今日もある朝、男、MMM(メガマッチョマックス)の左手には依頼内容が印刷された紙。
クライアントはキサラギ。
内容は至極簡単、「生体兵器観察」とある。
オペレータは彼がキサラギの依頼を受けたと聞いた時、
瞬間、顔をひきつらせていた。
MMMは食卓上の珈琲カップを取るため、資料をテーブルに置いた。
カップの中の珈琲はミルクと角砂糖を3つ加えたきわめて甘いもの。
MMMはそれをぐびぐびのむ。
今では珈琲豆も高いというのに、
これで最後といわんばかりに、飲み干した。
依頼にての損傷や弾薬についてはキサラギ持ちだそうだ。
この裏にはなにかありそうがMMMは気にしない。
生体兵器は開発禁止のはずだが気にしない。
彼はレイヴンだ。それ以上でも以下でもない。
依頼を完璧に遂行する。
それがMMMの、いや、全レイヴンの存在理由なのだ。
しばらく進むと広いホールに着いた。
MMMの愛機、ハイパーチェストは生態兵器《AMIDA》の酸によって満身創痍だった。
《AMIDA》の攻撃。それは酸だ。奴等は鉄を喰うのだ。
早めに依頼を遂行する必要がある。
オペレータは「観察だけだったのに」と喚いている。
MMMは何もいわない。
彼は分かっていた。このようになる事が在り得ると。
企業も危険分子を排除したいだろうし、何しろ相手はキサラギだ。
《AMIDA》の戦闘実験にACを使いたいのだろう。
案の定、それだった訳だ。笑ってしまう。
ホールの床が割れる。下に空間があるようだ。
キサラギは誘っている。MMMはハイパーチェストをその穴に。
数匹の生態兵器の飛行型が出現。
MMMはそれらをフィンガーで打ち落とす。
メインブースターをやられた。
着地の振動が凄まじかった。
脚部が完璧にいかれた。歩く事もままならない。
ガチガチガチッ……、左のフィンガーの弾が切れた。
右はあと20発ほど、肩の主砲はあと1発。格納など不要。
その時、キサラギ職員の声がスピーカーから聞こえた。
「MMM君、君はぁ、優秀だあ!見事だ、見事だよ。本当に見事だ。
何しろ私達が寝食惜しんだ可愛い可愛い《AMIDA》をみーんな、殺しちゃっただもんね?
でもね、MMM君。まだ、私達には切り札があるんだよ。
その娘はね、自分の姿が無いんだよ。強いやつの姿かたちをかりるんだ。
元より強い娘になるんだよとってもとってもつよいんだよおおおおおおおおおおおおおおお!」
MMMの眼前にはMMMの愛機、ハイパーチェストが立っている。
キサラギの最強で最終の兵器が立っている。
MMMは依頼のことしか考えていない。
MMMは彼女を倒す事しか考えていない。
MMMは絶対に負けない。
MMMはメインブースターを切り離し、
その余剰エネルギーを背部の巨砲に回す。
いつもの2倍以上のエネルギーを充填された巨砲を化け物に撃ち放つ。
彼女は回避運動を取ろうとした。
しかし、回避できないと判断した彼女は、右半身をこちらに向けて防御した。
その半身は溶けて、床にぶちまけられた。
ぶちまけられた彼女の破片はふつふつと沸騰したかのように見えた瞬間、
それは100匹ほどの小さな《AMIDA》に変化した。
彼女自身は半身を失いながらも平然と立っている。
MMMはまだ帯電している巨砲をパージ、《AMIDA》の大群に向けてぶん投げる。
大群は思わぬご馳走に目の色変えて掛かった。
MMMは《AMIDA》の大群が巨砲に喰いついたのを確認すると、それをフィンガーで打ち抜いた。
――――――閃光―――――――
化け物も巻き込み、巨砲は爆発した。
施設の至る所で爆発が起きた。アライアンスの手によるものだろうか。
キサラギ職員は先ほどから狂ったように笑っていた。
それも爆発で聞こえなくなった。
「オペレータ、こちらMMM。いまより帰還する。」
キサラギの悪い研究所は壊滅した。
MMMは報酬が貰えなかったので、珈琲が買えなくなった。
クライアントはキサラギ。
内容は至極簡単、「生体兵器観察」とある。
オペレータは彼がキサラギの依頼を受けたと聞いた時、
瞬間、顔をひきつらせていた。
MMMは食卓上の珈琲カップを取るため、資料をテーブルに置いた。
カップの中の珈琲はミルクと角砂糖を3つ加えたきわめて甘いもの。
MMMはそれをぐびぐびのむ。
今では珈琲豆も高いというのに、
これで最後といわんばかりに、飲み干した。
依頼にての損傷や弾薬についてはキサラギ持ちだそうだ。
この裏にはなにかありそうがMMMは気にしない。
生体兵器は開発禁止のはずだが気にしない。
彼はレイヴンだ。それ以上でも以下でもない。
依頼を完璧に遂行する。
それがMMMの、いや、全レイヴンの存在理由なのだ。
しばらく進むと広いホールに着いた。
MMMの愛機、ハイパーチェストは生態兵器《AMIDA》の酸によって満身創痍だった。
《AMIDA》の攻撃。それは酸だ。奴等は鉄を喰うのだ。
早めに依頼を遂行する必要がある。
オペレータは「観察だけだったのに」と喚いている。
MMMは何もいわない。
彼は分かっていた。このようになる事が在り得ると。
企業も危険分子を排除したいだろうし、何しろ相手はキサラギだ。
《AMIDA》の戦闘実験にACを使いたいのだろう。
案の定、それだった訳だ。笑ってしまう。
ホールの床が割れる。下に空間があるようだ。
キサラギは誘っている。MMMはハイパーチェストをその穴に。
数匹の生態兵器の飛行型が出現。
MMMはそれらをフィンガーで打ち落とす。
メインブースターをやられた。
着地の振動が凄まじかった。
脚部が完璧にいかれた。歩く事もままならない。
ガチガチガチッ……、左のフィンガーの弾が切れた。
右はあと20発ほど、肩の主砲はあと1発。格納など不要。
その時、キサラギ職員の声がスピーカーから聞こえた。
「MMM君、君はぁ、優秀だあ!見事だ、見事だよ。本当に見事だ。
何しろ私達が寝食惜しんだ可愛い可愛い《AMIDA》をみーんな、殺しちゃっただもんね?
でもね、MMM君。まだ、私達には切り札があるんだよ。
その娘はね、自分の姿が無いんだよ。強いやつの姿かたちをかりるんだ。
元より強い娘になるんだよとってもとってもつよいんだよおおおおおおおおおおおおおおお!」
MMMの眼前にはMMMの愛機、ハイパーチェストが立っている。
キサラギの最強で最終の兵器が立っている。
MMMは依頼のことしか考えていない。
MMMは彼女を倒す事しか考えていない。
MMMは絶対に負けない。
MMMはメインブースターを切り離し、
その余剰エネルギーを背部の巨砲に回す。
いつもの2倍以上のエネルギーを充填された巨砲を化け物に撃ち放つ。
彼女は回避運動を取ろうとした。
しかし、回避できないと判断した彼女は、右半身をこちらに向けて防御した。
その半身は溶けて、床にぶちまけられた。
ぶちまけられた彼女の破片はふつふつと沸騰したかのように見えた瞬間、
それは100匹ほどの小さな《AMIDA》に変化した。
彼女自身は半身を失いながらも平然と立っている。
MMMはまだ帯電している巨砲をパージ、《AMIDA》の大群に向けてぶん投げる。
大群は思わぬご馳走に目の色変えて掛かった。
MMMは《AMIDA》の大群が巨砲に喰いついたのを確認すると、それをフィンガーで打ち抜いた。
――――――閃光―――――――
化け物も巻き込み、巨砲は爆発した。
施設の至る所で爆発が起きた。アライアンスの手によるものだろうか。
キサラギ職員は先ほどから狂ったように笑っていた。
それも爆発で聞こえなくなった。
「オペレータ、こちらMMM。いまより帰還する。」
キサラギの悪い研究所は壊滅した。
MMMは報酬が貰えなかったので、珈琲が買えなくなった。