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俺のガレージに、最近変なのが住み着いて困っている。

( ゚д゚ )・・・・・・・・・・

いつから居たのかわからないが、いつのまにか居た。
整備士に聞いてみたが、彼らもやっぱりいつからいるのかわからないと言った。

こいつはなぜか、俺の行動をいつもジッと見つめている。
俺が右へ歩けば、

( ゚д゚)・・・・・・・・・・

左に歩けば、

(゚д゚ )・・・・・

「おい!お前、なんでこんなところにいるんだよ!?」
( ゚д゚ )・・・・・・・・・・

声をかけても、ひたすらこっちを見るだけだ。
「こっちを見るな!」

( ゚д゚ )・・・・・・・・・・

どこか別の場所に移しても、いつの間にか元の場所に移っている。
前には台所に、トイレに、ゴミ箱に、シュレッダーの中に、レイヤードのゴミ焼却炉へと、
様々なところに捨ててきたのだが、帰ってくるといつもこの場所に戻ってきている。

( ゚д゚ )・・・・・・・・・・

今日も、俺の事をジッと見つめている。
綺麗な青空がのぞき、心地よい日差しがガレージを照らす。



俺はある日、ある依頼で出撃した。
依頼内容は簡単なテロリスト排除だった。その日の依頼は簡単に済ませた。
帰り道、雨が降ってきた。そういえばあのガレージ、片方の屋根が壊れてて、雨が入り込んで来るんだよな。


そんなことを考えて帰路に着く。


ガレージへ戻ってくる頃には、強風雨と変わっていた。
激しい雨がガレージの中を蹂躙し、おかげで出迎えてくれるものはいなかった。

「やれやれ…さすがに誰も迎えなしか。」
そう思ってACから降りた俺は、視線に気づく。

( ゚д゚)・・・・・・・・・・

「おい、こんなとこでなにしてる…風邪引くだろ。」
( ゚д゚ )・・・・・・・・・・
「見て判らないのか?雨が降ってるだろ?」
( ゚д゚)・・・・・・・・・・
…こいつが初めて自分から動くとこを見た気がする。
「他の作業員もみんな居住区に雨宿りしに行ってるだろ?なんで行かなかった?」
(゚д゚ )・・・・・・・・・・

サッミ

どこに持っていたのかわからないが、こいつ、カサを差し出した。
「…俺の帰りを待っててくれたのか?」
( ゚д゚ )・・・・・・・・・・
「・・・なんかしゃべれよ。」
( ゚д゚ )・・・・・・・・・・
(゚д゚ )・・・・・・・・・・
「まあ、いい・・・ありがとな。この土砂降りのなか待っててくれたのはお前だけだしな。」
(   )・・・・・・・・・・
「おまえ…まさかお礼言われて照れてるのか?」


( ゚д゚ )・・・・・・・・・・
…得体の知れない生き物となぜかしばらく見つめ合った後、俺はびしょ濡れになっていることに気づく。
「ほら…とりあえず、部屋に入るぞ。」
( ゚д゚)・・・・・・・・・・

こいつは、ずっと俺の顔を見たままだった。


次の日から、俺は任務のたびこいつを同乗させることにした。
なぜかあの日から情が移ったというか、こういう感情は初めてだった。

――また雨が降ってきたとき、アイツがずぶ濡れにならないだろうか?

なんとなくそんなふうに考えるようになった自分に驚いた。
今まで、他人とは距離を置いて、仕事の関係上でしか相手を信用せず、自分の心の内を誰にも明かさず、常に内面は孤独であった俺が。
コイツとふれあうたびに、自分の中になにか「暖かい」ものが胸を満たしていく気がした。

この感情は・・・なんだろう。昔どこかに置いてきてしまったような・・・


「敵ACの排除を確認!」
『他に敵勢力の反応はないわ。レイヴン、帰還して。』
「了解、これより帰還する。」

最近、整備士やオペレーターの俺の評価が変わった。
なんでも、「前より笑顔を見せるようになった」と。よくわからんが。
そんなことレイヴンでやっていくには関係ないと思う。だが、俺はもう変われないと思った。

…いや、俺は変わったんじゃない。昔の俺に戻ったのだと。


…コイツのおかげでな。


( ゚д゚ )・・・・・・・・・・・・・・・

「おい、こっちを見るな!」

――――――――――Fin―――




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