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数年前に家を出て行った娘がレイヴンになったという話を人伝に聞いた。
私を追ってレイヴンになったようだが、とても心配だ。
実際に娘にあって話をしてみたいが、娘が出て行った原因は私にある。
そんな私が娘に会って、何ができるだろうか?
それが不安で、私は娘と顔を合わせることができない。
娘との久々の再会が戦場で敵同士でないことを祈るしかないな。

未確認のACが各地に出没するようになった。
彼らは無差別に攻撃を行っているようだが何者だろうか?
それとは別に下位ランカーがここ最近姿を消している。
任務中に対AC戦闘になり撃破されたようだが、彼らを撃破したレイヴンが少し気になる。
噂によればそのレイヴンは私の娘の試験を妨害しようとした連中を食い止めたレイヴンのようだ。
あのレイヴンがいなければ、私は娘を失っていた。
娘を守ってくれたことへの感謝もあるが、娘をレイヴンにしたのもあのレイヴンなのだから複雑な心境だ。
あのレイヴンはアリーナでの活躍も目まぐるしい。
敵としては出会いたくないものだな。

管理者を巡る争いがレイヤードで繰り広げられる。
その過程で私のアリーナランクは2上昇し、下位ランカーも度々姿を消す。
私の上位だけで言えばストリートエネミー、ファナティックが戦場で散ったのだ。
彼らは全員、娘を守ったレイヴンが依頼に関わっていたようだが・・・
度々あのレイヴンとの共同戦闘を行っている娘が心配だった。
だがその心配は杞憂のようだ。
先日、私はアリーナであのレイヴンと一戦を交えた。
私は負けたがあのレイヴンの実力は本物だった。
あれなら娘を任せてもいいかも知れんな。

今度はファンファーレが姿を消した。下位ランカーだがリップハンターもだ。
当然と言うのはおかしいが、あのレイヴンに撃破されたのだそうだ。
噂で聞いた話によるとこういうことらしい。
まずあのレイヴンとリップハンターの共同いう形でマグナ遺跡に呼び出す。
遺跡内に展開したMT部隊を共同で撃破。
MTとの戦闘で手負いのところをリップハンターの不意打ちとファンファーレの奇襲。
これであのレイヴンを排除するのがミラージュの思惑だったという。
これが真相ならばミラージュのしたことは許されるべきではないが、公表されない以上は噂でしかない。
だが何よりも私が気になるのはあのレイヴンが生存して帰還したということだ。
もしこの噂が正しければ、MT部隊とAC2機の相手を単機でやり遂げたようなものだ。
あのレイヴンを倒すことができる存在などいるのだろうか?
本当に戦場で娘があのレイヴンと敵として出会うことのないことを祈るばかりだ。

正体不明のAC部隊は管理者の私兵部隊であるようだが、彼らの行動の真意はわからないままだ。
管理者が暴走しているという話もあるが、私たちはどうすればいいのだろうか?
だが、これが管理者を巡る争いの一端を担っているのは事実だ。
今度はノクターンがランキングから姿を消した。
原因はあのレイヴンと敵として対峙したことらしい。
つくづく不気味な存在だ。

ロイヤルミストがアリーナから姿を消した。
管理者の部隊の大型兵器とあのレイヴンの戦闘に僚機として向かったようだ。
結果から言えばあのレイヴンの手によって大型兵器の破壊には成功した。
ロイヤルミストは苦戦を強いられ撃破されたようだが、あのレイヴンは何食わぬ顔で目標を撃破したそうだ。
Aランクであるロイヤルミストですら苦戦したであろう相手を容易く撃破してしまうとは・・・
ミラージュがその存在を恐れて抹殺を試みたという噂の真実味が増す。

あのレイヴンが管理者の破壊に成功し、地上へのゲートロックが解除されたようだ。
気になって地上に一度出てみたが、目の前に広がるのはただの荒野だった。
気がつくとあのレイヴンはアリーナから姿を消していた。
管理者の破壊に責任を感じたのだろうか?
だが私にわかるわけがない。
ただ管理者の部隊による脅威がなくなっただけ、私は安堵した。

正体不明の謎のACが再び出現したようだ。
私には詳細はまだ掴めていないが、そのACに撃破された機体はコアに大きな風穴を開けられているようだ。
その圧倒的な戦闘能力からあのレイヴンが脳裏に浮かぶが、撃破された機体のうち識別不能な機体がある。
もしその識別不能機があのレイヴンの機体なのだとしたら、今の正体不明機は何者だろうか?
気がつけば私はトップランカーの地位に立っていた。
正体不明機により次々とアリーナからレイヴンが姿を消す中、運良く生き残っていただけなのだが・・・
実力で掴んだわけでもないランクに私は戸惑うばかりだ。

「・・・」
父の手記に目を通したあたしはただひたすら黙るだけだった。
目の前のベッドに横たわる父は意識不明だが、命に別状はない。
しかし、あたしは父が今このような状態になっている原因のあの正体不明機が許せなかった。
誰が新しくトップランカーになったとかそんな話はどうでもいい。
ただ復讐がしたかった。
父を奇襲でこんな目に遭わしたやつが許せなかった。
だが、あたしに何ができる?
いつどこに現れるかわからない相手に、どう対抗すればいい?
そんな答えなどあるわけがないのに、あたしはひたすら思いつめていた。
正体不明機の情報はあたしのところにもかなり入ってきていた。
最近になってアリーナに登録されレイヴンの名前は"エグザイル"、機体名は"アフターペイン"。
高機動のフロートにマシンガンとブレードを装備し、ステルスでの奇襲が戦法のようだ。
エグザイルを見たという話は全くなく、アリーナか戦場に現れるアフターペインしか人々の目に触れない。
しかしこんな情報だけが手元にあっても何も役に立たない。
それでもあたしはひたすら考え込む。
だが考えていても何も変わらない。
そう思い立ったあたしは、依頼を片っ端から受けた。
エグザイルが現れるのは戦場かアリーナ、つまり依頼をこなせばいずれ会えるかもしれない。
もしエグザイルに遭遇して、あたしが太刀打ちできるかはわからない。
でもどうにかして父の仇を討ちたかった。
例えそれであたしが命を失うとしても、あたしはそれでよかった。
あたしは昔にこの父を捨てたのだ。再び父に愛してもらおうなどとは考えていない。
だが父をこんな目に遭わせたエグザイルは許せない。
それだけの思いで、あたしはエグザイルと遭遇するためにひたすら依頼をこなしていく。

そしてついにその日が来たようだった。
市街地でのミッションからの帰還直前に唐突に上空から降り注ぐ弾丸と薬莢の雨。
レーダー表示もなく唐突に現れたその機体はアリーナ登録されたエグザイルのアフターペインそのものだ。
あたしの愛機"エキドナ"は弾数が少ないが、幸いにも大して弾数も減っていない。
APは先ほどの奇襲で減ったが、まだ十分残っている。
『レジーナさん!これって・・・』
偶然僚機として同行していたレイヴン"アップルボーイ"の通信から焦りが感じられる。
無理もない、数々の上位ランカーの命を奪ってきた存在が目の前にいるのだ。
「あんたは邪魔しないで。生き残りたければさっさと帰還しなさい!」
レイヴンとしてはアップルボーイのほうが先輩だが、この状況でそんなことを気にしている場合ではない。
『そんなこと・・・!』
「これはあたしの問題よ!それにあんたのそのボロボロの機体じゃただの足手まといよ。」
建物の隙間を縦横無尽に動き回るエグザイルの動きを目で追いながらあたしはアップルボーイにそう告げた。
アップルボーイの愛機"エスペランザ"は運悪く、ミッション中に多く被弾して中破状態だ。
そんな状態で近くにいられても、無闇に命を失わせるだけだ。
『く・・・わかった、僕は手出ししない。でも逃げもしない!』
「わかったならさっさと撤退しなさい!」
タイミングを読んでグレネードライフルを放ってみるが、機動性の高いアフターペインには当たらない。
トリプルロケットでの牽制も行うが、拡散して飛んでいくロケットが当たるわけもない。
『嫌です!味方を見捨てて自分だけ生き残るなんて僕はしません!!』
アップルボーイはそう言いながらあたしの横から離れようとしない。
「あんた死ぬ気?覚悟できてるの?」
そう言いながら弾切れになったトリプルロケットをパージし、全意識をアフターペインの捜索に向ける。
『当然です!見捨てるぐらいなら一緒に・・・うわっ!!』
その瞬間、横目に見えた蒼い光。
直後に高速で離れていくアフターペイン、足元にはエスペランザの右腕部がライフルと共に転がっている。
アフターペインの高出力ブレードがエスペランザを斬り刻んだようだ。
「あんた大丈夫!?」
あたしは思わず声を張り上げた。
『大丈夫です・・・それより右!』
アップルボーイの声に思わず従い、あたしはエキドナのターンブースターを吹かして右側を向けた。
高速で忍び寄ってきたアフターペインがまさにブレードを振り抜こうとしているところだった。
「させるかぁ!」
即座にエキドナのブレードを展開し、直感で左にターンブースターを吹かし幅広く振り抜く。
[HIT][DAMAGE]
この2つが同時に表示された。
こちらがあの距離からブレードを回避することは困難だったが、どうやら一矢報いることができたようだ。
しかしどうやらブレードの直撃により、右腕部のグレネードライフルが破壊されてしまったようだ。
「まずい・・・」
ほのかに命の危険を感じ始めた私は息遣いが荒くなる。
再び目視でアフターペインの位置を探す最中、足元に落ちているエスペランザの右腕部に目がいく。
「借りるよ!」
アップルボーイにそう告げ、あたしはエスペランザの右腕部からライフルを剥ぎ取る。
これでどうにかなるという保障はない。
だが、何かできることがあるのならばするのが得策だ。
「グレネードライフルパージ完了・・・新規ライフル認証問題なし・・・いける!」
ライフルの弾数は少なかったが、これでいい。
例え撃破できなくても、アフターペインにまた一矢報いれればそれで十分だ。
死ぬことなど怖くない。怖がっていてはレイヴンなど収入にすらならないのだ。
ある程度の読みと自分の目を頼りに、あたしはアフターペインにライフルを撃ち込む。
[HIT][HIT][HIT]
この表示が少しずつだが確実にライフルでアフターペインの装甲を削っている実感を与えてくれた。
だが、それがいけなかったのだろうか?
ほんの僅かな気の緩みから、真後ろに近寄っていたアフターペインに気づかなかった。
突然マシンガンの猛攻にさらされた私は動揺し、一瞬何をすればいいかの判断がつかなくなった。
そして次の瞬間、エキドナに走った強い衝撃であたしは気を失ってしまった。
『レ・・・ーナさん・・・!・・・ジ・・・ナさ・・・!』
気を失う寸前、アップルボーイの声が聞こえた気がした・・・

目を覚ますとそこは病室だった。
「レジーナ!気がついたか!!」
「え・・・?お父さん・・・?」
ぼんやりする頭で声のするほうを見ると、車椅子に乗っていたがお父さんがそばにいた。
「お父さん!?・・・痛っ!」
思わず身を起こそうとしたが、体の痛さに思わず背筋が伸びた。
「無理をするんじゃない、何があったかはアップルボーイに聞いたよ。」
「アップルボーイ・・・彼はどうなの?」
「彼なら無事さ、お前と同じく傷だらけで隣の部屋で横になってるがね。」
「そう・・・よかった・・・」
あたしは思わず胸を撫で下ろした。
「彼が機転を利かせてお前をどうにか連れ帰ってきてくれたんだ。彼には頭が上がらんよ・・・」
「・・・ごめんなさい。」
気がつくとあたしはお父さんに謝っていた。
「レジーナ?どうしたんだ、急に?」
お父さんは不思議そうな顔をする。
「突然家を飛び出して突然レイヴンになって・・・久々の顔合わせがこんな形で、ごめんなさい・・・」
「ああ、そういうことか・・・」
お父さんはそういったあと、にっこりと笑って続けた。
「お前が無事なだけで、それだけで私は十分だよ・・・」
「お父さん・・・お父さん・・・!」
あたしは涙が止まらなかった。
でも久々にお父さんと話すことができて、とても満足していた。
再びお父さんと暮らすのも、悪くないかな・・・

~fin~




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