アイザール・ダムにて未確認の巨大兵器を確認、ただいま暴走しています!
カタパルトに着く一機の烏
暑苦しいコクピットの中、一人の烏がアライアンス本部からの説明を聞いている
「新兵器は2つじゃなかったのか!?」
「モリ君、新兵器はこれだけしか送れなかったが二個目もすぐに送る!」
モリ・カドルのAC、ピンチベックの腰、両側に一つずつホルダーが付いている、
ハンドガン、マシンガン程度なら差し込めそうなものである
「ちなみにミラージュの兵器は差し込めないようにしてあるからな」
僕はクレストの兵器しか付けてはいけないのだろうか!?
しかし、既に何かが差し込まれている……何なんだ?
「君は直ちにアイザール・ダムに向かい、巨大兵器を撃破、速やかにダムを制圧してくれ!」
しかし、敵部隊の内容が掴めなくては作戦の立てようがない
「了解、敵部隊の規模はどの程度ですか!?」
「無所属のACが二機、それに対抗している謎のACが二機、離れたところにもう一機、そして巨大兵器だ!」
無所属のAC……最近ダムを中心に活動しているウォーンタン・バスカーとVOLA・VOLANTだろうか……
本部からこちらの予想道理の答えが飛んでくる
「ちなみに無所属のACはクライストチャーチとサデゥン・ドロップだ」
ほら、やっぱりダムと言ったらこいつらだよ
しかし……謎のACと巨大兵器の内容が気になるな……
謎のACについて質問してみる
「フライトナーズですか?」
「いや、そうには見えない、こちらのパーツが使われているんだ」
「特徴は何ですか?」
「二機のACにはいずれもクリケットが使われている様だ」

補足、H07-CRICKET、バーテックスのボス「ジャック・O」が使用しているバケツ型の頭部パーツ

……ジャック・Oの親類か!?
「巨大兵器は!?」
本部からの答えが来る……しかし思ったより戦いにくそうな兵器であった
「巨大兵器は水中潜航型、バーテックスならあれくらいの戦力を保有していてもおかしくはない!」
「把握しました!」
状況を把握した烏はカタパルトに身を任せる
「ピンチベック、出ます!」
勢いよく大型輸送機のカタパルトから発射される漆黒の烏
意味もなく回転している、そんなに10点が取りたいのかモリ君!
「地上の様子は……あそこなら着地できそうだ!」
発電所に続く長い通路、そこに降り立った一機の烏
豪快に地面を削り、徐々にスピードを削ってゆく
そして烏の後ろには炎が燃えさかっていた、摩擦熱で発火したのだろうか
「モリ、気をつけろ、新たなACがそっちに向かっている!」     BGM 3OP 3 NX
詳細を聞く間もなくそのACはモリの目の前に姿を現す
クリケット、アトラス……ジャック!?

補足、C04-ATLAS 、これもジャック・Oが使用している高速移動ができてパーツ格納もできる
悪く言えば器用貧乏な胴体パーツ、でも格好いい

いや、違う、脚が逆間接だ!
いったい何なんだこいつは……
「モリ、このACからは生体反応が感知しないぞ、無人ACだ!」
そのACはこちらにライフルを三連射してくる
しかし、それが当たったかというと大間違いである
ライフルは壁を抉り、モリの反撃が始まる
ブレードを後ろにスライドさせ、ライフルを肩に付ける、本部も気の利いた改造をしてくれるよ
ハンドガンを両側のホルダーから取り出す……この形状……リボルバーか!
本部も有力なハンドガンを差し込んでおいてくれるものである

補足、CR-WH01HP、威力が高く、撃たれたときの反動が強く逆関節系ACが相手なら身動きさせずに沈めることも可能なパーツ
形状がリボルバーに似ていることからリボハンと呼ばれる、ちゃっかり6発ごとにリロードする

リボルバーの三重奏……腕がもう一本必要だな……
キサラギに頼めば実現するかもな……千手観音みたいになったりして
そんなことを考えながらもリボルバーを12発打ち込む、相手は逆間接型の弱点である安定性能の低さを付かれ、動けなくなってしまう
すかさずリボルバーを一丁しまい、ブレードを前にスライドさせる
「僕がこの機体で、負けるはずがないんだ!」
動けない敵機を切り裂く、ACの上半身が飛んでゆく、モリが勝利した瞬間である



EXP 300
モリはレベルアップした!
「え……一体どうなっているんだ!?」
攻撃力が3アップした!
防御力が2アップした!
素早さが2アップした!
頭の回転が1アップした!
運の良さが2アップした!

何だったんだ一体……これじゃあRPGじゃないか!
とにかくこれは気にしないことにしてダムに向かうモリ

互角に渡り合っている四機のAC、2対2のチームバトルである BGM アイザール・ダム LR
「VOLA、右だ!」
青いACが右からの襲撃に反応し、応戦する
「バスカー、上から来るぞ!」
紫のACは上からの攻撃をかわす
「くっ……バスカー……こっちはもう弾がない!」
紫のACのパイロット、ウォーンタン・バスカーは少し考えた後に答えを相棒の青いACのパイロット、VOLA・VOLANTに告げる
「……仕方ない……VOLA、一時撤退だ!」
「……わかった、バスカー、撤退する!」
二機のACは撤退を始める



そんなところにやって来た黒いAC
二機のACと鉢合わせになる
「な…なんだ!?」
一気に二機のACが来たのにびっくりするモリ
「お前……モリ・カドルか!」
紫と青のACから通信が繋がる……
そして青いACは第一声に
「よう、兄弟」
「リキッド!!!」
「いやいや……僕に兄弟なんて……」※モリ君とVOLAは声優が同じなのである
驚きを隠せないモリ
「冗談はよせ、VOLA」
「わかったよ、バスカー、冗談だ」
声が似ているだけで兄弟なんて……
「ところでお前、どのような目的でここに来た」
モリは本部に問う
「相手がここに来た目的を聞いてきた、そのまま言うべきなのか!?」
少し考えた後に本部が答える
「……言ってみないと交戦する羽目になるかも知れん」
「言うしかないのか?」
「それじゃあ2人をアライアンスにスカウトしてみるか?」
「……考えて置いてくれ」
モリはここに来た目的を2人に伝える
「……謎のAC、巨大兵器の撃墜、そしてアイザール・ダムの制圧か……」
「バスカー、これじゃあ俺たちも……」
「VOLA、これは俺たちにとってプラスになるかも知れん」
そしてバスカーはモリに答えを告げる
「……なるほど、2つまでは利害が一致、最後の一つは俺たち2人の保身が条件と言ったところか」
「本部、どうする?」
「こいつらの考えてることが判れば……」
「わかった、一つ聞いてみる」
モリは2人に問う
「ところでお前たちがここにいる理由は何なんだ?」
「バーテックスへの反抗……と言った辺りか、本当はアライアンスも気に喰わないがな」
どうやらアライアンスへのスカウトは望めそうにないな
「俺達はこの戦争が終わった後には……VOLA、どうした?」
「バスカー、奴らだ!」 BGM 3SLOP 3SL NX
二機のACがこちらにやってくる
頭がクリケット……さっきの奴の仲間か!
突然バスカーから通信が来る
「いいか、俺に命を預ければ必ず勝てるはずだ、従ってくれるか?」
「負けたら死んでも恨むけど?」
「信じてくれ、頼む!」
この自信はどこから来ているんだ?



……賭けてみるか……



僕の目の前に二機のACが飛び出してくる
ジャック頭の集団である
僕は二機のACから逃げる、いや、引きつける
僕が一つめの急なカーブに到達する時、作戦の第1段階が始まる




  ○ ○ ○



スイッチを押してください

バスカーが真ん中のスイッチを押すと
僕の上の岩壁が爆発を起こし
その後に通りかかったAC一機を押しつぶした

しかし残った一機がこちらに来る
「一機残ったか……建物にカモをおびき寄せろ!」
とりあえず作戦の第1段階は成功したのだ

やがて大きな建物へたどり着く
ここからが作戦の第2段階である
一機を取り囲むように三機のACが姿を現す
警戒しているのか思うように動けない謎のAC
いや、脚が大型のトラバサミに挟まれている
そこに策士のカードがもう二枚
ボタンを押すだけで壁から矢が飛び
何もないはずの天井から大きすぎるタライが落ちてくる
あっという間に謎のACはただのスクラップになってしまったのだ
モリはふと思った
ちょっと待った、あの紫は敵を罠にはめる戦略家タイプなのか?
いや…これ以上このことを考えるのは止めておこう、今度は自分が罠にかけられるかも知れない
さて、後はダムの巨大兵器か……
突然本部から通信が入る
「聞こえるか、モリ」
「本部、どうした?」
「今そっちに新兵器二号を送っている、クレストとミラージュの合作だ!」
通信している間にクランウェルがやってくる
「モリ、受け取れ、CR-B02HBだ!」
クランウェルから一枚のボードが投下される
「ところで何故送るのが遅れたんだ?」
「実は……このボードの名前をミラージュと言い合ってなかなか決まらず……」
……そんなところだと思っていたよ
しかし……どう使えば良いんだ?
「使い方を教えておこう、ボードに乗る、それだけだ、そうすれば脚がロックされるはずだ」
「後は私たちが遠隔操作する、君は戦いに専念してくれ」
とりあえず使い方はわかった、これなら例の巨大兵器と互角の戦いができそうだ
飛び立つモリ、それを見送る二機のAC
「VOLA、あいつは奴に任せておこう」
「バスカー、本当に良いのか?」
「あいつならやってくれそうな気がしてね」

荒れ狂うダム、赤い海龍が我が物顔で泳ぎ回っている BGM 3SL IBIS部隊のテーマ
側面下部には大きな砲台が一個ずつ取り付けられている
こんなものを喰らったらひとたまりもないだろう
そこに到着する一機の烏、ピンチベックである
モリは海龍を見た瞬間こう口走る
「なんだあのザリガニは!?」
烏を確認した海龍は砲台からグレネードという名の鉄槌を発射する
「あれくらいなら簡単にうわっ!」
烏の乗るボードは遠隔操作によって動くためモリ本人の意志とは関係ない
「モリ、もうちょっとこの動きに対処してくれないと困る!」
「そ…そう言われたってうわぁ!」
このままでは気安く攻撃ができない
本部はモリにある指示を出す
「仕方ない……モリ、右の赤いボタンを押してくれ」
「そうすればこちら側からのコントロールが切れて左のジョイスティックでボードを操縦できるはずだ」
「武器のことは問題ない、右のコンソールで問題なく操作できるようにしてある」
モリはしめたとばかりに赤いボタンを押し、ジョイスティックを握る
「見てろよ、ザリガニ、この僕がスクラップにしてやる!」

モリが持っていた才能、それはキーボードの異常な入力速度&精度
彼は5歳辺りには既にとんでもない速度でキーボードを弾けるようになっていた
そして彼は今、強化人間並のキーボード入力速度&精度を入手していた
しかし彼は強化人間並の頭の回転速度を持っていない
だからアライアンス本部はコンピュータに手を加え、FCSの操作を簡略化したのだ
モリは驚異的な速度でコンソールを操作、相手の特徴を読み、FCSからグレネードを呼び出す
ザリガニの背から何かが飛び出す
「あれは……ミサイル!」
モリはボードを操作し、ミサイルを紙一重でかわす
続けざまにグレネードを発射、ザリガニの頭に命中する
ザリガニはまたもや背から何かを発射する
「ミサイル……いや、自律兵器!」
オービットからの射撃をかわし、ボードをぶつけて破壊する
通信機から本部の悲鳴が聞こえる
「モリ、試作品だぞ、傷つけるなよ!」
しかし、ここでアクシデントが発生する

なんと、ボードのロックが音を立てて外れてしまい、ピンチベックが落下してしまったのだ!
「そ…そんなぁぁぁぁ!」
ピンチベックはザリガニに激突、なんとか起きあがった
COMが異常を報告する
「コア損傷、脚部損傷」
事態を把握したモリはふと思う
痛たたた……アライアンス特製ショックアプソーバーが無かったら気絶していただろうなぁ
このアライアンス特製ショックアプソーバーがあるからこそモリは強化人間の様な無茶な操作ができるのである
とりあえずザリガニに肉薄したのならやることは一つ
モリはザリガニの頭部にダガーを突き刺す
途端にザリガニが爆発を起こし、沈み始める
「ま…まずい、このままでは僕も沈む!」
そこに飛んでくるボード、すぐにモリはボードに乗り、危機を脱したのだ
本部から通信が来る
「危なかったな、お前の脚が離れ次第ボードはこちらで操作すると言うのを忘れていたよ」
「モリ、任務完了だ」
ダムフリーク達はどうなるんだ!?
とりあえず聞いてみることにする
「VOLAとバスカーは!?」
「あのままにしておく、あいつらはここを守るだろうからな」
「一応ダムは私たちの占領下に入った、安心はしてくれ」
「しかしモリ、また敵部隊が来るとの報告がある、至急そっちに向かって貰おう」

おまけ

バスカーが左のスイッチを押すと
突然鉄球が飛んできてオフゥ!!
鉄球に直撃し、吹っ飛ぶピンチベック
「……バスカー……」
「……済まん、VOLA……スイッチを間違えた……」

バスカーが右のスイッチを押すと……



「やっちまった、これはピンチベックの自爆ボタンだった……」
哀れ、漆黒の烏は事態が理解できぬまま爆散してしまった





| 新しいページ | 編集 | 差分 | 編集履歴 | ページ名変更 | アップロード | 検索 | ページ一覧 | タグ | RSS | ご利用ガイド | 管理者に問合せ |
@wiki - 無料レンタルウィキサービス | プライバシーポリシー