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予告編


これは表立って活躍したアークのレイヴンたちの影となって
歴史を動かす一端を担ったものたちの、語られることのなかった物語・・・

~アルビノ~
レイヴン統括機構に属すのを嫌った、ACによる施設武装集団。
末端の同調者レベルに置き換えると、レイヴンズアークと互角とも言われているが、
所属レイヴンは20人程度と思われ、エースクラスと言われる人間は5人と小規模であることは否めない。
統括機構に属するのを嫌っただけはあり、アルビノというくくりを持つというだけで良くも悪くも自由が売りの集団。


アルビノ内主要人物
創始者 ピィル・アットナー
創始者とはされているが、実力は平均3位、調子が良くて2位、悪いと4位である。
実質的な権力を持つわけでもなく、彼が創始者とされるのは「アルビノ」という名前を決めたからとのこと。
実力もエースと呼ばれるうちの3位であることから確かのは明らかだが、
成績が調子によって左右されやすいため「兵士としては扱いにくい」といった評価をプレジデントに頂戴している。
「アルビノ」の由来に関しては、レイヴンが漆黒のワタリガラスなら、真っ白なカラスでどうよ?とのこと。
この物語の主人公である。COUGARを使用し、ショットガンとブレード、およびターンブースターによる近接戦を主軸とする、
冷却と機動力のバランスにとことんこだわった中量2脚AC「シリーウォーカー」を使用する。

実力者 サンラック・ヤング
実力者と冠するだけに、5人の中でトップの実力を持ち、調子が多少悪かろうが2番手以下に大差をつける。
だが彼曰く「ピィルの地力が底上げされれば、調子のいい時のあいつには負けかねんと思う」
少々神経質なところがあるが、基本的に他人に流されない、好きな言葉は「絶対的服従(当然自分がさせる方)」
基本的にDINGO2を使用し、マシンガンで翻弄する戦術を繰り広げる高機動の中量2脚「プリンス・オブ・T」を使用する。
とはいうが、ミッションごとに武装どころかフレームすら換装することをためらわない人間なので、プリンス・オブ・Tには明確な概念がない。
プリンスがロケットだらけで、敵との実力差が顕著の場合、そこにはある種異次元が生まれる。

指導者 プレジデント
実力は5人の中では4位、アルビノ内では彼の発言が最高の決定権を持つため、指導者と呼ばれる。
知略や策謀に長けるのだが、存外軽い性格で、ピィルが創始者にされてしまったのは彼のせいである。
曰く「○○者で統一するとかっこいいだろ?でもあいつのだけ思いつかなかったんだ、いいところで名前を提案してくれたから、創始者ってことにしてしまったよ。」
当然プレジデントは名前ではないが、本名を知る他の人間がプレジデントと呼んでしまっているため、不明のままである。
BOARを使用した比較的軽快な空飛ぶタンク「フリーダムワールド」を使用する。

探求者 ランカ・スペット
アルビノエースクラスの紅一点、潜入系の任務が得意と自負するが、ただ単に目立たないように行動するのが好きなだけ。
実力が2位に位置することや、声が低いこと、しゃべり方が無骨なこともあって、音声だけでやりとりすると男性と間違われる。
かの赤い星と同等の戦いを繰り広げ、双方の依頼者の指示による戦術的撤退により、引き分けとなったという武勇伝がある。
GAZZELを使用した火力と機動力のバランスのよい逆関節AC「クノイチ」を使用する。

くせ者 ダイスケ・オリジントゥリー
エースとしての実力は最下位となっているが、並みのレイヴンとは比にならない実力を持つことは確か。
真面目に修練を積めばプレジデントより強いのではないかといわれるが、いかんせん不真面目でサボリ魔。
しかし楽をするということに関しては高速で頭が回り、その思い付きを実行するだけの実力と行動力があるため
結果的にMT等の殲滅なら5人の中でも最速でやってのける。
LIZARDを使用した殲滅効率最優先の4脚AC「ジャガンナート」を使用する。

オペレーター1 マコト
戦争孤児だったが、プレジデントに拾われオペレーターとなる、本人が覚えていないため正確な年齢はわからないが14歳前後と見える。
オペレーターとしての総合成績はあまりいいものではないが、戦況把握が的確で、混戦ほど冴える。
この特性のため、ダイスケと組むと異常なまでのスピードで任務を終了することがある。
本人はピィルの戦闘スタイルが一番見ていて楽しいらしく、基本的にピィルと組むことを希望しているため、ピィルとダイスケの2人とよく組んでいる。
あまりいい教育をうけていなかったためか、生意気なガキ状態であるが、ショタ分豊富なため可愛げがあるとされ、性格については放置されている。

オペレーター2 ソフィア
プレジデントの嫁、冷静な分析と戦況把握で、誰と組んでも平均以上の実力を発揮させるという天性のオペレーター。
しかし、目の前で大量の破壊が繰り広げられたりすると興奮してしまう、ちょっと危ないお姉さん。
このせいで、これを許容できるプレジデントや、おおっぴらに破壊活動をしないランカと組むことが多い。
いつもダイスケのオペレーターをしたいと言い張るものの、全力でダイスケに拒否され、プレジデントにも制止されてしまう。

オペレーター3 マスター
マスターは通称であり、アルビノ所属のレイヴンたちのたまり場となっているバーのマスター。
元レイヴンであるためオペレーターとしては申し分ない力量があるが、豪快な気質なため伝え方が大雑把だったり、支持が適当だったりする。
だが本業はあくまでバーのマスターであり、彼が出張るのは人員不足のときのみである。
大雑把な通信はむしろ、フィーリングで調子が変動するピィルと相性がいいらしい。
またダイスケも細かいことは気にしないため、彼と組むことも多い。

オペレーター4 エリザベス・パーカー
通称リズ、オペレーションには問題ないどころか、むしろレベルは高いのだが、なにぶん物静かで人とかかわろうとしないので、謎が多い。
外見から見るに20代な気がするが、気を張っていないときは幼く見え、任務中は老け込むため、年齢はまったく謎である。
通信では必要なことだけをテキパキと伝えるため、 高速で移動しているが故に状況がコロコロ変わるサンラックや
情報量が必要となる潜入系の任務をこなすためにランカと組むことが多い。



Chapter0 OPENING EPISODE


司令「くそっ!自分たちに意思どおりに働かないと、即切り捨てるというのか!」

ここはアークの戦略拠点の1つ、砲台4基と戦闘機が6機
MTが10台ほどという比較的規模は小さい拠点だ。
現在、アークに派遣されたACの襲撃を受けている。

司令「少しばかりゲリラに便宜を図っただけで・・・こんな仕打ちとは・・・」

この司令ははつい3日ほど前、付近のゲリラと情報交換等の取引をしたのだが、
そのことがアークに知れてしまい、粛清を受けているというわけだ。
MT「うわぁ!やめてくれぇ!」

これでまた1台撃破されMTは残り8台、ACは火力の高い順に攻撃しているらしく、
戦闘機は6機とも残っているが、砲台はすでに全滅。
MTも数では8台残っているが、先ほどの1台でこの拠点に2台だけだったオウルが撃破され、
残りはオストリッチのみ、実質戦力から見れば1/3に満たないかも知れない。

司令「もうこの基地も・・・おしまいか・・・」

基地オペ「司令!北西に熱源!ACです!」

???「こちらアルビノ所属、シリーウォーカーだ、戦況を知らせてくれ。」

MT「もう着いたのか!早い!」
戦闘機「来た!メインレイヴン来た!」
MT「これで勝つる!」

司令「間に合ってくれたかレイヴン、敵はAC1機だが、すでにこの基地の戦力は壊滅状態に近い
   しかし人員はまだ多数残っている、我々の命を・・・救ってほしい・・・!」

ピィル「了解した、ピィル・アットナー、いくぜ!」

※アークの雑多なレイヴンを会話中は「AR」と略す
AR「ACを雇ったのか、ちくしょう、楽な任務だと思っていたのに・・・!」

ピィル(内装はわからないが見る限りでは、敵は機体に大したコストをかけていない。
    脚は逆間接のORYXか、GOATを使わないセンスは評価するが、GAZZELを使うでもないし、
    腕部武装はWR69M・WL69LB、やはりコスト重視だな、速攻で決めるぜ!)

マコト「ピィル、上位レイヴンじゃないみたいだけど、敵もACだから気をつけろよ。」

マコトが言い終わるのを待たずにピィルはOBをセット、そして言い終わるやいなやOB発動、一気に距離を詰める!
いきなりの行動にアークのレイヴンは面食らったのか、慌ててブーストで水平移動する。
ピィルはすれ違う寸前でOB解除、敵ACを若干通り過ぎる形で停止、
そこからエクステンションの旋回ブーストで敵の方を向き直った。
敵は慌てて水平ブーストしただけなので、明らかに対応不足、ピィルにほぼ真横を向けてしまっている。

ピィル「もらったぁ!」

そこからピィルは敵に向かって直進、十分に距離を詰めると右腕のショットガン(WR84S)を発砲!

AR「うわっ!」

いくら1発が軽いショットガンとはいえ、全弾もろに浴びてしまった衝撃に逆間接が軋む
その隙にピィルはもう一足間合いを詰め、もう一撃ショットガンを発砲しACを釘付けにし、左腕のELF2を発動する!

……ELF2は直撃したが、さすがにELF2の威力では装甲を削り切るには至らなかった、ピィルは小ジャンプで間合いを取る。
しかし実力の差はすでに明らか、アークのレイヴンもすでにおびえてしまっている。
この場合ピィルが強いというよりは、アークのレイヴンが未熟すぎるのはご推察の通りであり、
かなり下位のレイヴンだったのかもしれない。

こうなってはルーチンワークである、OBで距離を詰めるピィル、慌てて回避運動を取るアークのレイヴン。
まるで学習していない、というより既にアークのレイヴンは冷静さを欠いている。

勝負あった、ピィルのELF2でアークのACは、左の肩口から右の手首にかけてバッサリ斬り裂かれた。
爆散の瞬間、アークのレイヴンは悲鳴を上げたりはしなかった、切り口の広さから見るに
ELF2はパイロットごと斬り捨ててしまったのかもしれない、
それともあまりの実力差に閉口してしまったのだろうか?
しかし、どっちにしろACの爆散で絶命してしまうのは言うまでもなく、既にどちらだったのかを知る術はない。

司令「ありがとう、助かったよレイヴン。」

ピィル「急ぎの依頼だっていうから俺が出てきたが、これならエースクラスが出てくる必要もなかったか。」

マコト「さすがピィルだね、もうやることないみたいだし、帰還しなよ。」

ピィル「了解した、シリーウォーカー、帰還する。」



CHAPTER1


CHAPTER1-1

依頼文「今回の依頼はアークより、個性派ぞろいの君たちのほうが適任と判断し、依頼させてもらうことにした。
    端的にいうと、陽動と奪還を両方とも引き受けて欲しいのだ。
    陽動くらいは我々でやりたかったのだが、申し訳ないことについ先日クレストの襲撃を受けてしまったことで、
    前線基地が危機的な状態にあり、こちらからは戦力を割くことが難しい状態だ。

    それでは作戦を説明する、まず陽動として敵の補給拠点を襲撃して欲しいのだが、効率的にかつ派手にやってくれ。
    陽動とは言うが、補給拠点への打撃はそのまま敵へのダメージとなるだろう。
    そしてこちらが本題だ、おそらく補給拠点への攻撃を受けて、戦略拠点から増援が送られ、戦略拠点が手薄になるはずだ。
    ここで戦略拠点を叩いて欲しいわけではない、この拠点には我々の輸送部隊から強奪された
    新パーツの試作品があるはずなのだ、それの奪還が今回の最優先事項となる。

    以上だ、いい返事を期待する。」

プレジデント「相変わらずミラージュとクレストは、昼ドラみたいな関係なのか?見ていて頭が痛い。」

サンラック「で、どうするのだ?」

プレジデント「陽動はダイスケ、奪還はランカが適任だろう。」

サンラック「エースクラスを2人も動かすのか、用心はしすぎることはないというわけか?」

プレジデント「派手に陽動をやるんだ、ダイスケほど適任なやつはいない、
       それに奪還任務もおそらくシビアなものになる、ならばランカ以外には考えられん。」

サンラック「敵がクレストだということを考えれば、確かに最初からそれくらいの方がいいのやも知れんな。」

プレジデント「クレスト側がACを派遣する可能性があるな、
       しかしダイスケのことだ、どうせ残弾使いきりで拠点破壊をやるに違いない。
       それにもし真意を読まれて、戦略基地側にACが派遣された場合、ランカの奪還まで時間稼ぎが必要だろう。
       どっちにも対応できるように、後詰としてピィルにも参加してもらうか?」

サンラック「エースクラスが3人とは、また思い切った用兵だな。」

プレジデント「逆に言えば、3人で済ませられるだけ奇跡的かも知れんぞ、
       たとえば後詰にしたって、エースクラス以外の人間で考えたら、どうしても複数必要だと思うが。」

サンラック「確かに、それがベターなのかも知れん。
      ところで後詰の名前に最初に挙がった名前がピィルだったが、俺ではないのか?」

プレジデント「お前には別の任務に当たってもらいたい、詳細は後で伝える。」

サンラック「なるほど、了解した。」

プレジデント「とりあえず依頼は受けておくぞ、3人にこのことを伝えてくれ。」


CHAPTER1-2

ダイスケ「こちらジャガンナート、補給拠点に接近したぜ。」

マコト「ぶつぶつ・・・(まったく、なんでいつもボクはダイスケと組まされるんだ・・・)」

ダイスケ「おいそこ、聞こえてるぞ、とにかくさっさと指示をよこせ指示を。」

マコト「はいはい、やりゃいいんでしょやりゃ、といっても、適当に物資を破壊、指示は以上だよ。」

ダイスケ「投げやりにもほどがあんだろ、まあ俺としちゃあやりやすいがね!」

語尾に力を入れると、そのままブーストを吹かして拠点に突入するダイスケ。

ダイスケ「オラオラオラオラオラァ!」

拠点に突入するや、右腕のマシンガン(PIXIE3)をぶっ放すダイスケ、これが適当に見えて的確、ほぼ無駄弾なしで物資を破壊している。

MT「ACだ!迎撃しろ!」

補給拠点で活動しているMTなどほぼオストリッチ、PIXIE3だけで十分相手ができた。
程なくして戦略拠点へと連絡が入り、援軍が到着するのだが、それはまた後の話である。


CHAPTER 1-3

ランカ「行ったな・・・」

補給拠点に対して増援が派遣されたことを見届けたランカ、彼女の任務はこれから始まる。

ランカ「これより拠点に潜入する。」

ソフィア「了解、がんばってねランカちゃん。」

ランカ「・・・ちゃんはやめてくれないか。」

ソフィア「もう、さっさと慣れなさいよね、こっちはやめる気なんて全然ないんだから。」

ランカ「・・・」

この会話はもはや、2人の任務開始の儀式のようなものである。
もはやランカもなんと呼ばれようがさほど気にしてはいないようだが、どうしてもそこは譲れないらしい。

ランカ「潜入に成功、思ったより手薄だな・・・」

ソフィア「気をつけて、熱源がいくつか確認できるわよ、撃破してもいいけど、可能な限り騒ぎを大きくしないようにね。」

ランカ「了解だ。」

拍子抜けするほどあっさり潜入に成功してしまったランカ、罠ではないのかと勘ぐりたくなるほどだが、
施設内に熱源がほとんど確認できないことなどから、その可能性は薄いとみて良いだろう。

監視カメラ等の情報は事前に入手しているため、残りはMT等に発見されること以外見つかる要素はないのだが
どうしても出くわさないと先に進めないこともある。

MT「む、そこのAC、何者だ!」

もはやこうなってはやることはひとつ、騒ぎが大きくなるまえにMTを破壊してしまうこと。
敵に目視される前にセットしておいたOBを吹かして一気に接近し、ブレードを叩きつける!

……一瞬の出来事とはこのことだろう、それ以上の声を発せずにMTは爆散した。
これで一時的には逃れたが、この残骸を見れば何があったか察すのは容易いだろう。
一刻も早く物資を奪還する必要がある。


CHAPTER 1-4

マコト「来たよ!南西から敵増援!」

ダイスケ「よっしゃ!待ってました!」

物資やオストリッチの破壊に既に飽きていたダイスケにとって、それはうれしい報告だった。
物資破壊用のPIXIE3は既に弾切れだったためパージし、格納されていたWH69Hを装備、そして左腕のNIXを構える。

マコト「あんまり調子乗って弾ばら撒くなよ、安くないんだから。」

ダイスケ「わかってるよ、善処するさ!」

この男、まったく善処する気などない、撃ちまくっている、
だが、それが彼の持ち味である破格の殲滅スピードを生むのであるから、まったく度し難い。

ダイスケ「オラオラオラァ!死にたくなかったら近づくんじゃねえ!」

その言葉通り、彼のマシンガンの射程に入った順に、MTが無残に崩れ落ちていく。
オストリッチやバットはマシンガンであっという間に蜂の巣になり、オウルに至っては肩のグレネードで吹き飛んでいる。

ダイスケ「・・・チッ、もう終わりかよ。」

増援のすべてを倒したダイスケは、いささか物足りないようであった、
だがマシンガンとハンドガンの残弾も底を突きそうであり、潮時であったのは言うまでもない。

マコト「終わったね、もうどうせ弾も残ってないんでしょ、撤退しなよ。」

ダイスケ「わあったよ、ジャガンナート、帰還する。」

ソフィア「急速で接近する熱源!ACよ!」

どうやら早い遅いの問題でもなかったようだ、敵はこちらにACを派遣済みだったようである。

※クレスト専属の雑多なレイヴンをCRと略す、パチンコではない
CR「ふん、ねずみが迷い込んだようだな。」

ランカ「チッ、奪還はまだ終わっていないというのに・・・」

ソフィア「ランカちゃん、この場合は敵の撃破が最優先よ、思いっきりやっちゃって!」

……

ピィル「・・・先回りできなかったな、この場合、俺が奪還任務につくんだっけ?」

リズ「そういうことになります、ランカさんは右のブロックをほぼ回りましたから、物資は左のブロックにある可能性が高いです。
   もはや監視の目を気にする必要はないでしょうし、クレストも物資を運び出す算段をつけ始めている可能性があります、
   隠密性を考える必要はありません、スピードを最優先してください。」

ピィル「了解、ピィル・アットナー、いくぜ!」


ランカ「・・・脆いな。」

閉所ということもあり、クレストのレイヴンは、ランカの斬撃によりあっという間にバラバラにされてしまった。

ソフィア「さすがランカちゃんね。さ、左ブロックはピィルくんが捜索してくれてるようだし、
     こっちは右ブロックの残りをさがしましょ。」

ランカ「了解した。」


CHAPTER 1-6

リズ「最後の部屋ですね、ランカさんの方からの発見報告もないことを考えて、ここにある可能性が一番高いと思われます。」

ピィル「だと、うれしいんだけどね。」

ドアを開けたそこにあったものは・・・ACだった。

CR「物資の護衛など必要ないとは思っていたが、意外と必要になるものだな・・・」

ピィル「なるほど、外へ運び出そうとするような動きもないと思えば、意外と厳重だったわけか。」

CR「御託はいらないだろう、レイヴン同士が戦場で出会ったら、やることはひとつだ、消えてもらうぞ!」

言うなり、クレストのレイヴンは間合いを詰めながらマシンガンを撃ち込んでくる。
接近戦に自信があるのだろうか、ピィルの武器はショットガンだというのに、気にも留めていないようである。
しかしいきなり敵のペースに巻き込まれるわけにはいかない
ピィルは間合いを計りながら、部屋の中で円を描くように回避行動を取ろうとする。
と、敵が左腕の銃を構えた、スナイパーライフルだ!

ピィル「ちっ!」

うかつだった、敵の武装を確認していなかったピィルは、これをもらってしまう。
そして間髪いれずにまた間合いを詰めにくるクレストのレイヴン。

ピィル「上等だ!」

もともとピィルの右腕はショットガンである、近距離はマシンガンだけの領域ではない。
……が、今度はなんと敵が引きに転じてしまった。
そしてリロードの完了したスナイパーを構える!

ピィル「来るとわかってりゃあ!」

スナイパーライフルには弾速はあるが、左腕武器には若干の構え動作がある。
それを確認してから回避運動に入っても遅くはないことを考えれば、
ピィルにとってこれを回避するのは難しいことではなかった。

ピィル(面倒なやつが相手になったもんだな、こっちから仕掛けないとペースを掴めそうにない、
    だが相手の武装はレンジを選ばないし、この閉所でOBは撹乱としては有効とは思えない、さてどうする?)

CR「どうした、ライフルを回避した程度で精一杯か?」

ピィル(まあ、そうだな、ライフルの回避が精一杯なのかも知れない、じゃあ、そういうことなのかもな!)

そしてまたクレストのレイヴンは接近しながらマシンガンを撃ち、ピィルが動き出したら合わせて後ろへ下がる、
だがピィルは当然、先ほどの再現がやりたかったわけではない、
敵のライフルの持ち上げを確認した瞬間にピィルはOBを点火!

CR「なにっ!」

スナイパーライフルの回避と同時にOBが発動、射撃に集中していたクレストのレイヴンは反応が遅れてしまった。
いつものように追い抜きざまに停止するピィル。
しかし敵も前回のアークのレイヴンほど間抜けではない、ピィルを目視できていないながらも、小ジャンプによる回避運動を取っている。

ピィル「だが、遅いんだよ!」

全弾命中とはいかないが、きっちりショットガンを命中させ、さらにELF2で切りかかる!

CR「ぐっ!」

直撃とはいかなかった、少しばかり距離を空けられ、大分ダメージを軽減されている、しかし形勢は間違いなく変わった。
マシンガンはもともとショットガンと有効レンジが似ているし、スナイパーライフルは今ので撃ちにくくなった。

ピィル「今度はこっちから行くぜ!」

ピィルはマシンガン等を持っているわけではないので、弾幕を張るという行為は不可能だが
クレストレイヴンにとって今の彼の接近は、弾幕以上の圧迫感があったことだろう。

もともとピィルのACは機動力に優れるタイプであり、追いや逃げに強い。
多少敵のマシンガンを被弾しながらではあるが、ショットガンさえヒットすればあっという間にダメージ差がひっくり返る。
それに詰めきったところでのELF2の発動が控えている、もはやダメージレースでは負ける要素はなかった。

CR「くそっ・・・ここまでか・・・」

それが彼の辞世の言葉となった、ピィルはとどめにOBで間合いをつめ、ELF2を一閃させた。
もはや敵も半分あきらめていたのか、回避運動はほとんどとられず、ELF2は直撃という形になり、コアが真っ二つに引き裂かれた。

ピィル「・・・なかなか面倒な相手だったな、プレジデントが俺を後詰に選んだ正解だったか。」

どうやら依頼の品はしっかりここに保管されていたようだ。

リズ「お疲れ様です、依頼は完遂されました、脱出しましょう。」

ピィル「了解だ、シリーウォーカー、帰還する。」




CHAPTER A


サンラック「こちらプリンス・オブ・T、作戦領域に到着した。」

リズ「最優先は輸送車両の破壊、4台以上の破壊を目標にして欲しいとのことです。
   また護衛部隊の撃破によって報酬が増額されます、よろしくお願いします。」

サンラック「了解、作戦を開始する。」

リズ「輸送車両の反応は6つ、護衛の反応は車両それぞれに3つずつです。」

サンラック「ふむ、全機破壊を目標に設定する、そのつもりでナビゲートを頼む。」

リズ「離脱が最も早いと思われる車両は1時の方向です、そこから叩きましょう。」

サンラック「了解した、行くぞ!」

やや右に軸をあわせ、OBで戦場を翔るサンラック、あっという間に車両との間隔を詰める。

MT「ACだと!・・・う、うああああ!」
MT「げ、迎撃・・・うあああ!」
MT「そ、そんな・・・ぐああああ!」

悲鳴以外は一言しか喋ることが許されなかった、
サンラックの左腕のLB3で、MT3機はあっという間に解体されてしまう。

車両「なんて手際だ・・・ぬああああ!」

車両に右肩のロケットを浴びせて破壊するサンラック、
斬り伏せてもよかったのだろうが、次の車両に向けてOBを吹かすEN残量を考慮してのことだろう。

MT「うわああ!」
車両「や、やめてくれ・・・ぐあああ!」

あっというまに5台の車両と15台のMTを破壊したサンラック、最後の車両に向かおうとしたその時。

リズ「急速で接近する熱源を確認、ACです!」

AR「馬鹿な・・・この短時間でこの有様とは・・・」

アークのレイヴンは驚きを隠せなかった、自分の予想では車両の撃破は2・3台といったところで
悪くても4台を覚悟していたが、すでに生存車両は1台になっている。

リズ「依頼主から通達です、敵ACの撃破でも報酬を上乗せするが、
   6台目の車両破壊の報酬をさらに増額する、可能な限り車両を優先して欲しいとのことです。」

サンラック「つまり・・・全て破壊しろという見識で相違ないな?」

リズ「可能ならばその理解で結構です、よろしくお願いします。」

AR「仕方がない、1台だけでも死守させてもらう!」

サンラック「遊んでいる時間がないのでな・・・!」

リズ「こ・・・これは・・・」

まず右肩のロケットを、わざと敵の中心より右を狙って打ち込むサンラック、
敵はそれを反射で向かって左に回避、そしてインサイドのナパームロケットを敵のやや左に打ち込んで向かって右に回避させる。
すると・・・当然サンラックのほぼ正面に捕捉されてしまう。

AR「しまった・・・!」

なんとか軽く引いてLB3の直撃を免れるが、LB3を掠る距離で左腕を振られている、ELF2くらいの長さがあれば直撃だっただろう。
そしてまた右肩のロケットをやや右に打ち込み、やや左にナパームロケットを打ち込むサンラック。

AR「もうその手は食わん!」

左に打ち込まれたナパームをさらに向かって左に移動することで回避、
……そこへさらに左に左肩のロケット、それを反射で右に回避したところで、また左寄りにハンドロケット。

サンラック「もらった・・・!」

一気に間合いを詰めるサンラック、右腕のマガジンにまだ1発残っているロケットを直撃させ、左腕のLB3を振りぬいた。

AR「うわああああ!」

最後の最後までサンラックにコントロールされ、なすすべもなかったアークのレイヴン、彼の心境はいかなものだっただろうか。
突如飛来した大量の隕石により、なすすべもなく逃げ惑い絶滅した恐竜、そんな地獄絵図が見えていたのかも知れない。

リズ(これが・・・プリンスゾーン・・・サンラックの常識はずれのロケットコントロールで、
   敵の動きを完全にコントロールしてしまう・・・)

リズ「敵の車両から通信です、投降する、命だけは助けて欲しいとのことです。」

サンラック「いいだろう、輸送車両とMTからの人員の脱出を確認次第、MTを破壊し車両の物資を持ち帰る、そう伝えてやってくれ。」

リズ「了解しました、車両の物資を回収後、帰還してください。」



CHAPTER 2


CHAPTER 2-1

「WARNING、総員、緊急事態に備えてください」

アルビノ北方支部内にけたたましくアラームが鳴り響く。
どうやらアルビノ支部を叩くため、ACが派遣されたようだ。

こういう場合はまず、その支部にいるレイヴンは基本的に全員ACに搭乗、
修理・整備中でACのないレイヴンや、非レイヴン戦闘要員はMTに乗る。
例外としてその支部でトップに立つものは、後に戦闘するとしても、作戦の取りまとめに司令室へと急ぐ。
この日この支部内で最も上に立つものは・・・本部から巡回派遣されていたピィルだった。

ピィル「創始者ピィル・アットナーだ、今日は俺が指揮を執る。」

支部では通常ベテランオペレーター、運よく派遣されていれば準エースクラスが指揮を執るのが慣例であり、
エースクラスのピィルが指揮を執るとなると、支部の兵士たちは士気が高まる。

ピィル「まずは支部の戦力および、敵戦力を確認したい。」

支部オペ「現在こちらの支部の戦力ははAC2機およびMTが5台、敵戦力はAC3機と思われます。」

支部の常在戦力はたいしたことはない、ACも2機いるとはいっても準エースクラスですらない。
近い場所で発生した簡単な依頼に対して、最速でACやMTを派遣する程度の意図で作られた支部なので、仕方がないことである。
エースクラスや準エースクラス等の上位レイヴンがいるのは、今回のように巡回の派遣があった場合か、
近くで難易度が高いと予想される依頼があり、支部が上位レイヴンの詰所として利用される場合のみである。

ピィル「なるほど、ACは俺のシリーを含めて3機か、敵がACしかいないのならMTはスタンバイだけだ、
    出撃は保留しておいてくれ、AC2機は俺の準備が整い次第、同時に出撃し陣頭指揮を執る。」

支部オペ「了解しました。」

支部オペ「ACは出撃指示と同時に出撃、MTはスタンバイ状態を維持してください。」

シリーウォーカーはいつでも動ける状態になっており、出撃準備もさして時間はかからなかった。

ピィル「ピィル・アットナーだ、俺が陣頭指揮を執る、AC2機はあまり実戦経験はないと聞いた、
    よほど自信がない限り回避を優先して、自分の命を最優先して欲しい。」

AC1「は、はいぃ!」

ピィル「ずいぶん緊張してるな、気楽に考えろとはいえないけど、そんなんじゃ実力の7割も出ないぞ?」

AC2「普段はこんなに緊張するやつじゃないんすけど、こいつ、ピィルさんに憧れてアルビノ入ったんすよ。
   それでピィルさんにいいところ見せようって・・・」

AC1「おいィ!それがどうやって緊張してるって証拠だよ!」

ピィル「ははは、それは嬉しいが言葉が変だぞ?
    戻ったら握手でもサインでも模擬戦でもしてやるから、とにかく生き残るんだぜ?」

AC2「あ、俺も握手と模擬戦いいすか?」

AC1(汚いなさすが親友きたない、ピィルさんは俺のものだ、俺だけのものだ。)

AC1「いやお前ランカ様ファンクラブ会員でしょ?俺のシマじゃランカ様ファンクラブとかノーカンだから。」

ピィル「なんだランカのファンか、じゃあだめだな。」

AC2(ちっ、あいつめ余計なことを・・・誰のおかげだと思ってんだ・・・)

ピィル「ははは、ランカのファンだからは冗談としても、こうして実戦が起こったんだ、
    握手はかまわないけど、模擬戦は1回で勘弁して欲しい。」

AC2「あ、そういうことすか、なら仕方ないっすね。」

支部オペ「敵AC接近しています、基地まであと10km」

ピィル「おっと、長話になった、2人ともいいな、俺と握手するまでは死ぬなよ!」

AC1&2「了解!」


CHAPTER 2-2

フロ「敵ACは3機だと・・・?2機ではなかったのか?」
逆脚「まあいいさ、これでフィフティフィフティだ。」
タン「もともと2機を相手に3機派遣ってのも退屈な気がしていたところだ、丁度いいだろ。」

ピィル「おいでなすったな、いいか、可能な限り1機のみを相手にするんだ、
    2人で1機を相手にしてもかまわない、俺なら最悪2機を相手にしても、生き残ることくらいはできるはずだ、
    あとレーダーをよく確認しろ、目の前の敵に精一杯で、気づいたら囲まれていたってことのないようにな。
    最後に、とにかく死ぬんじゃないぞ!」

AC1&2「了解!」

ピィル(敵はタンク、逆間接、フロートか・・・
    まず数的有利を作りたい、高火力兵器が充実していれば動きの遅いタンクへの集中砲火が最速だが、
    高火力兵器は3機分合わせても俺のハンガーのグレネードだけ・・・
    ならば俺が一刻も早くフロートを叩くのが有効か?)

ピィル「俺はフロートの面倒を見る、2人は他のACに当たってくれ!」

フロ「報告になかったACか・・・武装はショットガンとELF2?
   それにCICADA、LORIS、COUGAR・・・まさか・・・!」

ピィル「俺のことをご存知のようだな。」

フロ「アルビノのNo.3、シリーウォーカーか・・・面倒なことになったな・・・
   なぜこんな偏狭の支部にトップクラスが・・・」

ピィル「偶然ってやつだ、お前たちが攻め込んできたタイミングが悪かったのさ。」

フロ「まあいい、お前の首を取れば追加の報酬も期待できそうだ、その首貰い受けるぞ!」


CHAPTER 2-3

AC1「俺たちはどうする?」

AC2「作戦立ててもそのとおりに動ける気はしねえな、目の前の現実を何とかするってとこだろ。」

AC1「だな、やるだけやってやりますか!」

そういうと2機は思い思いの方向へ飛び出して行った、
……が、思い思いの方向であったはずが、目指す方向は両者ともタンク一直線だった。

AC1「おい!タンクは俺の仕事だろ!ピィルさんみたいにかっこよく、ショットガンを直撃させてブレードだろ!」

AC2「実現する力量がないのに理想で話を進めんな!敵はEN防御軽視だ!俺のSHADEだろうが!」

タン「ちっ、2機がこっちに来たか・・・」

いくらタンクとはいえ、ショットガンとENライフルを同時に受ければ、かなりのダメージになる。
ある意味2人で突撃したのは正解といえるだろう。

逆脚(さて、どっちに行ったもんかな、1機の方は腕が立ちそうだ、2機の方は片方ずつならたいしたことはないと見る・・・
   やはり数合わせといこう、今なら背後でも取れそうだしな。)

AC2「あぶねえぞ!後ろだ!」

AC1「えっ?」

タンクにショットガンを合わせることに集中していたため、まったくレーダーを見ておらず
逆間接ACの背後への接近を簡単に許してしまった、
そして逆関節の右腕からバズーカが打ち出される!

逆関節「もらった!」

……しかし、相棒からの声がけや、とっさに吹かしたブースターの方向がよかったこともあり、ギリギリでバズーカを回避。

逆脚「ちっ、運のいいやつめ・・・!」

AC1「こうなったら俺が逆関節の相手をするしかないか・・・」

AC2「そうなるな、タンクは任せろ!」


CHAPTER 2-4

フロ「当たらない・・・!なんだこいつは・・・!」

フロートACの兵器は、腕部ミサイル、左肩に垂直ミサイル、
右肩に9連マイクロなのだが、そのほとんどをピィルに回避されていた。

フロ「馬鹿な・・・デコイも迎撃機構も必要ないというのか・・・!」

ピィルもピィルで、フロート相手にショットガンを直撃というのは難しく、思いのほかてこずっていた。

ピィル「さすがフロート、すばしっこいな、だがその程度のミサイルじゃ俺は墜ちないぜ?」

フロ「く、来るな・・・」

しかしフロートACはもはや残弾が怪しくなっている、
それにかつてこれほどミサイルを回避されたことがなかったこともあり、
ピィルを恐怖の目で見始めていた。

フロ「や、やめろ・・・来るな・・・来るなああああ!」

フロートACは滅茶苦茶に逃げ回り始めた、だがフロート構成のACが統制のない動きをしてしまう末路、
それは非常にわかりやすい形である。

フロ「チャージングだと!?」

ピィル「悪いな・・・」

もはやブーストを吹かせないフロートなど的でしかない、
ピィルはいつもの戦術とばかりに、ショットガンを浴びせ間髪入れずにELF2を叩き付けた。

フロ「うわ・・・うわああああ!」

あっけないものだった、ショットガンの蓄積ダメージもあったのだろうが、
フロート構成で装甲が薄かったのだろう、ELF2の1撃で大破してしまった。

ピィル「思ったよりてこずったな、あいつらは大丈夫か?」


CHAPTER 2-5

AC1「強い・・・」

彼の経験が少ないことを差し引いても、逆関節ACはなかなかの技量を持っていた。
実力差はかなりのものだったが、ピィルの言葉が彼の支えとなり、普段の彼以上の回避能力が発揮されており
命からがらといった状態ではあるが、いまだ生き延びている。

逆脚「ふん、たいした力量ではないくせに、悪運だけはいいようだな。」

そう、運によるところも大きい、左腕のマシンガンや肩の小型ミサイルはそこそこもらっているが、
右腕のバズーカだけはまったく被弾していないのだ。
その幸運で今のところ、彼のACは致命傷を免れている。

逆脚「まあ、実力差は明らかだがな、いつまで逃げ切れるか楽しみだ。」

AC1「くそっ!」

幸いなことに2機の機動性はほぼ互角だった、しかしほぼ互角ということは開きもしなければ詰まりもせずで、
彼がマシンガンを回避できるほどの距離はどうやっても開かないのだ。

AC1「しまった!」

最悪の事態である、回避に熱くなるあまり、今度はコンデンサ残量に気が配れておらず、
ジェネレーターがチャージングに入ってしまう。

逆脚「もらった!」

この時ばかりは彼も最期を覚悟した、もはや歩行やジャンプといった子供だましでは、
逆関節ACのサイトから逃れることはできない。

AC1(ピィルさん・・・すみません・・・)

逆脚「なにぃ!」

逆関節ACから発されたのは、右腕のバズーカと驚嘆の言葉だった。
フロートACを片付けたピィルがOBで急速接近、格納グレネードを浴びせて逆関節ACをぐらつかせた!
バズーカの弾は彼のACのわずか3センチ左を通過、どうやら今日の彼は最高に運がいい。

AC1「ピィルさん!」

ピィル「間に合ったか!危なかったな!」

逆関節「あいつがやられたのか・・・!不利になったものだ・・・」

AC2「おっと、俺もいるぜ!」

彼も丁度タンクACを撃破したところだった、彼の見立てどおりEN防御軽視で、SHADEがずいぶん有効だったようだ。

逆関節「くそっ、勝ち目なしか・・・撤退する!」

OBであっというまに戦闘領域を離脱する逆関節AC、これによってアルビノの完全勝利となった。


CHAPTER 2-6

AC1「ピィルさん、俺、俺・・・」

今にも泣きそうな声をしている、それもそうだろう、一度は死を覚悟したところだったのだ。

ピィル「何だよ、しんみりしてんじゃねえよ、俺たちは勝ったんだぜ?こちらの犠牲者もいない、最高だろ?」

AC2「いやこいつ、ピィルさんに助けてもらったのがうれしくて泣いてるんすよ、きっと。」

それもあった、彼の中では今、いろいろな感情が爆発する寸前といった具合である。

ピィル「はは、なら俺もうれしいけどね、とりあえずこのせせこましい空間から出ようぜ。」

それほど居心地が悪いということはないのだが、ACのコアでは喜びを分かち合うには狭すぎた。
その後、支部では軽い祝勝会が開かれ、その席で彼は大いに泣いていた。

祝勝会も終わり、ぼちぼち解散となっているところに、彼がピィルに声をかけてきた。
大泣きした後で、既に気持ちは落ち着いたらしい。

AC1「よく考えてみると、なんか俺、一人だけ手柄立てそびれましたね。」

ピィル「何言ってんだよ、俺は最優先は生存だって言ったろ?生き残ったことが最高の手柄さ。」

AC1「お・・・俺・・・う、うああああん!」

また泣き出してしまった、ピィルはそれほどいいことを言ったつもりではなかったのだが、
どうやらこれで感動するほど、まだ感情が不安定らしい。

ピィル「おいおい、あんま泣くなって、明日は模擬戦の約束だろ?そんなんじゃ実力の7割も出せないぞ?」

こうして、若干面倒なファンを抱えたピィルの夜は更けていった。




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