隊長…
なんで私はこんな肩書きなのか。
アライアンスは問題児ばかりで困るな…
「さて、今日も書くか…」
本部の一室で私は隊員の観察記を広げる。
そして今日の執筆を開始した。
ゴールディ・ゴードン
まああれだな、AC改造マニアすぎだ。
バージョンアップしすぎだろうが。
しかも毎回大して役に立たないような機体だし。
ACをいじるよりも、腕をあげろって…
プリンシパル
プリンシパルは…
なんだ、流行のツンデレとやらなのか?
私に冷たくあたるのはそれが原因なのだろうか…
「相手が悪かった、そういうことね。」
とか言って、こっちの言う事を聞きもしない。
どこかのお嬢様かっての。
まあ、とりあえずフラグを立てておけばいいか。
ジャウザー
ジャウザーは、あまり問題ないかな。
若いのに優秀だし、命令はきちんと聞くし。
あるとすれば、時々正義論を語りだすと止まらないことか。
今度ほどほどにしとくように話しておくか。
正義を話している時に眼が血走ってるのは、正直怖い。
あいつ、なんか変な組織にでも入ってるのか?
トロット・S・スパー
根はいい奴なんだがなあ…
正直少し欝陶しいな。
四六時中くっついていられるのはな。
最近、銭湯に行った時もずっと私のそばにくっついていたが。
熱いまなざしも送られていた気もする…
どうも、貞操の危機を感じる。
「まあ、こんなものか。」
私は秘密でつけている隊員の観察記を閉じて一息ついた。
「何でこうも問題児ばかりなんだろうか、バーテックスにでも行こうかな…」
「あれ~、ボクの名前がないよ~?」
ああ…うざい奴が。
「モリか…一旦休憩しているだけだ、後で書いておく。」
お前は戦術部隊じゃないだろうが。
これは隊員の観察記なんだが…
まあ、書きはするがお前は最低の評価だよ。
「ふーん…ま、どうでもいいんだけどね。」
モリは興味がなさそうに返答する。
「何か用なのか?」
「本部から、AMIDAが大発生したから駆除してくれだって。」
また、厄介事を…
「わかった、後で行く。」
-こうして私の日常が始まる訳だ
モリ・カドル
なんというか、色々な面から問題ばかりだな。
正直なんでアライアンスにいるんだか…
大体あのACはなんだ、どう見てもジノーヴィーの丸パクリだろうが。
とことんどうしようもない奴だな。
「じょ…冗談じゃ…」
一部(プロローグ)完
----
//ID:plkxU9Y3O
第二部
「ここがAMIDAの大発生現場か…」
エヴァンジェはオラクルの中でため息をつく。
そこは旧キサラギの研究所だった場所であった。
「なるほど、今いる種以外に昔の種も少しだがいるようだ。」
エヴァンジェの駆る機体は外まで出てきている数匹を右腕のリニアライフルで爆散させると施設の中に消えていった-
-研究施設内部
「くそ…、なんて数だ。さすがの私でもこれはまずいか…?」
エヴァンジェは愚痴をこぼす。
もっとも、施設の中は一面AMIDAの海と化していたのだから当然かもしれないが。
ビシャッ
AMIDAの溶解液がオラクルにかかる。
シューッという音と共に装甲が少し溶ける。
ビシャビシャビシャッ
「私のオラクルに何をする!?こら、ちょ、やめ…」
AMIDA達がオラクルに一斉に溶解液を吐かける。
ブチンッ
「お前ら…、たかが虫のくせにいきがるんじゃねーっ!!」
怒りのエヴァンジェはブレードを構えてAMIDAを一匹また一匹と潰していく。
「ドミナントの力はこんな物じゃない!!」
AMIDAに主張すべきことではない。
「そもそも、ジャックもあのレイヴンも気にくわない!!ドミナントは私なんだよ!!お前らはわかるよなぁ!?」
だから、AMIDAに言っても意味はない。
エヴァンジェはそんな調子で目についたAMIDAを片っ端から潰して回っていった。
「ハァ…ハァ…やっとこの部屋だけになったか。」
エヴァンジェは幾分冷静になって様子を確認する。
「くそ、オラクルが…」
確かに右腕部や頭部を中心にかなり溶けている、機体の損傷についての判断はさすが隊長という所か。
「虫の破片で汚れた。」
…でもなかったようだった。
ガコン
エヴァンジェは残った最後の部屋の扉を開いた。
その先には-
「遅かったじゃないか…」
「ジャック…」
AMIDAに囲まれたジャック・OとそのACフォックスアイがいた。
「バーテックス側もAMIDAで披害が出ていてな…。AMIDAが沸きだした原因を調べているうちにここに辿りついたのだ。」
ジャックがいきなり語り始める。
「中に入ったはいいがAPが少なくなっていてな、AMIDAを刺激しないように救助してくれる者を待っていた。」
「エヴァンジェ、助けてはくれないか?」
エヴァンジェは今回オラクルの武装を両肩グレネードにしている。
「今AMIDAを倒すから待っていろジャック。」
フォックスアイはAMIDAにまとわりつかれて不気味な姿になっている。
AMI団子とでもいうべきか…
「待てエヴァンジェ…なぜグレネードをかまえる?」
オラクルはグレネードをフォックスアイに向けてかまえている。
「AMIDAが一まとまりになっていて、倒すのに調度いい。それから、近よりたくないのでな。」
「やめろエヴァンジェ、落ちついて…」
ズガンズガン
「任務終了か、…帰還する。本部め、面倒な依頼だったな。帰ったら上に文句を言っておくか。」
こうしてエヴァンジェの駆るオラクルは本部に戻っていった。
「しかし、オラクルがかなり汚れてしまったな…。まったく、汚いじゃないか。」
コイツまだ言うか。
「こういう依頼なら私よりあいつにさせればいいものを…」
その時本部では-
「へぶしっ…、誰か噂でもしてるのかな?まあ、この機体で負けるはずがないんだけどね。」
第二部完-
あとがき
「全く…、エヴァンジェの奴め。死ぬかと思ったじゃないか。アライアンスにAMIDAの詰めあわせでも送りつけてやるか。」
何もいなくなった研究施設の中で、しぶとく生きていたジャックはそうつぶやいていたとかそうでないとか-
----
//ID:2LTS0EcqO
第2.5幕(パラレル)
「あの問題児をどうするか…」
エヴァンジェは頭をかかえていた。
モリ・カドル…現在一番の問題児である。
「そうだ、これなら!!」
エヴァンジェは何かを思いついていつまでもにやけていた。
そして…
「ずいぶん調子よさそうだねぇ。」
あるレイヴンを倒す罠ということになっている。
「騙されたとも知らずに…」エヴァンジェから通信が入る。
「お前じゃああのレイヴンには勝てないよ、騙してすまないな。」
「じょ…冗談じゃ…」
END(モリが)
なんで私はこんな肩書きなのか。
アライアンスは問題児ばかりで困るな…
「さて、今日も書くか…」
本部の一室で私は隊員の観察記を広げる。
そして今日の執筆を開始した。
ゴールディ・ゴードン
まああれだな、AC改造マニアすぎだ。
バージョンアップしすぎだろうが。
しかも毎回大して役に立たないような機体だし。
ACをいじるよりも、腕をあげろって…
プリンシパル
プリンシパルは…
なんだ、流行のツンデレとやらなのか?
私に冷たくあたるのはそれが原因なのだろうか…
「相手が悪かった、そういうことね。」
とか言って、こっちの言う事を聞きもしない。
どこかのお嬢様かっての。
まあ、とりあえずフラグを立てておけばいいか。
ジャウザー
ジャウザーは、あまり問題ないかな。
若いのに優秀だし、命令はきちんと聞くし。
あるとすれば、時々正義論を語りだすと止まらないことか。
今度ほどほどにしとくように話しておくか。
正義を話している時に眼が血走ってるのは、正直怖い。
あいつ、なんか変な組織にでも入ってるのか?
トロット・S・スパー
根はいい奴なんだがなあ…
正直少し欝陶しいな。
四六時中くっついていられるのはな。
最近、銭湯に行った時もずっと私のそばにくっついていたが。
熱いまなざしも送られていた気もする…
どうも、貞操の危機を感じる。
「まあ、こんなものか。」
私は秘密でつけている隊員の観察記を閉じて一息ついた。
「何でこうも問題児ばかりなんだろうか、バーテックスにでも行こうかな…」
「あれ~、ボクの名前がないよ~?」
ああ…うざい奴が。
「モリか…一旦休憩しているだけだ、後で書いておく。」
お前は戦術部隊じゃないだろうが。
これは隊員の観察記なんだが…
まあ、書きはするがお前は最低の評価だよ。
「ふーん…ま、どうでもいいんだけどね。」
モリは興味がなさそうに返答する。
「何か用なのか?」
「本部から、AMIDAが大発生したから駆除してくれだって。」
また、厄介事を…
「わかった、後で行く。」
-こうして私の日常が始まる訳だ
モリ・カドル
なんというか、色々な面から問題ばかりだな。
正直なんでアライアンスにいるんだか…
大体あのACはなんだ、どう見てもジノーヴィーの丸パクリだろうが。
とことんどうしようもない奴だな。
「じょ…冗談じゃ…」
一部(プロローグ)完
----
//ID:plkxU9Y3O
第二部
「ここがAMIDAの大発生現場か…」
エヴァンジェはオラクルの中でため息をつく。
そこは旧キサラギの研究所だった場所であった。
「なるほど、今いる種以外に昔の種も少しだがいるようだ。」
エヴァンジェの駆る機体は外まで出てきている数匹を右腕のリニアライフルで爆散させると施設の中に消えていった-
-研究施設内部
「くそ…、なんて数だ。さすがの私でもこれはまずいか…?」
エヴァンジェは愚痴をこぼす。
もっとも、施設の中は一面AMIDAの海と化していたのだから当然かもしれないが。
ビシャッ
AMIDAの溶解液がオラクルにかかる。
シューッという音と共に装甲が少し溶ける。
ビシャビシャビシャッ
「私のオラクルに何をする!?こら、ちょ、やめ…」
AMIDA達がオラクルに一斉に溶解液を吐かける。
ブチンッ
「お前ら…、たかが虫のくせにいきがるんじゃねーっ!!」
怒りのエヴァンジェはブレードを構えてAMIDAを一匹また一匹と潰していく。
「ドミナントの力はこんな物じゃない!!」
AMIDAに主張すべきことではない。
「そもそも、ジャックもあのレイヴンも気にくわない!!ドミナントは私なんだよ!!お前らはわかるよなぁ!?」
だから、AMIDAに言っても意味はない。
エヴァンジェはそんな調子で目についたAMIDAを片っ端から潰して回っていった。
「ハァ…ハァ…やっとこの部屋だけになったか。」
エヴァンジェは幾分冷静になって様子を確認する。
「くそ、オラクルが…」
確かに右腕部や頭部を中心にかなり溶けている、機体の損傷についての判断はさすが隊長という所か。
「虫の破片で汚れた。」
…でもなかったようだった。
ガコン
エヴァンジェは残った最後の部屋の扉を開いた。
その先には-
「遅かったじゃないか…」
「ジャック…」
AMIDAに囲まれたジャック・OとそのACフォックスアイがいた。
「バーテックス側もAMIDAで披害が出ていてな…。AMIDAが沸きだした原因を調べているうちにここに辿りついたのだ。」
ジャックがいきなり語り始める。
「中に入ったはいいがAPが少なくなっていてな、AMIDAを刺激しないように救助してくれる者を待っていた。」
「エヴァンジェ、助けてはくれないか?」
エヴァンジェは今回オラクルの武装を両肩グレネードにしている。
「今AMIDAを倒すから待っていろジャック。」
フォックスアイはAMIDAにまとわりつかれて不気味な姿になっている。
AMI団子とでもいうべきか…
「待てエヴァンジェ…なぜグレネードをかまえる?」
オラクルはグレネードをフォックスアイに向けてかまえている。
「AMIDAが一まとまりになっていて、倒すのに調度いい。それから、近よりたくないのでな。」
「やめろエヴァンジェ、落ちついて…」
ズガンズガン
「任務終了か、…帰還する。本部め、面倒な依頼だったな。帰ったら上に文句を言っておくか。」
こうしてエヴァンジェの駆るオラクルは本部に戻っていった。
「しかし、オラクルがかなり汚れてしまったな…。まったく、汚いじゃないか。」
コイツまだ言うか。
「こういう依頼なら私よりあいつにさせればいいものを…」
その時本部では-
「へぶしっ…、誰か噂でもしてるのかな?まあ、この機体で負けるはずがないんだけどね。」
第二部完-
あとがき
「全く…、エヴァンジェの奴め。死ぬかと思ったじゃないか。アライアンスにAMIDAの詰めあわせでも送りつけてやるか。」
何もいなくなった研究施設の中で、しぶとく生きていたジャックはそうつぶやいていたとかそうでないとか-
----
//ID:2LTS0EcqO
第2.5幕(パラレル)
「あの問題児をどうするか…」
エヴァンジェは頭をかかえていた。
モリ・カドル…現在一番の問題児である。
「そうだ、これなら!!」
エヴァンジェは何かを思いついていつまでもにやけていた。
そして…
「ずいぶん調子よさそうだねぇ。」
あるレイヴンを倒す罠ということになっている。
「騙されたとも知らずに…」エヴァンジェから通信が入る。
「お前じゃああのレイヴンには勝てないよ、騙してすまないな。」
「じょ…冗談じゃ…」
END(モリが)