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火星。
新たなる人類の大地。
そこは争乱の地だった…

「ハウンド1、起こせ!」
二人組みの片方が端末を操作し、もう一人がその様子を確認する。

一機の青いAC。ジオ・マトリクス社から回された実験機の一つ。
実験機で実戦を行い、その戦闘データと引き換えに報酬を得る。
地球政府お抱えの部隊とは言え、所詮はレイヴンに過ぎない。このような『お仕事』はいくらでもあった。

「隊長…」
小隊長機のACに、隊中最も実戦経験の薄い者から弱々しい通信が入る。
「何だ?この機体の事なら心配ない。カタログスペックを見る限りじゃ中々良さそうだ」
眼前のパネルを操作しつつ、隊長が答えた。
ジオ社の試作パーツを贅沢に使用したAC。その中でも目を引くのは、右腕部のレーザーライフル。

「ハハッ、始めての大気圏降下作戦に緊張してるのか?」
「心配するな。降下カプセルのパージはオートで行われる。
 その後は、いつもと同じだ。訓練通りにやればいい」
「り、了解しました」

「作戦開始だ。ハウンド小隊、降下を開始せよ」
アナウンスと共に、船体から三つの缶詰が落ちて行く。
大気圏を突破し、地表に接近した所で缶詰が二つに割れる。

モニターにミッションパネルが表示される。
「エムロードの飼い犬か…犬は、お互い様か」
照準に捉えた敵機へ、先制のミサイルを放つ。

「敵、ミサイル来ます!」
「迎撃準備!アンチミサイルを過信するなよ!」
対ミサイル迎撃用のアンチミサイルを作動させつつ、迎撃の姿勢を取る。

接近する敵部隊。その中でも最も動きの悪いACへと狙いを定め、マシンガンを乱射する。
右腕関節部とコアに降り注ぐ弾丸の雨は、早くも一機を沈黙させた。

「な…速い!?」
崩れ落ちる僚機へ気をそらした瞬間を、敵ACは見逃さない。
瞬時に左腕部のエネルギーシールドを展開。
Y字型の中心部から展開された光の盾は、敵のブレードを弾くように受け流す。

(一発目で修正、二発目で仕留める…!)
素早く後退し、レーザーライフルの照準を合わせ、トリガーを引く。
独特の形状をした砲身から、青い光弾が射出される。

「なんて、いりょ…」
反撃姿勢を取った瞬間、右腕部、そしてコアへと叩き込まれた光弾は、いとも簡単にACを沈めた。

敵戦力は沈黙。残るは施設の破壊。
実験用に急造されたコンソールを引き出し、指定された操作を入力。
一時的にジェネレータを暴走させ、機体出力を極限まで引き出すコマンド。
本来は急速離脱などに使用されるオーバードブーストと、
機体ジェネレータの生み出すエネルギーによって稼動するE兵器を両立させる為の試作品だ。

コアの背部ハッチが展開し、弾かれるように飛ぶAC。
高速で飛行しつつ、レーザーライフルを施設へと叩き込む。

炎上する施設から、一機のACが離脱して行く。

「作戦目標クリア。ハウンド1、帰還する」

楽園とされる新天地、火星…
舞台が移ろうとも、人類の歩む道は、同じなのかもしれない。

――赤い大地で、レイヴン達の新たな歴史が始まる――

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