地上進出時代。少なくない混乱の時代、奇妙な噂がレイヴンの間で流れた。
「管理者実働部隊の残党が、レイヤードの閉鎖地区に出没している」
この話は企業の重役の耳にも届く。
人類の地上進出を妨げられる可能性を民間から支持され、止むを得ず企業はMT部隊を導入する。

閉鎖地区に展開されるMT部隊。数時間の張り込みの末、ACの機影をキャッチしたという報告が上がる。
確認されたACは、間違いなく実働部隊のシルエットだった。
不可思議な事に、非武装である。しかし背中には大型の追加弾装の姿。
ACに知識を持つ部隊の隊員は、これが重量過多である事を指摘した。

活動を停止したはずの管理者が、何故ACを動かす事が出来るのか。
事態を重く見た隊員達は、これの破壊を決断する。
人類の、あるいは企業の発展を妨げられる可能性を、見過ごす事は出来ない。部隊の総意だった。

MT部隊は待ち伏せを決行する。進行方向を算出し、都合の良いポイントを探す。
無人の孤児院がそこにあった。視界が開けたそこに到達した瞬間が狙いとなる。
息を殺す隊員達。ACが孤児院に足を踏み入れた時、一斉に火線が走った。
非武装ゆえに、なす術のないAC。前に進もうと足掻きながら、建物の前でついに膝を折った。

隊員達はACを包囲する。コンテナとACを引き離し、中を見た。
管理者に関する重要な情報か。火器や爆発物に代表される危険物か。
各々の思惑の前に姿を現したのは、山ほどのパンだった。

後の調査で、機体の回線は焼き切れスタンドアローン状態になっていた事、
それ以前に組み込まれていた孤児院への物資輸送の指示の事、
そして孤児院の人間は全員が既に死亡している事が、隊員達に知らされるのであった。





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