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AMIDA観察日記
今日は私の初出勤だ。私が就職したのは良くも悪くも技術力には定評のあるKISARAGI社。
きっと高い壁なんだろうなぁ、と思いつつ半ば諦めの、いや、無我の境地と言ってもいいほどの
「もう、どうでもいいや」的な悟りの境地で面接に挑んだところ、どうしてなのか合格した。
面接の後、帰り際に面接官に呼び止められ、合格を言い渡された。
「その、自分のPCのHDDがクラッシュした時のオタクのような、試合後のジョーのような
 表情に、私は非常に感銘を受けた。君ならナニかやらかしてくれると思ったんだよ」
だそうだ。世の中はきっと狂っているに違いない、私はそう確信した。KISARAGI社の面接担当官が
狂っているのは間違いなかった。でも、職にありつけたし、まぁ、いいか。前向きに考えようと思う。
さて、私に与えられた仕事の話だが、それはなんと「生体兵器の成長過程の観察」だそうだ。
入社したて、出来立てホカホカの私がやっていい仕事なのかそれは?と小一時間上司を問い詰めたくなったが
給料はいいようなのでひとまずOK。世の中やっぱりお金ですよね~。
一週間一人で生体兵器を観察、毎週レポートを提出するだけの仕事だ。うまうま。
ただし、観察を担当する生体兵器が死んでしまったりするとそれ相応の罰則があるようなので注意が必要。
給餌を始めとする体調管理も仕事のうちであるらしかった。しかし私は実家で四匹のぬこを飼っていた
生き物大好き人間。問題などない。むしろ懐かせてやんよ!くらいの勢いである。
問題の施設へ到着し、私はセキュリティカードを渡され一人取り残された。
手順に従いロックを解除、施設へ進入する。生体兵器というくらいなので、きしゃー、とか、ぶるぁぁぁみたいなのが
居るに違いがない。ちょっと怖いけど、まぁなんとかなるさ。がんばれ自分!ファイトやで~!
問題の部屋へ着いた。窓があったので恐る恐る中を覗きこんでみたけれど、何も見えない。
生体兵器は意外とシャイらしい。それでは立派な兵器になれないぞ!私が鍛えなおしてやる!
そんな勢いでドアをくぐる。そこには、部屋の隅には理解を超えた存在が居た。
薄緑の髪の毛の少女だった。頭にちんちくりんな触手?つきの帽子を被っている以外には
取り立てて妙な箇所はなかった。部屋の隅、壁の下の隙間に挟まるようにしてすやすやと寝息を
たてていた。ちょっと待て、これは罠だ。孔明の罠だ。落ち着け自分。素数だ。素数を数えるんだ。
ファビョる私に気づかないで、少女は白いワンピースを着たまま、すやすやと寝息をたてているだけだった。
やっぱりKISARAGI社の連中は変態だ。パニックの脳内で、私はそれだけはしっかりと思考していた。

私はとりあえず、部屋を出ることにした。寝ているところを邪魔するのは可愛そうだとか、そう言ったことではない。
忍び足で部屋を出る。部屋のドアをロックしたのを確認してから、すぐ脇の待機室へ飛び込んだ。
部屋の中には前任者のものと思われるCDやら小説、マンガ、はてはエロゲまであった。
それらをひとまず無視してデスクの上の電話機に飛びついた。受話器を取ると自動的に本社の生体兵器管理部門へ
繋がる仕組みのはずだ。二、三度のコール音のあと、男が出た。

「あい、もひもひ?」

何か食っているようだ。職務中にナニをやってるんだこの給料泥棒が!と怒鳴りつけてやりたい衝動に
駆られたがそれをぐっと堪える。だって新入社員ですもの。

「あ、あのですねっ、せ、せ、生体兵器がですねっ…っていうか、あれ生体兵器じゃないじゃないですか!
 女の子ですがな!おにゃのこ!しかもなんで白ワンピなんですか!誰の趣味なんですか!ていうかあれをどうしろと!?」

「あ~、キミか。後任者は。いやね、アレはね、話せば長いんだがね、AMIDAっていう生体兵器をもっと
 小さく、例えば敵施設の通電管なんかから侵入させれるくらいのコンパクトさにできないかな~っていう研究中に
 なんとなくヒトの遺伝子を組み込んだらできちゃった。みたいな?けっこう可愛いだろ?頭部以外は
 ヒトとそれほど変わらないぞ。構造的にはね。ま~、そのうちなんか利用価値も出てくるかもだから、殺さずに
 育ててるってワケさ。耐久力も攻撃性もないから戦闘には利用できんがね。ま、世話頼むよ。んじゃ」

それだけ言って本社の人間は通話を切ってしまった。ツー、ツー、という物悲しい音を聞きながら
私はその場に立ち尽くした。入社して一日目、私はKISARAGI社に入社したことを早速後悔し始めた。


明日もミッソンがあるので今日はここまで。よいこのみんな!明日また会おう!>Ω


よいこのみんな、性的な意味でげんきかい!?AMIDA観察日記、はじまるよ!>Ω

AMIDA観察日記:二日目

AMIDA飼育係の朝は早い。今日は七時半に起床した。昨日までは仕事がなかったため
「とっついていいとも!」とともに目覚めていたけれど、今日からは社会人。
ものっそい眠いけれど、私、がんばる!
とりあえず、まだ寝起きでだるいので朝の情報番組「めざましリニア」を見ながらまったりする。
その後、八時からはお待ちかね「びぱっくブレオン道場」を鑑賞。エクレールお姐さんは相変わらず可愛いな。
なんだかんだで八時半にベッドを這い出る。夕べ、何も食べずに寝てしまったからだろう
すごい空腹。冷蔵庫チェック。白熊でも入ってるのかとツッコミたくなるほど巨大な冷蔵庫の中は
フルーツが大きな籠に入って三箱。すべてに「AMIDA給餌用」と刻印されていた。
人間用のものはコンビーフが1ケース。野菜が色々。あとは米とパスタ、各種調味料。でっかいベーコンもあった。
これで当座の食料は心配ないだろう。なぜあえてコンビーフを大量にストックするかについてはツッコまないことにした。
KISARAGIのやることにいちいちツッコんでもしょうがない。きっとある種のいやがらせだろう。
「弱王ソース」「烏大老メンマ」「ムームの塩」「ンジャムジペッパー」…調味料も怪しげなラインナップ。
これらを揃えて置いていったKISARAGI社員はACに踏み潰されて死ねばいいのに。

気を取り直して、フルーツの山の中からバナナを一房手に取り冷蔵庫を出る。まずはAMIDAに朝ごはんを
あげなければ。初仕事だ。皮をむき一口サイズに切り分けたバナナを皿に乗せ、私は部屋を後にした。

部屋を出て隣の部屋のロックを解除する。開閉ボタンを押そうとしたが、ちょっと待て。
ちょっと待ってちょ、ちょっと待って!エウレカOPのあの曲が脳内でこだまする。
昨日入ったときはAMIDAは寝ていたが…もしも起きているときに入ったらどうなるのだろう?
攻撃性はない、とは昨日電話した生体兵器管理部門の担当者の弁である。もしも、本当は攻撃性の高い
生物であった場合、最悪の場合私は死んでしまうのではないか?
きっと今頃、部屋のドアの向こうでは、私の足音を聞きつけたAMIDAが蜘蛛のように壁に張り付き
私からの死角にあたる頭上に陣取っているのかも知れない。そして何も知らずにのこのことフルーツを持って現われた
私に向かってあの小さな口の中にあるだろう器官から人力ではとうてい切れない強靭な糸を吐き出して絡めとり
そして、刺し針のようなもので以って私の体液をちゅうちゅうと吸い取るのだ。刺し針から注入された神経毒でもって
私はしっかりとした意識を持ちながら、耐え難い苦痛の中、あの生体兵器の朝ごはんにされてしまうのだ。
Yes,Yes,Yes…Oh,my,god!!さしものジョナサン・ジョースターも思わず目を背けてしまうほどの惨状だ。
例の覗き窓からは案の定何も見えない。
私は考えた。――そうだ、多分待機室の端末から、隣の部屋の監視用のキャメラから画像が拾えるハズだ。
ドアに鍵を掛けている上、覗き窓まであるのだ。ないわけが無い。ていうかむしろないわけなくない?みたいな。
私はバナナをその場に置いて、一目散に部屋へと戻る。デスクの上の端末を立ち上げ、キャメラの呼び出し
プログラムを探す。しかし、探せど探せど見つかるのはエロ画像フォルダやインスコされたエロゲばかり。
「囚われた女レイヴン」「jpgプリンたんエロ」「特別報酬は私のか・ら・だ♪」…前任者はアホか。
仕事もせずにこんなことばかり。KISARAGI社はこんなヤツばかり雇って何がしたいんだ。
しかもご丁寧にキャラクタごとに仕分けされたフォルダ、フォルダ、フォルダ……
あ、あった。やっとの思いで発見した「AMIDA監視用」という名のプログラム。起動するとKISARAGIのエンブレム。
いいからはよせいやボケ。いてこますど!はやる私をじらすようにようやく画面が写し出される。
食い入る様に画面を覗き込む私。端から見ると興奮しながら女の子が閉じ込められた部屋のキャメラを
弄くりまわす変態に見えはしないだろうか、という一抹の不安がよぎる。
居た!昨日のように部屋の壁の下のほう、隙間に挟まるようにして丸くなっているようだ。薄緑の髪の毛が見えた。
今だ!今しかない!ささっと置いてささっと部屋を出るんだ!あれが目を覚まさないうちに!
私は軽量二脚ACがダッシュするかのように全速力で部屋を飛び出した。




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