を浮かべていた。 「陣地作成のスキルを持っていたのは、確かキャスターでしたっけ」 「どうだろうな。あれは自分に有利な空間を作るだけで、普通は物理的な変化を伴うものではないんだが」  そんな風に会話をしながら、バルクホルンは車椅子を押す。  パイプまみれの地面は、決して道が良いとは言えない。東郷美森を乗せた椅子は、時折かたかたと揺れていた。  紫色の金属が、延々続く道を見据え、アーチャーのサーヴァントは思考する。 (それにしても、妙な感覚だ)  この陣地は見てくれだけでなく、その纏う気配も異常だと。  試してはいないが、床の感触からいって、恐らくはこの機械の壁を、霊体化ですり抜けることは不可能だろう。  それは陣地の特性なのかもしれないし、あるいはこれ自体が、なんらかの宝具なのかもしれない。  しかし、どうにも違う気がする。この粘着くような感触は、そういう無機質なものとは、どことなく違う気がする。  丸呑みされた記憶はないが、ここはそれこそ見てくれ通り、巨大な生物の腹の中のようだ。  あるいは考えたくもないが、この空間そのものが―― 「っ!?」  その時だ。  ぐいっ、と何かに手を引かれ、バルクホルンが車椅子から離れたのは。 「アーチャー!?」 「く……何だ、これは!?」  それはほんの一瞬だ。  どこかから伸びたケーブルが、触手のように絡みつき、バルクホルンを引っ張った。  そうして彼女と東郷との間に、無理やり距離が作られたのは、ほんの一瞬のことだった。  しかしこの陣地の主にとっては、その一瞬が稼げただけで、どうやら十分すぎたようだ。 「なっ……!?」  ずぅん、と大きな音が鳴る。  いたはずの人影が視界から消える。  バルクホルンの目の前に、突如として姿を現したのは、やはり金属製の大きな壁だ。  それがバルクホルンと東郷の前に現れ、二人を分断してしまったのだ。 「マスター! 無事かマスターッ!?」  触手を払って壁に駆け寄り、どんどんと壁を叩きながら言う。  しかし声は届かない。念話を使って呼びかけようにも、何かがジャミングをしているらしい。  霊体であるはずのサーヴァントに、接触し拘束することができるケーブル。  霊体化による透過や念話を阻み、行動を抑制する壁や床。  荒唐無稽な直感が、異様なリアリティを伴う。  バルクホルンの感じていた気配が、徐々に明確な形を作って、確信へと近づいていく。 (やはりここは、陣地でも宝具でもなく……巨大なサーヴァントの体内なのか……!?) ◆  念話による意思疎通は行えない。  よほどの防音性があるのか、声も届く気配がない。  令呪による強制転移も考えたが、もったいない使い方だと考え、やめた。  どうせ自分の思惑は、バルクホルンには理解できないものなのだ。  万一拗れた時のために、拘束力は残しておいた方がいい。 「………」  念のため、勇者の姿へと変身する。  外出時に着ていた制服が消え、青を基調とした戦闘装束が姿を現す。  しかしその臨戦態勢は、壁を壊すためのものではない。  これがサーヴァントの力であるのなら、マスター風情には壊せないはずだ。  リボンを足代わりに使い、車椅子から離れると、東郷は一人前進を始めた。  虎穴に入らずんば虎児を得ず。  単独先行は危険な賭けだが、かといってこの場所にとどまったとしても、いい結果が得られるとは考えにくい。  それよりも、当初の調査目的を優先するため、先に進むべきだと考えたのだ。 (サーヴァントを引き離し、生じた隙間を、正確に狙っての分断……)  自動的に機能するトラップにしては、少し融通が利きすぎている。  恐らく敵マスターかサーヴァント、そのどちらかには、侵入を悟られていると考えるべきだろう。  警戒はしなければならない。明確な意志を伴って、戦力を分断したからには、何かしらの意図があるはずだ。 (ここは……)  ややあって、開けた場所へと行き着く。  廊下を抜けたその場所は、丸いホールのような部屋だ。  歯車やチューブが折り重なった、大仰なモニュメントが造られているのが、印象深い場所だった。  機械でできているはずなのに、臓物を練り固めたように感じられて、酷く不愉快に感じられた。 「――ゾンダァァァ……」 「!?」  その時、不意に声が響く。  反射的に拳銃を生じ、構えながら周囲を見渡す。  東郷の周りに現れたのは、醜悪な姿をした化物だった。  人間大の生き物が、異様な鉄の皮膚を有した、機械のゾンビのような怪物だ。  それが何事かを呻きながら、次々と姿を現している。  四方を取り囲むように六体。見た目には鈍重な印象を受けるが、どうするか。 「ここを訪れる者が現れるとは。想定よりも早かったな」  新たな声が頭上から響いた。  東郷のいる部屋の天井は、巨大なモニターだったのだ。  そこに映し出されたのは、顔。  しかしその両目はレンズで、皮膚の下に覗くものはチューブだ。  無数の機械を蠢かせる、おぞましくも醜い金属の顔が、大写しになって姿を現していた。 「……私は戦いに来たのではありません」  直感的に理解する。  これがこの空間を支配する、サーヴァントの正体なのだと。  身を守るバルクホルンはいない。令呪で召喚したとしても、もはや敵の攻撃の方が早い。  手にしたピストルを消し去ると、東郷は両の手を掲げて、頭上の顔へと語りかける。 「私の名前は東郷美森。ここへは情報を得るために来ました」  力が通じないのであれば、言葉で命を繋ぐことだ。  東郷は目的を正直に告げた。 ◆  パスダーの体内に侵入者が現れた。  その知らせは、通学する気でいた小日向未来に対して、大きな衝撃を与えた。  鞄の準備も投げ出して、すぐさま家を飛び出しアジトへ向かう。  あの巨体だ。さすがにそう簡単に攻め落とされはしないだろうが、どうなるか分かったものではない。 《つまり貴方は、自分の代わりに戦う手足を欲していると?》 《その通りだ。我が身は未だ完全ではない……マスターを矢面に立たせることも、危険であることは理解している》  その未来の苛立ちを煽るのは、念話によって中継される、侵入者とのやり取りだ。  事もあろうにパスダーは、包囲したはずの侵入者に対して、同盟交渉を持ちかけだしたのだ。  戦う意志がないのなら、という、奴の前置きは理解できる。  だがもしもそれが建前で、本当は反撃の機会を、虎視眈々と狙っていたのなら、一体どうするというのだ。 (でも、確かに今の私では……)  それでも、どうしても思ってしまう。  これで上手くいったならば、確かに心強くはなるだろうと。  悔しいが、現状の自分達の戦力が、心もとないのは事実だ。  烏合の衆のゾンダー人間に、自らは動くことができないパスダー。前線に立つ自分の力も、恐らくはサーヴァントには敵わない。  それが他の陣営と、一時的とは協力できるなら、確かにぐっと楽にはなるだろう。  頑張ると決めたはずなのに、そんな風に思ってしまう。そんな自分が情けなかった。 《見返りとしてお前には、私の軍勢の一部と、いずれ満ちる我が力を、貸し与えることを約束しよう》 《断るのなら、このまま……ということですか》 《好きに受け取ればいい。私が求めているのは思考ではなく、答えだ》  やがて入り口となる廃屋が見えてくる。  もっと近くに作っておくべきだったか。この日ばかりは、己の判断を呪った。  開けっ放しの入り口に飛び込み、ダンボールの撤去された、地下室への階段に向かう。 《……分かりました。その同盟、お受けしましょう》  その言葉が聞こえてきたのは、最初の一段目に踏み込む直前だ。  結局侵入者との同盟は、マスターである自分が、一言も意見を発することなく締結された。  何事もなく事態が終息した――その事実は彼女をほっとさせるのと同時に、軽く苛立たせもしていた。 《マスター。そこにいるサーヴァントを、私の元へと案内してもらおう》  その上、ようやく自分に話しかけたと思ったら、今度は雑用のお申し付けときた。  断ることのできない自分に、またしても情けなさを覚えながらも、未来はパスダーの要求に応じる。  果たして階段を降りた先に、もうもうと立ち込めていたのは、火薬の匂いと煙だった。 「……貴様か、こいつのマスターは!」  灰色の闇の向こうには、一つの人影が見えている。  軍服をかっちりと着込んだ、若い女性の姿があった。  その身に携えた装備は、大仰なロケットランチャーと、無骨に光る機関銃。  そして足元をすっぽりと覆い、光のプロペラを回転させる、ロケットのような形状のブーツだ。  厳格な上半身に反比例し、何故か下半身の方は、ビキニパンツ一枚という格好なのが、ひどく印象に残るサーヴァントだった。 ◆ 「正気か、マスター!? こんな得体の知れない奴と、同盟関係を結ぶなどと!」  当然のように怒られた。  マスターだという高校生の少女が、連れてきたバルクホルンの第一声が、これだ。  彼女を悪く言うわけではないが、あの場に置いてきた東郷の判断は、正解だったのかもしれない。 「あくまでも、他のサーヴァントを倒すまでの関係です。いずれ敵に戻るのを承知しているのなら、見た目は関係ないと思いますが」 「それはまぁ、確かに正論だが……だが、だからといって限度があるだろう!」  バルクホルンは直感的に、この陣地そのものだというキャスターに対して、危険性を感じているようだ。  それはもちろん理解できる。真っ当な相手であるのなら、あんなトラップを使いはしない。 「改めまして、アーチャーのマスターの東郷美森です。短い間になるでしょうが、よろしくお願い致します」 「……キャスターのマスターの、小日向未来よ。よろしく」 「マスター!」  だがだからとて、同盟を断っていたならば、殺されていた可能性もあったのだ。  バルクホルンの糾弾を無視し、傍らのキャスターのマスターに対して、東郷は挨拶の言葉を述べた。  毒を食らわば皿まで、とも言う。  この同盟が自分にとって、本当に有益かどうかは分からない。  だがだとしても、締結してしまった以上は、最大限に利用するしかない。  そうしなければ、己が大望を果たすことなど、夢のまた夢でしかないのだから。 「これを」  小日向未来と名乗った少女から、手渡されたものがある。  紫色の光を放つ、小さくも禍々しい結晶体だ。  魔力とやらを帯びたそれが、キャスターの存在に由来するものだということは、直感的に理解できた。 「それこそ我が『機界結晶(ゾンダーメタル)』。私の軍団を生み出す力だ」  キャスターが言うには、この宝具は、NPCの人間に、接触させて用いるのだそうだ。  これと融合を果たしたNPCは、たちどころに心身を乗っ取られ、あのゾンビの姿に変異するのだという。  作り物であるとはいえ、一般市民を巻き込むという、勇者らしからぬ行動に、一瞬東郷の心は揺らいだ。 「ありがたく頂戴します」  だが、それも一瞬だけだ。  すぐさま思考を切り替えて、美森はそれらを受け取った。  何しろ東郷美森とは、既に人類の守護者ではない。  「結城友奈の安寧のために」、「人類を滅ぼす」と誓ったのだ。  たかだかその程度のことに、感傷など覚えてはいられなかった。  そうだ。その通りだ。己はそうあるべきなのだ。  「友奈を救う」ことに対して、迷いを抱いてなどいられないのだ。  手の中で淡く光を放つ、三つの『機界結晶(ゾンダーメタル)』の紫を、東郷はしばし見つめていた。 ◆ 「もう二度と、こんなことはしないでちょうだい」  己がマスターである小日向未来が、パスダーの独断専行を諌める。  今回の行動に対して、不満を抱くだろうというのは、予想できたことではあった。 「案ずるな。もう次はない」  しかし、今回ばかりはそうしてでも、彼女を手に入れたい理由があった。  それは青い装束を纏い用いる、未知の戦闘技術を得たかったから、というだけの小さな理由ではない。  既にこの場から立ち去った、あの娘の放っていた気配の方が、魅力的だと感じたからだ。 (奴のマイナス思念は使える)  東郷美森という少女は、その身から普通の人間以上の、強いマイナス思念を放っていた。  ストレスを解消へと誘導する、ゾンダーの特性を考えるならば、それは魅力的な感情だ。  それだけの思念を誘導し、目的のために動かせたならば、きっと頼もしい戦力になる。  命を落とすことさえ厭わない、勇猛果敢な鉄砲玉として、目的に殉じてくれるだろう。  なればこそ、パスダーは東郷を欲した。これほど都合のいい駒は、そうそう見つかるものではなかったのだ。 「……勇者を名乗る存在と、手を組むことになるとはな」 「キャスター?」 「古い記憶だ」  マスターが気にする必要はないと、パスダーは未来に向かって言う。  勇者。  彼女が名乗った称号は、パスダーにとっては特別な、それでいて忌々しい響きを持つ。  緑の星の遺産を用いた、宿敵達の名乗った名前だ。  それを己のしもべとして、使うことになる日が来るとは、なんとも皮肉なものだった。  とはいえ、あれはカインの遺産を使う、くろがねのロボット達とは違う。  奴が勇者を名乗ろうと、忍び込ませた呪縛に対して、抗う術などないのだから。  彼女がアーチャーの目を離れ、キャスターと対峙したその時。  既に四つ目の『機界結晶(ゾンダーメタル)』は、東郷美森の装束に付着し――その身にて息を潜めている。 【E-2/一般住宅街・廃屋前/一日目 早朝】 【東郷美森@結城友奈は勇者である】 [状態]魔力残量9割5分 [令呪]残り三画 [装備]スマートフォン、『機界結晶(ゾンダーメタル)』(肉体と融合)、車椅子 [道具]通学鞄、『機界結晶(ゾンダーメタル)』×3 [所持金]やや貧乏(学生のお小遣い程度) [思考・状況] 基本行動方針:優勝し、聖杯の力で人類を滅ぼす 1.未来達と協力し、他のサーヴァントに対処する 2.状況に応じて『機界結晶(ゾンダーメタル)』を用い、手駒を増やす [備考] ※『機界結晶(ゾンダーメタル)』によって、自身のストレス解消(=人類を殲滅し、仲間達を救う)のための行動を、積極的に起こすようになっています。  『機界結晶(ゾンダーメタル)』を植え付けられていることには気づいていません。 ※鹿目まどかの生存に気付いていません ※小日向未来&パスダー組と情報を交換し、同盟を結びました。  同盟内容は『他のサーヴァントが全滅するまで、協力し敵を倒す』になります。 【アーチャー(ゲルトルート・バルクホルン)@ストライクウィッチーズ】 [状態]健康 [装備]ディアンドル [道具]なし [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:優勝し、聖杯を手に入れる 1.自分でも使いたいとは思うが、聖杯はマスターに優先して使わせる 2.未来およびそのサーヴァント(=パスダー)に対する不信感 [備考] ※美森の人類殲滅の願いに気付いていません。言いにくいことを抱えていることは、なんとなく察しています ※鹿目まどかの生存に気付いていません ※小日向未来&パスダー組と情報を交換し、同盟を結びました。  同盟内容は『他のサーヴァントが全滅するまで、協力し敵を倒す』になります。 【???/地下・パスダーの体内/一日目 早朝】 【小日向未来@戦姫絶唱シンフォギアG】 [状態]健康 [令呪]残り三画 [装備]神獣鏡、『機界結晶(ゾンダーメタル)』(神獣鏡と融合) [道具]『機界結晶(ゾンダーメタル)』×5、ゾンダー人間×10 [所持金]やや貧乏(学生のお小遣い程度) [思考・状況] 基本行動方針:優勝し、聖杯を手に入れる 1.パスダーの準備が整うまでは、自分が矢面に立って戦う 2.一応東郷とは協力し合う 3.勝手な行動を取ったパスダーに対して苛立ち [備考] ※『機界結晶(ゾンダーメタル)』によって、自身のストレス解消(=響が戦わずに済む世界を作る)のための行動を、積極的に起こすようになっています。  『機界結晶(ゾンダーメタル)』を植え付けられていることには気づいていません。 ※鹿目まどかを倒したと思っています ※東郷美森&ゲルトルート・バルクホルン組と情報を交換し、同盟を結びました。  同盟内容は『他のサーヴァントが全滅するまで、協力し敵を倒す』になります。 【キャスター(パスダー)@勇者王ガオガイガー】 [状態]健康、魔力確保30% [装備]なし [道具]ゾンダー人間×6 [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:優勝し、聖杯を手に入れる 1.世界樹と融合し、宝具発動に必要な魔力を確保する 2.東郷達を利用する 3.いざという時には『機界結晶(ゾンダーメタル)』を使い、未来と東郷の思考を誘導する [備考] ※東郷美森&ゲルトルート・バルクホルン組と情報を交換し、同盟を結びました。  同盟内容は『他のサーヴァントが全滅するまで、協力し敵を倒す』になります。 ---- |BACK||NEXT| |[[背負う覚悟は胸にあるか]]|[[投下順>本編目次投下順]]|[[不屈]]| |-|[[時系列順>本編目次時系列順]]|-| |BACK|登場キャラ|NEXT| |[[カーテン・コール]]|[[東郷美森]]|-| |~|アーチャー([[ゲルトルート・バルクホルン]])|-| |~|[[小日向未来]]|-| |~|キャスター([[パスダー]])|[[第一回定時放送]]|

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