屈強な男3人の相手なんか無理だ。こっちも袋詰めにされかねん。
警察に任せよう。
警察に任せよう。
トゥルルルルルルル、トゥルルルルルルル、トゥルルルルルルル…
早く繋がってくれ。
ガチャ
「はい、不路夢市警です。」
繋がった。
繋がった。
「すいません、緊急事態なんです。人が拉致されそうで
人身売買、いや臓器を売り飛ばすつもりかもしれない。」
「落ち着いてください。まず―――」
人身売買、いや臓器を売り飛ばすつもりかもしれない。」
「落ち着いてください。まず―――」
ドゴッ!
突然、後頭部に激痛が走った。何か鈍器で殴られたかのような。
倒れながら後ろを振り向くと、そこには鉄パイプを持った男が立っていた。
倒れながら後ろを振り向くと、そこには鉄パイプを持った男が立っていた。
しまった、他にも仲間がいたのか…くそっ…
駄目だ…意識が…遠のいて…
駄目だ…意識が…遠のいて…
★その41
「うっ…うう…」
頭が痛い。頭痛で目が覚めた。
頭が痛い。頭痛で目が覚めた。
ここは…どこだ?
狭い部屋だ。出口らしきものは見当たらない。
一面だけガラス張りの壁だ。その向こう側で白衣を着た男がニヤニヤ笑っている。
「やあ、お目覚めかい?槍杉洋平君。」
狭い部屋だ。出口らしきものは見当たらない。
一面だけガラス張りの壁だ。その向こう側で白衣を着た男がニヤニヤ笑っている。
「やあ、お目覚めかい?槍杉洋平君。」
「あんたは誰だ、何故俺の事を…」
男は俺の学生手帳をヒラヒラさせている。抜き取られたのか。
「ふざけるな、ここは何処だ。さっさと開放しろ!」
男は俺の学生手帳をヒラヒラさせている。抜き取られたのか。
「ふざけるな、ここは何処だ。さっさと開放しろ!」
「うーん、残念ながらそれは出来ない。君には我々の研究材料になってもらう。」
「ふざけるなぁ!」
「ふざけるなぁ!」
「君の事を調べさせてもらったよ、なかなか面白い逸材だ。
我々が有効活用してあげよう。」
「ふざけるなぁーーー!」
我々が有効活用してあげよう。」
「ふざけるなぁーーー!」
ドン、ドン、ドン、ドン
「あっはっはっはっはっ!このガラスは素手で叩いたぐらいじゃ割れないよ?」
「ふざけるな…」
「ふざけるな…」
「栄えある研究の礎になれるんだ。悪い話じゃないと思うんだけどな。」
「ふざ…けるな…」
「ふざ…けるな…」
こんなのって、ありかよ…
-END-
★隊長とトロットの説教部屋★
隊長「あーあって感じだな。」
トロット「この展開は悲惨ですね、隊長。」
トロット「この展開は悲惨ですね、隊長。」
隊長「まあ、背後に気を配れなかった貴様のミスでもあるがな。」
トロット「学園だけじゃなく、不路夢市も滅茶苦茶危険な所ですね、隊長。」
トロット「学園だけじゃなく、不路夢市も滅茶苦茶危険な所ですね、隊長。」
隊長「忘れたのか、トロット?ACの世界は普通に暮らしていても危険がいっぱいだ。」
トロット「民間車両を踏み潰しに来るACとかも居ますもんね。」
トロット「民間車両を踏み潰しに来るACとかも居ますもんね。」
トロット「というか、この白衣の男凄いムカツクんですけど…」
隊長「オーメル仲介人に近いものを感じるな。」
隊長「オーメル仲介人に近いものを感じるな。」
トロット「こんなに笑えない展開がこのSSで来るとは予想外です、隊長。」
隊長「笑えない展開もたまにはいいだろう?」
隊長「笑えない展開もたまにはいいだろう?」
隊長「さあ、戻ってやり直せ。」