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フィオナが居候してからというも、アリス一行の生活水準は遥かに上がった

金銭的な意味では変わらないが、ACのメンテナンスから家事までこなす彼女は完璧人間だった。

フィオナは自分の名前以外のことを多くは語らなかった。が、この業界においてそれは珍しいことではない。

彼女が一般人でないことは身のこなしやACの整備を見ていて分かる。

それでもアリスは詮索もしなければ追い出すこともしなかった。彼女の家を破壊したから、というのは表面上の理由にもなっていないだろう。

ブロンコも「アリスが言うなら反対しねーよ」とのことだ

企業のスパイという線もあるが、アリスにはそうは思っていなかった。目的さえ分からないフィオナを置いておくことに何の抵抗も感じなかった。

アリス自身不思議なことだった。所詮夢だと割り切れないでいる。

だが、こんな生活が続けばいいと、自分の中からそう呟く声がするのだ。

依頼をこなしながら、決して平穏ではないが満たされた生活は続いていた

―――――――――――――――――

「アリス、依頼が来てるわ」


小形の通信端末を片手にフィオナが声をかけてくる。

ここのところフィオナが依頼を選別してくれる。彼女は依頼内容と情勢を詳しく調べて利益が多そうなのを選んでくれるからだ。

「今回の依頼、少し危険な依頼なんだけど・・」

難易度については選別してくれないようだ

まぁ見てよと端末を渡す



―未確認戦力討伐―

依頼主:ネグロス兵器開発局 報酬:120000C

ミッションを説明する。

今回のミッションはヴェール荒地に出現する未確認戦力の排除だ。

作戦エリアは未踏地区であったが、近年ようやくその全容が掴めて来た。

新兵器の稼動テストと調査をかねて派遣したのはいいのだが、何者かの襲撃を受け全機大破してしまった。

そこで君にはこの戦力を排除してもらいたい。なお回収された残骸には抉られた様な損傷、噛み傷と言えるような傷があった。

レーダーにも反応がなく、唯一生存した搭乗者からも精神状態が安定していないのか「獣が来た」という証言しか得られていない

MTを破壊するような巨大生物がいるなら由々しき事態だ。即刻に排除してもらいたい。健闘を祈る。

―――――――


「こ、これは・・」

危険な香りがプンプンする。

「危ないけど・・・興味をそそられない?」

実を言うととても興味ある。危険度を差し引いても好奇心が優先されるほどに。

もちろん依頼は即契約した。しかし出撃を前にしてアリスを悩ませる種が出来てしまった

シュトゥーカのコクピットハッチの前にフィオナが立ち往生しているのだ。

どうやら彼女の要求は「私も興味があるから連れて行って」だそうだ。

「なぁフィオナ、遠足じゃないんだぞ」

しかもどういうワケがシュトゥーカが彼女を庇う様に動いているではないか。一体どんな仕掛けだというのだ。

「危ない目にあわせたくないんだって」

構うもんか とスパナが飛んでくる。スイと避けると後ろで笑っていたブロンコに命中する。

「「あ・・・」」

ゆっくりと立ち上がり笑顔を見せたブロンコを前に二人は固まってしまう。

「お前ら一緒にどっかに行きやがれ!」

こうしてフィオナが付いてきたのである。

―――――――――――――――――

ヴェール荒地に向かうまでにフィオナから機体の変更点などのレクチャーを受ける。

彼女はいつの間にこしらえたのか、アリスのシートの後ろの自分専用のスペースを作っていた。

「ジェネレータの出力を若干抑えて容量を増やしたわ。アリスの戦い方だと瞬発力がある方がいいと思って」

フィオナの調整は的確だ。ブロンコがあれこれ悩んだりするよりも、乗っているアリスよりも正確にアリスに合う機体を組んでしまう。

実際に機体を躍らせてみると良い挙動を見せてくれる。他にもチューニングを施してくれたようだ。

「どうしてこうマッチする機体を組めるのかね、不思議でしかたないよ」

「シュトゥーカとアリスが似てるから・・かな」

似ているとは思わないが、フィオナから見れば似ているんだろう。

「さて、そろそろ作戦領域だ。しっかり掴まってろよ」

―――――――――――

レーダーを展開し、バイオセンサーも合わせて起動する。

「反応はなし・・」

本当にいるのかどうかすら怪しいが、辺りに残る残骸たちが、その存在を物語っている

「ねぇアリス・・・これってレーダーが反応ないんじゃなくて・・・ほら、ノイズが!」

「・・!ECMか!」

既に【敵機】はこちらを捕捉しているということだ

「巨大生物じゃなくて残念だったな」

全くねとは言うものの緊張しているのが伝わる。

ジリジリと前進する。1歩、また1歩。ロックアラートは出ていない。

また1歩と前進すると右手の岩陰から影が飛び出してきた。

とっさに突撃銃を向けるが一歩遅く、マニピュレーターごと【噛み切られた】

影は地を這うように高速で移動し、また別の岩陰に隠れた。

「あれはまさしく獣だな・・」

「アリス、貴方の目も獣みたいね」

紳士の間違いだろう、と操縦桿を強く握りなおし戦いの幕が開ける



                                              Maybe continued...../             




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