「知ったこっちゃない!」

「「やめろ。」」
俺は構わずトリガーを引く。
グレーネード弾はホログラム映像を突き抜け、ネスト本体に命中。
一撃でその外装の殆んどを破壊した。

「「なんと…イう……ことヲ…」」
「勝手にシミュレートして分かった気になるなよ。」
「「愚かナ…」」
「愚かで結構。」
剥き出しになった箇所に更にグレネードを撃ち込む。

「「…マダ…レイヴン…ニ…邪魔ヲ…サザザレ…ル……トトトハ…」」

ネスト本体がその機能を停止するのと同時に周囲一体から光が消えた。
「……………」
後悔は無い、だが達成感も無い。あるのは…
暗視モードに切り替えよう。

「槍杉、どうなっている?」
「ジナ?」
遠距離通信が回復したのか。どうやらジャミングも消えたようだ。

「交戦中だったナインボールが全て停止した。お前がやったのか?」
「ああ、ネスト本体を破壊した…全部終わったよ…」
「くっ…貴様―――」

後が怖いがジナとの回線を遮断した。今はそれよりも重要な事が他にある。
「アイビス、無事か?」
「……………」
「アイビス?」
「……………」

どうして呼びかけに答えてくれないんだ…?
「返事をしてくれ!」
「……………」
まさか…いや…そんな…時間を稼ぐだけって言ってたじゃないか…
通信システムの故障だよな?そうだろ?
「…待ってろ!直ぐ行くからな!」

 ・
 ・
 ・

「あ、ああ…」
セラフと戦った場所まで戻った俺は目の前の光景のせいで頭が真っ白になった。
暗闇の中に灯りが点いている―――その灯りは炎。
2機の機動兵器が組み合ったまま動きを止めて燃えていた。
「アイビースッ!」

何も考えずにバスターランサーから降りて炎の中に飛び込んだ。
この黒いヤツ、コックピットはどうやって開く?どうなってる?
開け、開け、開け、開け、どうやって開くんだよ!

自分が炎に焼かれているのも忘れ、黒いヤツの機体表面を探す。
「ちくしょう!」
操作パネルはどこだ?どこだ、どこだ、どこだ、これか!?

ガシュ、ウィーーーン

コックピットハッチが開いた!!
「アイビス!」
「ヨウ…ヘイ…さん…」
「よかった、ここから出よう。」

首の後ろに繋がれた黒いケーブルを引き抜いて彼女を抱き上げる。
「お姫様…だっこ…です…」
「ああ、そうだな。」

「重く…ない…ですか…?」
「重いよ、腰が抜けそう。体重何キロあるんだ?」
「女性に…体重を…尋ねる…のは…失礼だと…思い…ます。」
「そうだったな。これから気をつけるよ。」

バスターランサーの足元までアイビス運んで寝かせた。
冗談みたいな事を話しているのに言葉がたどたどしい。
一体どうなっている?彼女の体に目立った外傷は見当たらないのに…
「大丈夫なのか?」

「少し…無茶を…して…しまい…ました…」
「そんなのどうでもいい。」
「ごめん…なさい…」
「ベアトリスに診てもらおう。あいつならきっと直してくれる。」

もう一度彼女を抱き上げ、バスターランサーのコックピットに運ぶ。
「槍杉家…に…これて…よかった…です…」
「縁起でもないこと言うなよ。まだ何もしてないじゃないか。これからだろ?」

「これ…から…?」
「そうだ、今度デートに行こう。色々な所に行って色々な事をするんだ。」
「それは…魅力的…な…お誘い…です……………………………………………………」

「アイビス?」
「……………」
「アイビス?冗談だよな?返事をしてくれよ。
 なあ、頼むから目を開けてくれ…目を開けるんだ…目を…開けて…」

俺は…

こんな結末を迎える為にここに来たんじゃない。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――」





フゥーフゥーフゥーフゥーフゥーフゥフゥー ♪ フゥーフゥーフゥーフゥーフゥーフゥフゥー ♪ フゥーフゥーフゥ~ ♪
フゥーフゥーフゥーフゥーフゥーフゥフゥー ♪ フゥーフゥーフゥーフゥーフゥーフゥフゥー ♪ フゥーフゥーフゥ~ ♪

デンデデンドドン ♪ ジャンジャジャンジャンジャンジャン ♪ ジャンジャジャンジャンジャンジャン ♪
ジャンジャジャンジャンジャンジャン ♪ ジャンジャジャンジャンジャンジャン ♪


           l^丶
           |  '゙ " '゙ y-―,  I'm thinker ♪
           ミ ´ ∀ `  ,:'     
         (丶==[=]=(丶 ミ    トゥートゥートゥートゥトゥー ♪   
      ((    ミ        ;':  ハ,_,ハ   ハ,_,ハ
          ;:        ミ  ';´∀`';  ';´∀`';,,
          `:;       ,:'  c ̄c.ミ' c ̄c.ミ
           U"゙'''~"^'丶)   u''゙"J   u''゙"J



登場人物

ORIGINAL
槍杉 洋平
アイビス
学園長
槍杉 嶺文
リン・楠ノ葉・カイシン
キョウカ

ARMORED CORE
神威 瑞穂
ボス・サヴェージ
ハスラー・ワン

ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA
スティンガー
スミカ・ユーティライネン
アンプルール
地雷伍長

ARMORED CORE MASTER OF ARENA
ラナ・ニールセン
ニーニャ

ARMORED CORE 2
ネル・オールター
レオス・クライン
アレス
ライオンハート
オーロラシーカー
エイトボール
エヴァーファイター

ARMORED CORE 2 ANOTHER AGE
ザルトホック
スカルブロック
魂塊

ARMORED CORE 3
アップルボーイ
レジーナ
トルーパー
ロイヤルミスト
ワルキューレ
ゲド

ARMORED CORE 3 SILENT LINE
エクレール
クラフツパーソン
ポーキュパイン
シューティングスター
ヴァーナルフラワー
セレ・クロワール

ARMORED CORE NEXUS
ジノーヴィー
アグラーヤ
ジャック・O
ンジャムジ
Dr.?
Ω
プリンシバル
エヴァンジェ
トロット・S・スパー
ピン・ファイヤー

ARMORED CORE NINE BREAKER
イツァム・ナー
ポーコ・ア・ポーコ

ARMORED CORE FORMULA FRONT
ベアトリス
アナーク
メイルド・ブレン
フェルノ・ルカーチ

ARMORED CORE LAST RAVEN
ジナイーダ
エド・ワイズ
モリ・カドル
ズベン.L.ゲヌビ
スサノオ
ダイ=アモン
グリーン・ホーン

ARMORED CORE 4
フィオナ・イェルネフェルト
エイ=プール
サー・マウロスク
アンシール

ARMORED CORE for Answer
セレン・ヘイズ
オールドキング
ウィン・D・ファンション
ロイ・ザーランド
リリウム・ウォルコット
ドン・カーネル
ジェラルド・ジェンドリン
ド・ス
パッチ、ザ・グッドラック
オッツダルヴァ


企画 原案 構成
名無し

演出 音楽 実装
名無しの人

美術
名無しの人たち

スペシャルサンクス
ALL PLAYER & READER

提供
vipac





★そのエピローグ・G

「―――というのがお父さんとお母さんの馴れ初めなんだよ。」
「なれそめ?なれそめってなに?」
愛娘は布団から出している首を不思議そうに傾げている。

「キョウカにはまだ難しかったかな。」
そう言いながら娘の柔らかい髪を軽く撫でてやると
くすぐったそうな仕草をしながらも、嬉しそうな表情をする。可愛いやつだ。

「おかあさんはケガしたのだいじょうぶだったの?」
「そうだよ、お母さんは凄いんだぞ。」
「どうしてだいじょうぶだったの?」

「どうしてだと思う?」
「う~ん、わかんない。」
「お母さんに訊いてごらん。」

「おかーさーん!」
キョウカは布団を撥ね退けて勢いよくベッドから降り、寝室を飛び出して行った。
寝かしつける為に昔話を聞かせていたんだが、逆効果だった様子。
当分は寝てくれそうにない。

「ふぅ…」
あれからもう10年経つのか…あっという間だったな…
学園を卒業―――アークに入って実績を積み―――完全フリーの独立傭兵になった。
一応、嫁さんと娘の3人で暮らしていけるぐらいには稼げている。

「ヨウヘイさん、寝る前に変な事を話すのはやめてください。」
「へんなことじゃないよ!なれそめだよ!」
彼女に抱きかかえられながらキョウカが戻ってきた。

「ねぇねぇ、なれそめだってば!」
「馴れ初めは分かりましたから、そろそろ寝なさい。
 あまり夜更かししていると朝に起きられなくなりますよ。」
「ちゃんとおきれるもん。」
「本当ですか?」

「ほんとだよ。」
「明日は遠くにいるセレンお姉様の所に行くので早く起こしますよ?」
「セレンのオバチャンのところにいくの?」

「セレン姉さんの事をオバチャンなんて言ったら…
 また物置部屋に、とーじーこーめーらーれーるーぞ~~~!」
「きゃああああああ!」
せっかくベッドに収まっていたキョウカがまた布団を撥ね退けて走り回り始めた。

「ヨウヘイさん!」
「はははッ、ごめんごめん。」
「キョウカ!」
「きゃああああああ!」

「ふぅ…」
まあ、こんな感じだ。


-As Time Goes By-





★そのエピローグ・G2

結局、キョウカが寝るまであれから1時間程かかった。
起きている時は騒がしいけど―――
「寝顔は天使そのものだよな。」
悪い虫がつかないか心配である。

「ヨウヘイさんは親バカすぎます。キョウカに甘すぎます。
 甘やかしすぎです。もっと厳しく接するべきです。」
「あらら~?アイビスさんは娘に焼きもちですか?」
「…知りません。」

拗ねてしまった彼女を後ろから抱きしめる。
「冗談だよ、冗談…」
「……………」
「まだ怒ってる?」

「そういえば…」
「んん?」
「昨日の夜はどこに行っていたのですか?」
「えっ?」

「どこに行っていたのですか?」
「ど、どこって…依頼の打ち合わせだけど…知ってるだろ?」
「いかがわしい店でですか?」

ギクッ!

「黙っていれば分からないと思いましたか?」
ば、馬鹿な…なぜ知っている…
「甘いです。」

「いや、あれは…その…クライアントがどうしても行こうって…無理やり…」
「……………」
こ、怖い…ジト目で睨まれてる。

「これは明らかな背信行為です。」
「さ、最初は断ったんだよ?でも強引に誘われて…接待で…そう、接待だよ!」
「悪い旦那様にはお仕置きが必要のようですね。」

「あっ、ちょっ、やめ、アイビスさん?ああああああああああああ…」


-Good Luck RAVEN!-





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