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私の名前はエヴァンジェ、ただのしがないアライアンス戦術部隊隊長だ(そうとは思えん)
あの忌々しい1日戦争から早三年
今日も私は出張先のトライトン支部に向かうために真夜中から駅で新幹線を待っていた
現在位置 ホーム
新幹線いや、戦車がキュラキュラと音を立ててホームに入ってくる
タンク型ACを先頭にした高速移動車両である
別にタンクだからって遅いわけではない
この車両、タンクの癖にキサラギ驚異のメカニズムによって
物凄いスピードで移動するのだ
そしてレイヴンのために一部の車両には事前にACを収容し、整備できるスペースがある
私は先日、この車両に自分のAC「オラクル」を収容した事も付け加えておく

新幹線のドアが音を立てて開くと同時に大人数がドア内に飛び込む
現在位置 四両目 客席
私はチケットに書かれている番号の席に腰を降ろす
今日も席はふかふかで心地よい
そういえば今回の新幹線の武装は一体何なのだろうか
放送によると今回は両手に火炎放射器を装備しているようだ
もしかしたらハズレかも知れないが気にせず、目の前にあった新聞を手にとる

「新幹線AC「仁王」三両破損」
大きくこの記事が私の目に飛び込む
どうやらこの三両は同一の裂傷が確認されている様だ
それにしてもこの裂傷はACによる物では無いが……
ACが持つブレードよりさらに大きなブレードによって抉られた痕がある
まさかとは思うが……3年前のあの化け物じゃあるまいし……

私が乗っているのは「日輪」という新幹線ACだ
その名の通り、両手に火炎放射器を装備したACだ
新幹線ACは両手にろくなもんを装備していないが
それでも過去に武装勢力を撃退した例がいくつもある
(その大部分は車両側面にいくつも取り付けられているAC用マシンガンのおかげなのだが)

放送が流れてくる
『本日はアライアンス如月線、日輪をご利用いただき、誠にありがとうございます
本日の操縦士はアライアンス所属レイヴン「モリ・カドル」です』
操縦士は珍しくレイヴンか……モリだと!?
「モリ・カドル」あいつはなっちゃいない、私が見る限りはただの小物だ
(正史ではちゃっかり生き残っていたりするな……何、別の平行世界では大活躍しているだと!?)

「何!?モリだと?」
その声に私は思わず目を向ける、そこには何度も見ている同僚がいた
「トロット・S・スパー」私が所属するアライアンス戦術部隊の副隊長である
1日戦争でもなかなかの戦績を残している頼れる副隊長だ(正史では中盤でお役御免となるが)

「隊長、新聞はご覧になりましたか?」
ああ、損傷状況から見てどうやらAC以外の兵器による犯行だな
私は簡潔に新聞に書いてあった事件についての考察を述べた
「確かにそう見た方がしっくり来ますね…でも誰がこんな事を……」
もしかしたら…3年前のあの化け物の仕業かも知れないな…

日が見えてきた頃、私はトロットに自分の考えを明かした
「でも…あの化け物の最終形態は隊長が葬ったのでは?」
蘇ったとは考えにくいが…インターネサインも私が潰しておいたからな
ならそれ以外の何かが新幹線ACを壊しているのだろうか
だが今回の事件も同一犯と言う見解が強まっているようだ
もしかしたら今回はこの車両を襲撃してくるかもしれないのだ
だが一つ引っ掛かる点がある
なぜ、新幹線ACに標的を絞っているのだろうか?
そんな事を考えている内に車両内を大きな振動が襲った
『レイヴンの方は居ますか?力を貸して下さい!』
私とトロットは三両目の整備室の方へ向かった
現在位置 三両目 整備車両
そこに私のAC「オラクル」の姿があった、運の悪い事にトロットのACは整備が済んでいないようだ
私は「オラクル」に乗り込む、それと同時に昇降エレベータが上昇し朝焼けが見えてくる
現在位置 三両目 整備車両上部

そこには…私が倒したはずのヤツがいたんだ

ACと同じ様に二脚で構成された胴体、両手には規格外の大きさを持った青白く光る巨大なブレード
そして肩には下手したらACでさえ一撃で破壊してしまうのでは無いかと思わせるENキャノン
恐らくこいつが他の新幹線ACを破壊したのだろう
そして胸には怪しく光る紋章が……
間違い無い、こいつは三年前の化け物だ……
しかしなぜこいつが……
考えている間に化け物がこちらに突っ込んで来る
私は咄嗟に身を伏せ、大型ブレードを避ける
そして私は反撃のブレードを化け物の胴体に向かわせるがあっさりとかわされてしまう
化け物が私から距離を取った、射撃系武装を使用するか?それとも懐に潜り込んでくるのか?
化け物の肩に付いているENキャノンと思われる武装が電気を帯びる…撃って来るつもりか!
もしもこんな所で撃たれたりしたら…私なら余裕で避ける事もできるかも知れないが
新幹線ACの装甲はどうなるか解った物じゃ無い
「ならばキャノンを破壊するまでだ!」
私はチャージ中のENキャノンに向かってリニアライフルを何発か打ち込む
化け物は一旦チャージを中止し、弾を大型ブレードですべて弾き飛ばす
私はその間に接近し、化け物の死角からブレードをお見舞いする
何かが弾け飛んだ音と共に化け物のENキャノンが爆発する
これで化け物のENキャノンが新幹線ACに被害を及す事は無くなった
しかし、ここは車両の上だ、まともに斬りあったら転落する危険性がある
これからどう戦っていけば良いのだろうか
私の眼に車体上部に取り付けられた武装勢力撃退用のCIWSが入る
「こいつで前におびき寄せれば!」
そう思った矢先に通信が入って来る
『こちらモリ・カドルです、隊長、手伝ってほしい事があればどんどん言っちゃって下さい!』
「今回は隊長と呼ばせてやる、まずは車両上部のCIWSで牽制してくれ!、奴を前におびき寄せる!」
『了解!』の声と共に車両上部のCIWSが作動し、化け物に向かって無数の弾丸が飛び込む
化け物は大型ブレードで弾丸を払うもののすべてを払う事はできず、弾丸のシャワーを浴びてしまう
この弾幕ならオストリッチや79式ならすぐにボロボロになってしまうだろう
化け物が堪らず前の車両に逃げていく、私はそれを追い掛けて行く

現在位置 二両目 貨物車両上部
私は二両目に到着した時に異変を覚えた
化け物の肩に今度は大型のミサイルランチャーが装備されているじゃ無いか!
いつの間にこんなものを…あの一瞬で背中を変型したのか!?
そう考えている間にも化け物はこちらに無数のミサイルを飛ばして来る
新幹線ACに当てる訳には行かない
私は上空に逃げ、ミサイルとの鬼ごっこを開始した
幸いにもミサイルの誘導性能は低いらしくミサイルが私に届く事は無かった
しかし、奴はまたミサイルを発射しようとしている
このまま撃たれても回避できる自信はあるが新幹線ACへの被弾は避けたい
「ならばもう一回武装を破壊するまでだ、モリ、牽制頼む!」
『任せて下さい!』の声と共にCIWSが唸る
私の予想通り化け物は被弾を避けるためにCIWSから距離を取る
化け物の注意が逸れたのを見計らって私は肩のレールガンをお見舞いする
レールガンは見事に肩の大型ミサイルランチャーに命中し、大爆発を起こした
不利と判断したのか、化け物は先頭車両に逃げて行く
先頭車両にはアレがある、私は急いで化け物の後を追った

現在位置 一両目 操縦、管制車両
またしても化け物は破損した肩の大型ミサイルランチャーを変型させていた
今度は大型のブースターの様だ、ここで撃破しないと逃げられてしまう可能性がある
化け物は大型ブースターの推力を活かし、こちらに突進して来る
すれ違い様に斬り付けようと言う魂胆だろうか
私はブースタの予想進路上から機体を反らし、斬撃を何とか回避する事に成功した…と思ったのだが
機体に衝撃が襲い掛かる、パネルを確認するとすれ違い様に右腕を切り飛ばされていた様だ
「まずいな……」
続けざまに放ってきたEN弾が私のACの肩に直撃し、レールガンが中破する
これでは使い物にならない
レールガンと腕のリニアガンが使えなくなった事により化け物にとどめを刺す決定打が無くなってきたが
私は遠距離から肩のリニアガンによる牽制をしつつ、モリに命令する
「モリ、先頭のアレは使用できるか!?」
『勿論使用できます!』
「今から私は化け物をそこへ追い込む、準備頼む!」
『任せて下さい!』
その間にまたもや化け物がブースターを使い、突進して来る
「私に同じ手が通用すると思ったか!」
最後は呆気無い物であった
私が化け物のブースターを切断すると化け物はそのまま新幹線ACの前に転がり落ちたじゃ無いか
待ってましたとばかりに新幹線ACが肩に増設されたアームで化け物を捕まえる
『これで終わりだ!』
動けない化け物に容赦なく腕の火炎放射器を吹き掛ける
化け物は逃げる事ができずに熱により装甲が溶けて行く
そして化け物、いや……パルヴァライザーはついにこの世界から消し飛ばされたのだ

現在位置 四両目 客席
シートに着く私、それを迎えるトロット
「大丈夫でしたか!?隊長!」
私は軽く返事を返す
「ああ、でなければこんなに速く帰って来る事もあるまい」
「あの化け物も、私には敵わないと言う訳だ」
今回の事件により、どうやら目的地に着くまでの時間が少々遅れてしまう様だ
そう考えている内に腹が減ってきた、何か弁当の類は……
ちょうど良いタイミングに乗務員が弁当のサービスを持って来る
「え〜アイアン弁当、アイアン弁当はいかがですか?」
「きのこ弁当、轟弁当もお求めできますよ」
私達は一番人気であるアイアン弁当を注文した
食べている途中にトロットが質問して来る
「隊長、なぜ…パルヴァライザーでは無く化け物と呼んだのですか?」
私はかつて、青いパルヴァライザーと戦った事がある
その時にこう思った訳だ
「こいつとはもう遭わないだろう……とな」
「きっと、またアイツを見たが認めたく無かったのだろうな」
その時、また車両内を大きな振動が襲う
『隊長、今度は武装勢力です!』
ACが弱った所を襲いに来たのか
もうオラクルは修理しないと使い物にならない
「いまからトロットを向かわせる、CIWSと側面のマシンガンで持ちこたえろ!」
「隊長、私ですか!?」
どうやら私が目的地に着くのはもう少し後になりそうだ……




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