MT護衛

『遅いぞ!俺を死なせる気か!』
私が作戦領域に到着するなり、今回の護衛対象から通信が入る。
四脚ガードメカと交戦している重装MTがそれだ。
「ならもっと早く依頼を出せばいいものを・・・」
あまりに高圧的な態度に、私は思わず愚痴を漏らす。
『何か言ったか?』
「いや、こっちのことだ。援護を開始する。」
[メインシステム 戦闘モード、起動します。]
ファシネイターの戦闘モード起動、ミッション開始だ。
『もたもたするな!』
私はMTの近くにいるガードメカに中型ロケットを撃ち込み、排除する。
[敵増援を確認。]
このMTを追ってきた四脚ガードメカだろう。
姿を見せたところにロケットを撃ち込んで撃破する。
「どうした、行かないのか?」
私は全く動く気配のないMTに問いかける。
『お前が先に行け!』
なんで私はこんな依頼を請けてしまったのだろう?
MTパイロットの指示通りにファシネイターを前に進めながら、私は考える。
私は組織のくだらない争いなどに興味はない。
どちらの組織にも肩入れしたくないから、どちらの勢力でもない武装勢力からのこの依頼を請けたわけだが・・・

『報酬分ぐらいは働け!』
どうしてこんな生意気なMTの護衛なんかに時間を割かなければいけないのか?
[敵増援を確認。]
また四脚ガードメカだ。
単調な動きのため、ロケットで楽に排除できる。
一通り片付けた後、またファシネイターを先行させる。
『おい、助けろ!』
[敵増援を確認。]
またMTパイロットの通信。
後ろを振り向いてみると、四脚ガードメカに囲まれている。
(はあ・・・)
いい加減にロケットで狙うのが面倒臭くなってきた私は、適当にロックオンしてマイクロミサイルをばら撒く。
『おい!俺を攻撃するな!』
私の撒いたマイクロミサイルに被弾したMTパイロットが文句を言ってくる。
「悪いな、今のは事故だ。」
本当は多少狙ってやったのだが。
『気をつけろ!』
片付けた後、再びファシネイターを先行させる。
[敵増援を確認。]
『見殺しにする気か!』
(いちいちうるさい奴だ・・・)
とりあえずまたマイクロミサイルに巻き込んでおく。

[敵増援を確認。]
「しつこい。」
レイヴンとして依頼を忠実にこなすのが当然だが、こうも単調作業ばかりだとストレスが溜まる。
しかも護衛対象があれだ、やってられない。
私は弾薬費のことなどは考えずに適当にロケットとマイクロミサイルを垂れ流していた。
[敵増援を確認。]
「もう帰りたい・・・」
私は早く帰って束の間の睡眠もしくは軽いストレス解消がしたかった。
さっきと同じく、武装を適当に垂れ流す。
『それなりには使えるようだな。』
ガードメカの侵攻が落ち着いたあとのMTパイロットのその一言で、私のストレスは限界を超えた。
「もう私に依頼をしてくるな、いいな!」
そう言って戦闘モードのまま立ち去る。

(そういえば私と同じ無所属レイヴンの活躍がすごいな・・・)
情報屋からもらったレポートをファシネイターの中で見ながら、私は考える。
(勝負を挑んでみるか。)
ストレスの発散には戦場が一番だ。
生死を争うレイヴン同士の戦闘は危険だが、それと同時に私の快楽ともなっていた。
[お前の噂は聞いている、そこそこやるようだな。]
[突然の申し出となるが、私と戦ってほしい。]
[こんな情勢だ、死に臨む覚悟はできているはず。拒む理由はないだろう。]
[組織のくだらない争いよりもレイヴン同士、しのぎを削りあうほうがいいと思わないか?]
[良い返事を期待している。]
「こんな文面でいいか?」
そんなことを自問する。
(慣れないことはするものじゃないな。)
だが結局、私はそのメールを送った。
あとは機体の整備をして休息を取りながら、返事を待つだけだ。

~Fin~

解説とか
シリーズ屈指の生意気さを誇るあのMTパイロットに対し文句を言わせてみたかった。
中立でフリーの立場にあるのはジナイーダぐらいだから、自然とジナイーダ視点に。
しかしミッション内容が単純すぎて、戦闘面で書くことがなかったのは盲点だった。
適当すぎて個人的には「なんかなぁ」という内容になってしまった。
メール送信は思いつき。

所要時間は1時間程度か。





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