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「・・・奥の施設を破壊してくれ。ここは任せろ」
既に機体は限界だった。それに鞭うって、空中の敵にライフル弾を放つ。
どうやら、まだ完全に逝かれてしまったわけではないらしい。
動ける。まだやれるのだ。

「お前ならやり遂げるかもしれん。後は頼んだぞ、レイヴン」

自分の慢心を砕いた相手に、言葉を託す。
そうだ、自分と向かい合おうとせず、力のみを求めた結果がこれだ。
私は通常のレイヴンより、才に恵まれていたらしい。
アークが存在していた頃は、アリーナ上位まで怒涛の勢いで駆け上がった。
企業から直接契約の話を耳にした時、自分の力に歓喜した。

それが・・どうだ。
何をするわけでもない。ただ、自分がそうありたいと思う心の強さ。
私に足らなかったものを、むざむざと見せ付けられた。


各部の損傷をチェックする。
    • これでは、時間稼ぎが関の山か。
だが、私は諦めない。

「私が認めた男は、世界を救おうとしている」
ブースタに渇を入れる。飛べる、私はまだ、飛ぶことができる。

「邪魔させるわけには、いかんのだ」
空中に浮ぶ、破壊の化身。
機体を急速上昇させ、背中のグレネードを打ち出す。

広い空間に響き渡る轟音。
しかし、二発ともパルヴァライザーには当たらなかった。
もちろん、それも計算の上だ。

「ここだ、もらったぞ」

一閃。
空中で煌く、一筋の青い閃光。
ズバシャ、と軽快な音をたてて、パルヴァライザーを切り裂いた。
急速後退する絶対破壊兵器。
    • 愚かな、その退き際は身を滅ぼすだけだ。

地面に設置した瞬間、空中を移動するパルヴァライザーをロックする。

「私は、強さに・・ドミナントという言葉に取り付かれていた」
グレネードを放つ。

そして、敵を捕捉したまま、リニアライフルを構えた。

「その奢り高ぶった自分を、ここで清算させてもらおう!」
グレネード弾の後を追って上昇しつつ、リニアライフルを連射する。

煙を上げて逃げ惑うパルヴァライザー。
その一瞬を、見逃すはずがない。

二度目の青い閃光。
切り裂いた敵機は、そのまま地に落ちていった。
その様は、絶対神から力無きものへの堕落に見えた。

「・・どうやら、向こうも終わったか」
施設の機能が停止する。
今まで青く輝いていた光が、一つ一つ消えていく。
この戦いも、終焉を迎えたようだ。

「・・・ここまでのようだな」

少しずつ色を失っていく施設から、空を見上げる。
私も、羽を休めるときがきたようだ。

「さらばだレイヴン。後の世界を、頼んだぞ」


アライアンス戦術部隊隊長、エヴァンジェ。
強さを求め続けた彼の翼は、ようやく長い安らぎを手にしたのだった。






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