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「レイ…ヴン……」
闇のベールが舞い降りてきて、私の視界を閉ざした。
私は死んだ。
肉体は滅び、その心は永遠の闇に閉ざされる。
全ては理想の為、復活の為……。

火星の衛星フォボス。古代火星文明の遺跡。
そこで私と“彼”は、最後の戦いに臨んだ。
私は混迷の世界に、人類に、失われた秩序を取り戻す為。
“彼”はただ、一羽のレイヴンとして、限りない自由の為。
互いに死力を尽くした、戦い。そして私は敗れた。
“彼”も、死んだのだろうか? 地表へ落下する、フォボスとともに。

……ああ、なんて心地が良いのだろう。
自己の存在は薄れ、私の意識が、解き放たれていく。
私は、その深い虚無を、受け入れた……。
浮遊感。そして、閉じた瞼の裏に、徐々に光が広がり……。
「光……?」
灼かれた筈の目を、見開いた。……見える。
爆風にもぎとられ失った筈の手も、足も、ある。
目の前には、何の変哲もない、公園の広場があった。

「よく来てくれた……」
背後からの声に、私は弾かれたように振り返る。
「私はバーテックスのジャック・O」
広場に設けられた壇上で、ジャックと名乗った男は、恭しく一礼をして見せる。
レイヴンとしての長年の勘で、私はその声となにげない所作の内に、
深い知性と意志……そしてある種の“危機”を感じとっていた。
(この男……)

「貴様、これは一体どういうつもりだ!」
私の思考を中断したのは、誰かの怒声だった。
辺りを見回した所で、私は気がついた。
最初は混乱していて眼に入らなかったが、
広場には、それなりの数の人間がいるようだった。

男ばかり。そして……みな、一様に裸だ。
だがそれ以上に奇妙なのは、みな性器の根元に
機械の輪のような物がはまっている事だ。
「まさか……」
自分の性器に触れてみる。その根元には、確かに硬い輪が、はまりこんでいた。
軽く触れただけで、脳を貫くような、甘い痺れに襲われた。
「バカな……」
未体験の感覚に戸惑う私に対し、次の瞬間
壇上の男が口にした言葉は、それ以上の衝撃を与える物だった。
「今日はちょっと、みなさんに、ホモり合いをしてもらいます」
なにを……言ってる……?

広場全体が、激しい動揺に包まれる。
と、その場にいた一人……年の頃は初老と思われる、
精悍な顔立ちの男が、ジャック・Oの元へ駆け寄って行った。
「ふざけるなよ、ジャック・O!」
激昂する男とは対照的に、ジャック・Oは悠々と男に向き直る。
「ピン・ファイアーか……、私語を慎みたまえ……」
ジャック・Oが、懐から取り出したリモコンのような物に指を置いた、次の瞬間。
「ら、らめぇッ!」
グイーン…グイーン…
「父さーーんッ」
危険を感じた別の青年が、ピンと呼ばれた男に走りながら手を伸ばす。
「リ、リム! 見、見ちゃらめぇっ!…あ、あ…っ……あおおーっ!!」
ドピュッ!シャーッ!
性器にはめ込まれた輪が、生き物のようにうねり、
強制的に海綿体に血液と快楽を注ぎ込む。
一瞬にして限界まで勃起させられたピン・ファイアーは、
快楽の海にあっけなく果ててしまった。
「父さーーーーん!!!」
伸ばされた青年の手は後一歩の所で届かず、ピンは恍惚とした表情で
自ら失禁した尿と精液の海に倒れ伏した。
「ルールは単純。イかされれば、脱落となる。
 逃げだそうとした場合、輪を外そうとした場合も、この男のようになる……」

リムと呼ばれた男は、話を聞いているのかいないのか、
気絶したピンの上体を起こし、濡れていない場所へと移動させている。
リムはピンを、父と呼んだ。恐らくは、親子なのだろう。面影もある。
「酷い事を……」

ジャック・Oは、変わらぬ態度で言葉を続ける。
「このハッテンロワイアルで脱落した者には、
 バーテックスの性奴隷となってもらう……。
 また24時間、一人も脱落者が出なかった場合は
 君たち全員を即刻、バーテックスの性奴隷とする。
 そうなりたくなければ、君達もホモに目覚めるしかない……。
 我々はレイヴンだ…。
 優勝者には勿論、それなりの報酬を用意している」

「……貴様の思惑に乗る気など、元より無い!」
リムが気絶したピンの上体を抱えたまま、
ジャック・Oに怒りの視線を投げかける。
「いい眼だ、レイヴン……。
 その若さを……その怒りを、
 性欲に変えるがいい……。
 君のドミナントを、私に見せてくれ……」

再度、浮遊感に包まれ、私は先程とは違う森の中に、一人佇んでいた。

レオス・クライン
[状態]健康
[支給品]バイアグラ(キサラギ製)、オナホ(ミラージュ製)、蝋燭
[思考]このハッテンから抜け出す。

続かない。




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